海外取引所の先物取引と言えば、高いレバレッジを掛けられることが広く知られている。
しかし、それ以外の特徴はよく知らないという方も多いのではないだろうか。
そこで今回は、海外取引所の先物取引にフォーカスし、その特徴や魅力、利用時の注意点などをわかりやすく解説していく。
興味がある方は、ぜひ最後まで読んでみてほしい。
この記事からわかること
- 国内取引所のレバレッジ取引との違い/共通点
- 海外取引所の先物取引の魅力
- 先物取引を利用する際の注意点
- 先物取引でおすすめの海外取引所3選
先物取引を提供している海外取引所の中でも、MEXC(エムイーエックスシー)は取引手数料が特に安く、多くの投資家に支持されている。
メールアドレスを登録するだけで使えるので、先物取引に興味がある方はぜひ、MEXCのこともチェックしてみてほしい。
MEXCの特長
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- 新規登録時に本人確認書類が不要
- 取扱銘柄は2,500種*以上
- 現物取引の取引手数料が無料
- 日本語表記に完全対応
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目次
海外取引所|仮想通貨の先物取引とは?
まず先物取引とは、将来の特定の時点で、あらかじめ決めていた価格で対象資産を売買する取引のことを指す。
ただ多くの海外取引所は、仮想通貨の「無期限」先物取引のサービスを提供している。
無期限先物は通常の先物と違い、その名のとおり決済の期限が設定されていない。
そのため無期限先物を利用する投資家は、基本的に自身が望んだタイミングで決済をおこなうことができる。
さて海外取引所が提供する「無期限先物取引」と、国内取引所が提供する「レバレッジ取引(CFD)」は、以下のような共通点を持ち、本質的な部分はさほど変わらない。
両者の共通点
- 証拠金を担保にして、レバレッジを掛けられる
- ロングとショート、どちらからでも仕掛けられる
- 現物資産を扱わない(差金の受渡しで決済)
- 24時間365日、取引が可能
一方で、以下のような違いも存在している。
両者の主な相違点
- レバレッジの倍率
- 取扱銘柄数
- 手数料体系
- 担保に用いる資産
- 投資家の資産保護の仕組み
またこれから詳しく解説するが、こうした違いをユーザー視点で見ると、海外取引所の先物取引は国内取引所のレバレッジ取引よりも魅力的な部分が多い。
海外取引所|先物取引の特徴・魅力
それでは、海外取引所の先物取引(無期限先物)が持つ特徴や魅力を確認していこう。
主な特徴・魅力
- 高いレバレッジを掛けられる
- 取扱銘柄が国内取引所とはケタ違い
- 取引手数料が安い
- ポジション維持コストは一概に徴収されない
- 本人確認なしで使えるところもある
高いレバレッジを掛けられる
国内取引所のレバレッジ取引は、ユーザーの資産保護の観点から、どの事業者もレバレッジが最大2倍までに制限されている。
一方で海外取引所の先物取引は、ユーザーの保護よりも裁量の幅に重きが置かれており、その多くが最大で100倍以上のレバレッジを掛けられるようになっている。
例えばMEXCの場合は、取引する銘柄次第で、最大200倍までレバレッジを掛けることが可能だ。
取扱銘柄が国内取引所とはケタ違い
国内取引所は、そもそも海外取引所と比べて取扱銘柄が少ない。
レバレッジ取引で国内最多の取扱銘柄を扱うDMM Bitcoinでも、その数は34種類*と、50種類にも満たない。*2024年4月時点
かたや海外取引所は、基本的にどこも、先物取引で数百種類もの銘柄(通貨ペア)が揃っている。
取引手数料が安い
需要が日本国内に限られる国内取引所は、海外取引所と比べると、より多くの取引手数料を取らざるを得ない。
大抵の国内取引所は、レバレッジ取引の取引形式が「販売所」となっており、割高な取引手数料(正確にはスプレッド)を取られてしまう。
販売所 | 取引所 | |
---|---|---|
概要 | 仮想通貨取引所とユーザーの間で取引 | 仮想通貨取引所のユーザー同士で取引 |
メリット | 仕組みがシンプル 約定力が高い | 取引コストが割安 |
デメリット | 取引コスト(スプレッド)が割高 | 思いどおりに約定するとは限らない 仕組みがやや難解 |
一方で世界中の投資家が集まる海外取引所は、薄利多売が可能だ。
基本的に取引の形式は、ユーザー同士でポジションを売買する「取引所」であり、取引手数料が安く抑えられている。
ポジション維持コストは一概に徴収されない
国内取引所のレバレッジ取引では、保有ポジションが日を跨ぐごとに、そのポジションの維持手数料(レバレッジ手数料とも呼ばれる)を徴収される。
レバレッジ手数料は大抵の場合は固定値で、例えばDMM Bitcoinの場合は、ポジション金額×0.04%/日に設定されている。
大したコストではないと思われるかもしれないが、毎日積み重なると意外にバカにできない。
それに対して海外取引所は、レバレッジ手数料がない代わりに、「資金調達手数料」というものが設けられている。
資金調達手数料は、無期限先物とそれに対応する現物市場との間で、価格差を抑えるメカニズムとして機能する。
また資金調達手数料は、仮想通貨取引所側に徴収されるのではなく、各ポジションを保有するユーザー同士でやり取りする仕組みになっている。
例えばその比率(資金調達率という)がプラスだった場合、ロングポジションの保有者がショートポジションの保有者に手数料を支払う。
逆にマイナスなら、ショートポジションの保有者がロングポジションの保有者に払う。
このように資金調達手数料は、必ずしも払い続けるものではなく、保有ポジションの方向次第では受け取ることもある。
本人確認なしで使えるところもある
国内取引所の場合はサービスを利用する際に、必ず本人確認(個人情報の開示、本人確認書類の提出)を求められる。
また、使い方次第でハイリスク・ハイリターンな取引が可能なレバレッジ取引は、現物取引と比べると審査が厳しい。
投資経験や資産状況、投資目的などの内容によっては、サービスの利用を認められないこともある。
一方で海外取引所は、「投資は自己責任」という理念が強いようで、本人確認なし・厳しい審査なしで使えるところが多い。
例えばMEXCは現状、メールアドレスを登録しただけでアカウントをつくれる。
また、もちろんアカウントを作成すれば、現物取引だけでなく先物取引も楽しむことができる。
海外取引所|先物取引の注意点
ここまで紹介したように、海外取引所の先物取引には、国内取引所のレバレッジ取引には魅力が数多くある。
一方で、国内取引所とは異なる以下のような注意点もあるので、覚えておいてほしい。
主な注意点
- 日本円を証拠金(担保)にできない
- レバレッジの掛け方に注意
日本円を証拠金(担保)にできない
国内取引所のレバレッジ取引では、言うまでもなく日本円を取引の担保(証拠金)に充てることができる。
対して海外取引所の先物取引は、基本的にステーブルコインのテザー(USDT)を担保にする仕様になっている。
またそもそも海外取引所は、日本円の入金にも対応していない。
そのため担保となるテザーを用意するのに、やや手間とコストがかかってしまう。
一般的なテザーの入手ルート
- 国内取引所でメジャー通貨(BTCなど)を購入
- BTCなどを海外取引所に送金
- 海外取引所でBTCをテザーに換金
レバレッジの掛け方に注意
前述のとおり海外取引所では、ユーザー側の裁量で、100倍を超えるレバレッジを掛けることもできる。
ただ、レバレッジは諸刃の剣だ。
大きなレバレッジを掛けた状態で、取引が繰り返し上手くいけば、大幅に資産を増やすことができる。
しかしその逆に、短期間で有り金を溶かしてしまう可能性もあるので、取扱いには適切な戦略と細心の注意が求められる。
先物取引ができるおすすめ海外取引所
ここで、日本人でも先物取引を楽しめる海外取引所を3社、紹介しておく。
MEXC
種類 | USDT-M無期限先物 Coin-M無期限先物 コピートレード |
取引手数料 | Maker:0% Taker:0.02% |
強制決済手数料 | 0.02% |
その他サービス | デモ取引 先物イベント |
MEXC(エムイーエックスシー)は、世界170の国と地域で、1,000万人以上にサービスを提供している大手海外取引所だ。
取引手数料がリーズナブルなのが魅力の1つで、先物取引の取引手数料も、Maker・Takerともに業界最安水準となっている。
また先物取引は、
- テザーを担保とする「USDT-M無期限先物」
- 原資産の仮想通貨を担保とする「Coin-M無期限先物」
- 熟練トレーダーの戦略を真似できる「コピートレード」
これら3種類から、自分に合ったものを選べる。
さらに先物取引のデモトレードも用意されており、技術に自信がなければ、先にデモで実戦経験を積むことができる。
Bybit
種類 | USDT無期限先物 インバース型先物 インバース型無期限先物 USDC先物 USDC無期限先物 USDCオプション コピートレード 取引ボット |
取引手数料 | Maker:0.055%* Taker:0.02%* *割引プログラムあり |
強制決済手数料 | 無料 |
その他サービス | デモ取引 MetaTrader4 |
Bybit(バイビット)は多彩なサービスが魅力の海外取引所で、先物取引も以下のとおりラインナップが豊富だ。
これら以外に、コピートレードや取引ボットで先物取引をおこなうこともできる。
またBybitは、日本人投資家を含めて世界中の投資家に利用されており、業界トップクラスの流動性を誇る。
そのため急激な価格変動があっても、流動性が大きく損なわれることなく、安定した取引を楽しめる。
Gate.io
種類 | USDT-M無期限先物 BTC-M無期限先物 デリバリー先物 定量取引(ボット) コピートレード |
取引手数料 | Maker:0.015%* Taker:0.05%* *割引プログラムあり |
その他サービス | デモ取引(テストネット) ポイントカード |
Gate.io(ゲート・アイオー)は、日々の取引高が*世界トップ10にランクインすることもある、業界最大手の1角だ。*2022年11月9日、ロイター調べ
先物取引のバリエーションは、以下のとおり。
上記以外に、コピートレードでも先物取引をおこなうことができる。
またデモ取引や、取引手数料を抑えられるポイント制度などがあり、初心者でも先物取引に取り組みやすい環境が整えられている。
海外取引所の先物取引に関するQ&A
最後に、海外取引所の先物取引に関してよくある質問を3つ、紹介しておこう。
よくある質問
- 海外取引所に追加証拠金制度はありますか?
- 海外取引所を利用した場合、税金の支払いはどのようになりますか?
- 仮想通貨の先物取引は税法上、申告分離課税の対象になりますか?
海外取引所に追加証拠金制度はありますか?
国内取引所のレバレッジ取引では、含み損が膨らんで証拠金(担保)の維持率が100%を下回ったとしても、一定の猶予を与えてもらえる。
例えばDMM Bitcoinなら、証拠金維持率が100%以下になっても、翌営業日の午前4:59までに証拠金を補充すれば、強制ロスカットを一時的であれ回避することができる。
一方で海外取引所の先物取引には、こうした追加証拠金制度はない。
証拠金維持率が100%を下回った段階で、基本的にはバッサリと強制ロスカットされてしまう。
なお中には「自動マージン追加機能」によって、証拠金維持率が100%を割り込んだ時に証拠金を追加するかどうかを、任意で設定できるところもある。
海外取引所を利用した場合、税金の支払いはどのようになりますか?
海外取引所を利用しても、日本居住者であれば日本の税法が適用される。
先物取引による利益は、雑所得として課税の対象になる。
仮想通貨の先物取引は税法上、申告分離課税の対象になりますか?
例えばFX(外国為替証拠金取引)の場合は税法上、申告分離課税の対象になる。
一方で仮想通貨の先物取引はというと、金融商品取引法上の括りはFXと同じ(金融商品先物取引等に該当)であるものの、租税特別措置法の規定によって、申告分離課税の対象からは除かれている。
つまり仮想通貨の取引による利益は、総合課税の対象になるということだ。
海外取引所の先物取引まとめ
今回は海外取引所の先物取引について、その特徴やおすすめの仮想通貨取引所などを紹介した。
この記事のまとめ
- 海外取引所の先物取引は、国内取引所のサービスよりも取引手数料がリーズナブル
- レバレッジ手数料の徴収もない
- 国内取引所と比べると、取扱銘柄数がケタ違い
- 自身の戦略に合わせて、100倍以上のレバレッジを掛けることも可能
海外取引所の先物取引は、取扱銘柄やサービスのラインナップが充実している。
世界中の投資家が集まっているため、取引の安定性も高い。
また、薄利多売によって取引手数料もリーズナブルと、国内取引所よりも優れている点が多々ある。
興味がある方はぜひ、実際に口座をつくり、海外取引所の先物取引にトライしてみてはいかがだろうか。
なおMEXCでは、海外取引所の中でもトップクラスの銘柄数が用意されており、それらをリーズナブルな手数料で取引することができる。
メールアドレスを登録するだけで口座をつくれるので、まだ使ったことがなければ、この機会にMEXCの利用を検討してみてほしい。
MEXCの特長
- 世界で1,000万人以上に選ばれている
- 新規登録時に本人確認書類が不要
- 取扱銘柄は2,500種*以上
- 現物取引の取引手数料が無料
- 日本語表記に完全対応
- 投資初心者でも稼ぎやすいサービスが充実
*2024年7月時点