仮想通貨取引所には大きく分けて、
- 日本法人が運営する国内取引所
- 海外法人が手がける海外取引所
があります。
両者を見比べると、海外取引所はより取引の自由度が高く、サービスも多彩です。
そのため、「海外取引所を一度使ってみたい!」と思っている方も多いでしょう。
そうした方に向けて今回は、日本人投資家の間でも高い人気がある海外取引所「Bybit(バイビット)」を紹介します。

利用のメリット・デメリットやユーザーからの声などを徹底解説するで、ぜひ最後までご覧ください!
この記事からわかること
- Bybitの基本情報
- Bybitの主なメリットとデメリット
- Bybitに対する向き不向き
- Bybitの日本人ユーザーの口コミ
- Bybitでの口座開設方法
Bybitの口座開設(アカウント作成)は、ネット上で手軽におこなうことができます。

もちろん開設時に手数料はかかりません!ぜひこの機会にBybitを試してみてください!
目次
Bybit(バイビット)とは?
取扱銘柄数* | 1,900種類以上 |
取引手数料 | 現物取引* ⇒ Maker 0.10% 、Taker0.10% 先物取引* ⇒ Maker 0.02% 、Taker0.055% *割引プログラムあり |
主なサービス | 現物取引(取引所) ワンクリック購入 先物取引 取引ボット コピートレード ステーキング レンディング ローンチパッド |
日本語表記 | 〇 |
公式サイト | Bybit公式サイト |
Bybit(バイビット)は、2018年に設立された、セーシェル共和国に本拠地を置く仮想通貨取引所です。
世界160カ国以上でサービスを展開しており、その取引高はBinanceに次いで世界で2番目の規模を誇ります。

また、海外取引所は日本人投資家を受け付けていないところが大半ですが、Bybitなら日本人でも利用が可能です。
海外5社のかんたん比較
仮想通貨取引所を選ぶとき、多くの人が気になるのが「取扱銘柄数」と「取引手数料」だと思います。
そこで、日本人が使える主要な海外取引所について、その2つの項目を表にまとめました。
名称 | 取扱銘柄数 | 現物取引手数料 (Maker/Taker) | 先物取引手数料 (Maker/Taker) |
---|---|---|---|
Bybit | 1,900種類以上 | 0.010%/0.010% | 0.020%/0.055% |
MEXC | 4,100種類以上 | 0.000%/0.050% | 0.010%/0.040% |
Bitget | 700種類以上 | 0.010%/0.010% | 0.020%/0.060% |
KuCoin | 900種類以上 | 0.010%/0.010% | 0.020%/0.060% |
BingX | 1,000種類以上 | 0.010%/0.010% | 0.020%/0.050% |
取引手数料は、現物取引・先物取引ともに基本の値を記載。VIPプログラム等によって、割引されるケースがあります。

Bybitは、MEXCに次いでラインナップが豊富ですね!
ちなみに、サービスのバリエーションなどその他の項目については、以下の記事で比較しています。
興味がある方はぜひ、チェックしてみてください。
Bybitのメリット
さて、Bybitを利用した場合、ユーザーは次のようなメリットを享受することができます。
Bybitの主なメリット
- 1,900種類以上の銘柄を取引できる
- レバレッジ倍率は最大125倍
- 日本語表記に完全対応
- デリバティブ取引の種類が豊富
- 裁量取引以外のサービスも充実
1,900種類以上の銘柄を取引できる
2025年5月時点において、国内でもっとも取扱銘柄が多いのはBinance Japanで、約60種類の銘柄を扱っています。
一方でBybitは、日本とは新規上場時の審査基準が異なることもあり、取扱銘柄数は驚異の1,900種類以上。

まさにケタ違いの品揃えですね!!
また、その豊富な銘柄を0.1%以下のリーズナブルな手数料で取引できるのも、大きな魅力となっています。

レバレッジ倍率は最大125倍

国内取引所はいずれも、法規制によってレバレッジ取引の倍率が最大2倍までに制限されています。
かたやBybitのレバレッジ取引(先物取引)では、最大で125倍*のレバレッジをかけることができます。*最大値は銘柄によって異なる
これを上手く使いこなせれば、投資資金が少なくても大きなリターンを狙えます。
なお、レバレッジ倍率は最大値での固定ではありません。
1倍から最大値の間で自由に調整できる仕様になっており、自身のリスク許容度に応じた取引が可能です。

過剰に制限されることなく、十分な裁量権を与えられている点は、国内取引所にはない大きな魅力です。

ただし、言うまでもなくリスクの取り過ぎは禁物です!
日本語表記に完全対応
海外取引所は、残念ながら日本語表記に対応していないところも少なくありません。
その際には、Google Chromeなどのブラウザに備わった翻訳機能を使って、日本語に翻訳することもできます。
ただし外部の翻訳機能を利用すると、正確な日本語表現にならない箇所が出てしまうことがあり、内容を誤解するリスクが生じます。
一方でBybitの場合は、Bybit自体の機能として、日本語表記に対応しています。

そのため日本語の表現に違和感がなく、ストレスなく利用することが可能です。
また、カスタマーサポートも日本語に対応しているため、万が一のトラブルの際もスムーズに運営側とコミュニケーションを取ることができます。
デリバティブ取引の種類が豊富
デリバティブ取引とは、原資産(仮想通貨)の価格を参照して取引される金融商品を指します。

原資産そのものを直接売買するのではなく、その価格変動に対してポジションを取ります!
国内取引所で提供されているデリバティブ取引は、一般的にレバレッジ取引のみです。
しかしBybitの場合は、以下のようにデリバティブ取引のサービスが多数用意されています。
Bybitの主なデリバティブ取引
- 無期限先物取引
- 先物取引
- USDCオプション取引
- レバレッジトークン
- コピートレード
- 取引ボット
- デモ取引

これらのデリバティブ取引を駆使すれば、より効率よく資産を運用することも可能です!
裁量取引以外のサービスも充実
Bybit は、裁量取引以外のサービスも充実しています。
裁量取引以外の主なサービス
- ByVotes:エアドロップを受けられるサービス
- 取引ボット:自動売買ツール
- Bybitステーキング:ステーキング報酬を得られるサービス
- 流動性マイニング:流動性プール
- 暗号資産ローン:仮想通貨を借りられるサービス
- Bybit Wallet:Bybit独自のウォレット
これらの大半は、国内取引所では提供されていません。
こうしたサービスのバリエーションの豊富さも、海外取引所であるBybitならではの魅力です。
Bybitのデメリット・リスク
続いて、Bybitのデメリットとリスクも確認しておきましょう。
Bybitのデメリット・リスク
- 日本の法律で認可されていない
- 日本円を入金できない
- 税務処理が煩雑になりやすい
日本の法律で認可されていない
日本において仮想通貨取引所は、資金決済法に基づく事業者登録をしなければ、サービスの提供をしてはならないことになっています。
資金決済法第63条の2
(暗号資産交換業者の登録)
暗号資産交換業は、内閣総理大臣の登録を受けた者でなければ、行ってはならない。
ところがBybitは、その事業者登録をしないまま、日本人に対してサービスを展開しています。

日本の法の管轄外にいるので、万が一トラブルが発生した場合には法的に守ってもらえない恐れがあります。
ちなみに資金決済法で違反状態にあるBybitを使ったとしても、ユーザー側がペナルティを科されることはないので、その点は安心です。
日本円を入金できない

世界160カ国以上でサービスを展開するBybitは、複数の法定通貨の入金に対応していますが、残念ながらその中に日本円は含まれていません。
クレカ決済やP2P取引*を使い、日本円で仮想通貨を購入することも可能ですが、それらのサービスは手数料が割高になるなどデメリットも多いです。*仮想通貨取引所の仲介を必要としない取引
そのため利用の際は、いずれかの国内取引所とBybitの併用して、次のような流れで取引の元手を用意するのが基本です。
- 国内取引所でXRPなどを購入
- XRPなどをBybitに送金
- BybitでXRPをUSSDTに換金
国内取引所のみを使うケースと比べれば、下準備の段階でどうしても、手間やコストが増えることを避けられません。
税務処理が煩雑になりやすい
Bybitは、ステーブルコインのUSDTを基軸通貨とした取引が基本です。
そのため利用の際は、日本円からスタートして、次のように複数の銘柄を乗り換えるながら取引をする必要があります。
- 日本円でXRPなどを購入【国内取引所】
- XRPをUSDTに換金【Bybit】
- USDTでターゲット銘柄を購入【Bybit】
- ターゲット銘柄を売って利確、USDTに戻す【Bybit】
- USDTをXRPに換金【Bybit】
- XRPを日本円に換金【国内取引所】
この乗り換えの際、それぞれの取引で売買損益が発生する可能性があります。
したがってBybitを利用すると、国内取引所のみで取引をする場合と比べて、税務処理がかなり煩雑になりがちです。
ちなみに筆者自身は、取引のデータをすべて損益計算ツール「クリプタクト」に取り込ませて、自動算出しています。
この場合、自分で計算する必要がなく非常にお手軽ですが、サブスク利用料が別途かかります。
Bybitが向いている人
ここまで紹介してきたメリット・デメリットを踏まえて、Bybitは次のような人に適している仮想通貨取引所だと言えるでしょう。
Bybitが向いている人
- より多くの仮想通貨に投資したい人
- いろいろな運用手段を試したい人
- 手間やコストの増加を許容できる人
- 海外取引所の潜在的リスクを理解・許容できる人
Bybitは、国内取引所とは比べ物にならない銘柄数とサービスの充実度の高さが大きな魅力です。
日本円を入金して取引することができないため、国内取引所と比べて手間とコストが増えがちになるというデメリットもあります。
しかし、自身の中でそのデメリットよりも銘柄の豊富さやサービス内容が魅力として上回るなら、Bybitをぜひ使ってみるといいでしょう。
Bybitが向かない人
一方でBybitは、次のような人には不向きです。
Bybitが向かない人
- 海外取引所の利用が怖い人
- リスクの理解・許容が難しい人
Bybitは世界160カ国以上でサービスを展開し、取引高も世界トップクラスの業界大手です。
ただ、日本の法律には違反した状態となっているため、そのことに漠然とした怖さをおぼえる人もいるでしょう。
またトラブルの際には、日本の法では守ってもらえない恐れがあります。
そうした怖さやリスクを許容できない人には、Bybitは向かないでしょう。
Bybitの評判・口コミ
ここで、Bybitを実際に使っている日本人ユーザーの口コミをいくつか紹介します。
仮想通貨(暗号資産)買うなら、 手数料は必ず確認しよう。
販売所なんかで買っちゃダメ。
損したくないなら、必ず板取引で買うこと。
日本ならbitbankかGMOコイン。
海外ならBybit。
同じモノを買うなら、安ければ安いほどイイ!
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国内はbitbank。
取引所であり、スプレッド気にしなくていい、手数料最安水準!
海外はbybit。
手数料最安水準で銘柄数が豊富、アプリが使いやすい!
いずれも使ってみた経験談です。
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仮想通貨の取引は、銘柄数、レバレッジ倍率、スプレッドの全ての面から、海外取引所がオススメです。
中でも、個人的にはクレジットカード入金可能(最重要)かつ日本語対応しているBybit一択です。
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今まで、ETHをBybitステーキング年率最大2.5%をしておりましたが、Bybit流動性マイニングがローンチされており、最大年率6%!
早速、1ETH超で本日開始。
上手く利息が取れるか!
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Bybitは、板取引によって数多くの銘柄を低コストで取引できる点が、多くの投資家に評価されています。
また、ステーキングなどの関連サービスに対する評価も上々です。
今回は4つほど口コミをピックアップしましたが、SNS上では他にも多くのユーザーの声が上がっています。
Bybitの利用を検討しているなら、ぜひこういった生の声も参考にしてみてください。
Bybitでの口座開設の流れ
それでは最後に、Bybitでの口座開設の流れを紹介します。
Bybitでの口座開設手順
- アカウントを作成(メアドなどの登録)
- メール認証をおこなう
- 本人確認をおこなう
余談ですがBybitはもともと、メールアドレスを登録してアカウントを作成するだけで、取引を始めることができました。
しかし2023年5月8日以降は、国内取引所と同様に、本人確認もおこなわないと取引を始められない仕様に変更されています。
アカウントを作成(メアドなどを登録)
まずはBybit公式サイトにアクセスし、アカウントを作成しましょう。

アカウントを作成する際は、メールアドレスもしくは携帯番号の登録と、パスワードの設定をおこなう必要があります。
なお、メールアドレスなどの代わりに、既存のGoogleアカウントやAppleアカウントを使うことも可能です。
メール認証をおこなう
メールアドレスまたは電話番号を登録すると、間違いなく本人がアカウント作成をおこなっていることを確認するために、認証コードが送られてきます。
その認証コードを入力すれば、アカウント作成は完了です。

本人確認をおこなう
あとは、本人確認手続きをおこなうだけです。
アカウントが作成されると、自動的にBybitにログインするので、ページトップの「本人確認」をクリックしましょう。

本人確認では、身分証明書と自撮り写真の提出を求められます。
利用できる本人確認書類は、
- IDカード(マイナンバーカード)
- パスポート
- 在留カード
の3種類です。
いずれかを選んで提出するとBybitで審査がおこなわれ、審査が終わり次第、取引を始められます。
このようにBybitは、オンラインで完結する手続きで簡単に口座をつくることができます。
また、口座開設の際に手数料もかかりません。
国内取引所にはない仮想通貨への投資に興味があるなら、この機会にBybitの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
Bybit(バイビット)とは?まとめ
今回は海外取引所のBybitについて、メリット・デメリットやユーザーからの口コミなどを紹介しました。
この記事のまとめ
- Bybitでは1,900種類以上もの仮想通貨を取引可能
- 取引手数料が0.1%以下と非常にリーズナブル
- デリバティブ取引やステーキングなど、多彩なサービスを提供
- 日本で未認可のサービスなので、利用には注意が必要
Bybitは世界160カ国以上でサービスを展開し、1,000万人以上のユーザーを抱える人気の海外取引所です。
取り扱い銘柄の豊富さや充実したサービス内容から、国内取引所では体験できない投資機会が広がっています。
自身の投資の幅を広げたい方は、ぜひこの機会にBybitの利用を考えてみてはいかがでしょうか。