今回取り上げる「MKRトークン」は、ステーブルコインの発行プロトコル「MakerDAO」のガバナンストークンだ。
2024年6月時点で国内8社に上場しており、国内外で投資の対象として人気がある。
本記事ではそんなMKRトークンについて、主な特徴や値動き、将来性などをわかりやすく解説していく。
MKRトークンへの投資に興味がある方は、ぜひ最後まで読んで、今後の参考にしてもらいたい。
この記事からわかること
- Maker/MKRトークンの基本情報
- Maker/MKRトークンの3つの特徴
- MKRトークンの値動き
- Maker/MKRトークンの将来性
- MKRトークンの価格予想
- MKRトークンを買える仮想通貨取引所
MKRトークンを扱う国内取引所の中で、イチオシはGMOコインだ。
GMOコインなら、取引所形式の現物取引をとおして、リーズナブルなコストでMKRトークンを買える。
まだ使ったことがない方は、ぜひこの機会にGMOコインのこともチェックしてみてほしい。
GMOコインの特長
- オリコンの調査で満足度日本一*1
- 50万人以上の投資家に選ばれている
- 格安な手数料で取引可能*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
目次
Maker/MKRトークンとは?
名称 | MKRトークン |
シンボル・通貨単位 | MKR |
ローンチ時期 | 2017年 |
サイトURL | https://makerdao.com/ |
主な上場先 | GMOコイン bitbank Coincheck |
Maker(メイカー)は、仮想通貨を担保としてステーブルコインのDAIを発行できるプロトコルだ。
分散型自律組織の「MakerDAO」によって、管理・運営されている。
またMakerDAOは、ガバナンストークンの「MKRトークン」を発行している。
MKRトークンは2022年にbitbankから国内市場への初上場を果たし、その後GMOコインやCoincheckなどにも上場している。
Maker/MKRトークンの特徴
MakerプロトコルおよびMKRトークンは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- ステーブルコインの発行プロトコル
- MKRトークンはガバナンストークン
- 運営資金確保の最終手段でもある
ステーブルコインの発行プロトコル
Makerは、「Maker Vault」というスマートコントラクトを通じて、ステーブルコインのDAIを発行することができるプロトコルだ。
Summer.fiなどのDeFiプラットフォームを利用し、Maker Vaultを作成すると、DAIを発行することができる。
ちなみにDAIの発行時には、イーサリアムなどの仮想通貨を担保にする必要がある。
MKRトークンはガバナンストークン
MKRトークンは、Makerプロトコルを管理している分散型自律組織「Maker DAO」のガバナンストークンだ。
MKRトークンの保有者はDAOでの投票をとおして、Makerプロトコルの運営に関わる意思決定に参加することができる。
また投票の権利は、信頼できる第三者に委任することも可能だ。
運営資金確保の最終手段でもある
MKRトークンは、Makerプロトコルの「資本再構成のためのリソース」という役割も持つ。
万が一Makerプロトコルが大きな負債を抱えてしまった場合には、債務オークションにてMKRトークンが自動的に鋳造され、販売される仕様になっている。
MKRトークンの値動き
ここで、MKRトークンの値動きを確認しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおりだ。
2024年6月までの値動き
次にMKR/USDチャートで、2017年末から記事執筆時(2024年6月上旬)までの値動きを振り返っていこう。
チャートを見てわかるとおりMKRトークンは、2021年のいわゆる「コロナバブル」で一時、大きく高騰している。
また、バブルが崩壊するとしばらく下落基調に陥っていたのだが、2023年以降は堅調な値動きを見せている。
今後のさらなる復調に期待する方は、ぜひGMOコインなどをとおして、今の内にMKRトークンへ投資してみてはどうだろうか。
将来に関わる注目ポイント
続いて以下の2つの要素から、MakerプロトコルおよびMKRトークンの将来性を考察してみよう。
今後に関わる注目要素
- Makerプロトコル/DAIの人気が高い
- 市場全体の動向にも注目
Makerプロトコル/DAIの人気が高い
MakerプロトコルおよびDAIは、ステーブルコインの中でトップクラスの人気がある。
ステーブルコインのみに絞って時価総額を比べてみると、DAIはテザーとUSDコインに次ぐ3番手*に付けており、その人気の高さがうかがい知れる。*2024年6月5日時点、CoinMarketCap調べ
また、MakerプロトコルのTVL(預かり資産)は、イーサリアムチェーンにおいて4番目の規模*を誇っている。*2024年6月5日時点、DeFi Llama調べ
こうしたMakerプロトコルおよびDAIの人気は、今後も中長期的にMKRトークンに対する投資需要を下支えしてくれるはずだ。
市場全体の動向にも注目
決済などの用途がある他の仮想通貨と比べると、ガバナンストークンであるMKRトークンは実需が乏しい。
価格形成には実需よりも投資需要が強く寄与しており、MKRトークンに投資するなら、他の銘柄に投資するとき以上に、市場全体の動向にアンテナを張っておきたいところだ。
実際に、市場全体の時価総額の推移とMKRトークンの価格推移を見比べてみると、両者には明確な相関関係があることがわかる。
市場が活況(投資需要が潤沢)ならMKRトークンの価格も上がり、逆に市場が低迷(投資需要が減衰)すればMKRトークンの価格も下がっていく傾向が強い。
そのため市場全体の流れを把握しておくと、MKRトークンの先行きも読みやすくなるだろう。
MKRトークンの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、さまざまな銘柄の価格予想を発信しているところもある。
今回はその中の1つ「DigitalCoinPrice」から、MKRトークンの価格予想を紹介する。
DigitalCoinPriceにおけるMKRトークンの今後10年の価格予想は、以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2024 | $2,382.21 | $4,991.81 | $5,826.69 |
2025 | $5,682.30 | $6,270.58 | $6,867.99 |
2026 | $7,806.33 | $8,602.65 | $9,157.81 |
2027 | $10,197.46 | $11,783.03 | $12,092.21 |
2028 | $10,197.46 | $11,783.03 | $12,092.21 |
2029 | $12,580.24 | $13,759.71 | $14,516.31 |
2030 | $17,874.30 | $19,116.47 | $19,807.47 |
2031 | $25,832.84 | $27,285.49 | $27,761.97 |
2032 | $36,394.28 | $38,059.94 | $38,143.91 |
2033 | $49,686.09 | $51,332.57 | $51,620.73 |
参考までに、MKRトークンの本記事執筆時点での価格と、史上最高値も載せておく。
- 記事執筆時の価格:2,652ドル(2024年6月5日)
- 史上最高値:6,339ドル(2021年5月4日)
DigitalCoinPriceは、今後MKRトークンが堅調に値上がりしていき、10年後には今の約20倍の価格になると予想している。
仮想通貨の価格はそもそも、必ずしも右肩上がりで上がり続けるものではないため、この予想は行き過ぎたもののように思える。
一方で「10年で20倍」という上昇幅に関しては、市場の過去の事例から見ても、決して絵空事ではない。
MKRトークンに将来性があると感じる方は、ぜひこうした価格予想も参考にしつつ、同銘柄への投資にトライしてみてほしい。
MKRトークンを買える仮想通貨取引所
MKRトークンは、2024年6月時点で以下の国内8社に上場している。
MKRを扱う国内取引所*
これらの中でも、MKRトークンを売買する際のイチオシはGMOコインだ。
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄数* | 27種類 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.01%、Taker0.05% レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり レバレッジ取引(取引所) ⇒ 無料 |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:無料 |
その他のサービス | 貸暗号資産ベーシック 貸暗号資産プレミアム つみたて暗号資産(自動積立) ステーキング IEO 外国為替FX |
GMOコインの特長
- オリコン顧客満足度調査で満足度日本一*1
- 取扱銘柄数が国内最多クラス
- 低コストで仮想通貨を取引できる*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
GMOコインなら、取引所形式の現物取引をとおして、低コストでMKRトークンを売買することができる。
また自動積立やレンディングで、MKRトークンを運用することも可能だ。
無料で口座をつくれるので、まだ使ったことがなければぜひ、この機会にGMOコインの利用を検討してみてほしい。
Maker/MKRトークンに関するQ&A
それでは最後に、MakerプロトコルおよびMKRトークンに関してよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- Makerプロトコルの開発者はだれですか?
- MKRトークンの発行基盤は何ですか?
- MakerのSNSはありますか?
Makerの開発者はだれですか?
前述のとおりMakerプロトコルは、分散型自律組織のMakerDAOが開発を主導している。
そのMekerDAOは、デンマークの起業家ルーン・クリステンセン氏によって設立された。
MKRトークンの発行基盤は何ですか?
MKRトークンの発行基盤はイーサリアムチェーンで、同チェーンのトークン規格「ERC-20」に準拠している。
MakerのSNSはありますか?
MakerDAOの主要SNSは、以下のとおり。
価格に影響し得るような情報をいち早くキャッチしたい方は、こうしたSNSをフォローしておくといいだろう。
X(旧Twitter):@MakerDAO
Discord:MakerDAO Official Discord
Telegram:MakerDAO Chat
Maker/MKRトークンとは?まとめ
今回は「Makerプロトコル」と、それを運営するDAOのガバナンストークン「MKRトークン」について解説した。
この記事のまとめ
- Makerは、ステーブルコインDAIの発行プロトコル
- MakerDAOが管理・運営している
- MKRトークンは、MakerDAOのガバナンストークン
- DAIの実需が大きく、MKRトークンも投資対象として人気
MKRトークンは、ガバナンストークンで実需が乏しい。
しかしMakerプロトコルおよびDAIの恩恵もあって、投資対象として高い人気を誇っている。
本記事をとおしてMKRトークンに魅力を感じた方は、GMOコインなどをとおして、同銘柄を自身のポートフォリオに加えてみてはどうだろうか。