海外取引所のBybit(バイビット)には、国内取引所にはないユニークなサービスや商品が多く揃っている。
今回取り上げるのは、その内の1つである「レバレッジトークン」だ。
レバレッジトークンは、現物の商品ながらレバレッジがかかっていて、通常の現物取引よりも大きなリターンを狙える。
本記事ではそのレバレッジトークンについて、基本的な仕様や特徴、買い方などをわかりやすく解説していく。
この記事からわかること
- レバレッジトークンの基本情報
- レバレッジトークンの3つの特徴・魅力
- レバレッジトークンのデメリット
- レバレッジトークンの買い方
Bybitは日本語表記に対応している海外取引所であり、多くの日本人投資家に選ばれている。
無料で口座をつくれるので、まだ使ったことがなければ、この機会にBybitの口座を持っておこう。
Bybitの特長
- 世界で累計4,500万人以上に選ばれている
- 日本語表記に完全対応
- 取扱銘柄は1,400種類以上*
- 取引手数料が0.1%以下と格安
- 先物取引のレバレッジは最大125倍
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目次
Bybitのレバレッジトークンとは?
Bybitのレバレッジトークンは、原資産(ビットコインなど)の日々の値動きに対してレバレッジがかかった状態で価格が決まる投資商品だ。
例えば「BTC3L(ロング)」というレバレッジトークンは、ビットコインの値上がりに対して3倍の値動きをするように設計されている。
原資産よりも大きく価格が変動するため、短期投資に適した商品となっている。
Bybit|レバレッジトークンの特徴
Bybitのレバレッジトークンは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- 大きなリターンを狙える
- 下落相場にも対応可能
- 強制決済のリスクがない
大きなリターンを狙える
レバレッジトークンはそれぞれ、
- 価格を参照する原資産
- レバレッジ倍率
- 効果を発揮する売買の方向
が設定されている。
また、この内のレバレッジ倍率は、銘柄ごとで2倍もしくは3倍に設定されている。
そのため上手くいけば、現物取引で同じ資金を投じた場合よりも、2倍もしくは3倍のリターンを得ることができる。
下落相場にも対応可能
前述のとおりレバレッジトークンには、あらかじめレバレッジが効果を発揮する売買の方向が設定されている。
つまり、買う銘柄次第で上昇相場と下落相場のどちらにも対応できるということだ。
例えばBTC3L(ロング)は、原資産(BTC/USDT)の価格が1%上がるごとに、3%上昇する仕組みになっている。
かたやBTC3S(ショート)は、BTC/USDTの価格が1%下がるごとに、3%値上がりする。
強制決済のリスクがない
通常のレバレッジ取引(先物取引)では、投資資金(証拠金)を担保にすることによって、レバレッジを掛けることができる。
わかりやすく言えば、投資資金を担保にして、より大きなお金を借りている状態だ。
そのため取引が上手くいかず、含み損が膨らんで借りたお金を返せない可能性が出てくれば、強制的にロスカットされてしまうケースもある。
一方でレバレッジトークンには、証拠金や強制ロスカットといった仕様はそもそも存在しない。
なぜなら、原資産よりも大きな値動きになるように設計された現物の商品だからだ。
なお、強制ロスカットがないからといって決して長期投資に適しているわけではなく、やはり基本的には短期投資向けの商品となっている。
しかしレバレッジトークンなら、万が一塩漬けの状態に陥ってしまったとしても、強制ロスカットのリスクにおびえる必要がない。
レバレッジトークンの難点
レバレッジトークンは、強制決済のリスクなしでレバレッジを掛けた取引を楽しめる優れた商品だ。
ただ、以下のような難点もあるので、覚えておいてほしい。
主なデメリット・難点
- 長期投資には不向き
- 銘柄の選択肢が少ない
長期投資には不向き
レバレッジトークンを取引する際には、以下のような手数料が発生する。
種類 | 手数料率 |
---|---|
取引手数料 | 0.1% |
管理手数料 | 0.005%/日 |
資金調達料 | 原資産の資金調達率 |
レバレッジトークンでは取引手数料がかかる以外に、ポジションの維持コスト(管理手数料・資金調達料)を日々徴収される。
どちらも大した手数料率ではないが、それでも毎日積み重なれば、それなりの金額になっていく。
そのためレバレッジトークンは、数日程度の保有はまだしも、月単位や年単位での保有はあまりおすすめできない。
銘柄の選択肢が少ない
Bybitには、1,000種類を超える銘柄がラインナップされている。
しかしレバレッジトークンで使用されている銘柄は、2024年5月時点で6種類とかなり少ない。
レバレッジトークンの原資産銘柄*
- ビットコイン
- イーサリアム
- リップル
- ライトコイン
- ドージコイン
- エイプコイン
したがって、レバレッジをかけつつより多くの銘柄への投資を楽しみたい方には、レバレッジトークンよりも通常の先物取引の方が適しているだろう。
レバレッジトークンの買い方
それではここで、レバレッジトークンの買い方を紹介しておこう。
レバレッジトークンの買い方
- テザーを用意する
- 銘柄を選ぶ
- 注文方法を選ぶ
- 金額などを決めて購入する
テザーを用意する
まずは、決済通貨として用いるステーブルコインのテザー(USDT)を用意しよう。
テザーは国内取引所で取り扱われていないため、以下のように国内取引所とBybitの現物取引を併用して用意するのが基本だ。
テザーの調達方法
- 国内取引所でBTCなどを購入
- 国内取引からBybitにBTCなどを送金
- BybitでBTCをテザーに換金
銘柄を選ぶ
テザーを用意できたら、レバレッジトークンの銘柄の中から買いたいものを選ぼう。
Bybitのメニューから、「現物」⇒「ETP(レバレッジトークン)」を選択する。
すると、取扱銘柄の一覧が表示されるので、買いたい銘柄の「取引する」ボタンをクリックしよう。
注文方法を選ぶ
レバレッジトークンの取引形式は、通常の現物取引と同じく、取引所*が採用されている。*Bybitのユーザー同士で取引する取引形式
また、注文方法は以下のようなものがある。
注文方法の種類
- 成行注文
- 指値注文
- 利食/損切注文
- OCO注文
- 条件付き注文
- トレーリングストップ
- TWAP
- アイスバーグ
これらの中から、自身の戦略に合ったものを選択しよう。
なお、これらすべてを紹介すると非常に長くなるため、今回は説明を割愛し、成行注文を取り上げる。
だがBybitを使い慣れてきたら、ぜひさまざまな注文の仕方を試してみてほしい。
金額などを決めて購入する
成行注文ではリアルタイムの市場価格で取引をおこなうため、金額(または数量)さえ入力すれば、かんたんに取引することができる。
購入金額もしくは数量を入力したら、あとは購入ボタンをクリックすれば取引が成立する。
以上、レバレッジトークンの買い方を簡潔に紹介した。
見てわかるとおり、レバレッジトークンの取引方法は、現物取引とさほど変わらない。
決して難しくはないので、興味がある方はぜひ実際にBybitで、レバレッジトークンへの投資にトライしてみてほしい。
レバレッジトークンに関するQ&A
最後に、Bybitのレバレッジトークンに関してよくある質問を3つ紹介しておく。
よくある質問
- レバレッジトークンを取引以外に使えますか?
- 銘柄名の下にある「2.3280X」などの数値は何を表していますか?
- 購入額の下限値・上限値はありますか?
レバレッジトークンを取引以外に使えますか?
前述のとおり、レバレッジトークンは現物の商品だ。
しかしあくまでBybitの中で売買するためのものであり、Bybitの外に持ち出したり、取引以外の用途に使ったりすることはできない。
銘柄名の下にある「2.3280X」などの数値は何を表していますか?
銘柄名の下にある数値は、実際のレバレッジ倍率を表している。
例えばBTC3L(ロング)は、上昇相場で原資産の3倍の値上がりをするように設計されている。
しかし実際には、常に変動する原資産の価格に対し、レバレッジ倍率を正確に保ち続けるのは非常に困難だ。
そのためどの銘柄も、レバレッジ倍率の許容値(目標値)が設定されている。
BTC3Lのレバレッジ倍率の許容値は2~4倍に設定されており、またその時々のレバレッジ倍率の実数値が銘柄名の下に表示されている。
購入額の下限値・上限値はありますか?
レバレッジトークンはどの銘柄も、
- 購入下限額:100USDT(約1万5,000円)
- 購入上限額:500USDT
に設定されている。
Bybitのレバレッジトークンとは?まとめ
今回はBybitのレバレッジトークンについて、その特徴や買い方などを解説した。
この記事のまとめ
- レバレッジトークンは、レバレッジを掛けられる現物の投資商品
- 強制ロスカットのリスクがない
- レバレッジ倍率は2倍または3倍
- 買う銘柄次第で下落相場からもリターンを得られる
レバレッジトークンは、強制ロスカットのリスクなしでレバレッジがかかった取引を楽しめる、現物の投資商品だ。
売買の仕組みは通常の現物取引とほとんど変わらないので、特別な知識や技術がなくても買うことができる。
興味がある方はぜひ、Bybitで口座をつくり、実際にレバレッジトークンへの投資にチャレンジしてみてはいかがだろうか。