Bitget(ビットゲット)は、豊富な取扱銘柄と多彩なサービスが魅力の海外取引所だ。
ただ、あまりにサービスの種類が多すぎて、どれを使えばよいのか迷ってしまう方もいるだろう。
今回はそうした方に向けて、Bitgetの各種サービスを個別に解説していく。
ぜひ最後まで読んで、運用方法を決める際の参考にしてもらいたい。
この記事からわかること
- Bitgetの基本情報
- 裁量取引の各種サービス概要
- 自動売買の各種サービス概要
- コピートレードのサービス概要
- Web3関連のサービス概要
- 初心者は何から始めるべきか?
Bitgetの特長
- 取扱通貨が800種類以上*
- 日本語表記に完全対応
- 取引手数料が0.1%以下
- サービスのバリエーションが豊富
- 独自トークン「BGB」を発行
*2024年8月時点
目次
Bitget(ビットゲット)とは?
取扱銘柄数* | 800種類以上 |
取引手数料 | 現物取引*: Maker 0.1%、Taker0.1% 先物取引*: Maker 0.014%、Taker0.042% *割引プログラムあり |
主なサービス | 現物取引 先物取引 マージン(レバレッジ取引) 自動売買 コピートレード |
日本語表記 | 〇 |
公式サイト | Bitget公式サイト |
Bitget(ビットゲット)は、シンガポールに拠点を置く海外取引所だ。
750種類以上(2024年5月時点)の仮想通貨が用意されており、割安な手数料でその豊富な銘柄を売買することができる。
またサービスがとにかく多彩で、自分の好みや目的に合った資産運用に取り組める環境が整っている。
なお、Bitgetの詳しい特徴や口座開設方法は、別途以下の記事で解説している。
ぜひそちらも合わせて、チェックしてみてほしい。
Bitgetのサービス【裁量取引】
それではまず、Bitgetが手がける裁量取引の各種サービスを紹介していく。
裁量取引の各種サービス
- 現物取引
- クレカ/デビットカード決済
- 即時購入(銀行口座など)
- サードパーティー決済
- P2P取引
- 先物取引
- 現物マージン取引
- Bitget Convert
現物取引
現物取引ではその名のとおり、仮想通貨の現物を売買することができる。
また取引形式には、ユーザー同士で取引をおこなう「取引所」が採用されている。
Bitgetには2,000万人を超えるユーザーがいるため、流動性が非常に高く、安定した取引をおこなうことが可能だ。
基本の取引手数料は0.1%で、それでも十分にリーズナブルだが、以下の方法を用いるとさらに割安な手数料で取引を楽しめる。
手数料を抑える方法
② 条件をクリアしてVIPランクを上げる
クレカ/デビットカード決済
国内の仮想使取引所と違ってBitgetは、日本円の入金、およびその日本円での取引ができない。
しかしクレジットカード/デビットカード決済を使えば、円建てで仮想通貨を買える。
ただ、クレカ決済は便利な一方で利用コストが割高なので、注意が必要だ。
どれぐらいのコストがかかるのか、記事執筆時(2024年1月6日)のレートで概算してみた。
記事執筆時におけるクレカ決済での日本円とUSDTの交換レートは、以下のとおり。
1USDT=155.59円
一方で同日同時刻での市場レートは、1USDT=144.77円となっている。
つまりクレカ決済を使い、円建てでUSDTを買うと、実質で約7.47%もの手数料が発生するということだ。
- 差額:155.59-144.77=10.82円
- 実質のコスト:10.82÷144.77×100=7.47%
ちなみに、他にもいくつか円建てで仮想通貨を買えるサービスを紹介するが、それらはいずれも割高なコストがかかる。
そのため基本的にBitgetを使う際は、国内取引所と併用し、以下の流れで取引することをすすめる。
おすすめの取引の流れ
- 国内取引所でBTCなどを購入
- BTCなどを国内取引所からBitgetへ送金
- BitgetでBTCなどをUSDT*に換金
- BitgetでUSDTを使って取引
*テザー、ステーブルコインの1種
即時購入
即時購入は先ほどのクレジットカード/デビットカード決済に似たサービスであり、クレジットカードや電子マネー(Google Payなど)で、さまざまな仮想通貨を買うことができる。
なお即時購入は、クレカ決済と比べてもさらに、コスト面で不利になる。
記事執筆時(2024年1月6日)における即時購入での日本円とUSDTの交換レートは、以下のとおり。
1USDT=200.24円
また、前述のとおり同日同時点での市場レートは、1USDT=144.77円となっている。
つまり即時購入を使い、円建てでUSDTを買うと、実質で約40%もの手数料が発生するということだ。
- 差額:200.24-144.77=55.47円
- 実質のコスト:55.47÷144.77×100=38.31%
サードパーティー決済
サードパーティー決済は、文字どおり外部の決済サービスを用いて、仮想通貨を購入できる機能だ。
手続き自体はBitget内でおこなうが、サードパーティーの決済プロバイダーへとリダイレクトされ、実際の決済はそのサードパーティーの決済サービスでおこなわれる。
例えば円建てでUSDTを購入する場合、各社の交換レート*は以下のとおり。*2024年1月6日時点
参考)同日同時点の市場レート:1USDT=144.77円
見てのとおり、サードパーティー決済の取引価格には市場レートとの多少の乖離があり、取引所形式の現物取引(手数料0.1%)よりも、割高な取引コストがかかる。
しかし、Bitgetのクレカ決済や即時購入と比べると、低コストで取引できるようになっている。
P2P取引
P2P取引は、Bitgetを介さずにユーザー同士で仮想通貨を取引できるサービスだ。
現物取引所(取引所)と違って取引板(オーダーブック)は存在せず、ユーザー同士の言い値で取引をおこなう。
言い値で取引するので、当然ながら市場レートからはいくらか乖離しており、またユーザーごとで提示価格のバラツキがある。
したがって利用するなら、自身にとって過度に不利なレートでの取引にならないように、注意しなければならない。
先物取引
先物取引とは、「特定の商品(原資産)を、将来のあらかじめ定められた期日に、現時点で取り決めた価格で売買する事」を約束する取引のことだ。
やや難解かもしれないが、以下の特徴を押さえておいてほしい。
先物取引の特徴
- 投資資金を担保にレバレッジをかけられる
- 空売り(ショート)でもリターンを狙える
- 期日があるものと無期限のものとがある
- 価格を参照するのみで、原資産(仮想通貨)そのものの授受はない
さてBitgetでは、以下の4種類の先物取引が用意されている。
Bitgetの先物取引
- USDT-M無期限先物【最大レバレッジ:125倍】
- USDC-M無期限先物【最大レバレッジ:125倍】
- Coin-M無期限先物【最大レバレッジ:125倍】
- Coin-M決済先物【最大レバレッジ:50倍】
頭に「USDT」「USDC」が付く無期限先物は、それぞれステーブルコインのUSDTとUSDCを決済通貨および担保資産に用いる。
それに対して「Coin」が付く無期限先物と決済先物は、さまざまな仮想通貨を決済通貨および担保に用いる。
例えば、BTC/USDのペアを取引する場合はビットコインを、ETH/USDのペアの場合はイーサリアムを用意しなければならない。
またCoin-M「決済先物」は、文字どおり決済期限が設けられた先物取引となっている。
なおレバレッジは、Coin-M決済先物を除き、通貨ペア次第ではあるが最大125倍までかけることができる。
現物マージン取引
現物マージン取引は、現物取引で最大10倍までのレバレッジ取引ができるサービスだ。
日本の仮想通貨取引所のレバレッジ取引と違い、現物の資産を担保として、より大きな現物のポジションを保有することができる。
また、現物での空売りも可能だ。
Bitget Convert
Bitget Convertは、異なる仮想通貨同士をかんたんに交換できる機能だ。
取引手数料やスリッページは発生しない。
ただしBitget Convertの交換レートには市場レートと乖離があり、それが実質の取引コストとなっている。
またかんたんに利用できる一方で、現物取引(取引所)と比べると、コスト的にはやはり不利になる。
Bitgetのサービス【自動売買】
Bitgetは裁量取引だけでなく、自動売買(取引ボットという)のサービスも展開している。
取引ボットを使えば、あらかじめ設定した戦略に従って、24時間自動で売買を繰り返してくれる。
また取引ボットには、次のようなバリエーションがある。
取引ボットの主なサービス
- 標準Bot
- 現物/先物グリッド
- 現物/先物ポジショングリッド
- 現物自動投資+
- スマートポートフォリオ
- 高性能Bot
- 現物積立/先物積立
- 現物CTA/先物CTA
- 先物クオンツ
各ボットの仕様は、別途以下の記事で解説しているので、興味がある方はぜひチェックしてみてほしい。
Bitgetのサービス【コピートレード】
Bitgetには、他のトレーダーの戦略を真似できる「コピートレード」のサービスもある。
コピートレードではまず、優れた実績を持つ「エリートトレーダー」の中から、真似したい相手を選ぶ。
そして、コピートレードをおこなう通貨ペアや投資金額などの設定をしておく。
すると、選んだエリートトレーダーが取引をおこなったときに、同じ取引を自動的に実行してくれる。
ちなみにコピートレードは、以下の3種類が用意されている。
コピートレードの種類
- 現物コピートレード
- 先物コピートレード
- Botコピートレード
これらの詳しい仕様については、以下の記事を参照してもらいたい。
Bitgetのサービス【BitgetEarn】
BitgetEarnは、ステーキングなどの資産運用手段を取りまとめたプラットフォームだ。
主要なサービスは以下のとおり。
BitgetEarnの主なサービス
- セービング
- ステーキング
- BGBステーキング
- ローンチプール
- ローンチパッド
- 暗号資産ローン
セービング
セービングは、手持ちの仮想通貨をBitgetに預け入れて、利息収入を得られるサービスだ。
国内取引所における「レンディング」「貸暗号資産」と似たサービスと思ってもらえればよいだろう。
ただ、国内取引所と違ってBitgetは取扱銘柄数がケタ違いであるため、セービングできる銘柄も多く、遊休資産をより有効活用しやすい。
ステーキング
ステーキングはブロックチェーンの安全性を保つための仕組みであり、コンセンサスアルゴリズムにPoS(プルーフ・オブ・ステーク)、もしくはその派生形を用いたブロックチェーンで採用されている。
またステーキングに参加すると、対象銘柄の保有者は、ネットワーク保全に貢献した見返りの報酬を得ることができる。
さてBitgetのステーキングサービスは、複数の銘柄のステーキングをワンストップで利用できるようになっている。
もちろん、複数の銘柄で同時にステーキングをおこなうことも可能だ。
BGBステーキング
BGBは、Bitgetが発行している独自の取引所トークンだ。
そのBGBをステーキングすると、年利2%の報酬が得られる。
さらに、預け入れた金額に応じて一定回数分、仮想通貨を無料で出金できるようになる。
ローンチプール
ローンチプールは、新しい仮想通貨を手に入れることができるサービスだ。
取引所トークンのBGBを専用のプールでステーキングすると、その対価として、上場前の新しい銘柄を手に入れることができる。
ローンチパッド
ローンチパッドでは、新しい仮想通貨を市場に上場する前に買うことができる。
決済に使う通貨は、取引所トークンの「BGB」だ。
もしも、ローンチパッドで有望な銘柄を買うことができれば、市場上場後に大きなリターンを得られるだろう。
暗号資産ローン
暗号資産ローンは、手持ちの仮想通貨を担保にして、別の仮想通貨を借りられるサービスだ。
金利は、7日間固定金利と30日間固定金利の2種類から選べる。
借り入れた銘柄は、Bitget内の取引で使えるのはもちろんのこと、出金して外部のコンテンツで使うこともできる。
Bitgetのサービス【Web3】
Bitgetは、以下のようなオンチェーンのサービスも手がけている。
DApps(分散型アプリ)やNFTに関心がある方は、これらのサービスにも触れてみるとよいだろう。
Web3のサービス
- Bitget Wallet
- Bitget Swap
- Bitget NFT
Bitget Wallet
Bitget Walletは、90種類以上のブロックチェーン、25万種類以上の仮想通貨に対応したウェブウォレットだ。
単に仮想通貨を管理できるだけでなく、スワップ機能やDAppsとのゲートウェイ機能なども有している。
PCブラウザ版とスマホアプリ版があり、どちらも無料で使える。
Bitget Wallet (旧称:BitKeep)
BitKeep Global Inc.無料posted withアプリーチ
Bitget Swap
Bitget Swapは、Bitget Walletを接続することで使える、仮想通貨のスワップ(交換)サービスである。
ユーザーはリアルタイムの市場価格をもとに、クロスチェーンでのスワップを簡単かつスピーディにおこなうことができる。
また、一般的なDEX(分散型取引所)と違ってBitget Swapでは、ユーザーの口座にあるステーブルコインの残高を取引のガス代(ネットワーク手数料)に自動変換してくれる。
つまり、わざわざガス代用の仮想通貨(イーサリアムなど)を自分で用意する必要がないということだ。
Bitget NFT
Bitget NFTは、Bitgetが手がけるNFTマーケットプレイスだ。
単にNFTの売買ができるだけでなく、フリーミントやローンチパッドなどの機能も有している。
なお利用する際には、BitgetSwapと同じくBitget Walletが必要になる。
どのサービスから使い始めるべき?
ここまでBitgetの数多くのサービスを紹介してきたが、結局のところ「どれを使うと稼げるのか」と、多くの方が悩むことだろう。
そこで特に初心者の方には、以下のような流れでの資産運用をおすすめしたい。
現物取引のサービスには、取引所形式の現物取引以外にも、クレカ決済やP2P取引などがある。
しかし先ほど解説したように、それらのサービスは便利な一方で、実質の取引コストが割高になる。
そのため特段の事情がない限りは、現物取引(取引所)を使うことをすすめる。
また運用の選択肢として、他にもマイナーな銘柄への投資や先物取引などが考えられるが、それらは大きなリターンを望める一方でリスクも大きく、ギャンブル的な要素が強くなる。
そのためそれらの運用手段は、初心者にはあまりおすすめしない。
かかるコストをできるだけ抑え、リスクを適切にコントロールしつつ、堅実に資産を運用していこう。
Bitgetのサービスまとめ
今回は、Bitgetの多種多様なサービスを個別に解説した。
この記事のまとめ
- 現物取引(取引所)では、0.1%以下の手数料で豊富な銘柄を買える
- 取引ボットは戦略バリエーションが豊富
- コピートレードでは優秀なトレーダーの戦略を真似できる
- セービングやステーキングで、インカムゲインを得ることも可能
Bitgetでは、コストを抑えつつ700種類を超える仮想通貨を売買することができる。
また、自動売買やコピートレードを有効活用すれば、手間をかけずに継続的にリターンを得られるようになるだろう。
口座開設がまだの方は、ぜひこの機会に無料で口座をつくり、Bitgetでの資産運用にトライしてみてはいかがだろうか。