2023年1月、ビットコインチェーンでNFT発行プロトコル「Ordinals(オーディナルズ)」がローンチされ、同チェーンを基盤としたNFTにつくれるようになった。
また2023年3月には、Ordinalsの技術を流用して、ビットコインチェーン基盤の仮想通貨「BRC-20トークン」の発行も可能になった。
今回取り上げる仮想通貨ORDIは、そのBRC-20トークンの1種であり、Binanceなどの海外取引所で活発に取引されている。
そんなORDIについて、主な特徴やOrdinalsとの関連性、将来性などをわかりやすく解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてほしい。
この記事からわかること
- Ordinals/ORDIの基本情報
- Ordinals/ORDIの主な特徴
- ORDIとOrdinalsの関連性
- ORDIの値動き
- ORDIの将来性
- ORDIを買える仮想通貨取引所
日本人を受け入れている海外取引所の中にも、ORDIを取り扱っているところはいくつかある。
その中でもBybit(バイビット)を使えば、リーズナブルな手数料でORDIを売買することができる。
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目次
Ordinals/ORDIとは?
名称 | ORDI |
シンボル・通貨単位 | ORDI |
ローンチ時期 | 2023年5月 |
関連サイト | https://ordinals.com/ |
主な上場先 | Bybit MEXC Bitget KuCoin |
Ordinals(オーディナルズ)は、ビットコインチェーンを基盤としたNFTの発行プロトコルだ。
ビットコインの最小単位である1satoshi(0.00000001BTC)に通し番号をつけ、そのsatoshiに任意のデータを紐づけることによって、NFTを発行することができる。
また、そのOrdinalsの技術を流用してつくられたトークン(仮想通貨)の内の1つが「ORDI」だ。
ORDIはBinanceを筆頭に、BybitやMEXCなど、多くの海外取引所で活発に取引されている。
Ordinals/ORDIの特徴
さてOrdinalsおよび仮想通貨ORDIは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- NFTの発行プロトコル
- 不変のNFTをつくれる
- ORDIはBRC-20トークンの1種
NFTの発行プロトコル
前述のとおりOrdinalsでは、ビットコインの最小単位であるsatoshiにデータを書き込み、NFTを発行することができる。
ちなみにOrdinalsを用いてつくられるビットコインチェーン基盤のNFTは、他のブロックチェーン基盤のNFTと区別して「デジタルアーティファクト」や「Inscription(碑文)」と呼ばれることもある。
不変のNFTをつくれる
現状NFTは、イーサリアムチェーンを基盤としたものが主流だ。
ただイーサリアムチェーンをベースとしたNFTは、発行コストなどに起因して、フルオンチェーン*でないものが多い。*NFTを構成するすべてのデータが、ブロックチェーン上に記録されること
またフルオンチェーンではないNFTは、一部のデータが外部で保存されており、その外部にあるデータが損なわれると存在できなくなるという欠点を持つ。
一方でOrdinalsでは、フルオンチェーンのNFTが基本だ。
したがって、基盤であるビットコインチェーンが失われない限りは、NFTも変わらず存在し続けることができる。
ORDIはBRC-20トークンの1種
ORDIは、「BRC-20」というトークン規格を用いた、ビットコインチェーン基盤の仮想通貨だ。
BRC-20は、2023年3月に偽名のエンジニアDomo(@domodata)によって発表された。
またBRC-20は、NFTの発行プロトコルであるOrdinalsから派生してつくられた規格だ。
Ordinals と同じく、satoshiにデータを書き込むことによって、独自の仮想通貨を発行できるようになっている。
ちなみにORDIは、その名をOrdinalsから取っているが、Ordinalsとの直接的なつながりはない。
ORDIは最初につくられたBRC-20トークンであり、BRC-20がOrdinalsの技術を流用していることからORDIと名付けられたが、OrdinalsがORDIをつくったわけではない。
ORDIの値動き
ここで、ORDIの値動きを確認しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおり。
2024年4月末までの値動き
次にORDI/USDチャートで、市場へ上場した2023年5月から本記事執筆時(2024年5月)までの値動きを振り返っていこう。
チャートを見てわかるとおり市場上場当初のORDIは、目ぼしい値動きが見られなかった。
ところが2023年11月に、世界最大手の仮想通貨取引所「Binance」への上場が発表されると、注目が集まって大きく高騰した。
その後、2024年3月をピークに上昇の勢いが一旦落ち着いて、反落してきている。
一時期よりは割安な水準になっているので、興味がある方は今の内に、ORDIをポートフォリオに加えてみてはいかがだろうか。
将来性に関わる注目ポイント
続いて以下の2つの要素から、ORDIの将来性を考察してみよう。
今後に関わる注目要素
- BRC-20の中で先行者利益を有している
- 実需が乏しい
BRC-20の中で先行者利益を有している
前述のとおりORDIは、最初につくられたBRC-20トークンだ。
そのため高い知名度と先行者利益があり、2024年5月時点で、BRC-20トークンの中だと最も時価総額が大きい存在となっている。
また、そうした先行者利益は、今後も中長期的にORDIの人気を支えてくれるはずだ。
実需が乏しい
例えばイーサリアムは、プラットフォーム型のブロックチェーンであるイーサリアムチェーンにおいて、
- ガス代の支払い手段
- 取引の決済通貨
- ステーキング
など、複数のユーティリティを与えられており、そうした実需が価値の形成に寄与している。
かたやORDIは、同銘柄を基軸通貨とするプロトコルやエコシステムは存在せず、実需がほぼない。
その実状としては、ビットコインやイーサリアムなどよりも、ミームコインに近いかもしれない。
ミームコインとは?
ネットミームにインスパイアされてつくられた仮想通貨の総称。
その多くは社会風刺やユーモアを目的としており、具体的な使い道を持たない。
いくら先行者利益があろうとも、今後何もユーティリティが付与されなければ、後から生まれてくる有用な銘柄に押し負けてしまうかもしれない。
ORDIを買える仮想通貨取引所
ORDIは今のところ、国内での取り扱いがない。
一方で海外では多くの仮想通貨取引所に上場しており、その中には以下のように、日本人投資家を受け入れているところもある。
また、これらの中でもイチオシはBybit(バイビット)だ。
取扱銘柄数* | 1,400種類以上 |
取引手数料 | 現物取引* ⇒ Maker 0.10% 、Taker0.10% 先物取引* ⇒ Maker 0.02% 、Taker0.055% *割引プログラムあり |
主なサービス | 現物取引(取引所) ワンクリック購入 先物取引 取引ボット コピートレード ステーキング レンディング ローンチパッド |
日本語表記 | 〇 |
公式サイト | Bybit公式サイト |
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また現物取引以外に、
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など、国内取引所にはないサービスも充実している。
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ORDIに関するQ&A
それでは最後に、ORDIに関してよくある質問を3つ紹介しておく。
よくある質問
- ORDIはOrdinalsのネイティブトークンですか?
- ORDIにはどんな使い道がありますか?
- ORDIに発行上限はありますか?
ORDIはOrdinalsのネイティブトークンですか?
ORDIはあくまでOrdinalsに関連した仮想通貨に過ぎず、Ordinalsのネイティブトークンというわけではない。
ORDIにはどんな使い道がありますか?
ORDIは、他の仮想通貨との交換手段や、投資の対象として機能している。
先ほども述べたように、何かのプロトコルやエコシステムの中で役割を与えられているわけではないため、その使い道はかなり限定されている。
ORDIに発行上限はありますか?
ORDIの発行上限は、ビットコインと同じく2,100万枚に設定されている。
Ordinals/ORDIとは?まとめ
今回は、「Ordinals」とそれに関連した仮想通貨「ORDI」について解説した。
この記事のまとめ
- Ordinalsは、ビットコインチェーンを基盤としたNFTの発行プロトコル
- Ordinalsの技術を流用して、「BRC-20トークン」の発行が可能になった
- 仮想通貨ORDIは、BRC-20トークンの1種
- OrdinalsとORDIの間に直接的なつながりはない
仮想通貨ORDIとNFT発行プロトコルの「Ordinals」の間に、直接的なつながりはない。
しかし、技術的な背景からORDIは、Ordinalsに関連した銘柄として広く認知されている。
またORDIは、BRC-20トークンの中だと高い知名度と先行者利益がある。
そんなORDIの今後に期待する方は、ぜひBybitなどの海外取引所をとおして、同銘柄への投資にトライしてみてほしい。