海外の仮想通貨取引所の中には、日本人投資家の利用を受け付けているところがいくつかある。
今回取り上げる「MEXC Global(エムイーエックスシー・グローバル、以下MEXC)」もその1つで、日本語表記に対応しているため、日本人でも使いやくなっている。
この記事ではそんなMEXCについて、サービスの概要や利用のメリット、ユーザーからの評判、口座開設の方法などを解説していく。
海外取引所の利用を検討している方は、ぜひ最後まで目をとおし、仮想通貨取引所選びの参考にしてもらいたい。
この記事からわかること
- MEXCの基本情報
- MEXCを利用するメリット
- MEXCのデメリット・注意点
- MEXCへの評判・口コミ
- MEXCでの口座開設方法
国内取引所と違ってMEXCは、本人確認書類を提出せずとも、メールアドレスを登録するだけで取引を始められる。
まだ口座をお持ちでない方は、この機会にMEXC公式サイトをチェックしてみてほしい。
MEXCの特長
- 世界で1,000万人以上に選ばれている
- 新規登録時に本人確認書類が不要
- 取扱銘柄は2,500種*以上
- 現物取引の取引手数料が無料
- 日本語表記に完全対応
- 投資初心者でも稼ぎやすいサービスが充実
*2024年7月時点
目次
MEXCとは?
取扱銘柄数* | 2,500種類以上 |
取引手数料 | 現物取引* ⇒ Maker 0.00%、Taker0.00% 先物取引* ⇒ Maker 0.00%、Taker0.01% *割引プログラムあり |
主なサービス | 現物取引 先物取引 レバレッジETF コピートレード セービング |
日本語対応 | 〇 |
公式サイト | MEXC公式サイト |
MEXCは、2018年にシンガポールで設立された仮想通貨取引所だ。
世界トップレベルの仮想通貨取引所の1つとして、世界170の国と地域で、1,000万人以上のユーザーにサービスを提供している。
グローバルにサービスを展開する上で、ローカライズされた言語サポートを展開しており、表示可能な言語の中には日本語も含まれる。
また、高性能な取引エンジンで1秒間に140万件の取引を完了することができ、世界中で多くのユーザーを抱えながらも、安定したフォーマンスを実現している。
MEXCのメリット
それではまず、MEXCの主な利用メリットを見ていこう。
MEXCの主なメリット
- 日本語表記に対応している
- 国内と比べて取扱銘柄数がケタ違い
- 取引手数料がリーズナブル
- サービスの種類が豊富
- 取引所トークンの保有特典がある
- セキュリティ対策が万全
日本語表記に対応している
海外取引所は当然のことながら、英語表記がメインで日本語表記に対応していないところも多い。
一方でMEXCは、ローカライズ戦略の一環として複数の言語に対応しており、その対応言語には日本語も含まれている。
また、各銘柄の法定通貨換算の表記を日本円にすることも可能だ。
国内と比べて取扱銘柄数がケタ違い
本記事執筆時点(2024年5月)において、国内でもっとも取扱銘柄数が多い仮想通貨取引所は「Binance Japan」であり、その数は50種類となっている。
対してMEXCの取扱銘柄数は2,500種類を優に超えており、国内取引所と比べると、文字どおりケタ違いの品揃えを誇る。
また世界で1,000万人以上の投資家がMEXCを利用しているので、どの銘柄も高い流動性のもと、安定した状態で取引することができる。
取引手数料がリーズナブル
MEXCの取引形式は、ユーザー同士で取引をおこなう「取引所」が採用されている。
取引所形式の最大のメリットは、仮想通貨取引所とユーザーの間で取引をおこなう「販売所」と比べて、取引手数料がかなり割安であることだ。
なおMEXCの現物取引(取引所)の場合は、格安どころかMaker・Takerともに手数料ゼロ円で取引することができる。
サービスの種類が豊富
MEXCは、仮想通貨の現物取引ができるのはもちろんのこと、以下のように様々なサービスが揃っている。
これらのサービスを有効活用できれば、現物取引だけを利用した場合よりも、効率よく資産を増やしていけるはずだ。
なお、これらのサービスの概要や特徴は、以下の記事で別途解説している。
興味があればぜひ、チェックしてみてほしい。
取引所トークンの保有特典がある
MEXCは、取引所トークンの「MXトークン」を発行している。
ユーザーはMXトークンを保有することにより、手数料割引を受けられる他、エアドロップなどのイベントへの参加権も獲得することができる。
セキュリティ対策が万全
グローバルにサービスを展開するMEXCのセキュリティ体制は、言わずもがな業界トップレベルだ。
MEXCは、ユーザーの資産とデータを保護するために、高度な暗号化技術やマルチシグなどのセキュリティ対策を採用している。
マルチシグとは?
マルチシグとは、仮想通貨の取引や送金の際に、複数の秘密鍵が必要となる仕組みのこと。
マルチシグが採用されている場合、万が一秘密鍵が1つ漏洩したとしても、不正な手続きがなされることはない。
また、MEXCのサーバーは複数の国で独立してホストされており、データの整合性とセキュリティがそれぞれ最適化されている。
MEXCのデメリット・注意点
MEXCは、世界中で1,000万人以上から愛用されている人気の海外取引所だ。
ただ、日本人投資家の視点から見ると、次のようなデメリット・注意点もある。
MEXCのデメリット・注意点
- 日本の法律で認可されていない
- 日本円を直接入金できない
- 仮想通貨も直接送れないケースがある
日本の法律で認可されたサービスではない
日本の法律(資金決済法)では、仮想通貨取引所は法に基づいた事業者登録をしてからでないと、そのサービスを提供してはならないと定められている。
資金決済法63条の2
〔暗号資産交換業者の登録〕
暗号資産交換業は、内閣総理大臣の登録を受けた者でなければ、行ってはならない。
ところがMEXCは、事業者登録をおこなわないまま、つまりは日本の法律を無視した状態で日本人にもサービスを展開している。
そのためMEXCには金融庁から警告が発せられており、またそうした背景から、MEXCが将来的に日本から撤退してしまう可能性もゼロだとは言い切れない状況にある。
ちなみにMEXC自体は日本の法律上で違法状態にあるが、違法状態のMEXCを使う日本人ユーザーに対し、法的ペナルティが科されることはないので、その点については安心してほしい。
日本円を直接入金できない
MEXCでは、日本円を口座に直接入金することができない。
そのため基本的に取引を始める際は、国内取引所からMEXCへ、ビットコインやイーサリアムといった取引の元手となる仮想通貨を送金しておく必要がある。
仮想通貨も直接送れないケースがある
MEXCの本拠地はシンガポールであり、シンガポールは「トラベルルール」の通知対象国に含まれている。
トラベルルールとは?
トラベルルールとは、犯罪者やテロリストによる仮想通貨の悪用を防止するためにつくられた、仮想通貨取引所間における情報共有のルールのこと。
前述のとおりMEXCを使う際には、いずれかの国内取引所から、元手となるビットコインなどをMEXCへ送金するのが一般的である。
ところが現状トラベルルールの弊害によって、一部の国内取引所からは、MEXCへビットコインなどを直接送れない状況が生まれている。
詳しくは別途、以下の記事で解説しているので、関心がある方は参考にしてもらいたい。
ちなみにプライベートウォレットは、トラベルルールの対象外となっている。
そのため「国内取引所⇒ウォレット⇒MEXC」といったように、MetaMaskなどのプライベートウォレットを経由すれば、どの国内取引所からでもMEXCへ仮想通貨を送れる。
だがその場合は、致し方ないことではあるが、余計な手間と手数料の支払いが生じてしまう。
MEXCの口コミ・評判
ここで、MEXCを実際に使っている先輩ユーザーの声をいくつか紹介しておく。
Binanceから日本人締め出しみたいなので、よく使ってるMexcとBitgetの感想。
Mexcは、$MX が上がり続けている。
MXを1000枚超えて15日以上保有していると、ほぼ毎日数ドルエアドロされてくる。
現物手数料0%、先物テイカー0.01%、出金、とにかく手数料が安い。
X(旧Twitter)
MEXC global手数料
メイカー0.00% テイカー0.01%
手数料激安だから、今のところメインでアルトの先物やってる。
手数料ほぼ0だから収益率高し。
流動性が低いから約定するの遅いけど、許容の範囲。
X(旧Twitter)
MEXCが一番使いやすいです。
困った時も日本語で対応してくれるので安心です。
MEXC最高!
X(旧Twitter)
今更だけど #MEXC を使った。
便利ですね。
チェーンを跨ぐなら必須。
X(旧Twitter)
メリットでも挙げたがやはりMEXCは、特に手数料の安さが高く評価されている。
また、単に日本語表記に対応しているだけでなく、サポートセンターも日本語でコミュニケーションを取れる点が好評だ。
MEXCの利用を検討しているなら、SNSなどをとおして、ぜひこうしたユーザーの生の声も参考にしてみるとよいだろう。
MEXCでの口座開設方法
それでは続いて、MEXCでの口座開設方法(アカウントの作成方法)を紹介しておこう。
国内の仮想通貨取引所で口座を開設する場合は、信用の担保のために、個人情報の入力と本人確認書類(運転免許証など)の提示を求められる。
一方でMEXCなら、公式サイトでメールアドレスもしくは携帯電話番号を登録するだけで取引アカウントを作成することができる。
また、GoogleやAppleなどの既存アカウントを流用することも可能だ。
非常にお手軽なので、口座をまだお持ちでないなら、ぜひこの機会にMEXC公式サイトを覗いてみてほしい。
MEXCに関するよくある質問
では最後に、MEXCに関するよくある質問を3つ紹介しておく。
よくある質問
- 本人確認書類を提出すると何かメリットはありますか?
- 現物取引のデモ取引は可能ですか?
- MEXCのアプリはありますか?
本人確認書類を提出すると何かメリットはありますか?
先ほど述べたようにMEXCは、国内取引所と違い、メールアドレスを登録するだけで取引を始められる。
ただ、追加で本人確認をおこなっておくと、24時間以内に出金できる限度額を引き上げることができる。
なお、本人確認の段階は以下の2段階がある。
本人確認の2つの段階
初級KYC認証:
- 個人情報を入力し、本人確認書類を提出
- 24時間以内に出金できる限度額が、80BTCまで引き上げられる
上級KYC認証:
- 個人情報の入力+本人確認書類の提出+顔認証
- 24時間以内に出金できる限度額が、240BTCまで引き上げられる
初級KYC認証で、24時間以内に出金できる限度額が80BTC(記事執筆時点での換算で約5億円)まで、上級KYC認証で240BTCまで引き上げられる仕様になっている。
ただし、限度額を見てわかるように、よほどの資産家でなければわざわざ本人確認をおこなうメリットはないだろう。
現物取引のデモ取引は可能ですか?
MEXCは先物取引のデモ取引ができるものの、現物取引でのデモのサービスは用意されていない。
ただ、先物取引のデモで経験を積み、コンスタントに実績を残せるようになったならば、現物取引でも問題なく稼げるようになっているはずだ。
MEXCのアプリはありますか?
MEXCでは、iOSとandroidのそれぞれで取引用のアプリが用意されている。
またPCでは、Webサイト内の取引ツールとデスクトップアプリの2パターンから、好きな方を選んで取引をおこなうことができる。
MEXC - ビットコインの購入&売却
MEXC Fintech, Inc.無料posted withアプリーチ
MEXCとは?まとめ
今回は、日本人でも利用できる海外取引所「MEXC(エムイーエックスシー)」について、利用のメリット・デメリットや口コミなどを紹介した。
この記事のまとめ
- MEXCは、2018年に設立されたシンガポール発の仮想通貨取引所
- 世界170の国と地域で、1,000万人以上のユーザーに選ばれている
- 取扱銘柄数は、2024年7月時点で2,500種類以上
- 現物取引の手数料はMaker・Takerともに無料
- メールアドレスを登録するだけで、アカウントをつくれる
MEXCは、日本語表記に対応しているため、日本人投資家でもストレスなく利用することができる。
また、現物取引では手数料無料で取引を楽しむことができ、裁量取引以外のサービスの充実度も高い。
メールアドレスを登録するだけで始められるので、興味がある方はぜひこの機会に、MEXCの利用を検討してみてはいかがだろうか。