今回取り上げるのは、分散型オラクルの「Pyth Network」だ。
多くのブロックチェーンは、ブロックチェーンの外の情報(株式市場の情報など)を取り込むことを苦手としている。
そうした問題を解消すべく生まれたのが、安全かつ正確に外部データをブロックチェーンに提供する機能を持つ、Pyth Networkのような「分散型オラクル」である。
本記事では、そんなPyth Networkとガバナンストークン「PYTHトークン」について、主な特徴や現状の市場シェア、将来性などを解説していく。
この記事からわかること
- Pyth Network/PYTHトークンの基本情報
- Pyth Network/PYTHトークンの3つの特徴
- PYTHトークンの値動き
- Pyth Network/PYTHトークンの将来性
- PYTHトークンの価格予想
- PYTHトークンを買える海外取引所
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目次
Pyth Network/PYTHトークンとは?
Pyth Network(Pythと表記されることもある)は、クロスチェーンに対応した分散型オラクルのプロトコルだ。
分散型オラクルとは?
オラクルとは、ブロックチェーンやスマートコントラクトに、ブロックチェーンの外の情報を送り込むプロトコルのこと。
また分散型(非中央集権型)オラクルとは、中央集権的な管理者が存在せず、不特定多数のネットワーク参加者によって支えられているオラクルのことを指す。
「PYTHトークン」はPyth Networkのガバナンストークンであり、エコシステム内でガバナンスとステーキングに用いられている。
またPYTHトークンは、BybitやMEXCなどの海外取引所で活発に取引されている。
Pyth Network/PYTHトークンの特徴
さてPyth NetworkおよびPYTHトークンは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- 分散型オラクルのプロトコル
- 様々な金融機関がデータを提供
- PYTHが複数の役割を持つ
分散型オラクルのプロトコル
繰り返しになるがPyth Network(Pyth)は、分散型のオラクルプロトコルの1種だ。
仮想通貨市場のみならず、株式市場や商品市場、FXなどのデータを、リアルタイムでさまざまなブロックチェーンおよびDAppsに提供している。
Pyth Networkを活用しているブロックチェーンは2024年7月時点で55種類以上あり、DAppsだと200種類を超えているとのことだ。
様々な金融機関がデータを提供
Pyth Networkには、取引所やマーケットメーカー、トレーディング会社を含む100社以上の金融機関が、データのプロバイダーとして参加している。
それらの金融機関から直接データを受け取ることでPyth Networkは、ブロックチェーンへの正確かつスピーディーなデータ提供を実現している。
PYTHはガバナンストークン
PYTHトークンは、Pyth Networkのガバナンストークンだ。
PYTHトークンの保有者は、同銘柄をステーキングすることによって、ガバナンスでの投票権を得ることができる。
PYTHトークンの値動き
ここで、PYTHトークンの値動きを確認しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおり。
2024年7月までの値動き
次に、市場へ上場した2023年11月から、本記事執筆時点(2024年7月)までの値動きを振り返っていこう。
御覧のとおりPYTHトークンは、2024年前半に一時、高騰を見せていた。
ところが勢いが長続きせずに、3月中頃に反落し始める。
その後、市場上場時の価格(0.49ドル)を下抜いてしまい、またその価格帯が天井となり、下落トレンドが継続している。
このようにPYTHトークンの値動きは、今のところあまり思わしくない。
しかし市場上場から日が浅い銘柄なので、Pyth Networkの今後の動向次第では、復調する可能性が十分にある。
また、復調に期待するなら、今のPYTHトークンは割安な状態にあると言える。
長期的に見て値上がりの見込みがあると考える方は、ぜひ今の内に、PYTHトークンを自身のポートフォリオに加えてみてはどうだろうか。
将来性に関わる注目ポイント
続いて以下の2つの要素から、Pyth NetworkおよびPYTHトークンの将来性を考察してみよう。
将来性に関わる注目要素
- 市場シェアがトップクラス
- まだまだ採用先が増える可能性がある
市場シェアがトップクラス
Pyth Networkは、2021年にローンチされたプロトコルで、分散型オラクルの中では比較的新しい方だ。
にもかかわらず、高い性能を評価されて、トップクラスの市場シェアの獲得を成し遂げている。
ここで、市場シェアを測る指標として、各オラクルのTVL(預かり資産)を比較してみよう。
TVL(預かり資産)の比較は以下のとおりで、Pyth NetworkのTVLは、オラクル50種の中で4番目の規模*を誇っている。*2024年7月11日時点、DeFi Llama調べ
ChainLinkには水をあけられているものの、Pyth Networkの市場シェアがトップクラスであることは間違いない。
またこうした市場シェアのバランスは、そう簡単に崩れるとは考えづらく、中長期的にPYTHトークンの価格推移を下支えしてくれるはずだ。
まだまだ採用先が増える可能性がある
前述のとおりPyth Networkは、2024年7月時点で、
- 55種類以上のブロックチェーン
- 200種類以上のDApps
で活用されている。
また、Pyth Networkは比較的新しいプロトコルであり、今後まだまだ採用先が増えていく可能性を秘めている。
採用先が増えれば、市場に好感されて、その影響がPYTHトークンの値動きにも表れるかもしれない。
PYTHトークンの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、さまざまな銘柄の価格予想を発信しているところもある。
今回はその中の1つ「DigitalCoinPrice」から、PYTHトークンの価格予想を紹介する。
DigitalCoinPriceにおけるPYTHトークンの今後10年の価格予想は、以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2024 | $0.27 | $0.63 | $0.66 |
2025 | $0.65 | $0.71 | $0.79 |
2026 | $0.89 | $1.02 | $1.10 |
2027 | $1.17 | $1.28 | $1.39 |
2028 | $1.17 | $1.28 | $1.39 |
2029 | $1.44 | $1.58 | $1.66 |
2030 | $2.05 | $2.19 | $2.27 |
2031 | $2.95 | $3.13 | $3.17 |
2032 | $4.17 | $4.27 | $4.35 |
2033 | $5.68 | $5.82 | $5.89 |
参考までに、PYTHトークンの本記事執筆時点での価格と、史上最高値も示しておこう。
- 執筆時の価格:0.30ドル(2024年7月11日)
- 史上最高値:1.15ドル(2024年3月16日)
DigitalCoinPriceは、今後PYTHトークンが堅調に値上がりしていき、10年後には今の約20倍の価格になると予想している。
Pyth Networkの市場シェアや将来性を鑑みると、「10年で20倍」という高騰は十分に起こり得る範疇だと言えるだろう。
また、もし実現するならば、今のPYTHトークンは割安な状態にあることになる。
今後の値上がりに期待するなら、ぜひ今からPYTHトークンへの投資にトライしてみてはどうだろうか。
PYTHトークンを買える仮想通貨取引所
PYTHトークンは、2024年7月時点だと国内での取り扱いがない。
そのためPYTHトークンに投資したい場合は、
- PYTHトークンを取り扱っている
- 日本人投資家を受け入れている
これらの条件を満たす海外取引所の口座が必要になる。
具体例は以下のとおり。
なお、これらの中でもイチオシはBybitだ。
取扱銘柄数* | 1,400種類以上 |
取引手数料 | 現物取引* ⇒ Maker 0.10% 、Taker0.10% 先物取引* ⇒ Maker 0.02% 、Taker0.055% *割引プログラムあり |
主なサービス | 現物取引(取引所) ワンクリック購入 先物取引 取引ボット コピートレード ステーキング レンディング ローンチパッド |
日本語表記 | 〇 |
公式サイト | Bybit公式サイト |
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また、大きなレバレッジを掛けられる先物取引や、自動で売買してくれる取引ボットなどを使って、PYTHトークンを運用することも可能だ。
もちろん日本語表記に対応しており、英語が不得手な方でも直感的に扱える。
PYTHトークンへの投資に関心がある方は、ぜひこの機会にBybitの利用を検討してみてほしい。
Pyth Network/PYTHトークンに関するQ&A
それでは最後に、PYTHトークンに関してよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- Pyth Networkの開発基盤のブロックチェーンは何ですか?
- Pyth Networkは安全ですか?
- PYTHの総供給量は決まっていますか?
Pyth Networkの開発基盤のブロックチェーンは何ですか?
2021年のローンチ当初、Pyth NetworkはSolanaチェーンを基盤としていた。
しかしのちに、独自のブロックチェーン「Pythnet」が開発され、現在はその独自チェーン上で稼働している。
Pyth Networkは安全ですか?
Pyth Networkはこれまでに、さまざまな第三者機関から、スマートコントラクトなどの監査を受けてきている。
そのため、「100%安全」と断定することはできないものの、一定の安全性の担保はなされていると言えるだろう。
PYTHの総供給量は決まっていますか?
PYTHトークンの総供給量は、あらかじめ100億枚に設定されている。
また2024年7月時点では、その内の約36億2,000枚が市場に流通*している。*CoinMarketCap調べ
Pyth Network/PYTHトークンとは?まとめ
今回はPyth NetworkとPYTHトークンについて、その特徴や将来性などを解説した。
この記事のまとめ
- Pyth Networkは、分散型オラクルのプロトコル
- 55種類以上ものブロックチェーンにデータを提供している
- オラクルの市場にて、トップクラスのシェアを獲得している
- PYTHトークンは、Pyth Networkのガバナンストークン
Pyth Networkは、イーサリアムチェーンやSolanaチェーンなど、さまざまなブロックチェーンに外部からのデータを提供している分散型オラクルのプロトコルだ。
ChainLinkには劣るものの、トップクラスの市場シェアを獲得しており、今後もまだまだシェアを拡大する可能性がある。
本記事をとおして将来性を見込めると感じた方は、ぜひBybitなどをとおして、PYTHトークンへの投資にトライしてみてほしい。