Braveの内蔵ウォレット「Braveウォレット」とは？特徴や使い方を解説

Webブラウザの「Brave（ブレイブ）」には、独自の仮想通貨ウォレットである「Braveウォレット」が内蔵されています。

ただ、BraveウォレットはMetaMaskなどと比べるとマイナーであり、どういったウォレットなのか知らない方も多いでしょう。

そこで今回はBraveウォレットについて、主な特徴や入手方法などをわかりやすく解説していきます。

Sai

Braveを使っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください！

Braveウォレットが内蔵されたWebブラウザBraveでは、「Brave Rewards」というサービスを利用することで、仮想通貨BAT（ベーシックアテンショントークン）を獲得することができます。

また、BATを受け取るためには、Braveと提携している仮想通貨取引所「bitFlyer」の口座が欠かせません。

そのため、BraveおよびBraveウォレットの利用を検討している方は、ぜひこの機会にbitFlyerの口座も開設しておきましょう。

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Braveウォレットとは？

Braveウォレットとは、その名のとおりWebブラウザの「Brave」に搭載された仮想通貨ウォレットです。

Braveのユーザーであれば、だれでも無料で利用することができます。

Sai

ちなみにBraveそのものも、もちろん基本無料で使えます！

後ほど詳しく解説するがBraveウォレットでは、さまざまなブロックチェーンを基盤とした仮想通貨およびNFTを保管できる他、

も用意されています。

またそのように多機能ながら、UIデザインは非常にシンプルで使いやすいです。

なお、WebブラウザBraveに関しては、以下の記事で別途解説しています。

どういったブラウザかご存じなければ、まずはこちらの記事からチェックしてみてください。

Braveウォレットの特徴

さてBraveウォレットは、次のような特徴を持っています。

WebブラウザBraveに内蔵されたウォレット

MetaMaskなどの多くのウォレットは、PCにおいて、Google ChromeなどのWebブラウザの拡張機能となっています。

一方でBraveウォレットは、WebブラウザBraveに内蔵された、いわゆる「ブラウザネイティブ」のウォレットです。

ブラウザネイティブ型であるメリットは、以下のとおり。

プライバシーファーストのウォレットである

Braveは、ユーザーのプライバシー保護に重点を置いたWebブラウザです。

そのBraveに内蔵されているBraveウォレットも、言わずもがなユーザーのプライバシーが最優先に考えられています。

具体的には、他のウォレットと違ってBraveウォレットは、取引などのユーザーの行動を外部から追跡できない仕様になっています。

マルチチェーンに対応

Braveウォレットは、以下のような複数のブロックチェーンに対応しています。

主な対応チェーン

• イーサリアムチェーン
• EVM互換性を持つブロックチェーン
• イーサリアムチェーンのL2チェーン
• Solanaチェーン
• Filecoinチェーン

また、これらのブロックチェーンを基盤とした仮想通貨だけでなく、NFTを管理することも可能です。

仮想通貨のスワップ（交換）も可能

Braveウォレットは、単に資産を管理できるだけでなく、仮想通貨間でのスワップ（交換）も可能です。

データアグリゲーターによる統合型のDEX（分散型取引所）が用意されており、ユーザーにとってできるだけ有利なレートで、スワップをおこなうことができます。

法定通貨で仮想通貨を買える【オンランプ機能】

Braveウォレットは、いくつかのサードパーティーの決済システムと提携しています。

Braveウォレットからそれらの決済システムへとアクセスすれば、仮想通貨取引所を使わずとも、クレジットカードなどをとおして日本円で、さまざまな仮想通貨を購入することが可能です。

DAppsに接続できる

Braveウォレットは、MetaMaskなどと同様に、DApps（分散型アプリ）に接続して使えます。

なお、Braveウォレットはややマイナーであり、DApps側のウォレットの選択肢にBraveウォレットが表示されないこともあるでしょう。

その場合でも、基盤のブロックチェーンさえBraveウォレットにサポートされていれば、基本的には大丈夫です。

DApps側のウォレットの選択肢にBraveウォレットが表示されなくても、Braveウォレット側から接続のアプローチをかけることによって、DAppsとBraveウォレットをつなぐことができます。

ライブマーケットデータを閲覧できる

ウェブウォレットは、外部データの取り込みを不得手としているものが多いです。

一方でBraveウォレットは、データアグリゲーターの1つである「CoinGecko」のデータを取り込んでおり、ウォレットの機能の1つとして、さまざまな銘柄のマーケットデータをチェックできるようになっています。

MetaMaskなど他のウォレットとの比較

Braveの公式サイトでは、BraveウォレットとMetaMaskなどの主要なウォレットとの比較表が公開されています。

ここまで解説してきた内容と重複する部分も多いですが、ぜひ各項目を1つずつ見比べてみてください。

この比較表の中で、特に注目してもらいたいのは、各ウォレットの対応チェーンです。

例えばMetaMaskは、イーサリアムチェーンおよびEVMチェーンには対応しているものの、SolanaチェーンやFilecoinチェーンには対応していません。

一方でBraveウォレットは、より多くのブロックチェーンで使用することができます。

現状もしも複数のウォレットを保有しているなら、Braveウォレットを利用することで、ウォレットの使い分けの手間を減らせるでしょう。

Braveウォレットのデメリット

さて、ここまではBraveウォレットの良い部分を紹介してきました。

ただ、Braveウォレットには次のようなデメリットもあるのでチェックしておいてください。

WebブラウザBraveでしか使えない

前述のとおりBraveウォレットは、WebブラウザBraveに内蔵されたウォレットであり、他のブラウザでの拡張機能版は用意されていません。

つまり、Google ChromeやMicrosoft Edgeなどの他のWebブラウザで、Braveウォレットを使用することはできないということです。

現状ではPC版とアプリ版を同期させられない

Braveウォレットは、PCブラウザ版とスマホアプリ版のBraveにそれぞれ内蔵されています。

ユーザーの多くは、PCとスマホのBraveウォレットを同期させて使いたいと考えるでしょうが、残念ながら本記事執筆時点（2024年3月）では、それらのデバイスの間でBraveウォレットを同期させることはできません。

ちなみにBrave公式サイトの情報によると、将来的にはデバイス間の同期機能が追加される見込みです。

Braveウォレットのつくり方・始め方

続いては、Braveウォレットのつくり方を確認しておきましょう。

なお今回は、PCのBraveを例として取り上げて、つくり方を解説していきます。

Braveをインストールする

まだBraveをお持ちでないなら、先にBraveをPCにインストールしましょう。

Braveのインストール方法や初期設定については、別途以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

新規ウォレットの作成を始める

Braveを用意できたら、上部メニューバーにあるウォレットのアイコンをクリックします。

すると、ウォレット作成の画面に遷移するので、「新しいウォレットを作成する」をクリックしましょう。

法的事項を確認・同意する

ウォレットの作成手続きでは、最初に利用規約など法的事項への同意を求められます。

よく内容を確認してから、同意して次に進みましょう。

パスワードを設定する

次は、Braveウォレットのパスワードを設定します。

リカバリーフレーズを記録する

パスワードを設定すると、自身のBraveウォレットの「リカバリーフレーズ」が表示されます。

リカバリーフレーズは、万が一デバイスを紛失した場合に、ウォレットを復元するために使用するキーワードです。

表示されたら第三者に見られることのない形で、記録・保管しておきましょう。

リカバリーフレーズを確認する

最後に、リカバリーフレーズを適切に記録したかどうか、確認を求められます。

リカバリーフレーズの確認が済めば、Braveウォレットの作成作業は完了です。

BraveウォレットにMetaMaskのデータをインポートする方法

Braveウォレットでは、MetaMaskなど他の手持ちのウォレットから、データをインポートすることもできます。

インポートの方法は、以下のとおりです。

インポートの方法

①：Braveウォレットの「アカウント」の設定画面で「追加」を選択

②：手持ちのウォレットのベースとなっているブロックチェーンを選択

③：手持ちのウォレットの秘密鍵を入力

ちなみにBraveウォレットでは、同様の方法で、ハードウェアウォレット（Ledger製もしくはTrezor製）のデータをインポートすることも可能です。

Braveウォレットに関するよくある質問

それでは最後に、Braveウォレットに関してよくある質問を3つ紹介します。

Brave Rewardsで手に入れたBATをBraveウォレットで受け取れますか？

Braveでは、「Brave Rewards」というサービスにより、利用する中で仮想通貨BAT（ベーシックアテンショントークン）を獲得することができます。

しかし、手に入れたBATをBraveウォレットで受け取ることはできません。

BATの受け取りには、Braveと提携している仮想通貨取引所「bitFlyer」の取引口座が必須です。

Braveウォレットに動作要件はありますか？

Braveウォレットの動作要件*は、WebブラウザBraveの動作要件と同じです。＊2023年9月時点の動作要件

具体的には以下のとおり。

Braveウォレットをリセットするにはどうすればいいですか？

Braveウォレットは、設定画面の「Web3」⇒「ウォレット」⇒「ウォレットのデータをリセット＆クリア」で簡単にリセットできます。

Braveウォレットまとめ

今回は、仮想通貨ウォレットの1つであるBraveウォレットについて、その特徴や入手方法などを解説しました。

Braveウォレットは、他のウォレットと比べて、プライバシー保護性能や対応チェーンの豊富さで優れています。

また、UIデザインがシンプルで、多機能ながらも非常に使いやすい点も魅力です。

今MetaMaskなどの他のウォレットを使っている方も、ぜひ一度Braveウォレットに触れてみることをおすすめします。

余談ですがBraveでは、「Brave Rewards」というサービスを使うことで、仮想通貨BATを獲得することができます。

BATの受け取りにはbitFlyerの口座が欠かせないので、BraveおよびBraveウォレットの利用を考えている方は、ぜひbitFlyerのこともチェックしてみてください。