従来のブロックチェーンの多くは、トランザクション(取引)の実行や決済、検証などあらゆる要素を単一のブロックチェーンで処理しなければならず、柔軟性や合理性に欠ける部分があった。
そうした問題を解消すべく登場したのが、レイヤーを自在に組み合わせ、レイヤーごとで効率的な分業ができる「モジュラー型」のブロックチェーンだ。
本記事では、そうしたモジュラー型ブロックチェーンの1つ「Celestia(セレスティア)」と、そのネイティブトークン「TIA」を取り上げる。
Celestiaならではの特徴や、将来性などをわかりやすく解説していくので、関心がある方はぜひ最後まで読んでもらいたい。
この記事からわかること
- Celestia/TIAの基本情報
- Celestia/TIAの4つの特徴
- TIAのこれまでの値動き
- Celestia/TIAの将来性
- TIAの価格予想
- TIAを買える海外取引所
Celestiaのネイティブトークン「TIA」は、今のところ海外の仮想通貨取引所でしか取り扱いがない。
なお、海外取引所の中でもMEXC(エムイーエックスシー)は、日本語表記に完全対応していて、英語が不得手な方でも難なく使いこなせる。
CelestiaとTIAに興味があるなら、ぜひこの機会にMEXCのこともチェックしてみてほしい。
MEXCの特長
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- 投資初心者でも稼ぎやすいサービスが充実
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目次
Celestia/TIAとは?
名称 | TIA |
シンボル・通貨単位 | TIA |
発行基盤 | Celestia |
サイトURL | https://celestia.org |
主な上場先 | MEXC Gate.io KuCoin |
Celestia(セレスティア)は、レイヤーを組み合わせて独自のネットワークを構成できる「モジュラー型」のブロックチェーンだ。
2023年10月31日にローンチされた、新興ブロックチェーンでもある。
ネイティブトークンは「TIA」と言い、Celestiaにおいて、決済手段やネットワークの保全の手段などとして用いられている。
Celestiaのメインネットがローンチされるやいなや、TIAはMEXCやCoinbaseといった著名な海外取引所への上場を果たした。
なお、国内市場での取り扱いはまだないため、日本人投資家がTIAへ投資したい場合、今のところはMEXCなどの海外取引所を利用する必要がある。
Celestia/TIAの特徴
CelestiaとそのネイティブトークンTIAは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- モジュラー型のブロックチェーン
- データの可用性に優れている
- ロールアップによって高速処理が可能
- TIAのステーキングで稼げる
モジュラー型のブロックチェーン
繰り返しになるがCelestiaは、レイヤーの組み合わせによって独自のネットワークを構築することができる「モジュラー型」のブロックチェーンだ。
モジュラー型ブロックチェーンでは、1つのブロックチェーンがすべての役割を担うのではなく、以下の図のように特化型のレイヤーを自在につくり、レイヤーごとに役割を振り分けることができる。
また、そうした仕組みによりネットワークが最適化され、効率的な環境でアプリケーション(DApps)を稼働させることができる。
データの可用性に優れている
「データの可用性(アベイラビリティ)」とは、
許可された者が必要なときにいつでも、任意のデータにアクセスできるようにすること
をいう。
またブロックチェーンにおいてデータの可用性は、単に過去のデータの有効活用につながるだけでなく、セキュリティを担保する上での重要な要素の1つとなっている。
さて従来型のブロックチェーンは、データの検証を遡っておこなう際、ブロックすべてのデータのダウンロードを必要とするものが多い。
ただその場合、ブロックのデータサイズが大きいと実際のところはデータすべてをダウンロードするのは非現実的で、ひいては任意のデータをチェックできないという問題が生じることがある。
一方でCelestiaは「データ可用性サンプリング」という独自の機能を用いることにより、以下の図のようにブロックのデータの一部を取り出して検証できるようになっている。
任意のデータをあとから容易に検証できる(=データの可用性に優れている)Celestiaは、いくらブロックのデータサイズが大きくなったとしても、セキュリティ性能が低下しないということだ。
ロールアップによって高速処理が可能
ロールアップとは、トランザクションの一部をあるレイヤーで処理し、あとからまとめてコンセンサスを担う別のレイヤーに格納する技術のことだ。
ロールアップを用いると、各レイヤーの負担を抑え、スケーラビリティを向上させることができる。
Celestiaもこのロールアップを導入しており、コンセンサスを担うデータ可用性(DA)レイヤーでセキュリティを担保しつつ、実行・決済レイヤーでトランザクションをより効率的に処理できるようになっている。
TIAのステーキングで稼げる
Celestiaのコンセンサスアルゴリズム(トランザクションを検証し、合意形成を図る仕組み)には、イーサリアムチェーンなどと同じく「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」が採用されている。
そうした仕様からCelestiaでは、ネイティブトークン「TIA」のステーキングで稼ぐことが可能だ。
またその利回りは、本記事執筆時点(2023年11月上旬)では年利20%を超える破格の数値となっている。
ちなみにTIAのステーキングは、「Keplr Wallet」などのサードパーティのウォレットをとおして、おこなうことができる。
TIAの値動き
ここで、TIAの値動きを紹介しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおりだ。
2023年末までの値動き
次にTIA/USDチャートで、2023年末までの値動きもおさらいしていこう。
2023年10月31日にCelestiaのメインネットがローンチされると、その翌日にはTIAも、海外市場での取り扱いが開始された。
また上場からしばらくはおとなしい値動きを見せていたが、2023年11月中頃から値上がりし始め、その後は年末まで上昇トレンドを形成し続けた。
短期的に見れば値段が上がってしまっていて買いづらいと感じるかもしれないが、そもそもTIAは上場から日が浅く、まだまだ需要拡大と価格高騰の余地を十分に残している。
この上昇の波に乗りたい方は、ぜひTIAへの投資を考えてみるとよいだろう。
将来性に関わる注目ポイント
続いては以下の3つの要素から、CelestiaおよびTIAの将来性を考察してみよう。
将来性に関わる注目要素
- 巨額の資金調達に成功している
- 先行者利益を獲得できる見込みがある
- 上場先がまだまだ増える可能性がある
巨額の資金調達に成功している
Celestiaの開発を手がけるCelestia Labsは、2022年10月にシリーズA・シリーズBで、5,500万ドル(約80億円)もの巨額な資金調達に成功している。
シリーズA・シリーズBとは?
シリーズA・シリーズBとは、どちらもスタートアップ企業に対する投資ラウンドのことだ。
「シリーズA」は、製品やサービスが正式にリリースされて事業が本格化してくる段階、「シリーズB」は、事業が軌道に乗り始めた段階を指す。
そうした潤沢な資金の元、アップデートがおこなわれていけば、利便性が向上して自ずとDApps開発者やユーザーが増えていくはずだ。
先行者利益を獲得できる見込みがある
モジュラー型のブロックチェーンは新興のカテゴリーであり、まだまだその数が限られている。
データアグリゲーターCoinMarketCapで、モジュラー型チェーンの関連銘柄を検索してみると、今のところは開発中のものも含めてわずか19種類*ほどしか挙がってこない。*2024年7月末時点
特徴で解説したとおり、モジュラー型は技術的に非常に優れているため、今後は類似のブロックチェーンが増えてくるだろう。
しかし、競合が増えたとしてもCelestiaには、先行者利益によって優位な立場を確立できる可能性がある。
上場先がまだまだ増える可能性がある
前述のとおりCelestiaは、2023年10月末にローンチされた新興のブロックチェーンだ。
そのためTIAは、いくつかの主要な海外取引所にはすでに上場しているものの、日本の仮想通貨取引所を含めて、まだまだ上場先が増えていく可能性がある。
上場先の増加は、投資資金の流入ルートが増えることとほぼ同義だ。
また、新規上場の話題が投資家に好感されて短期的な高騰につながるケースもある。
したがって、もしもこれからTIAに投資するなら、新規上場に関するニュースを見逃さないようにしておきたい。
TIAの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、さまざまな銘柄の価格予想を発信しているところもある。
今回はその中から、「DigitalCoinPrice」をピックアップし、TIAの価格予想を紹介する。
DigitalCoinPriceにおける、TIAの今後10年の価格予想は以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2024 | $14.60 | $34.02 | $35.47 |
2025 | $34.80 | $39.06 | $41.90 |
2026 | $47.85 | $56.56 | $58.49 |
2027 | $62.42 | $69.75 | $72.85 |
2028 | $62.42 | $69.75 | $72.85 |
2029 | $77.05 | $82.90 | $85.70 |
2030 | $109.53 | $119.68 | $120.74 |
2031 | $158.10 | $166.12 | $170.17 |
2032 | $223.07 | $232.60 | $233.61 |
2033 | $304.21 | $309.71 | $315.94 |
参考までに、TIAの本記事執筆時点での価格と、史上最高値も示しておこう。
- 執筆時の価格:16.19ドル(2024年2月1日)
- 史上最高値:20.26ドル(2024年1月15日)
DigitalCoinPriceは、今後10年でTIAが現在の約20倍の価格まで高騰するという、強気の予想を立てている。
もちろんこれはあくまで予想に過ぎず、必ずしも実現するとは限らない。
しかし、基盤となっているCelestiaの性能を考えると、あながち絵空事だとも言い切れないだろう。
Celestiaの将来性に期待する方は、上場から日が浅い今の内に、TIAへの先行投資をしてみてはいかがだろうか。
TIAを購入できる仮想通貨取引所
TIAは今のところ、国内取引所での取り扱いがない。
そのためTIAに投資するなら、
- TIAの取り扱いがある
- 日本人の利用を受け入れている
この2つの条件をクリアする海外取引所を利用する必要がある。
具体例は以下のとおり。
これらの中でも、イチオシはMEXC(エムイーエックスシー)だ。
取扱銘柄数* | 2,500種類以上 |
取引手数料 | 現物取引* ⇒ Maker 0.00%、Taker0.00% 先物取引* ⇒ Maker 0.00%、Taker0.01% *割引プログラムあり |
主なサービス | 現物取引 先物取引 レバレッジETF コピートレード セービング |
日本語対応 | 〇 |
公式サイト | MEXC公式サイト |
MEXCの特長・魅力
- 2,500種類以上*の銘柄をラインナップ
- 新規登録時に本人確認書類が不要
- 現物取引の取引手数料が無料*
- 日本語表記に完全対応
- 裁量取引以外のサービスも充実
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MEXCは、海外取引所の中でもトップクラスとなる2,500種類以上もの仮想通貨を取り揃えている。
また日本語表記に完全対応しているため、英語が不得手な方でもストレスなく扱うことが可能だ。
さらに現物取引の手数料がゼロ円で、お財布にもやさしい。
なお、より詳しい特徴や口座開設の流れなどは、以下の記事で解説しているのでぜひ参考にしてもらいたい。
Celestia/TIAに関するよくある質問
最後に、CelestiaおよびTIAに関してよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- Celestia上のDAppsはどのようなものがありますか?
- Celestiaに関する最新情報はどこで入手できますか?
- Celestiaの開発者はだれですか?
Celestia上のDAppsはどのようなものがありますか?
Celestiaのエコシステムでは、DeFi(分散型金融)やウォレット、NFTゲームなど、さまざまなジャンルのDApps(分散型アプリ)が稼働している。
詳しい情報は、以下のページでチェックすることができる。
Celestiaに関する最新情報はどこで入手できますか?
Celestiaの最新情報は、公式SNSアカウントや公式ブログで入手できる。
- X(旧Twitter)アカウント:@CelestiaOrg
- 公式ブログ:Celestia Blog
もしもTIAに投資するなら、どちらもフォローしておこう。
Celestiaの開発者はだれですか?
Celestiaを開発しているのは「Celestia Labs」であり、その主要メンバーの情報は公式サイトで公開されている。
CEOのムスタファ・アル・バッサム氏は、過去にブロックチェーン企業Chainspace(2019年にFacebook社に買収された)を運営していた。
他のメンバーもイーサリアムやコスモスの開発に関わるなど、豊富な実績を持つメンツが揃っている。
Celestia/TIAとは?まとめ
今回は、新興のブロックチェーン「Celestia」とそのネイティブトークン「TIA」について、特徴や将来性などを解説した。
この記事のまとめ
- Celestiaは、2023年10月末にローンチされた「モジュラー型」のブロックチェーン
- 各レイヤーに役割を振り分けて、安全かつスケーラブルなネットワークの構築が可能
- ネイティブトークンのTIAは、決済やステーキングなどに用いられている
- モジュラー型は新興のカテゴリーで、Celestiaには先行者利益を獲得できる可能性がある
Celestiaは、2023年10月末にローンチされた新興のブロックチェーンだ。
またCelestiaは「モジュラー型」であり、従来のブロックチェーンと比べて性能面で大幅に優れていることから、その将来性に期待を寄せられている。
本記事をとおして興味を持った方は、ぜひMEXCなどの海外取引所を使い、TIAへの投資にトライしてみてはいかがだろうか。