近年、ブロックチェーンのエコシステムは急速に成長を続けているが、その中で欠かせない存在となっているのが「分散型オラクル」だ。
分散型オラクルはブロックチェーンに現実世界のデータを提供する技術であり、そのデータの信頼性がブロックチェーン業界を支える柱の1つになっている。
今回取り上げる「UMA Protocol」も、そんな分散型オラクルの1つだ。
本記事ではUMA Protocolと、その基軸通貨「UMAトークン」について、主な特徴や将来性を解説していく。
この記事からわかること
- UMA protocol/UMAの基本情報
- UMA protocol/UMAの3つの特徴
- UMAトークンの値動き
- UMA protocol/UMAの将来性
- UMAトークンの価格予想
- UMAトークンを買える海外取引所
UMAトークンを売買するには現状、海外取引所の口座が欠かせない。
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目次
UMA protocol/UMAとは?
名称 | UMAトークン |
シンボル・単位 | UMA |
ローンチ時期 | 2020年4月 |
発行基盤 | イーサリアムチェーン |
サイトURL | https://uma.xyz/ |
UMA Protocolは、2020年4月にローンチされた分散型オラクルのプロジェクトだ。
分散型オラクルとは?
ブロックチェーンのスマートコントラクトに、現実世界のデータ(価格情報、気象データ、イベント結果など)を提供するための仕組みのこと。
名称にあるUMAは、「Universal Market Access(普遍的市場アクセス)」を意味している。
ガバナンストークンは「UMAトークン」といい、エコシステムの維持に用いられるだけでなく、投資対象としても人気がある。
なお国内取引所には未上場なので、UMAトークンに投資する際はBybitなどの海外取引所の口座が必要になる。
UMA protocol/UMAの特徴
さてUMA ProtocolおよびUMAトークンは、次のような特徴を有している。
3つの特徴
- 分散型オラクルのサービス
- 合成資産の生成が可能
- UMAトークンはガバナンストークン
分散型オラクルのサービス
前述のとおり、UMA Protocolは分散型オラクルのプロジェクトである。
またUMA Protocolは、「オプティミスティック・オラクル」と呼ばれる独自の設計を採用している。
このオラクルは「楽観的なアプローチ」を取っていて、データは基本的に誰でも提供することができ、異議がなければそのデータはすみやかに承認される。
そして詳細な調査や確認は、データに異議が提出された場合にのみ実施される。
こうした仕組みによってUMA Protocolは、競合オラクルと比べてコストを低く抑えつつ、高い信頼性を確保している。
合成資産の生成が可能
UMA Protocolは分散型オラクルのプロダクトを主力としているが、もともとは合成資産を扱うDeFiプロトコルとしてスタートした。
合成資産とは?
実在の資産(株式、コモディティなど)の価格に連動するように設計されたトークンのこと。
またもちろん現在も、オラクルで取り込んだデータを用いて合成資産を作成することができる。
UMAトークンはガバナンストークン
UMAトークンは、UMA Protocolのガバナンストークンだ。
具体的には、
- UMA Protocolの改善提案
- 担保に用いる資産の承認提案
- データ検証メカニズムに関する紛争
といった、ガバナンス投票への参加権として用いられている。
UMAトークンの値動き
それでは参考までに、UMAトークンの値動きを確認しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のとおり。
2024年10月までの値動き
次に、2020年の市場上場から本記事執筆時点(2024年10月)までの値動きも振り返っておこう。
市場上場直後のUMAトークンは、いわゆる「コロナバブル」で大きな高騰を見せた。
ところがバブルが崩壊すると、高騰が起きる前とほぼ変わらない水準まで下落してしまう。
2022年中頃以降は現在まで、横ばいの状態が続いている。
このように近年の値動きはあまり思わしくないが、一方で今のUMAトークンを「過去の水準と比べて割安な状態」と捉えることもできる。
現状を安く買えるチャンスと見る方は、ぜひBybitなどをとおして、UMAトークンへの投資にトライしてみてほしい。
将来性に関わる注目ポイント
続いて以下の3つの要素から、UMA ProtocolおよびUMAトークンの今後を考察していこう。
将来性に関わる注目要素
- DeFi市場の拡大が期待されている
- 合成資産市場の成長が見込まれている
- 競合オラクルとの関係の変化に注目
DeFi市場の拡大が期待されている
マーケット調査企業「グローバルインフォメーション」のレポートによると、DeFi市場は今後2029年までの間に、平均で年+10.98%のペースで成長する見込みがあるとのこと。
またDeFi市場が成長すれば、信頼性の高いオラクルへの需要も高まると予想されている。
現状UMA Protocolのオラクルサービスは、他のオラクルに対しコストや正確性の面で優位性があり、今後より多くのDeFiで採用される可能性がある。
合成資産市場の成長が見込まれている
合成資産は近年、世界中の投資家に新たな市場機会を提供し、従来の金融市場へのアクセスを広げる手段として注目されている。
またUMA Protocolは、合成資産の発行を効率的におこなえるため、そうしたニーズに応えることができるポテンシャルを持っていると言える。
合成資産の分野でUMA Protocolの需要が伸びれば、自ずとUMAトークンの価格にもポジティブな影響が表れるはずだ。
競合オラクルとの関係の変化に注目
分散型オラクルのプロジェクトは、2024年10月時点で約50種類存在している。
またそれらの基軸通貨の時価総額を見比べると、UMAトークンは上から4番目に付けている。
時価総額がそのまま市場シェアを表すわけではないが、UMA Protocolの市場シェアは現状、それなりに上位にあることがうかがえる。
ただし、時価総額トップのChainLinkのような圧倒的な強さは今のところ感じられない。
これからUMAトークンに投資するなら、こうした競合との位置関係がどのように推移していくのか、注視しておいた方がいいだろう。
UMAトークンの価格予想
ここで、データアグリゲーター「Price Prediction」によるUMAトークンの今後10年の価格予想を紹介しておこう。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2024 | $3.06 | $3.21 | $3.35 |
2025 | $4.64 | $4.80 | $5.58 |
2026 | $6.78 | $6.97 | $8.04 |
2027 | $9.66 | $9.94 | $11.46 |
2028 | $14.18 | $14.58 | $16.84 |
2029 | $20.59 | $21.18 | $24.69 |
2030 | $29.11 | $30.17 | $36.08 |
2031 | $43.06 | $44.26 | $51.35 |
2032 | $64.64 | $66.85 | $75.18 |
2033 | $97.64 | $100.98 | $113.56 |
参考
- 執筆時の価格:2.63ドル(2024年10月9日)
- 史上最高値:43.37ドル(2021年2月4日)
Price Predictionは、UMAトークンが今後コロナバブル下に付けた高値を上抜き、100ドルに達すると予想している。
この予想が実現するとすれば、やはり今のUMAトークンは格安な状態にあると言えるだろう。
長期的な目線で値上がりの見込みがあると感じる方は、ぜひUMAトークンをポートフォリオに加えてみてはどうだろうか。
UMAトークンを買える仮想通貨取引所
最初に述べたようにUMAトークンは、今のところ国内での取り扱いがない。
そのため購入の際には、
- UMAトークンの取り扱いがある
- 日本人投資家を受けて入れている
これらの条件を満たす海外取引所を利用することになる。
選択肢はいくつかあるが、イチオシはBybitだ。
取扱銘柄数* | 1,400種類以上 |
取引手数料 | 現物取引* ⇒ Maker 0.10% 、Taker0.10% 先物取引* ⇒ Maker 0.02% 、Taker0.055% *割引プログラムあり |
主なサービス | 現物取引(取引所) ワンクリック購入 先物取引 取引ボット コピートレード ステーキング レンディング ローンチパッド |
日本語表記 | 〇 |
公式サイト | Bybit公式サイト |
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Bybitは、現物取引と無期限先物の両方でUMAトークンを取り扱っている。
また、取引ボットやステーキングなどでUMAトークンを運用することも可能だ。
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UMA protocol/UMAに関するQ&A
最後に、UMA ProtocolおよびUMAトークンに関してよくある質問を3つ紹介する。
よくある質問
- UMA Protocolの開発者はだれですか?
- UMAトークンの総供給量はどれくらいですか?
- UMA Protocolの開発基盤は何ですか?
UMA Protocolの開発者はだれですか?
UMA Protocolは、コロンビア大学出身のHart Lambur氏と、マサチューセッツ工科大学で経済学を学んだAllison Lu氏によって設立された。
UMAトークンの総供給量はどれくらいですか?
UMAトークンの総供給量は約1.2億枚であり、2024年10月時点ではその内の約8,300万枚が市場に流通している。
UMA Protocolの開発基盤は何ですか?
UMA Protocolはイーサリアムチェーンを開発基盤としている。
またUMAトークンは、イーサリアムチェーンのトークン規格である「ERC-20」に準拠している。
UMA protocol/UMAとは?まとめ
今回は分散型オラクルの「UMA Protocol」と、そのガバナンストークン「UMAトークン」について解説した。
この記事のまとめ
- UMA Protocolは、外部データをブロックチェーンに取り込む分散型オラクル
- 独自の設計によって、低コストかつ正確に外部データを活用できる
- 外部データを活かした合成資産の作成も可能
- 市場の成長にともなう需要拡大に期待されている
UMA Protocolは、分散型オラクルと合成資産のプラットフォームとして、DeFi市場での需要に応えることができる革新的なプロジェクトだ。
競合オラクルと比べて優れたコストパフォーマンスを発揮するUMAの「オプティミスティック・オラクル」は、将来的により多くのDeFiプロジェクトに採用される可能性がある。
そんなUMA Protocolに期待する方は、ぜひ今の内にUMAトークンへの投資にトライしてみてはどうだろうか。