イーサリアムチェーンの拡張性を上げるべく考案されたレイヤー2ブロックチェーンは、今や30種類を超えている。
またその中で、新興チェーンながら市場シェアを急速に拡大しているのが、今回取り上げる「Mantle Network(マントル・ネットワーク)」だ。
本記事ではそのMantle Networkと、ネイティブトークンである「MNTトークン」について、主な特徴や将来性をわかりやすく解説していく。
この記事からわかること
- Mantle Network/MNTトークンの基本情報
- Mantle Network/MNTトークンの特徴
- MNTトークンの値動き
- Mantle Network/MNTトークンの将来性
- MNTトークンの価格予想
- MNTトークンを買える仮想通貨取引所
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目次
Mantle Network/MNTトークンとは?
Mantle Networkは、イーサリアムチェーンの拡張性を向上させることを目的として開発された、レイヤー2(L2)ブロックチェーンの1つだ。
またそれ自体はDAppsやNFTの開発プラットフォームとして機能しており、イーサリアムチェーンの高いセキュリティ性能を継承しつつ、高速・低コストでトランザクションを処理できる環境を実現している。
ネイティブトークンはMNTトークンと言い、
- 他の通貨との交換手段
- ガス代の支払い
- ガバナンスへの参加権
など、複数のユーティリティを与えられている。
なおMNTトークンは、今のところ国内での取り扱いがない。
したがって購入の際には、MEXCやBybitといった海外取引所の口座が欠かせない。
Mantle Network/MNTトークンの特徴
さてMantle NetworkおよびMNTトークンは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- イーサリアムのL2チェーンの1つ
- モジュラー型チェーンである
- ロールアップ技術を採用している
- 「データの可用性」に優れている
イーサリアムのL2チェーンの1つ
前述のとおりMantle Networkは、イーサリアムチェーンの拡張性(スケーラビリティ)向上のためにつくられたL2チェーンの1種だ。
メインネットがローンチされたのは2023年7月で、L2チェーンの中でも比較的新しい部類に入る。
また、先行するL2チェーンよりも性能面で優れた部分を多く持っており、後発チェーンながらその需要は急速に拡大してきている。
例えばL2チェーンの各ネイティブトークンの時価総額を見比べてみると、2024年4月時点でMNTトークンはMATICに次ぐ2番手の規模を誇り、その需要の高さが伺い知れる。
モジュラー型チェーンである
Mantle Networkは、レイヤーの組み合わせによって独自のネットワークを構築することができる「モジュラー型」のブロックチェーンだ。
モジュラー型チェーンでは、1つのブロックチェーンがすべての役割を担うのではなく、以下の図のように特化型のレイヤーを自在につくり、レイヤーごとに役割を振り分けることができる。
また、そうした仕組みによりネットワークが最適化され、効率とパフォーマンスに優れる利用環境を実現している。
ロールアップ技術を採用している
Mantle Networkは、「Optimisticロールアップ」という技術によって、トランザクションの処理の効率化を図っている。
まずロールアップとは、L2チェーンで実行したトランザクションのデータをある程度ひとまとめにしてから、メインチェーン(イーサリアムチェーン)へと格納していく技術のことだ。
またOptimisticは日本語に訳すと「楽観的」という意味になり、「Optimisticロールアップ」では、トランザクションがすべて有効であるという楽観的な前提のもとで、ロールアップの処理がおこなわれていく。
なお、もちろん不正行為を見逃しているのではなく、万が一不正が発見された場合は、その該当部分は正しいデータへと後から修正される。
こうした仕組みによってMantle Networkでは、厳正な精査を要するプロトコルと同等の安全性を保ちつつ、効率的にトランザクションを処理できるようになっている。
また効率的であることが、コスト削減とフォーマンスの向上に寄与している。
「データの可用性」に優れている
ブロックチェーンにおける「データの可用性」とは、
許可された者が必要なときにいつでも、必要なデータ(トランザクションの履歴)にアクセスできるようにすること
をいう。
Mantle Networkのような「Optimisticロールアップ」を用いているブロックチェーンでは、後から容易にデータを検証できる状態をつくっておくことが望ましく、ひいてはデータの可用性をもたらす技術が有効にはたらく。
Mantle Networkは、リステーキングプロトコル「EigenLayer」の技術を流用することによって、データ可用性に優れるネットワークを実現している。
MNTトークンの値動き
ここで、MNTトークンの値動きを確認しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のとおりだ。
2024年4月末までの値動き
次にMNT/USDチャートで、市場へ上場した2023年7月から、本記事執筆時点(2024年4月末)までの値動きを振り返っていこう。
MNTトークンは、市場上場からしばらくはゆるやかな下落トレンドを形成していた。
ところが、市場全体の地合いが良くなったこともあり、2023年の後半以降は堅調に値上がりしてきている。
こうした上昇の波に乗りたい方は、ぜひ今からでもMNTトークンを自身のポートフォリオに加えてみてはどうだろうか。
将来性に関わる注目ポイント
続いて、Mantle NetworkおよびMNTトークンの将来性や値動きに関連する注目要素を3つ、紹介しておこう。
将来性に関わる注目要素
- 開発資金が潤沢にある
- 競合L2チェーンとの位置関係の変化に注目
- イーサリアムの動向に強く影響を受けている
開発資金が潤沢にある
Mantle Networkの開発を主導しているのは、DAO(分散型自律組織)の「Mantle(旧BitDAO)」だ。
またMantleは、複数のベンチャーキャピタルが参加する「エコファンド」を有している。
その資金プールの規模は2億ドルに上り、Mantle Networkの開発を中長期的に支えている。
競合L2チェーンとの位置関係の変化に注目
Mantle Networkは2023年7月生まれの新興L2チェーンでありながら、その高い性能によって支持を集め、市場シェアを急拡大している。
一方で新たなL2チェーンの開発は日夜おこなわれており、今度はMantle Networkが、次世代のL2チェーンに市場シェアを奪われる可能性も十分にある。
また既存の競合L2チェーンも、アップデートによって性能面でMantle Networkに追い付いてくる可能性があり、その動向を無視できない。
もしもMNTトークンに投資するなら、そうした競合L2チェーンとの相対的な位置関係の変化を逐一チェックしておきたいところだ。
イーサリアムの動向に強く影響を受けている
イーサリアムチェーンのL2チェーンであるMantle Networkは、言うまでなくイーサリアムチェーンの動向に強く影響を受けている。
ここで、その影響の度合いを確認する手段の1つとして、MNTトークンとイーサリアムの値動きを比較してみよう。
次のチャートは、記事執筆時から直近1年(2023年4月末から2024年4月末)における、MNTトークンとイーサリアムの値動きを重ね合わせたものだ。
このチャートから、2つの銘柄に相関関係があることは一目瞭然だ。
そのためイーサリアムの動向を押さえておくと、Mantle NetworkおよびMNTトークンの先行きも読みやすくなるだろう。
MNTトークンの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、さまざまな銘柄の価格予想を発信しているところもある。
今回はその中の1つ「DigitalCoinPrice」からMNTトークンの価格予想を紹介する。
DigitalCoinPriceにおけるMNTトークンの今後10年の価格予想は、以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2024 | $0.99 | $1.92 | $2.43 |
2025 | $2.37 | $2.69 | $2.86 |
2026 | $3.26 | $3.74 | $3.99 |
2027 | $4.26 | $4.82 | $5.08 |
2028 | $4.26 | $4.82 | $5.08 |
2029 | $5.25 | $5.73 | $6.03 |
2030 | $7.46 | $8.19 | $8.24 |
2031 | $10.77 | $11.26 | $11.52 |
2032 | $15.21 | $15.76 | $15.88 |
2033 | $20.73 | $21.24 | $21.56 |
参考までに、MNTトークンの本記事執筆時点での価格と、史上最高値も示しておこう。
- 本記事執筆時点での価格:1.09ドル(2024年4月25日)
- 史上最高値:1.51ドル(2024年4月8日)
DigitalCoinPriceは、今後MNTトークンが堅調に値上がりしていき、10年後には今(2024年4月末)と比べて約20倍の価格になると予想している。
L2チェーンは競合が多いため、長期的な未来を正確に予想することは困難だ。
しかし現状の地位をキープできれば、10年で20倍という上昇は十分に起こり得るだろう。
MNTトークンに興味がある方は、ぜひこうした価格予想も参考にしつつ、同銘柄に投資するかどうかを検討してみてほしい。
MNTトークンを買える仮想通貨取引所
前述のとおりMNTトークンは、今のところ国内での取り扱いがない。
そのため購入の際には、
- MNTトークンを取り扱っている
- 日本人投資家を受け入れている
この2つの条件を満たす海外取引所の口座が必要になる。
具体的な選択肢は以下のとおり。
なお、これらの中でもイチオシはMEXC(エムイーエックスシー)だ。
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主なサービス | 現物取引 先物取引 レバレッジETF コピートレード セービング |
日本語対応 | 〇 |
公式サイト | MEXC公式サイト |
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日本語表記に対応しているので、英語が不得手な方でも扱いやすい。
まだ使ったことがなければ、ぜひこの機会にMEXCの利用を検討してみてほしい。
Mantle Network/MNTトークンに関するQ&A
それでは最後に、Mantle NetworkおよびMNTトークンに関してよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- Mantle NetworkにはどのようなDAppsがありますか?
- MNTトークンに対応したウォレットを教えてください。
- Mantle Networkは安全ですか?
Mantle NetworkにはどのようなDAppsがありますか?
Mantle Networkでは、DeFi(分散型金融)プロトコルやNFTゲームなど、ジャンルを問わず多種多様なDAppsが稼働している。
また、2024年4月時点でその数は200種類を超えている。
くわしくは以下のリンクから、自身の目で確かめてみてほしい。
MNTトークンに対応したウォレットを教えてください。
MNTトークンは、
などで、管理することができる。
なおこれらの内でMetaMaskについては、特徴や入手方法などを別途くわしく解説している。
興味がある方はぜひ、参考にしてもらいたい。
Mantle Networkは安全ですか?
Mantle Networkは、イーサリアムチェーンのコンセンサスアルゴリズム「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」によって保護されている。
Mantle Network/MNTトークンとは?まとめ
今回はL2チェーンの「Mantle Network」とそのネイティブトークン「MNTトークン」について、主な特徴や将来性を解説した。
この記事のまとめ
- Mantle Networkは、イーサリアムのL2チェーンの1つ
- 新興チェーンだが、急速に市場シェアを拡大している
- モジュラー型チェーンで、効率と拡張性に優れている
- MNTトークンの値動きは、イーサリアムとの相関が強い
Mantle Networkは2023年7月にローンチされた、比較的新しいレイヤー2ブロックチェーンだ。
モジュラー型で性能が高く、新興チェーンながらもイーサリアムエコシステム内での存在感が日増しに大きくなっている。
そんなMantle Networkの今後に期待する方は、ぜひMEXCなどをとおして、ネイティブトークンのMNTトークンに投資してみてはいかがだろうか。