昨今のブロックチェーン業界では、「DePIN」が話題を呼んでいる。
DePINは、「Decentralized Physical Infrastructure Network(分散型物理インフラストラクチャネットワーク)」の略で、より簡潔に言えばWeb3分野のインフラストラクチャを指す。
インフラストラクチャとは?
インフラストラクチャ(インフラ)は、「下支えするもの」「下部構造」を指す観念的用語だ。
ITやWeb3などの分野では、各種サービスを展開するための環境や基盤を指す。
今回は、そんなDePINとして機能するブロックチェーンプラットフォームの1つ「AIOZ Network」を取り上げる。
AIOZ Networkとその基軸通貨「AIOZトークン」について、特徴や将来性などを解説していくので、興味がある方はぜひ最後まで読んでもらいたい。
この記事からわかること
- AIOZ Network/AIOZトークンの基本情報
- AIOZ Network/AIOZトークンの主な特徴
- AIOZトークンの値動き
- AIOZ Network/AIOZトークンの将来性
- AIOZトークンを買える仮想通貨取引所
AIOZトークンは、いくつかの海外取引所で取り扱われている。
その中でもBybit(バイビット)は、リーズナブルな手数料でAIOZトークンに投資することが可能だ。
無料で口座をつくれるので、まだ使ったことがない方は、この機会にBybitの利用を検討してみてほしい。
Bybitの特長
- 世界で累計4,500万人以上に選ばれている
- 日本語表記に完全対応
- 取扱銘柄は1,400種類以上*
- 取引手数料が0.1%以下と格安
- 先物取引のレバレッジは最大125倍
*2024年9月時点
20ドル相当の新規登録ボーナス、最大3万ドル相当の入金ボーナスがもらえるキャンペーン実施中!
目次
AIOZ Network/AIOZトークンとは?
名称 | AIOZトークン |
シンボル・通貨単位 | AIOZ |
関連サイト | https://aioz.network/ |
主な上場先 | Bybit Gate.io Bitget KuCoin |
AIOZ Networkは、Web3分野のインフラストラクチャ(DePIN)として機能するプラットフォームだ。
より具体的に言えばWeb3の中でも、
- 分散型AIコンピューティング
- 分散型ストレージ
- 動画ストリーミング
の開発・活用基盤として活躍している。
基軸通貨は「AIOZトークン」といい、ユーザーへのインセンティブやネットワークのセキュリティ維持手段など、複数のユーティリティを与えられている。
またAIOZトークンは、BybitやGate.ioなどの海外取引所で、活発に取引されている。
AIOZ Network/AIOZトークンの特徴
さてAIOZ NetworkおよびAIOZトークンは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- Web3分野のインフラストラクチャ
- AIOZ BlockchainとAIOZ dCPNで構成
- イーサリアムチェーンとの互換性を持つ
- コンセンサスアルゴリズムはPoS
Web3分野のインフラストラクチャ
前述のとおりAIOZ Networkは、Web3の中でも、
- 分散型AIコンピューティング
- 分散型ストレージ
- 動画ストリーミング
の3種類のセクターで、インフラストラクチャとして機能している。
それぞれのセクターで、以下のようなファーストパーティのアプリケーションが用意されており、より手軽にAIや分散型ストレージなどを活用できる仕様になっている。
AIOZ BlockchainとAIOZ dCPNで構成
AIOZ Networkは、以下のイメージ図のように「AIOZ Blockchain」と「AIOZ dCDN」を基盤として、各種アプリケーションが稼働している。
まずAIOZ Blockchainは、Cosmos SDKによって開発されたブロックチェーンである。
DApps(分散型アプリ)の開発プラットフォームであり、アプリ開発者やアプリユーザーに対し、高速・低コストかつ拡張性に優れた環境を提供している。
Cosmos SDKとは?
ブロックチェーン「Cosmos」で提供されている、新しいブロックチェーンをつくるための開発キット。
またAIOZ dCDNは、分散型ストレージと動画ストリーミングのためのソリューションを提供するプラットフォームとなっている。
イーサリアムチェーンとの互換性を持つ
AIOZ Blockchainは、Cosmos SDKでつくられているため、当然ながらブロックチェーンCosmosとの互換性を有している。
またそれだけでなく、EVM(イーサリアム仮想マシン)の互換性も有している。
EVMとは?
EVM(イーサリアム仮想マシン)とは、イーサリアムチェーン上でスマートコントラクトを実行するためのプログラムのこと。
EVMの互換性があるブロックチェーンでは、イーサリアムチェーンで書かれたスマートコントラクトを書き換えなしで使うことができる。
そのためAIOZ Blockchainを基盤としたDAppsは、イーサリアムチェーンや各種EVMチェーン(BNBチェーンなど)基盤のDAppsと、容易に統合・相互運用することが可能だ。
コンセンサスアルゴリズムはPoS
AIOZ Networkは、コンセンサスアルゴリズム(取引を検証し、記録するための仕組み)に、「DPoS(デリゲート・プルーフ・オブ・ステーク)」を採用している。
DPoSでは、ネットワークの参加者が投票(ステーキング/デリゲート)によって、信用できるブロック生成者(バリデーターという)を選出する。
競争ではなく投票という民主的な方法でバリデーターを決めるためDPoSは、他のコンセンサスアルゴリズムと比べて、トランザクションの処理効率に優れている。
AIOZトークンの値動き
ここで、AIOZトークンの値動きを確認しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおり。
2024年5月までの値動き
次にAIOZ/USDチャートで、海外市場へ初上場した2021年4月から、本記事執筆時(2024年5月)までの値動きを振り返っていこう。
AIOZトークンは、市場上場前にIEO(仮想通貨取引所が仲介するプレセール)にて、先行販売されていた。
そのため2021年4月の市場上場直後は、IEOでAIOZトークンを先に保有していた投機家の利確売りによって、大幅に価格を下げてしまった。
また、大きく価格を下げたのち、特に2023年中は目ぼしい値動きが見られなかった。
しかしチャートを見てわかるとおり、2024年に入ってから復調の兆しを見せ始めている。
今後のさらなる巻き返しに期待する方は、ぜひ今の内にAIOZトークンに投資してみてはどうだろうか。
将来性に関わる注目ポイント
続いて以下の3つの要素から、AIOZ NetworkおよびAIOZトークンの将来性を考察してみよう。
将来性に関わる注目要素
- AIなどの市場の成長が著しい
- 着実にプロダクトが拡充されている
- 競合との位置関係の変化に要注目
AIなどの市場の成長が著しい
繰り返し述べているようにAIOZ Networkは、AI開発や分散型ストレージなどに関わるインフラストラクチャだ。
それらの市場は成長が著しく例えばAI市場は、総務省の情報通信白書によると、2030年頃には1兆8,470億ドルまで膨らむ可能性があると予想されている。
こうした関連市場全体の勢いは、AIOZ Networkに対する需要を中長期的に下支えしてくれるはずだ。
着実にプロダクトが拡充されている
AIOZ Networkには四半期ごとのロードマップが設けられており、それに基づいて開発が日夜進められている。
またそのロードマップによると、2024年中にAI開発や動画ストリーミングに関わるプロダクトが追加されるとのことだ。
そうした新規プロダクトがユーザーに評価されれば、自ずとAIOZ NetworkおよびAIOZトークンの実需は増していくだろう。
競合との位置関係の変化に要注目
Web3関連のインフラストラクチャとして機能するプラットフォームは、AIOZ Networkの他にもInternet ComputerやRender Networkなど、数多く存在する。
またインフラストラクチャ系のブロックチェーンは、ブロックチェーンの業界内でトレンドの1つとなっており、まだまだ新規参入が相次いでいる。
そうした類似ブロックチェーンのネイティブトークンの時価総額を見比べてみると、今のところAIOZトークンは10番手(135種類中)*に付けている。*2024年5月11日時点、CoinMarketCap調べ
またそのデータから、今のところはAIOZ Networkが市場シェア上位にいることが予測される。
ただ、今後の成り行き次第では、競合に追い落とされてしまう可能性も十分にある。
したがってAIOZトークンに投資するなら、AIOZ Networkの動向だけを見るのではなく、競合との相対的な位置関係の変化にもアンテナを張っておきたい。
AIOZトークンの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、さまざまな銘柄の価格予想を発信しているところもある。
今回はその中の1つ「DigitalCoinPrice」から、AIOZトークンの価格予想を紹介する。
DigitalCoinPriceにおけるAIOZトークンの今後10年の価格予想は、以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2024 | $0.71 | $1.63 | $1.75 |
2025 | $1.71 | $1.91 | $2.05 |
2026 | $2.35 | $2.76 | $2.88 |
2027 | $3.07 | $3.44 | $3.65 |
2028 | $3.07 | $3.44 | $3.65 |
2029 | $3.78 | $4.18 | $4.35 |
2030 | $5.38 | $5.64 | $5.96 |
2031 | $7.76 | $8.23 | $8.30 |
2032 | $10.95 | $11.26 | $11.40 |
2033 | $14.94 | $15.41 | $15.47 |
参考までに、AIOZトークンの本記事執筆時点での価格と、史上最高値も示しておこう。
- 本記事執筆時点での価格:0.80ドル(2024年5月8日)
- 史上最高値:2.67ドル(2021年4月3日)
DigitalCoinPriceは、今後AIOZトークンが堅調に値上がりしていき、10年後には今の約20倍の価格になると予想している。
もしAIOZ Networkがインフラストラクチャとして市場シェアを拡大していけば、10年で20倍という値上がりは十分に起こり得るだろう。
AIOZトークンに関心がある方は、ぜひこうした価格予想も参考にしつつ、同銘柄に投資するかを検討してみてほしい。
AIOZトークンを買える仮想通貨取引所
現状AIOZトークンは、国内での取り扱いがない。
一方で海外では多くの仮想通貨取引所に上場しており、その中には以下のように、日本人投資家を受け入れているところもある。
また、これらの中でもイチオシはBybit(バイビット)だ。
取扱銘柄数* | 1,400種類以上 |
取引手数料 | 現物取引* ⇒ Maker 0.10% 、Taker0.10% 先物取引* ⇒ Maker 0.02% 、Taker0.055% *割引プログラムあり |
主なサービス | 現物取引(取引所) ワンクリック購入 先物取引 取引ボット コピートレード ステーキング レンディング ローンチパッド |
日本語表記 | 〇 |
公式サイト | Bybit公式サイト |
Bybitの特長・魅力
- 世界で累計4,500万人以上に選ばれている
- 日本語表記に完全対応
- 取扱銘柄は1,400種類以上*
- 取引手数料が0.1%以下と格安
- 先物取引のレバレッジは最大125倍
- デリバティブ取引の種類が豊富
*2024年9月時点
Bybitは、1,000種類以上の仮想通貨を取り扱っている海外取引所だ。
また、その豊富な銘柄を0.1%以下*のリーズナブルな手数料で売買することができる。*現物取引(取引所)の場合
現物取引以外のサービスの充実度も高く、
といったサービスが揃っている。
無料で口座をつくれるので、まだ使ったことがなければぜひ、この機会にBybitに触れてみてはいかがだろうか。
AIOZ Network/AIOZトークンに関するQ&A
それでは最後に、AIOZ NetworkおよびAIOZトークンに関してよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- AIOZ Networkの開発者はだれですか?
- AIOZトークンを管理できるウォレットを教えてください。
- AIOZ NetworkのSNSアカウントはありますか?
AIOZ Networkの開発者はだれですか?
AIOZ Networkは、Erman Tjiputra氏が率いるブロックチェーン開発企業AIOZによって生み出された。
AIOZトークンを管理できるウォレットを教えてください。
AIOZトークンは、MetaMaskやKeplr Walletなどのウェブウォレットで管理することができる。
MetaMaskについては別途解説しているので、興味がある方は参考にしてもらいたい。
AIOZ NetworkのSNSアカウントはありますか?
AIOZ Networkの主要SNSアカウントは、以下のとおり。
X(旧Twitter):@AIOZNetwork
Telegram:AIOZ Network
最新情報をいち早く入手したい方は、これらをフォローしておくといいだろう。
AIOZ Network/AIOZトークンとは?まとめ
今回は、AIOZ Networkとその基軸通貨であるAIOZトークンについて解説した。
この記事のまとめ
- AIOZ Networkは、Web3分野のインフラストラクチャ
- Cosmosとイーサリアムとの互換性がある
- AIOZトークンの価格は、2024年前半から復調してきている
- 競合が多いので、セクター内での市場シェア獲得競争に要注目
AIOZ Networkは、AI開発などのためのインフラストラクチャとして機能しているプラットフォームだ。
まだまだプロダクトを拡充している最中であり、今後サービスが充実していけば、今以上に市場シェアを伸ばすことができるかもしれない。
そんなAIOZ Networkに期待する方は、ぜひ今の内にAIOZトークンを自身のポートフォリオに加えてみてはどうだろうか。