Webブラウザの「Brave(ブレイブ)」には、独自の仮想通貨ウォレットである「Braveウォレット」が内蔵されている。
ただ、BraveウォレットはMetaMaskなどと比べるとマイナーであり、どういったウォレットなのか知らない方も多いだろう。
そこで今回はBraveウォレットについて、主な特徴や入手方法などを解説していく。
この記事からわかること
- Braveウォレットの基本情報
- Braveウォレットの特徴
- Braveウォレットのつくり方
- 手持ちのウォレットからBraveウォレットにデータをインポートする方法
Braveウォレットが内蔵されたWebブラウザBraveでは、「Brave Rewards」というサービスを利用することによって、仮想通貨BAT(ベーシックアテンショントークン)を得ることができる。
また、BATを受け取るためには、Braveと提携している仮想通貨取引所「bitFlyer」の口座が欠かせない。
そのため、BraveおよびBraveウォレットの利用を検討している方は、ぜひこの機会にbitFlyerの口座も開設しておくとよいだろう。
bitFlyerの特長
- すべての取扱銘柄を1円から買える
- 流動性が高く、安定した取引が可能
- 他社にないユニークなサービスが揃っている
- Webブラウザ「Brave」と連携
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目次
Braveウォレットとは?
名称 | Braveウォレット |
ローンチ時期 | 2021年11月 |
主な機能 | 仮想通貨・NFTの保管 スワップ 法定通貨での仮想通貨の購入 DAppsとの接続 ハードウェアウォレットとの接続 |
利用可能なデバイス | PC:Windows、Mac、Linux 他 スマホ:iOS、Android |
対応チェーン | イーサリアムチェーン Solanaチェーン EVM互換チェーン 他 |
公式サイト | Brave公式サイト |
Braveウォレットとは、その名のとおりWebブラウザの「Brave」に搭載された仮想通貨ウォレットだ。
Braveのユーザーであれば、だれでも無料で利用することができる。
ちなみにBraveそのものも、もちろん基本無料で使える。
後ほど詳しく解説するがBraveウォレットでは、さまざまなブロックチェーンを基盤とした仮想通貨およびNFTを保管できる他、
- スワップ(仮想通貨同士を交換すること)の機能
- 法定通貨で仮想通貨を購入する機能
も用意されている。
また、そのように多機能ながらUIデザインは非常にシンプルで、仮想通貨初心者にもやさしい仕様になっている。
なお、WebブラウザBraveに関しては、以下の記事で別途解説している。
どういったブラウザかご存じなければ、まずはこちらの記事からチェックしてみてほしい。
Braveウォレットの特徴
さてBraveウォレットは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- WebブラウザBraveに内蔵されたウォレット
- プライバシーファーストのウォレット
- マルチチェーンに対応
- 仮想通貨のスワップ(交換)も可能
- 法定通貨で仮想通貨を買える
- DAppsに接続できる
- ライブマーケットデータを閲覧可能
WebブラウザBraveに内蔵されたウォレット
MetaMaskなどの多くのウォレットは、PCにおいて、Google ChromeなどのWebブラウザの拡張機能となっている。
一方でBraveウォレットは、WebブラウザBraveに内蔵された、いわゆる「ブラウザネイティブ」のウォレットだ。
ブラウザネイティブ型であるメリットは、以下のとおり。
ブラウザネイティブ型のメリット
- 偽物のアプリが存在し得ない ⇒ フィッシング詐欺のリスクがない
- 利用履歴の漏洩リスクが低い
- 送金などの実行に余分なプロセスを必要としない ⇒ CPUやメモリへの負荷が軽い
プライバシーファーストのウォレットである
Braveは、ユーザーのプライバシー保護に重点を置いたWebブラウザだ。
そのBraveに内蔵されているBraveウォレットも、言わずもがなユーザーのプライバシーが最優先に考えられている。
具体的には、他のウォレットと違ってBraveウォレットは、取引などのユーザーの行動を外部から追跡できない仕様になっている。
マルチチェーンに対応
Braveウォレットは、以下のような複数のブロックチェーンに対応している。
主な対応チェーン
- イーサリアムチェーン
- EVM互換性を持つブロックチェーン
- イーサリアムチェーンのL2チェーン
- Solanaチェーン
- Filecoinチェーン
また、これらのブロックチェーンを基盤とした仮想通貨だけでなく、NFTにも対応している。
仮想通貨のスワップ(交換)も可能
Braveウォレットは、単に資産を管理できるだけでなく、仮想通貨間でのスワップ(交換)も可能だ。
データアグリゲーターによる統合型のDEX(分散型取引所)が用意されており、ユーザーにとってできるだけ有利なレートで、スワップをおこなうことができる。
法定通貨で仮想通貨を買える【オンランプ機能】
Braveウォレットは、いくつかのサードパーティーの決済システムと提携している。
Braveウォレットからそれらの決済システムへとアクセスすれば、仮想通貨取引所を使わずとも、クレジットカードなどをとおして日本円で、さまざまな仮想通貨を購入することができる。
DAppsに接続できる
Braveウォレットは、MetaMaskなどと同様に、DApps(分散型アプリ)に接続して使うことができる。
なお、Braveウォレットはややマイナーであり、DApps側のウォレットの選択肢にBraveウォレットが表示されないこともあるだろう。
その場合でも、基盤のブロックチェーンさえBraveウォレットにサポートされていれば、基本的には大丈夫だ。
DApps側のウォレットの選択肢にBraveウォレットが表示されなくても、Braveウォレット側から接続のアプローチをかけることによって、DAppsとBraveウォレットをつなぐことができる。
ライブマーケットデータを閲覧できる
ウェブウォレットは、外部データの取り込みを不得手としているものが多い。
一方でBraveウォレットは、データアグリゲーターの1つである「CoinGecko」のデータを取り込んでおり、ウォレットの機能の1つとして、さまざまな銘柄のマーケットデータをチェックできるようになっている。
MetaMaskなど他のウォレットとの比較
Braveの公式サイトでは、BraveウォレットとMetaMaskなどの主要なウォレットとの比較表が公開されている。
ここまで解説してきた内容と重複する部分も多いが、ぜひ各項目を1つずつ見比べてみてほしい。
この比較表の中で、特に注目してもらいたいのは、各ウォレットの対応チェーンだ。
例えばMetaMaskは、イーサリアムチェーンおよびEVMチェーンには対応しているものの、SolanaチェーンやFilecoinチェーンには対応していない。
またFantomは、この表で言えば、Solanaチェーンでしか使えない。
それに対してBraveウォレットは、より多くのブロックチェーンで使用することができる。
現状もしも複数のウォレットを保有しているなら、Braveウォレットを利用することで、ウォレットの使い分けの手間を減らせるだろう。
Braveウォレットのデメリット
さて、ここまではBraveウォレットの良い部分を紹介してきたが、Braveウォレットには次のようなデメリットもあるのでチェックしておいてほしい。
Braveウォレットのデメリット
- WebブラウザBraveでしか使えない
- 現状ではPC版とアプリ版を同期させられない
WebブラウザBraveでしか使えない
前述のとおりBraveウォレットは、WebブラウザBraveに内蔵されたウォレットであり、他のブラウザでの拡張機能版は用意されていない。
つまり、Google ChromeやMicrosoft Edgeなどの他のWebブラウザで、Braveウォレットを使用することはできないということだ。
現状ではPC版とアプリ版を同期させられない
Braveウォレットは、PCブラウザ版とスマホアプリ版のBraveにそれぞれ内蔵されている。
ユーザーの多くは、PCとスマホのBraveウォレットを同期させて使いたいと考えるだろうが、残念ながら本記事執筆時点(2024年3月)では、それらのデバイスの間でBraveウォレットを同期させることはできない。
ちなみにBrave公式サイトの情報によると、将来的にはデバイス間の同期機能が追加される見込みだ。
Braveウォレットのつくり方・始め方
続いては、Braveウォレットのつくり方を確認していこう。
なお今回は、PCのBraveを例として取り上げて、つくり方を解説していく。
Braveウォレットのつくり方
- Braveをインストール
- 新規ウォレットの作成を始める
- 法的事項を確認・同意する
- パスワードを設定
- リカバリーフレーズを記録する
- リカバリーフレーズを確認する
Braveをインストールする
まだBraveをお持ちでないなら、先にBraveをPCにインストールしよう。
Braveのインストール方法や初期設定については、別途以下の記事で解説しているので、参考にしてもらいたい。
新規ウォレットの作成を始める
Braveを用意できたら、上部メニューバーにあるウォレットのアイコンをクリックしよう。
すると、ウォレット作成の画面に遷移するので、「新しいウォレットを作成する」をクリックしよう。
法的事項を確認・同意する
ウォレットの作成手続きでは、最初に利用規約など法的事項への同意を求められる。
よく内容を確認してから、同意して次に進もう。
パスワードを設定する
次は、Braveウォレットのパスワードを設定する。
リカバリーフレーズを記録する
パスワードを設定すると、自身のBraveウォレットの「リカバリーフレーズ」が表示される。
リカバリーフレーズは、万が一デバイスを紛失した場合に、ウォレットを復元するために使用するキーワードだ。
表示されたら第三者に見られることのない形で、記録・保管しておこう。
リカバリーフレーズを確認する
最後に、リカバリーフレーズを適切に記録したかどうか、確認を求められる。
リカバリーフレーズの確認が済めば、Braveウォレットの作成作業は完了だ。
BraveウォレットにMetaMaskのデータをインポートする方法
Braveウォレットでは、MetaMaskなど他の手持ちのウォレットから、データをインポートすることもできる。
インポートの方法は、以下のとおりだ。
インポートの方法
①:Braveウォレットの「アカウント」の設定画面で「追加」を選択
②:手持ちのウォレットのベースとなっているブロックチェーンを選択
③:手持ちのウォレットの秘密鍵を入力
ちなみにBraveウォレットでは、同様の方法で、ハードウェアウォレット(Ledger製もしくはTrezor製)のデータをインポートすることも可能だ。
Braveウォレットに関するよくある質問
それでは最後に、Braveウォレットに関してよくある質問を3つ紹介しておく。
よくある質問
- Brave Rewardsで手に入れたBATをBraveウォレットで受け取れますか?
- Braveウォレットに動作要件はありますか?
- Braveウォレットをリセットするにはどうすればいいですか?
Brave Rewardsで手に入れたBATをBraveウォレットで受け取れますか?
Braveでは、「Brave Rewards」というサービスにより、利用する中で仮想通貨BAT(ベーシックアテンショントークン)を獲得することができる。
しかし、手に入れたBATをBraveウォレットで受け取ることはできない。
BATの受け取りには、Braveと提携している仮想通貨取引所「bitFlyer」の取引口座が必須だ。
bitFlyerの特長
- すべての取扱銘柄を1円から購入できる
- 流動性が高く、安定した取引が可能
- 他社にないユニークなサービスが揃っている
- Webブラウザ「Brave」と連携している
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Braveウォレットに動作要件はありますか?
Braveウォレットの動作要件*は、WebブラウザBraveの動作要件と同じだ。*2023年9月時点の動作要件
具体的には以下のとおり。
動作要件
Windows:
Windows 10 以降のWindows OS
Intel Pentium 4プロセッサ以降のCPUで、SSE2命令セットに対応したもの
Mac:
macOS High Sierra 10.13 以降のMacOS
Linux:
64-bit Ubuntu 18.04+、Mint 19+,、Debian 10+,、openSUSE 15+,、Fedora 28+、or CentOS/RHEL 8+
Intel Pentium 4プロセッサ以降のCPUで、SSE2命令セットに対応しているもの
iOS:
Version 15以降
Android:
Version 7以降
Braveウォレットをリセットするにはどうすればいいですか?
Braveウォレットは、設定画面の「Web3」⇒「ウォレット」⇒「ウォレットのデータをリセット&クリア」で簡単にリセットできる。
Braveウォレットまとめ
今回は、仮想通貨ウォレットの1つであるBraveウォレットについて、その特徴や入手方法などを解説した。
この記事のまとめ
- Braveウォレットは、WebブラウザBraveに内蔵された仮想通貨ウォレット
- ユーザーのプライバシー保護が最優先されたウォレットである
- 他のウェブウォレットと比べて、サポートしているブロックチェーンが豊富
- スワップや、法定通貨での仮想通貨の購入も可能
Braveウォレットは、他のウォレットと比べて、プライバシー保護性能や対応チェーンの豊富さで優れている。
また、UIデザインがシンプルで、多機能ながらも非常に使いやすい。
今MetaMaskなどの他のウォレットを使っている方も、ぜひ一度Braveウォレットに触れてみることをおすすめする。
余談になるがBraveでは、「Brave Rewards」というサービスを使うことで、仮想通貨BATを獲得することができる。
BATの受け取りにはbitFlyerの口座が欠かせないので、BraveおよびBraveウォレットの利用を考えている方は、ぜひbitFlyerのこともチェックしておいてほしい。
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