第三者の仲介なしで取引ができるDeFi(分散型金融)プロトコルは、ユーザー同士で仮想通貨の交換ができるDEX(分散型取引所)をはじめとしてさまざまな種類があります。
今回取り上げる「AAVE(アーベ)」は、そんなDeFiプロトコルの1種であり、ユーザー同士で仮想通貨の貸し借りができるレンディングプラットフォームとなっています。
本記事ではそのAAVEの特徴や使い方を、DeFi初心者にもわかりやすく解説していきます。
この記事からわかること
- AAVEの基本情報
- AAVEの主な特徴
- AAVEの基本的な使い方
もしもイーサリアムチェーン基盤のAAVEを利用するなら、ネットワーク手数料(ガス代)の支払い手段として、仮想通貨イーサリアムが必須です。
イーサリアムは大抵の国内取引所で買えますが、中でもGMOコインなら、取引手数料を安く抑えられる上に、ウォレット送金時の手数料もかかりません。
AAVEとの相性バッチリなので、まだ使ったことがなければ、ぜひGMOコインのこともチェックしてみてください。
GMOコインの特長
- オリコンの調査で満足度日本一*1
- 50万人以上の投資家に選ばれている
- 格安な手数料で取引可能*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
目次
AAVE(アーベ)とは?
名称 | AAVE(アーベ) |
サービス概要 | レンディング ステーキング スワップ |
独自トークン | AAVEトークン GHO |
基盤のチェーン | イーサリアム Polygon BNB 他 |
公式サイト | https://aave.com/ |
AAVEは、イーサリアムチェーンなどで稼働している分散型(非中央集権型)のレンディングプラットフォームです。
スマートコントラクトによって取引が自動化されており、仲介者を必要とせず、ユーザー同士で仮想通貨の貸し借りができます。
また複数のブロックチェーンに対応しており、異なるブロックチェーン間でのいわゆるクロスチェーン取引も可能です。
AAVEの市場規模
まずは、DeFi市場におけるAAVEの利用規模を紹介しておきます。
次の表は、すべてのブロックチェーン上のDeFiプロトコルをTVL(預かり資産)の多い順に並べたものです。
これを見るとAAVEは、リキッドステーキングプラットフォームの「Lido Finance」、リステーキングプラットフォームの「EigenLayer」に次いで、すべてのDeFiの中で3番目の利用規模を誇っていることがわかります。
人気の高さは、「AAVEを使うと、利益を得られる見込みが大きい」という証左でもあります!
AAVEの特徴
さてAAVEは、次のような特徴を持っています。
主な特徴
- ユーザー同士で仮想通貨を貸し借りできる
- 複数のブロックチェーン上で稼働している
- 複数のトークンを発行している
- ステーキングで稼ぐことも可能
ユーザー同士で仮想通貨を貸し借りできる
繰り返しになるがAAVEでは、ユーザー同士で仮想通貨を貸し借りすることができます。
ただし、1対1で貸し借りをするのではなく、「流動性プール」を中継します。
貸し手側は、AAVEの流動性プールに手持ちの仮想通貨を預け入れ、貸出(流動性提供)の見返りとして利息収入を得られます。
一方で借り手側は、手持ちの仮想通貨を担保にして、流動性プールからほしい仮想通貨を引き出すことができます。
複数のブロックチェーン上で稼働している
AAVEは、イーサリアムチェーンおよびイーサリアムのレイヤー2チェーンを中心として、複数のブロックチェーン上で稼働しています。
また例えば、イーサリアムチェーン上で預け入れた資産をPolygonチェーン上のAAVEで担保として使うなど、クロスチェーンでの利用にも対応しています。
複数のトークンを発行している
AAVEは、「AAVEトークン」と「GHO」という2種類の仮想通貨を発行しています。
AAVEトークンはガバナンストークンであり、保有すると、AAVEの運営に関わる意思決定に参加することができます。
かたやGHOは、米ドルにペッグされたステーブルコインです。
価値の裏付けには、AAVEの流動性プールに預け入れられたさまざまな仮想通貨が用いられています。
ステーキングで稼ぐことも可能
AAVEでは、「仮想通貨を預け入れて利息を得る」という方法だけでなく、独自トークンであるAAVEトークンとGHOのステーキングで稼ぐことも可能です。
特にGHOをステーキングした場合の利回りは、年利33.75%*とかなりの高利回りとなっています。*2024年3月17日時点
AAVEの使い方
それではここで、AAVEの使い方をかんたんに紹介しておきましょう。
なお、前述のとおりAAVEは複数のブロックチェーン上で稼働していますが、ここでは「イーサリアムチェーン上のものを使用する」という前提で解説していきます。
AAVEの使い方
- 仮想通貨取引所でETHを調達
- 仮想通貨ウォレットを用意する
- AAVEにウォレットを接続
- ネットワークを「イーサリアム」に設定
- ETHを預け入れる
- ETHを担保に他の仮想通貨を借りる
仮想通貨取引所でETHを調達
まずはいずれかの仮想通貨取引所で、AAVEでの取引の元手、およびネットワーク手数料(ガス代)の支払い手段となるイーサリアムを調達しましょう。
なおイーサリアムは大抵の国内取引所で買えますが、AAVEのようなDeFiプロトコルと併用する際には、GMOコインの利用がおすすめです。
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄数* | 27種類 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.01%、Taker0.05% レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり レバレッジ取引(取引所) ⇒ 無料 |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:無料 |
その他のサービス | 貸暗号資産ベーシック 貸暗号資産プレミアム つみたて暗号資産(自動積立) ステーキング IEO 外国為替FX |
GMOコインの特長
- オリコン顧客満足度調査で満足度日本一*1
- 取扱銘柄数が国内最多クラス
- 低コストで仮想通貨を取引できる*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
GMOコインなら、現物取引(取引所)を使って、よりリーズナブルな手数料でイーサリアムを買うことができます。
また、イーサリアムをウォレットに送る際に送金手数料がかからない点も大きな魅力です。
開設時に手数料はかからないので、まだ使ったことがなければ、この機会にぜひGMOコインの口座をつくってみてください。
仮想通貨ウォレットを用意する
イーサリアムを買ったら、次はイーサリアムチェーンに対応した仮想通貨ウォレットを用意しましょう。
ちなみに、ウォレットの選択肢は無数にあります。
どれを使うべきか迷うようなら、MetaMaskを選んでおけばまず間違いないでしょう。
MetaMask - Blockchain Wallet
MetaMask無料posted withアプリーチ
MetaMaskは、汎用性・拡張性に優れたウェブウォレットであり、PC版・スマホアプリ版ともに無料で使えます。
くわしい特徴や入手方法については、別途以下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。
またウォレットを用意できたら、仮想通貨取引所の口座からそのウォレットのアドレス宛に、用意したイーサリアムを送っておきましょう。
AAVEにウォレットを接続
イーサリアムとウォレットを用意できたら、そのウォレットをAAVEに接続しましょう。
AAVEのサイトにアクセスし、「Launch App」と書かれたボタンをクリックすると、AAVEが起動します。
画面が移り変わったら、次は「Connect Wallet」ボタンをクリックしましょう。
ウォレットの選択肢が表示されるので、その中から自身が使用しているウォレットを選択します。
MetaMaskを使っている場合は、「Browser Wallet」をクリック。
するとウォレットが起動し、AAVEとの接続許可を求められます。
その要求に応じれば、AAVEとウォレットの接続手続きは完了です。
ネットワークを「イーサリアム」に設定
前述のとおりAAVEは、複数のブロックチェーン上で稼働しています。
仮想通貨イーサリアムを用いてAAVEを利用する場合は、画面上部にあるネットワークの名称をクリックし、使うネットワークを「イーサリアムチェーン(Ethereum)」に設定しておきましょう。
ETHを預け入れる
AAVEは、
- 画面左側が預け入れ(貸付)の操作画面
- 右側が借り受けの操作画面
となっています。
用意したイーサリアムを預け入れる際には、左側の銘柄一覧にあるイーサリアムの「Supply(供給)」ボタンをクリックしましょう。
イーサリアムの預け入れが完了すると、表記の利回りで利息収入を得られるようになります。
ETHを担保に他の仮想通貨を借りる
イーサリアムを流動性プールに預け入れると、それを担保にして他の仮想通貨を借りられるようになります。
借りる場合は、画面右側の銘柄一覧にある「Borrow(借入)」ボタンをクリックしましょう。
以上、AAVEの使い方を簡潔に紹介しました。
興味がある方はぜひ、GMOコインなどで元手となる仮想通貨(イーサリアム他)を調達するところから始めてみてください。
AAVEに関するQ&A
それでは最後に、AAVEに関してよくある質問を3つ紹介します。
よくある質問
- AAVEは安全ですか?
- AAVEは日本語に対応していますか?
- AAVEのスマホアプリはありますか?
AAVEは安全ですか?
AAVEは複数の第三者機関から監査を受けており、100%安全とは言い切れないものの、一定の安全性は担保されています。
監査の内容については、以下のリンクにアクセスしてご自身の目で確かめてみてください。
AAVE:セキュリティと監査について
AAVEは日本語に対応していますか?
2024年3月時点でのAAVEの対応言語は、
- 英語
- スペイン語
- フランス語
- ギリシャ語
の4種類となっています。
残念ながら日本語には対応していません。
ただ、ブラウザの翻訳機能(グーグル翻訳など)を使えば、直訳によって適切な翻訳にならない部分もありますが、日本語に変換することが可能です。
AAVEのスマホアプリはありますか?
AAVEはWebブラウザ上で稼働するプロダクトであり、今のところアプリ版はリリースされていません。
AAVEとは?まとめ
今回は、レンディングプラットフォームのAAVEについて解説しました。
この記事のまとめ
- AAVEは、ブロックチェーンを基盤とした分散型のレンディングプラットフォーム
- 第三者の仲介を受けずに、ユーザー同士で仮想通貨の貸し借りができる
- 仮想通貨を貸し出すと、利息収入を得ることができる
- 独自トークンのAAVEトークンとGHOのステーキングで稼ぐことも可能
AAVEは、数あるDeFiプロトコルの中でもトップクラスの実需を誇るレンディングプラットフォームです。
イーサリアムのようなメジャー銘柄だと旨味は少ないですが、
- 流通量が少ないマイナーな銘柄
- 実需が大きいステーブルコイン
こういった銘柄を選んで預け入れると、大きな利息収入を得ることが可能です。
また、記事の中で紹介したように、ステーブルコイン「GHO」のステーキングの利回りも非常に魅力的です。
興味がある方はぜひ、GMOコインなどで軍資金を用意して、実際にAAVEに触れてみてはいかがでしょうか。