仮想通貨投資でナンピンはアリ？有効性やデメリット、戦略例を解説

古くからあるポピュラーな投資手法の1つに、「ナンピン（難平）」というものがあります。

ナンピンは平均取得価格の引き下げにつながり、上手く実践できれば、投資対象の価格が下がったとしても損失を回避できます。

ただ一方でリスクもあり、ナンピンを嫌う人も多くいます。

今回はそんなナンピンについて、メリット・デメリットを具体的に整理したのち、有効な戦略事例を解説していきます。

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そもそもナンピン(難平)とは？

ナンピン（難平）は、特定の資産の価格が下がった際に、追加で購入することで平均取得価格を引き下げるという投資手法です。

平均取得価格を下げることによって、値動きが反転して上向きになったときに、損益分岐点に達するまでに必要な上昇幅を縮めることができます。

また決済のタイミングにもよりますが、ナンピンをすると投資金額が増えていくため、基本的に損益分岐点を超えたときのリターンの額はナンピンせずにスムーズに利確できたときよりも大きくなります。

なぜナンピンは忌避されるのか？

ナンピンは下落相場において、下手な損失の回避につながり得る有効な選択肢の1つです。

ただ一方で、そんなナンピンを忌避する投資家も多くいます。

なぜならナンピンには平均取得価格を下げられるというメリットがある一方で、デメリットやリスクもあるからです。

損失拡大のリスクがある

ナンピンは価格が下落した際に追加で購入する戦略ですが、ナンピンしたあとも資産価格が下がり続けた場合、損失がさらに拡大するリスクをはらんでいます。

また下がるだけならまだしも、下がったあとに価格が回復してくれないと、含み損を抱え続けるいわゆる「塩漬け」の状態になってしまう可能性もあります。

資金の拘束によって効率が低下する

ナンピンには当然ながら追加の資金が必要になり、繰り返していると資金の拘束量が増えていきます。

そのため資金管理が甘いナンピンをしてしまうと、手持ちのお金がなくなって、他の有望な銘柄への投資機会を損なってしまいます。

またそうして投資機会を損なうと、ポートフォリオ全体として投資の効率が低下し、リターンが抑えられてしまうことがあります。

根拠のないナンピンは非常にハイリスク

投資初心者がやってしまいがちなのが、もともとの戦略には組み込まれていなかった無計画なナンピンです。

「下手なナンピン、スカンピン」という投資格言もあるように、根拠のないその場しのぎのナンピンは、運よく成功することはあっても、繰り返せば失敗する確率の方が高いです。

ナンピンには、以上のようなデメリットやリスクがあります。

そのため投資家の中にはナンピンを避け、損切りによるリスク管理を好む人も多いです。

計画的なナンピンはOK

さて先ほどナンピンのデメリット・リスクを挙げましたが、それらをよく理解した上で適切な計画を立てれば、ナンピンは十分に有効な投資手法になります。

例えば先ほどデメリットとして、「ナンピンをすると資金の拘束量が増えて、他の銘柄への投資機会の損失につながり得る」ということを紹介しました。

しかし計画的にナンピンをして、取引ごとの資金を抑えておけば、実はそういった事態はかんたんに回避可能です。

仮に軍資金が100万円あったとして、1,000円分のナンピンをトータル10回繰り返したとしましょう。

この場合に拘束される資金は、全体のわずか1％（1万円）であり、ナンピンによる資金拘束が投資機会を奪うことはありません。

これはやや極端な例ですが、要は適切な資金管理をした上で、計画的なナンピンをすればデメリットを抑えられるということです。

またスタートの段階で、「長期的な値上がりを見込める銘柄」や「適切なタイミング」を選定しておけば、ナンピンをしたい状況となったとしても、その回数を少なく抑えられます。

ナンピンを用いた戦略例

それではここで、より具体的なナンピンの戦略例を2つ紹介しておきましょう。

長期目線での値上がりを期待したナンピン

1つ目は、非常にオーソドックスな「長期目線での値上がりを期待したナンピン」です。

ターゲットはもちろん、長期的に見て値上がりを見込める銘柄に絞られます。

もう少し具体化すると、以下のようなものが挙げられるでしょう。

ファンダメンタルズが強固な銘柄の代表例は、ビットコインやイーサリアムです。

これらの銘柄は価格が一時的に下落しても、将来的に回復する可能性が高いため、ナンピンの対象として適しています。

また、市場の混乱などによって一時的に価格が下がった銘柄も、格好のターゲットになり得ます。

例えばソラナは、つながりの強かった海外取引所FTXの経営破綻に起因して、2022年末に価格が一時急落しました。

しかしソラナ自体に落ち度はなかったので、のちに大きく復調していきました。

もしも下落時点でソラナのナンピン買いができていたら、大きなリターンにつながったでしょう。

先物取引のショート(売り)のナンピン

もう1つの有効なナンピン戦略は、値下がりを期待した先物取引のショート（売り）でのナンピンです。

ここまであくまで買い増しを前提に解説していましたが、先物取引を使えば、売り増しによるナンピンも可能です。

また仮想通貨市場では、むしろ値上がりを期待するナンピンよりも、値下がりを期待したナンピンの方が銘柄選定に困らないかもしれません。

なぜなら数ある仮想通貨の大半は、長期的に見ると自然淘汰される可能性が高いからです。

CoinMarketCapによると、仮想通貨の種類は今や240万種類を超えているとのこと。

その内で長期的な需要の獲得（≒値上がり）を見込めるものはごくわずかであることは、だれもが容易に想像できるしょう。

仮に1,000銘柄が有望だったとして、240万種から見たその割合はわずか0.04%しかありません。

「大半の銘柄は長い目で見ると淘汰される見込みが大きい」という前提のもとで、先物取引でショートを仕掛ける銘柄を探すと、ターゲットは比較的容易に見つかります。

また仮に保有中に値上がりすることがあったとしても、長期目線でナンピン（売り増し）をしていけば、比較的リスクを抑えつつリターンを得ることができます。

おすすめの仮想通貨取引所

さて、先ほど紹介したようなナンピン戦略を実践する際には、海外取引所の利用がおすすめです。

なぜなら国内取引所よりも海外取引所の方が、より豊富な銘柄の中からターゲットを選べるからです。

また海外取引所の中でも、イチオシはBybit（バイビット）です。

Bybitは、現物取引にて1,400種類を超える銘柄が用意されています。

また、先物取引でも400種類以上もの銘柄がラインナップされているので、ターゲット選びで困ることはまずありません。

さらにナンピンで長期保有する銘柄は、ステーキングなどで運用し、インカムゲインを得る手段にすることも可能です。

無料で口座をつくれるので、まだ使ったことがない方はぜひ、この機会にBybitの利用を検討してみてください。

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ナンピンは計画的に！

今回は、仮想通貨取引における「ナンピン」の適否について解説しました。

ナンピンはやり方次第では、損失のリスクと金額を肥大化させる恐れもあります。

一方で適切な銘柄とタイミングの選定、および適切な資金管理ができれば、損失を回避しつつリターンを増やす有効な手段となってくれます。

本記事をとおして興味を持った方は、そのメリット・デメリットをよく理解した上で、ナンピンを戦略に取り入れるかをぜひ検討してみてください。

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