動画編集や楽曲編集の際には、レンダリング(画像や映像、音声などを生成する行為のこと)が必要となる。
ただ、効率よくレンダリングをおこなうためには、本来それなりに性能が高いPCが必要で、もちろん高性能なPCを用意するには決して安くないコストがかかる。
そうした現状に目を付けて生まれたのが、だれでも第三者のPCのGPUパワーを借りてレンダリングができるサービス「Render Network」だ。
Render Networkはブロックチェーンを基盤にしており、ネイティブトークン(Renderトークン)もある。
今回はそんなRender NetworkおよびRenderトークンについて、主な特徴や将来性などを解説していく。
さまざまな仮想通貨への投資に興味がある方は、ぜひ最後まで目を通し、銘柄選びの参考にしてみてほしい。
この記事からわかること
- Render NetworkとRenderトークンの主な特徴
- Renderトークンのこれまでの値動き
- Render NetworkとRenderトークンの将来性
- Renderトークンを買える仮想通貨取引所
- Renderトークンの購入方法
2023年11月、RenderトークンはBinance Japan から、国内市場への初上場を果たした。
またBinance Japan では、Renderトークン以外にも国内最多となる40種類以上もの銘柄がラインナップされている。
口座は無料でつくれるので、Renderトークンに興味がある方はぜひ、この機会にBinance Japan のこともチェックしてみてほしい。
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- 自動積立とレンディングが可能
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- VIPレベルが上がると取引手数料が安くなる
- NFTも買える
*取引形式で「取引所」を選択した場合
目次
Renderトークン(RNDR)とは?
名称 | Renderトークン |
ティッカーシンボル・通貨単位 | RNDR |
ローンチ時期 | 2020年4月 |
価格 | 305.3円 |
時価総額ランキング | 60位 |
国内での取り扱いの有無 | なし |
サイトURL | https://rendertoken.com |
Renderトークン(以下RNDR)は、イーサリアムチェーンを基盤として2020年にローンチされた、分散型 GPU のレンダリングサービス「Render Network」のネイティブトークンだ。
GPUとは?
GPUとは、「Graphics Processing Unit」の略で、日本語では「画像処理装置」を意味する。
その名のとおり、画像を描写するために必要な計算処理をしてくれるユニットである。
ちなみに、より汎用的な処理をおこなうユニットのことを「CPU」という。
レンダリングとは?
レンダリングとは、コンピュータプログラムを使って元となるデータの計算をおこない、そのデータから画像や映像、音声などを生成する行為のことを指す。
例えば、YouTubeの動画をつくる際にレンダリングをおこなうと、編集で追加した音楽やテロップなどが統合され、1つの動画データが生成される。
一般的な家庭用パソコンではCPUが用いられており、一方のGPUはいわばプロ仕様で、価格も相応だ。
そうした状況に目を付けて生まれたのが、Render Networkだ。
Render Networkでは、多額の設備投資をおこなわなくとも、ネイティブトークンのRNDRで手数料を支払うことにより、第三者のGPUを借りてレンダリングをおこなうことができる。
Renderトークン(RNDR)の特徴
さて、Render NetworkとそのネイティブトークンであるRNDRには、主に次のような特徴がある。
主な特徴
- 第三者のGPUパワーを借りてレンダリングができる
- GPUパワーの提供者はRenderトークンを獲得できる
- ブロックチェーンでデータを安全に管理できる
- ERC20トークンである
第三者のGPUパワーを借りてレンダリングができる
先ほど述べたように、Render Networkにおいてクリエイターは、そのネットワークに登録されている第三者のGPUを借りてレンダリングをおこなうことができる。
利用手数料の支払いは、ネイティブトークンであるRNDRでおこなう。
また、イーサリアムチェーンを基盤とするRender Networkは、クリエイターとGPUの貸し手との間のやり取りに「スマートコントラクト」を用いている。
スマートコントラクトとは、あらかじめ設定した条件を満たすと自動で取引を執行するプロトコルのことだ。
従来型のオンラインサービスと違い、取引の際に第三者(管理者)の手を借りる必要がないため、Render Networkはより低コストで利用できる環境を実現している。
GPUパワーの提供者はRenderトークンを獲得できる
大抵のGPUは、24時間稼働し続けるのではなく、1日の中でアイドル状態(使用されていない状態のこと)になる時間帯がある。
Render Networkは、そうしたアイドル状態のGPUと、レンダリングをしたいクリエイターをつなぐように設計されている。
GPUの保有者(貸し手)は、事前に自身のGPUをThe Render Networkに登録しておく。
するとそのGPUを使わない間に、The Render Networkがそれを他のクリエイターへと貸し出し、そのGPUの保有者には貸し出しの見返りにRNDRが支払われる。
このようRender Networkでは、GPUの貸し手と借り手の間でWin-winの関係が構築されている。
ブロックチェーンでデータを安全に管理できる
ブロックチェーンは、中央集権的なサーバーと違い、データを分散させてユーザー同士で共有し合う。
そうした仕組みからブロックチェーンは、情報の不正や改ざんに強いという特性を持つ。
したがってイーサリアムチェーンを基盤としたRender Networkにおいても、そのストレージにおいて、レンダリングに用いるデータを安全に保管できるようになっている。
また不正や改ざんをされにくい状態でデータを保管できるということは、動画データや音声データなどの著作権管理にも役立つ。
ERC20トークンである
RNDRは、イーサリアムチェーンのトークン規格「ERC-20」を用いてつくられたトークンだ。
ERC-20トークンは、他のERC-20トークンとの互換性があり、例えばDEXのUniswapを用いれば、RNDRを他のERC-20トークンであるポリゴン(MATIC)やテザー(USDT)などとスワップ(交換)することができる。
また、ERC-20トークンに対応したウォレット(MetaMaskなど)において、他のERC-20トークンやイーサリアム(ETH)とまとめて一元管理することができる。
Renderトークン(RNDR)の値動き
続いて、RNDRのこれまでの値動きを確認しておこう。
2022年末までの値動き
まずは2021年1月から2022年12月末までの値動きを、RNDR/円チャートで見ていこう。
チャートを一見してわかるとおりRNDRは、2021年11月から12月にかけて大きく高騰している。
この高騰の主要因は、仮想通貨市場全体が金余り相場(過剰流動性相場)になったことだ。
2020年に新型コロナの感染が流行すると、各国政府は経済活動の下支えのために、大規模な金融緩和政策を実施した。
すると政策で生まれた余剰資金によって、リスク資産である仮想通貨への投資が盛り上がり、RNDRに限らず多くの仮想通貨で高騰が発生した。
ところがコロナの感染が終息し、各国の経済政策が金融緩和からインフレを抑えるための金融引き締め政策に切り替わると、瞬く間に仮想通貨市場から資金が流出していくこととなった。
RNDRも2022年前半はひたすら価格が下落していき、2022年後半は高騰が起きる前とほぼ変わらない価格水準となって、目ぼしい値動き自体が見られなくなってしまった。
2023年の値動き
次に、2023年に入ってからの値動きもチェックしていこう。
2023年はこれまでのところ細かな乱高下はあるものの、長期的な視点で言えば、上昇トレンドを形成していると言えるだろう。
この上昇トレンドを下支えしているのはやはり、マクロ経済の動向ではないかと見られている。
2022年はアメリカを中心として、ひたすら金融引き締め政策(主に利上げ)がおこなわれたことにより、RNDRに限らず多くの仮想通貨から資金が流出し続けた。
ところが2023年に入ると、アメリカなどで金融引き締め政策の減速および停止の動きが観測されるようになり、その観測を好感して市場が少しずつ活気を取り戻しつつある。
ただ、値上がりしていると言っても、2021年末に付けた高値と比べれば、現状はまだはるかに割安だ。
今の状況を安く買い付けられるチャンスだと考えるなら、Binance Japanを使って、RNDRへの投資にチャレンジしてみてはいかがだろうか。
Renderトークン(RNDR)の将来性に関わるポイント
RNDRへの投資に関心があるなら、その将来性も気になるところだろう。
ここではRender NetworkとRNDRの今後に関わる注目ポイントを3つ、紹介していく。
今後に関わる注目ポイント
- クラウドレンダリングの市場が拡大している
- 先行者利益を獲得している
- マクロ経済の動向に要注目
クラウドレンダリングの市場が拡大している
ここ数年、一般の方がYouTubeなどで投稿するための動画コンテンツを作成するようになっているのは、だれもが承知していることだろう。
そうした動きに牽引されるようにレンダリングの市場規模は拡大し続けており、市場調査会社のREPORT OCERNが2022年に公開したレポートによると、ビジュアライゼーションと3Dレンダリングソフトウェアの市場規模は、2022年から2030年にかけて年平均26.1%のペースで成長していくと予測されている。
そうした市場の拡大は、Render NetworkとRNDRの需要を今以上に下支えしていくと見られている。
先行者利益を獲得している
Render Networkは、ブロックチェーンを基盤にGPUレンダリングができる世界初のプロダクトであり、先行者利益を獲得している。
今後、Render Networkに追随するブロックチェーン基盤のプロダクトが登場することになると思われるが、他のカテゴリーの傾向を見てもよほどのことがない限りは、先行者利益によって築かれた支持地盤が大きく揺らぐ可能性は低いと言えるだろう。
マクロ経済の動向に要注目
先ほどの値動きの解説で述べたように、RNDRを含む仮想通貨の値動きは、マクロ経済と密接にリンクしている。
このまま金融引き締め政策が減速していけば、現状の上昇トレンドが継続していくものと思われるが、一方でインフレが想定通りにおさまらず、再び引き締めの動きが強くなるようなら、市場はそれをネガティブに捉えるだろう。
いずれにしても、RNDRに限らず仮想通貨に投資するのであれば、そうしたマクロ経済の動向を逐一チェックしておくことも大切だ。
Renderトークン(RNDR)の価格予想
ここで、海外のデータアグリゲーター「DigitalCoinPrice」におけるRNDRの価格予想も紹介しておく。
DigitalCoinPriceにおける、RNDRの今後10年の価格予想は以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2023年 | ¥271.88 | ¥643.07 | ¥670.65 |
2024年 | ¥655.98 | ¥764.61 | ¥785.58 |
2025年 | ¥898.50 | ¥1,086.18 | ¥1,110.07 |
2026年 | ¥1,173.87 | ¥1,373.23 | ¥1,384.96 |
2027年 | ¥1,173.87 | ¥1,373.23 | ¥1,384.96 |
2028年 | ¥1,449.52 | ¥1,537.73 | ¥1,643.44 |
2029年 | ¥2,060.34 | ¥2,252.49 | ¥2,282.76 |
2030年 | ¥2,976.65 | ¥3,127.46 | ¥3,192.52 |
2031年 | ¥4,198.52 | ¥4,350.42 | ¥4,374.99 |
2032年 | ¥5,725.58 | ¥5,851.54 | ¥5,914.09 |
このようにDigitalCoinPriceでは、”RNDRの価格は10年後に現在の約20倍になる”という、強気な予想がなされている。
ただ、ビットコインなどの他の仮想通貨の価格推移を振り返ってみると、決して非現実的な予想ではないことがわかるだろう。
こうした予想も踏まえて、現状はまだまだ安く買えるチャンスだと考える方は、ぜひRNDRへの投資を検討してみてはいかがだろうか。
Renderトークン(RNDR)を買える仮想通貨取引所
冒頭に述べたとおりRNDRは、2023年10月にBinance Japan から、国内市場への初上場を果たした。
また、本記事執筆時点でRNDRの取り扱いがあるのは、国内だとまだBinance Japanの1社のみである。
サービス開始 | 2023年8月1日 |
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄* | ADA、ALGO、APE、ARB、ASTR、ATOM、AVAX、AXS、BAT、BCH、BNB、BTC、CHZ、DAI、DOGE、DOT、ENJ、EOS、ETC、ETH、FIL、GALA、GRT、HBAR、IMX、IOST、JASMY、KLAY、LINK、LSK、LTC、MANA、MATIC、MKR、NEAR、ONT、OP、QTUM、RNDR、SAND、SHIB、SOL、SUI、TRX、WBTC、XEM、XLM、XRP、XTZ、ZIL 【50種類】 |
取引コスト (取引所) | Maker 0.0090~0.100% Taker 0.0180~0.100% |
仮想通貨の入金手数料 | 無料、ガス代は自己負担 |
仮想通貨の出金手数料 | 銘柄ごとで異なる |
その他のサービス | 自動積立 レンディング(Simple Earn) 取引ボット Binance NFT |
Binance Japan の特長
- 取扱銘柄数が国内最多
- 取引形式を「販売所」と「取引所」から選べる
- 自動積立とレンディングが可能
- 取引ボット(自動取引ツール)を使える
- VIPレベルが上がると取引手数料が安くなる
- NFTも買える
Binance Japan(バイナンスジャパン)は、業界最大手のBinanceが日本人向けに展開している仮想通貨取引所だ。
国内最多となる40種類以上の銘柄がラインナップされており、それらを割安な手数料で売買することができる。
また、自動積立やレンディングなどの関連サービスの充実度も高い。
中でも取引ボットは、国内他社ではあまり見られないユニークなサービスであり、上手く使いこなせればごくわずかな手間で仮想通貨の運用ができるようになっている。
なお、Binance Japan の詳細は以下の記事で解説しているので、気になる方はぜひそちらをチェックしてみてほしい。
Renderトークン(RNDR)とは?まとめ
今回はRender NetworkとのそのネイティブトークンであるRenderトークン(RNDR)について、主な特徴やこれまでの値動き、将来性などを紹介した。
この記事のまとめ
- Render Networkは、分散型 GPU のレンダリングサービス
- GPUレンダリングの手数料の支払いにRNDRが用いられている
- レンダリングの市場規模は、今後も拡大し続けると見られている
- 2023年に入ってからのRNDRは、堅調な値動きが続いている
Render Networkは、2020年にローンチされた分散型 GPU のレンダリングソリューションだ。
レンダリングの市場は、今後も拡大するとの公算が大きい。
また、先行者利益のあるRender NetworkおよびRNDRは、他の類似プロダクトと比べてより優位な立場にあると言えるだろう。
この記事をとおして将来性を感じた方は、Binance Japanをとおして、実際にRNDRを保有してみてはいかがだろうか。