Bitget(ビットゲット)は、豊富な取扱銘柄と多彩なサービスが魅力の海外取引所です。
ただ、あまりにサービスの種類が多すぎて、どれを使えばいいのか迷ってしまう方もいるかもしれません。
そこで今回は、Bitgetの各サービスをわかりやすく、個別に解説します。

ぜひ最後まで読んで、運用方法を決める際の参考にしてみてください!
この記事からわかること
- Bitgetの基本情報
- 裁量取引の各種サービス概要
- 自動売買の各種サービス概要
- コピートレードのサービス概要
- Web3関連のサービス概要
- 初心者は何から始めるべきか?
Bitgetの特長
- 取扱通貨が800種類以上*
- 日本語表記に完全対応
- 取引手数料が0.1%以下
- サービスのバリエーションが豊富
- 独自トークン「BGB」を発行
*2024年8月時点
目次
Bitget(ビットゲット)とは?

取扱銘柄数* | 800種類以上 |
取引手数料 | 現物取引*: Maker 0.1%、Taker0.1% 先物取引*: Maker 0.02%、Taker0.06% *割引プログラムあり |
主なサービス | 現物取引 先物取引 マージン(レバレッジ取引) 自動売買 コピートレード |
登録国 | セーシェル共和国 (非通知対象国) |
日本語表記 | 〇 |
公式サイト | Bitget公式サイト |
Bitget(ビットゲット)は、2018年に設立され、セーシェル共和国に登録されている海外取引所です。
750種類以上(2024年5月時点)の仮想通貨が用意されており、割安な手数料でその豊富な銘柄を売買することができます。
またサービスがとにかく多彩で、自分の好みや目的に合った資産運用に取り組める環境が整っています。
なお、Bitgetの詳しい特徴や口座開設方法は、別途以下の記事で解説しています。

ぜひこちらの記事も、合わせてチェックしてみてください。
Bitgetのサービス【裁量取引】
それではまず、Bitgetが手がける裁量取引の各種サービスを紹介していきます。
裁量取引の各種サービス
- 現物取引
- クレカ/デビットカード決済
- 即時購入(銀行口座など)
- サードパーティー決済
- P2P取引
- 先物取引
- 現物マージン取引
- Bitget Convert
現物取引

現物取引ではその名のとおり、仮想通貨の現物を売買することができます。
また取引形式には、ユーザー同士で取引をおこなう「取引所」が採用されています。

取引所では、ユーザーの数が取引の流動性に直結します。
その点Bitgetは、2,000万人を超えるユーザーがいるため、高い流動性のもとで安定した取引をおこなうことが可能です。
また、基本の取引手数料は0.1%に設定されています。
それでも十分にリーズナブルですが、以下の方法を用いるとさらに割安な手数料で取引を楽しめます。
クレカ/デビットカード決済

国内の仮想使取引所と違ってBitgetは、日本円の入金、およびその日本円での取引ができません。
しかしクレジットカード/デビットカード決済を使えば、円建てで仮想通貨の購入が可能です。
ただ、クレカ決済は便利な一方で利用コストは割高なので、その点には注意が必要です。
どれぐらいのコストがかかるのか、記事執筆時のレートで概算してみました。
記事執筆時におけるクレカ決済での日本円とUSDTの交換レートは、以下のとおりです。
1USDT=155.59円

一方で同日同時刻での市場レートは、1USDT=144.77円となっていました。

つまり、このタイミングでクレカ決済を使い、円建てでUSDTを買うと、実質で約7.47%もの手数料が発生するということです。
- 差額:155.59-144.77=10.82円
- 実質のコスト:10.82÷144.77×100=7.47%
後ほど紹介しますが、Bitgetには他にもいくつか、円建てで仮想通貨を買う手段があります。
ただそれらはいずれも、クレカ決済と同じように利用コストが割高に設定されています。
そのため基本的にBitgetを使う際は、国内取引所と併用し、以下の流れで取引することをおすすめします。
おすすめの取引の流れ
- 国内取引所でBTCなどを購入
- BTCなどを国内取引所からBitgetへ送金
- BitgetでBTCなどをUSDT*に換金
- BitgetでUSDTを使って取引
*テザー、ステーブルコインの1種
即時購入

即時購入は、先ほどのクレジットカード/デビットカード決済に似たサービスです。
クレジットカードや電子マネー(Google Payなど)で、さまざまな仮想通貨を買うことができます。
なお即時購入は、クレカ決済と比べてもさらに、コスト面で不利になります。
記事執筆時における、即時購入での日本円とUSDTの交換レートは以下のとおりです。
1USDT=200.24円

また、前述のとおり同日同時点での市場レートは、1USDT=144.77円となっています。

つまり即時購入を使ってUSDTを買うと、約40%ものコストが発生するということです。
- 差額:200.24-144.77=55.47円
- 実質のコスト:55.47÷144.77×100=38.31%
サードパーティー決済
サードパーティー決済は、文字どおり外部の決済サービスを用いて、仮想通貨を購入できる機能です。
手続きはBitget内でおこないますが、サードパーティーの決済プロバイダーへとリダイレクトされ、決済はそのサードパーティーのサービスで執行されます。
例えば円建てでUSDTを購入する場合、各社の交換レート*は以下のとおりです。*2024年1月6日時点

参考)同日同時点の市場レート:1USDT=144.77円
見てのとおり、サードパーティー決済の取引価格には市場レートとの多少の乖離があります。
それはつまり、取引所形式の現物取引(手数料0.1%)よりも、割高な取引コストがかかることを意味します。
ただ、先ほどのクレカ決済や即時購入と比べると、低コストで取引できるようになっています。
P2P取引
P2P取引は、現物取引(取引所)のように、ユーザー同士で仮想通貨を直接取引できるサービスです。
ただ、仕組みは現物取引(取引所)と大きく異なっており、取引所のような板(オーダーブック)が存在しません。
下の画像のようにP2P取引では、購入・売却それぞれのページで各ユーザーが希望の取引単価を提示し、その金額で取引したい人とマッチングします。

言い値なので、当然ながら市場レートとは乖離が生じるケースが多く、またバラつきも見られます。
そのため利用するなら、自身にとって過度に不利なレートでの取引にならないように注意する必要があります。
先物取引
先物取引とは、「特定の商品(原資産)を、将来のあらかじめ定められた期日に、現時点で合意した価格で売買すること」を約束する取引です。
少し難しく感じるかもしれませんが、以下の特徴を押さえておくと理解が深まります。
先物取引の特徴
- 投資資金を担保にレバレッジをかけられる
- 空売り(ショート)でもリターンを狙える
- 期日があるものと無期限のものとがある
- 価格を参照するのみで、原資産(仮想通貨)そのものの授受はない
さてBitgetでは、以下の4種類の先物取引が用意されています。
Bitgetの先物取引
- USDT-M無期限先物【最大レバレッジ:125倍】
- USDC-M無期限先物【最大レバレッジ:125倍】
- Coin-M無期限先物【最大レバレッジ:125倍】
- Coin-M決済先物【最大レバレッジ:50倍】
頭に「USDT」「USDC」が付く無期限先物は、それぞれステーブルコインのUSDTとUSDCを決済通貨および担保資産に用います。
それに対して「Coin」が付く無期限先物と決済先物は、さまざまな仮想通貨を決済通貨および担保に充てます。
例えば、BTC/USDのペアを取引する場合はビットコインを、ETH/USDのペアの場合はイーサリアムを用意しなければなりません。
またCoin-M「決済先物」は、文字どおり決済期限が設けられた先物取引となっています。
なおレバレッジは、Coin-M決済先物を除き、通貨ペア次第で最大125倍までかけることができます。
現物マージン取引
現物マージン取引は、現物取引で最大10倍までのレバレッジ取引ができるサービスです。
一般的なレバレッジ取引や先物取引と違い、現物の資産を担保として、より大きな現物のポジションを保有することができます。
また、現物での空売りも可能です。
Bitget Convert

Bitget Convertは、異なる仮想通貨同士をかんたんに交換できる機能です。
取引手数料やスリッページは発生しません。
ただしBitget Convertの交換レートには市場レートと乖離があり、それが実質の取引コストとなっています。
またかんたんに利用できる一方で、現物取引(取引所)と比べると、コスト的にはやはり不利になります。
Bitgetのサービス【自動売買】
Bitgetは裁量取引だけでなく、自動売買(取引ボットという)のサービスも展開しています。
取引ボットを使えば、あらかじめ設定した戦略に従って、24時間自動で売買を繰り返してくれます。
また取引ボットには、次のようなバリエーションがあります。
取引ボットの主なサービス
- 標準Bot
- 現物/先物グリッド
- 現物/先物ポジショングリッド
- 現物自動投資+
- スマートポートフォリオ
- 高性能Bot
- 現物積立/先物積立
- 現物CTA/先物CTA
- 先物クオンツ
各ボットの仕様は、別途以下の記事で解説しているので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
Bitgetのサービス【コピートレード】

Bitgetには、他のトレーダーの戦略を真似できる「コピートレード」のサービスもあります。
コピートレードではまず、優れた実績を持つ「エリートトレーダー」の中から、真似したい相手を選びます。
そして、コピートレードをおこなう通貨ペアや投資金額などの設定をします。
すると、選んだエリートトレーダーが取引をおこなったときに、同じ取引を自動的に実行してくれます。
ちなみにコピートレードは、以下の3種類が用意されています。
コピートレードの種類
- 現物コピートレード
- 先物コピートレード
- Botコピートレード
これら3種の詳しい仕様については、以下の記事を参照してください。
Bitgetのサービス【BitgetEarn】

BitgetEarnは、ステーキングなどの資産運用手段を取りまとめたプラットフォームです。
主要なサービスは以下のとおり。
BitgetEarnの主なサービス
- セービング
- ステーキング
- BGBステーキング
- ローンチプール
- ローンチパッド
- 暗号資産ローン
セービング
セービングは、手持ちの仮想通貨をBitgetに預け入れて、利息収入を得られるサービスです。

国内取引所における「レンディング」「貸暗号資産」と似たサービスと思ってもらえればOKです。
国内取引所と違ってBitgetは、取扱銘柄数がケタ違いです。
そのためセービングの取扱銘柄も非常に多く、遊休資産をより有効活用しやすくなっています。

ステーキング
ステーキングはブロックチェーンの安全性を保つための仕組みです。
コンセンサスアルゴリズムにPoS(プルーフ・オブ・ステーク)、もしくはその派生形を用いたブロックチェーンで採用されています。
またステーキングに参加すると、対象銘柄の保有者は、ネットワーク保全に貢献した見返りの報酬を得ることができます。

さてBitgetのステーキングサービスは、複数の銘柄のステーキングをワンストップで利用できるように設計されています。
もちろん、複数の銘柄で同時にステーキングをおこなうことも可能です。

BGBステーキング

BGBは、Bitgetが発行している独自の取引所トークンです。
そのBGBをステーキングすると、年利2%の固定報酬が得られます。
また、ただ報酬を得られるだけでなく、預け入れた金額に応じて一定回数分、仮想通貨を無料で出金できるようになるという特典付きです。
ローンチプール
ローンチプールは、新しい仮想通貨をいち早く手に入れることができるサービスです。
取引所トークンのBGBを専用のプールでステーキングすると、その対価として、上場前の新しい銘柄を手に入れることができます。

ローンチパッド

ローンチパッドでは、新しい仮想通貨を市場に上場する前に買うことができます。
決済に使う通貨は、取引所トークンの「BGB」です。
ローンチパッドで有望な銘柄を買っておくと、市場上場後に大きなリターンを得られるかもしれません。
暗号資産ローン
暗号資産ローンは、手持ちの仮想通貨を担保にして、別の仮想通貨を借りられるサービスです。
借りた仮想通貨は、Bitget内の取引で使えるのはもちろんのこと、出金して外部のコンテンツで使うことも可能です。
なお金利は、7日間固定金利と30日間固定金利の2種類から選べます。

Bitgetのサービス【Web3】
Bitgetは、以下のようなオンチェーンのサービスも手がけています。
DApps(分散型アプリ)やNFTに関心がある方は、これらのサービスにも触れてみるといいでしょう。
Web3のサービス
- Bitget Wallet
- Bitget Swap
- Bitget NFT
Bitget Wallet

Bitget Walletは、90種類以上のブロックチェーン、25万種類以上の仮想通貨に対応したウェブウォレットです。
単に仮想通貨を管理できるだけでなく、スワップ機能やDAppsとのゲートウェイ機能なども備わっています。
PCブラウザ版とスマホアプリ版があり、どちらも無料で使えます。
Bitget Swap
Bitget Swapは、Bitget Walletを接続することで使える仮想通貨のスワップ(交換)サービスです。
ユーザーはリアルタイムの市場価格をもとに、クロスチェーンでのスワップを簡単かつスピーディにおこなうことができます。

便利な機能として、Bitget Swapでは、ユーザーの口座にあるステーブルコインの残高をガス代に自動利用してくれます。
一般的なDEX(分散型取引所)と違って、わざわざガス代用の仮想通貨(イーサリアムなど)を別途用意する必要がないということです。
Bitget NFT

Bitget NFTは、Bitgetが手がけるNFTマーケットプレイスです。
単にNFTの売買ができるだけでなく、フリーミントやローンチパッドなどの機能も持っています。
なお利用するには、BitgetSwapと同じくBitget Walletが必要です。
どのサービスから使い始めるべき?
ここまでBitgetの数多くのサービスを紹介してきましたが、結局のところ「どれを使うと稼げるのか」と、多くの方が悩むことでしょう。
そこで特に初心者の方には、以下のような流れでの資産運用をおすすめします。
現物取引のサービスには、取引所形式の現物取引以外にも、クレカ決済やP2P取引などがあります。
しかし先ほど解説したように、それらのサービスは便利な一方で、実質の取引コストが割高です。
そのため特段の事情がない限りは、現物取引(取引所)を使うことをすすめます。

また、運用の選択肢としては他にも、マイナーな銘柄への投資や先物取引などが考えられます。
ただそれらは、大きなリターンを望める一方でリスクも大きく、ギャンブル的な要素が強くなります。
そのため、初心者にはあまりおすすめしません。

コストやリスクを適切にコントロールしつつ、堅実に資産を運用していきましょう!
Bitgetのサービスまとめ
今回は、Bitgetの多種多様なサービスを個別に解説しました。
この記事のまとめ
- 現物取引(取引所)では、0.1%以下の手数料で豊富な銘柄を買える
- 取引ボットは戦略バリエーションが豊富
- コピートレードでは優秀なトレーダーの戦略を真似できる
- セービングやステーキングで、インカムゲインを得ることも可能
Bitgetでは、コストを抑えつつ、800種類を超える仮想通貨を売買することができます。
また、自動売買やコピートレードなどの多彩なサービスを活用することで、効率的にリターンを狙うことができるでしょう。
まだ試したことがない方は、ぜひこの機会に無料で口座をつくり、Bitgetでの資産運用にトライしてみてはいかがでしょうか。