今回取り上げる仮想通貨「IOST(アイオーエスティー)」は、国内でも複数の仮想通貨取引所に上場していて、比較的高い知名度があります。
ただ、近年は思わしくない状況が続いており、知名度があるからといってその将来が明るいとは限らないようです。
本記事ではそんなIOSTについて、特徴や現状、将来の見通しなどをわかりやすく解説していきます。
IOSTへの投資を検討している方は、ぜひ最後まで読んで、今後の参考にしてください!
この記事からわかること
- IOSTの基本情報
- IOSTの4つの特徴
- IOSTの値動き
- IOSTの現状と将来性
- IOSTを買える仮想通貨取引所
2024年6月時点でIOSTは、国内6社に上場しています。
その中でもOKJ(旧OKCoin Japan)は、単にIOSTを買えるだけでなく、同銘柄のステーキングで稼ぐことも可能です。
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OKJの特長
- 取扱銘柄数が国内でトップクラス
- 取引手数料がリーズナブル*
- 積立やステーキングなどのサービスが充実
*現物取引(取引所)を使った場合
目次
IOSTとは?
名称 | IOST |
シンボル・通貨単位 | IOST |
主な上場先 | OKCoin Japan Coincheck BITPOINT |
サイトURL | https://iost.io/ |
IOSTは、2019年にメインネットがローンチされた、プラットフォーム型のパブリックブロックチェーンです。
トランザクションの処理性能に優れたプラットフォームで、さまざまなDApps(分散型アプリ)の開発基盤となっています。
また、ネイティブトークンもブロックチェーンの名前と同じく「IOST」といい、各種決済やネットワークのセキュリティ維持などに用いられています。
なお今回は、ブロックチェーンとネイティブトークンの混同を避けるために、以下のように表記することとします。
本記事での表記ルール
- ブロックチェーン ⇒ IOSTチェーン
- ネイティブトークン ⇒ IOST
IOSTの特徴
さてIOSTは、次のような特徴を持っています。
4つの特徴
- 処理性能に優れたプラットフォーム
- JavaScriptでアプリをつくれる
- コンセンサスアルゴリズムはPoB
- ステーキングで稼げる
処理性能に優れたプラットフォーム
先ほども述べたようにIOSTチェーンは、トランザクションの処理能力に優れたブロックチェーンプラットフォームです。
理論値では、1秒間に8,000件ものトランザクション(取引)を処理できるとされています。
また処理効率が良いため、ネットワーク手数料(ガス代)も安く抑えられています。
JavaScriptでアプリをつくれる
IOSTチェーンは、DApps開発のためのプログラミング言語に「JavaScript」を採用しています。
JavaScriptは、ウェブサイトの製作やアプリ開発など、さまざまな場面で使用されているポピュラーな言語です。
そのためアプリ開発企業やエンジニアは、わざわざ新しいプログラミング言語を習得せずとも、IOSTチェーンに参入することができます。
コンセンサスアルゴリズムはPoB
IOSTチェーンのコンセンサスアルゴリズムは、Proof of Believability(PoB)です。
コンセンサスアルゴリズムとは?
取引の内容を検証し、ブロックチェーンに格納するためのアルゴリズムのこと。
PoBでは、
- ユーザーのネットワークに対する貢献度
- ステークされたIOSTの数量
によって、バリデーター*が選出されます。*トランザクションの検証者のこと
PoBによって民主的かつ効率的にバリデーターを選出することで、IOSTチェーンはトランザクションの高速処理を実現しています。
ステーキングで稼げる
IOSTの所有者は、バリデーターに選出されそうなネットワーク参加者に対し、投票(⇒IOSTのステーク)をおこなうことができます。
また投票相手がバリデーターに選出された場合は、報酬の分配を受けられます。
ちなみに国内取引所の中には、IOSTの投票を代行するサービスを展開しているところもあります。
例えばOKCoin Japanでは、そのサービスに申し込むだけで、自分で投票(ステーク)の手続きをおこなわずとも年利1.88~8.88%の報酬の分配を受けることが可能です。
IOSTの値動き
ここで、IOSTの値動きを確認しておきましょう。
リアルタイムの値動き
まずIOSTのリアルタイムの値動きは、以下のチャートのとおり。
2024年6月までの値動き
次にIOST/USDチャートで、市場に上場した2018年1月から、本記事執筆時(2024年6月)までの値動きをおさらいしましょう。
市場上場当時(2018年1月)は、いわゆる「ビットコインバブル」が起きたタイミングであり、IOSTも上場直後に大きく高騰しました。
ただ、バブル崩壊後は長らく低迷することとなります。
その後、2021年にコロナ禍での金融政策に起因するバブルが起こり、IOSTは再び高騰します。
しかし、ビットコインなど多くの銘柄がそのバブルで史上最高値を更新する中、IOSTは2018年に付けた高値にまったく届きませんでした。
また、バブルが崩壊すると再び値動きが横ばいになっています。
2018年頃と比べ、相対的に見てIOSTの人気が落ちてきていることがうかがえます…
将来性に関わる注目ポイント
続いて以下の2つの要素から、IOSTの将来性を考察してみましょう。
今後に関わる注目要素
- 市場全体の流れに乗れなくなってきている
- 競合プラットフォームと張り合えていない
市場全体の流れに乗れなくなってきている
先ほどIOSTの値動きについて、
- ビットコインバブル時の高値を更新していない
- コロナバブル崩壊後、低迷が続いている
ということを述べました。
一方で仮想通貨市場全体の動向を見てみると、近年非常に堅調であり、IOSTの値動きとは大きな乖離が生じています。
ここでその証左として、仮想通貨市場全体の時価総額の推移を見てみましょう。
市場全体の時価総額は、2021年のコロナバブルで、ビットコインバブル時の高値を大幅に更新しています。
またコロナバブル崩壊後も、2023年後半から復調し、コロナバブル時の高値に迫ってきています。
一方でIOSTは、こうした活況な市場の流れにまったく乗れずにいます。
ひいては競合銘柄と比べてIOSTは、資金流入につながる魅力が乏しい状態にあると言えるでしょう。
競合プラットフォームと張り合えていない
繰り返し述べているとおりIOSTチェーンは、プラットフォーム型のブロックチェーンです。
プラットフォームとしての実需がIOSTの価格にも当然影響するのですが、現状IOSTチェーンは、残念ながら競合のブロックチェーンとまともに渡り合えていません。
例えばイーサリアムチェーンは、プラットフォームとして高い人気を誇り、DeFi(分散型金融)プロトコルだけでも1,000種類を超えています。
かたやIOSTチェーンはというと、ローンチから5年以上が経過しているにも関わらず、数えるほどしかDeFiプロトコルがありません。
DEX(分散型取引所)にいたっては、たったの2種類だけです。
これでは、競合と張り合えるほどの実需を集められるはずもありません。
またプラットフォーム型のブロックチェーンは、毎年のようにより高性能なものが新しく生まれてきます。
そのためIOSTの置かれる状況は、今後さらに悪化していくかもしれません。
IOSTを買える仮想通貨取引所
2024年6月時点でIOSTは、以下の国内6社で取り扱われています。
これらの中でも、IOSTに投資する際のイチオシは「OKJ」です。
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄* | BTC、ETH、ADA、APE、APT、ARB、ASTR、AVAX、BAT、BCH、DAI、DEP、DOGE、DOT、EFI、ENJ、ETC、FIL、FNCT、IOST、IOTX、KYAY、LSK、LTC、MASK、MATIC、MKR、OAS、OKB、PLT、QTUM、SAND、SHIB、SOL、SUI、TRX、XLM、XRP、XTZ、ZIL、OP、NEO、TON 【全43種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker ~0.07%、Taker ~0.14% |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:銘柄ごとで異なる |
その他のサービス | ステーキング Flash Deals 積立 API |
OKJの特長
- 取扱銘柄数が国内でトップクラス
- マーケットの流動性が高く、安定した取引が可能
- 積立やステーキングなど、サービスが充実している
OkJでは、IOSTを含めて40種類を超える銘柄が用意されています。
また、取引の形式は「販売所」と「取引所」から選択可能で、後者ではよりリーズナブルな手数料で各銘柄を売買することが可能です。
さらに先ほど紹介したように、IOSTのステーキングでインカムゲインを得ることもできます。
無料で口座をつくれるので、まだ使ったことがなければぜひ、この機会にOKCoin Japanの利用を検討してみてください。
IOSTに関するQ&A
それでは最後に、IOSTに関してよくある質問を3つ紹介します。
よくある質問
- IOSTのSNSアカウントはありますか?
- IOSTにロードマップはありますか?
- IOSTチェーンを基盤としたNFTゲームはありますか?
IOSTのSNSアカウントはありますか?
IOSTの主要SNSアカウントは、以下のとおり。
X(旧Twitter):@IOST_Official
X(日本向けアカウント):@IOSToken_jp
Telegram:IOST Community
アップデートなどの情報をいち早く入手したい場合は、これらのSNSアカウントをフォローしておくといいでしょう。
IOSTにロードマップはありますか?
IOSTのロードマップは、以下のリンクから確認することができます。
IOST:ロードマップ
IOSTチェーンを基盤としたNFTゲームはありますか?
2024年6月時点で、IOSTチェーンを基盤としたNFTゲームは存在していません。
なおコレクタブルNFTなら、いくつかつくられています。
IOSTとは?まとめ
今回はISOTについて、主な特徴や将来性などを解説しました。
この記事のまとめ
- IOSTチェーンは、プラットフォーム型のブロックチェーン
- JavaScriptを採用していて、DApps開発の参入障壁が低い
- それにも関わらず、IOSTチェーン基盤のDAppsは非常に少ない
- 価格のピークは2018年で、コロナバブル崩壊後は横ばい状態である
IOSTチェーンは、DAppsやNFTの開発基盤となっているブロックチェーンプラットフォームです。
ただ近年の動向を追っていくと、競合プラットフォームに大きく後れを取っているように見えます。
また基軸通貨IOSTの値動きについても、ここ数年に渡って思わしくありません。
そうした状況から正直なところ、今からIOSTに投資することはあまりおすすめしません。
しかしそれでも興味がある方は、OKJなどをとおして、IOSTへの投資に挑戦してみるといいでしょう。