昨今のDeFi市場では、ステーキング報酬を得つつ「債権トークン」を運用できる「リキッドステーキング」が人気を博している。
今回取り上げる「Jito(ジト)」もリキッドステーキングができる人気プラットフォームの1つで、そのTVL(預かり資産)は650万SOL(約670億円)*に上っている。*2023年12月時点
本記事ではそんなJitoについて、主な特徴や使い方を解説していく。
リキッドステーキングにトライしてみたい方は、ぜひ最後まで目を通してもらいたい。
この記事からわかること
- Jitoの基本情報
- Jitoの主な特徴
- ガバナンストークン「JTO」の値動き
- Jitoの使い方
Jitoは「SOLトークン」のステーキングプラットフォームであり、利用するには仮想通貨取引所でSOLトークンを用意しておく必要がある。
SOLトークンを扱う国内取引所はいくつかあるが、その中でもGMOコインを使えば、低コストでSOLトークンを調達できて、ウォレットへの送金時にも手数料がかからない。
Jitoに関心がある方は、ぜひGMOコインのこともこの機会にチェックしてみてほしい。
GMOコインの特長
- オリコンの調査で満足度日本一*1
- 50万人以上の投資家に選ばれている
- 格安な手数料で取引可能*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
目次
Jito(ジト)とは?
名称 | Jito(ジト) |
サービス概要 | SOLのリキッドステーキング |
ローンチ時期 | 2022年11月 |
ガバナンストークン | JTO |
基盤チェーン | Solana |
サイトURL | https://www.jito.network |
Jito(ジト)は、Solanaチェーンを基盤としたリキッドステーキングのプラットフォームだ。
ユーザーは、Solanaチェーンのネイティブトークン「SOLトークン」をステーキングすることで、ステーキング報酬を獲得することができる。
またSOLトークンを預け入れている間は、その代替として債権トークンの「JitoSOL」を保有することができる。
JitoSOLはSOLトークンとおおよそ同価値になるように設計されており、SOLトークンを預け入れている間、他のDEXなどで別途運用することが可能だ。
Jitoの特徴
さてJito(ジト)には、次のような特徴がある。
主な特徴
- リキッドステーキングができる
- MEVを活用している
- ガバナンストークンはJTOトークン
リキッドステーキングができる
繰り返し述べているとおりJitoは、「リキッドステーキング」のプラットフォームだ。
リキッドステーキングとは?
リキッドステーキングとは、対象の仮想通貨の代替として債権トークンを受け取れるステーキングのことだ。
一般的にその債権トークンには、預け入れた仮想通貨と同等の価値がある。
そのためリキッドステーキングを利用すると、通常のステーキングと同様に報酬を得つつ、並行して債権トークンの運用で稼ぐことができる。
先ほども述べたようにJitoでは、SOLトークンをステーキングする(預け入れる)ことで、債権トークンの「JitoSOL」を獲得することができる。
JitoSOLの価値は以下のとおりで、SOLとほぼ同等の価値がある。
また、リキッドステーキングで入手したJitoSOLは、Solanaチェーンを基盤とした他のDeFiプロトコルにおいて、流動性の提供やレンディングに用いることができる。
MEVを活用している
Jitoのステーキング報酬には、「MEV」による報酬も含まれる。
MEV(Maximal Extractable Value)とは、ブロック内のトランザクションを分析・操作して生じる利益(手数料収入やアービトラージの差益など)のことである。
専門的で難しいと思うかもしれないが、Jitoは他のSOLトークンのステーキングプラットフォームよりも、わずかながらリターンが増える見込みがあるということだ。
ちなみに、JitoにおけるステーキングのAPY(年換算利率)の推移は以下のとおり。
ローンチ当初は不安定な時期もあったが、2023年に入ってからは、年利6~7%台のリターンが安定して発生している。
ガバナンストークンはJTO
2023年12月7日、Jitoの開発チームはガバナンストークンの「JTO」をローンチした。
JTOの保有者は、ガバナンス専用のプラットフォーム「Realms」をとおして、Jitoの運営に関わる意思決定に参加することができる。
総発行数は10億枚で、初期割り当ては以下のグラフのとおり。
JTOの10%(1億枚)分が、Jitoのユーザーなどへエアドロップされている。
JTOの値動き
ここで参考までに、ガバナンストークン「JTO」の値動きをチェックしておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のとおりだ。
2024年4月末までの値動き
次にJTO/USDチャートで、JTOの市場上場から本記事執筆時点(2024年4月末)までの値動きを振り返っていこう。
JTOは2023年12月7日にローンチ・エアドロップされ、即座に海外市場へと上場した。
上場直後は乱高下が見られたが、2024年に入ってからは堅調に推移している。
ちなみにJTOの時価総額は、2024年4月末時点で3億8,000万ドル(約450億円)を超えており、時価総額ランキングでは160位台*に付けている。*2024年4月25日時点、CoinMarketCap調べ
これだけの投資資金が集まるということは、投資家がJitoに対し、高い期待を寄せているという証左になるだろう。
Jitoの使い方
続いて、Jitoでのステーキングの方法を紹介しておこう。
Jitoの使い方
- SOLトークンを調達する
- ウォレットを用意する
- ウォレットを接続する
- SOLトークンをステーキング
SOLトークンを調達する
繰り返しになるがJitoは、SOLトークンのステーキングプラットフォームだ。
そこでまずは、仮想通貨取引所でSOLトークンを調達してこよう。
SOLトークンを扱う仮想通貨取引所はいくつかあるが、その中でもおすすめなのはGMOコインだ。
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄数* | 27種類 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.01%、Taker0.05% レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり レバレッジ取引(取引所) ⇒ 無料 |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:無料 |
その他のサービス | 貸暗号資産ベーシック 貸暗号資産プレミアム つみたて暗号資産(自動積立) ステーキング IEO 外国為替FX |
GMOコインの特長
- オリコン顧客満足度調査で満足度日本一*1
- 取扱銘柄数が国内最多クラス
- 低コストで仮想通貨を取引できる*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
GMOコインでは、取引形式で「取引所」を選択することにより、低コストでSOLトークンを売買することができる。
また、購入したSOLトークンをウォレットへ送金する際に、送金手数料がかからない。
まだ口座をお持ちでないなら、ぜひこの機会にGMOコインの利用を検討してみてほしい。
ウォレットを用意する
続いて、Solanaチェーンに対応したウェブウォレットを用意しよう。
選択肢はいくつかあるが、もっともポピュラーなのは「Phantom(ファントム)」だろう。
Phantom - Crypto Wallet
Phantom Technologies Incorporated無料posted withアプリーチ
Phantomは、PC版・スマホアプリ版ともに、だれでも無料で使うことができる。
作成の手順(PC版の場合)は、以下のとおり。
作成の手順(PC版)
- WebブラウザにPhantomをダウンロード
- Phantomを起動する
- パスワードを設定する
- リカバリーフレーズを記録する
またウォレットを作成できたら、そのウォレットのアドレス宛に、SOLトークンを送金しておこう。
ウォレットを接続する
ウォレットを用意できたら、次はJitoにそのウォレットを接続しよう。
Jitoのサイトにアクセスし、画面右上にある「Connect」をクリックする。
ウォレットの選択肢が表示されるので、自身が使用しているウォレットを選択しよう。
すると自身のウォレットが起動し、接続の許可を求められる。
その要求に応じれば、接続手続きは完了だ。
SOLトークンをステーキング
ウォレットの接続が完了したら、次は「Stake Now」をクリックしよう。
ステーキング用の操作画面に切り替わるので、あとは数量を指定し、SOLトークンを預け入れるだけだ。
先ほど紹介したように、SOLトークンを預け入れるとその代替として「JitoSOL」がもらえる。
また、通常のステーキングと同じく、ステーキング報酬を獲得することができる。
以上、Jitoにおけるステーキング(リキッドステーキング)の方法を解説した。
流れを理解できたら、まずはGMOコインなどで、SOLトークンを調達するところから始めてみよう。
Jitoに関するよくある質問
それでは最後に、Jitoに関してよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- JitoSOLを運用できるDEXを教えてください。
- ステーキングを解除する方法を教えてください。
- ステーキングの解除にはどのくらいの時間がかかりますか?
JitoSOLを運用できるDEXを教えてください。
債権トークンであるJitoSOLは、Solanaチェーンを基盤とした各種DeFiプロトコル(Orca、Raydium他)で運用することができる。
具体的な情報は、Jitoのサイト内にある「DeFiガイド」でチェックしてみてほしい。
ステーキングを解除する方法を教えてください。
ステーキングを解除する方法は、以下の2パターンが用意されている。
ステーキングの解除方法
- サードパーティのDEX「Jupiter」をとおして、JitoSOLをSOLへスワップ
- JitoでJitoSOLを返却
ステーキングの解除にはどのくらいの時間がかかりますか?
ステーキング解除に要する時間は、解除方法によって異なる。
Jupiterを利用した場合は即座に解除できるが、直接Jitoで解除する場合は、解除の完了までに2~4日を要する。
Jitoとは?まとめ
今回は、ステーキングプラットフォーム「Jito(ジト)」について、主な特徴や使い方を解説した。
この記事のまとめ
- Jitoは、Solanaチェーン基盤の「リキッドステーキング」のプラットフォーム
- SOLトークンをステーキングすると、債権トークンの「JitoSOL」を入手できる
- JitoSOLはSOLトークンとほぼ同価値で、DEXでの運用が可能
- Jitoのステーキング報酬には、MEV報酬も加算されている
Jitoは、リキッドステーキングのプラットフォームだ。
SOLトークンをステーキングすると、ステーキング報酬を受け取りつつ、債権トークンの「JitoSOL」を別途運用することができる。
また、MEV報酬の加算により、より多くのステーキング報酬を得られるようになっている。
本記事をとおして興味を持った方は、GMOコインなどでSOLトークンを用意し、実際にステーキングにトライしてみてはいかがだろうか。