2025年4月に、coinbookからリブランディングされた仮想通貨取引所「BACKSEAT(バックシート)」。
現状はかなりマイナーな存在なので、BACKSEATがどういった事業者なのか知らない人も多いでしょう。
そこで今回はBACKSEATについて、利用のメリット・デメリットや、先輩ユーザーからの評判などを解説していきます。
この記事からわかること
- BACKSEATの基本情報
- BACKSEATのメリット・デメリット
- BACKSEATが向いている人
- BACKSEATユーザーから評判
- BACKSEATでの口座開設方法
後ほど詳しく解説しますがBACKSEATは、日本発祥の仮想通貨「Nippon Idol Token(NIDT)」を取引する上で欠かせない存在となっています。

NIDTに興味があるなら、BACKSEATも必ずチェックしておきましょう!

coinbookの特長
- Nippon Idol Tokenを低コストで取引可能
- Nippon Idol Tokenの出金が可能
- 高性能チャート「TradingView」を採用
目次
BACKSEAT(バックシート)とは?

取引の種類 | 現物取引(取引所・販売所) |
取扱銘柄* | NIDT、ADA、BTC*、ETH* 【全4種類】 *OTC取引のみ |
取引コスト (NIDT/JPYの場合) | Maker 0.05% Taker 0.20% |
仮想通貨の入金手数料 | 無料、ガス代は自己負担 |
仮想通貨の出金手数料 | 銘柄ごとで異なる |
その他サービス | ステーキング OTC取引 IEO |
BACKSEAT(バックシート)は、2025年4月にcoinbookからのリブランディングによって生まれた日本の仮想通貨取引所です。
マイナーな事業者で規模としては小さく、提供サービスも限られています。
しかし、日本発祥コインの「NIDT」を売買できたりイーサリアムをステーキングできたりと、他社ではあまり見ないサービスがあるのが魅力です。
BACKSEATのメリット
さてBACKSEATには、次のような利用メリットがあります。
coinbookの主なメリット
- Nippon Idol Tokenを取引できる
- 買ったNippon Idol Tokenを出金できる
- ステーキングで稼げる
- チャートにTradingViewを採用
- OTC取引も可能
Nippon Idol Tokenを取引できる
coinbookは、日本発祥の仮想通貨「Nippon Idol Token(NIDT)」を取り扱っています。
Nippon Idol Tokenとは?
日本のアイドル文化を支えるためにつくられた日本発祥の仮想通貨。
詳しい情報は、以下の記事で解説しています。
Nippon Idol Tokenを扱う仮想通貨取引所は、2025年4月時点でBACKSEATとSBI VCトレードの2社しかありません。
なおこの2社はどちらも、「取引所」形式により、リーズナブルな手数料でNIDTを売買することができます。

買ったNippon Idol Tokenを出金できる
Nippon Idol Tokenは、Web3領域と日本のアイドルを結び付ける仮想通貨です。
独自のエコシステムにおいて、例えばライブチケット購入の決済通貨にできるなど、さまざまなユーティリティが与えられています。

ところが、SBI VCトレードでNippon Idol Tokenを購入した場合は、それを外部のウォレットなどに出金することができません。


SBI VCトレードでNippon Idol Tokenを買っても、実際に使うことはできないということですね…。
一方でBACKSEATなら、何ら問題なくNippon Idol Tokenを出金することができます。
繰り返しになりますが、Nippon Idol Tokenを扱っているのはBACKSEATとSBI VCトレードの2社だけです。
そのため、実用目的でNippon Idol Tokenを買いたい場合、選択肢はBACKSEAT一択になります。
ステーキングで稼げる
BACKSEATは、イーサリアムとカルダノ(ADA)のステーキングサービスも提供しています。
国内取引所の中では珍しく、預け入れを必要とするステーキングであり、預け入れる数量が多いほど、また預け入れる期間が長いほど、リターンが増える仕様になっています。

チャートにTradingViewを採用
BACKSEATの取引ツール内のチャートには、高性能チャートの「TradingView」が採用されています。
そのため、多彩な描画機能や分析機能を使って値動きをよく分析してから、取引に臨むことができます。

OTC取引も可能
OTC取引とは、大口取引のユーザーを対象とした相対取引のことです。
BACKSEATはこのOTC取引のサービスを手がけており、ユーザーは50万円からの大口取引をおこなうことができます。

ちなみにBACKSEATのOTC取引では、取引手数料がかかりません!
BACKSEATのデメリット
一方でBACKSEATには、次のようなデメリットもあります。
BACKSEATのデメリット
- 取扱銘柄が少ない
- サービスの充実度が低い
- 取引の流動性が低い
- ステーキングの旨味が薄い
取扱銘柄が少ない
2025年4月時点のBACKSEATの取扱銘柄は、以下のとおりです。
BACKSEATの取扱銘柄
- Nippon Idol Token(NIDT)
- カルダノ(ADA)
- ビットコイン(BTC)*
- イーサリアム(ETH)*
*OTC取引のみでの取り扱い
ビットコインとイーサリアムについては、OTC取引のみでの取り扱いとなっています。
そのため多くの人が取引できるのは、Nippon Idol Tokenとカルダノのたった2銘柄だけです。

サービスの充実度が低い
2024年12月時点のBACKSEATの提供サービスは、以下の4つです。
BACKSEATの提供サービス
- 現物取引(取引所・販売所)
- ステーキング
- OTC取引(大口取引)
- IEO(新規銘柄のプレセール)
取引のサービスは現物取引(取引所)のみで、レバレッジ取引は用意されていません。
また、裁量取引以外のサービスもステーキングだけで、自動積立やレンディングなどはありません。
こうした状況からBACKSEATのサービス充実度は、国内の競合他社と比べて、かなり低いと言わざるを得ないでしょう。
取引の流動性が低い
取引所では、仮想通貨取引所のユーザー同士で取引をおこないます。
そのため、その仮想通貨取引所のユーザー数が取引の流動性に大きく影響してきます。

ところがBACKSEATはマイナーな事業者であるため、それほどユーザーが集まっていません。

BACKSEATの取引(取引所)の流動性は、あまり良好とは言えないということですね。
そのため、国内のメジャーな他社事業者と比べると、望んだタイミングで取引が成立しないケースはどうしても多くなってしまうでしょう。
ステーキングの旨味が薄い
BACKSEATのステーキングサービスは、前述のとおり事前の申し込みと預け入れ(ロック)を必要とします。
また例えばカルダノをステーキングする場合、最低でも1,000ADA(記事執筆時点のレートで約10万円)を用意しないと利用できません。

サービスを利用するための最低資金がかなり大きいですね…。
ステーキングの最低資金
- イーサリアム:4ETH(約100万円*)
- カルダノ:1,000ADA(約10万円*)
*2025年4月時点

そして最低数量以外にも、次のように難点が多いです。
ステーキングの最低資金
- 申し込み解除不可期間がある
- 中途解約すると、未確定報酬を没収される

一方で、例えばGMOコインのステーキングサービスは、ただ口座内で保有するだけでステーキング報酬を得られる仕様になっています。
数量や中途解除に関する縛りもありません。
また、BACKSEATとGMOコインのステーキングの想定利回り*は、それぞれ以下のとおりです。*2024年12月時点


より多くのデメリットとリスクを伴うBACKSEATのステーキングサービスは、GMOコインよりも大きなリターンを期待したいところです。
しかし利回りを見比べると、BACKSEATに対し、リスクやデメリットに見合うほどの優位性は感じられません。
BACKSEATが向いている人
BACKSEATは、取扱銘柄が実質たった2種類しかなく、競合他社と比べるとサービス内容も劣っていると言わざるを得ません。
そのため正直なところ、大抵の投資家にはBACKSEATをおすすめすることはありません。
しかし、ピンポイントに以下の2パターンに当てはまる人には、向き不向きに関係なくBACKSEATは必須の存在でしょう。
BACKSEATが欠かせない人
- コストを抑えつつ、NIDTを取引したい人
- アイドルのプロジェクトを応援したい人
BACKSEATでは、取引所形式の現物取引で、コストを抑えつつNippon Idol Tokenを売買することが可能です。
またSBI VCトレードはNippon Idol Tokenを出金できませんが、BACKSEATなら可能です。
そのためアイドルのファンは、BACKSEATで買ったNippon Idol Tokenを使って、自身が応援するファンをサポートすることができます。
このようにBACKSEATは、Nippon Idol Tokenを使いたい人にとっては、なくてはならない存在となっています。
BACKSEATへの評判・口コミ
続いて、BACKSEAT(旧coinbook)を実際に使っている先輩ユーザーからの口コミをいくつか紹介します。
DMMbitcoinでNIDTの取引をする時、買う方はcoinbookと同じ金額なのに売る値段は意味不明にスプレッド広いの何なのこれ。
今現在買い75.85 売り44.8 で、31円ぐらいのスプレッド。
coinbookは板情報を見て、価格をぶつければいい。
取り扱い通貨が多くても、DMMを選ぶのはやめた方がいいわな。
X(旧Twitter)
coinbookって、2つの通貨しか取引してないんだね。
知らんかった。
でも、NIDTを取引するなら、断然coinbookでしょうね。
スプレットがDMMよりはるかに少ないから。
X(旧Twitter)
NIDT
coinbookの過去24Hの出来高上昇が激しい。
一昨日 15万
昨日 45万
今日 63万
上下しない横横チャートがお得意の、極悪広々スプレッドのDMMとは全く違う。
DMMは絶対NIDTの出来高の公開はできないだろうね。
coinbookと比較して取引がかなり少ない実態がバレるから。
X(旧Twitter)
今こそ言いたい!
新規WHITE SCORPIONファンの方、 NIDT買うならcoinbook!!
X(旧Twitter)
BACKSEAT(旧coinbook)に関する口コミは、Nippon Idol Token(NIDT)の取引に関するものがその多くを占めています。
利用を検討する際は、ぜひこうしたユーザーからのリアルな声も参考にしてみてください。
BACKSEATでの口座開設の流れ
それではここで、BACKSEATでの口座開設方法を紹介しておきましょう。
口座開設の流れ
- アカウントを作成する
- ログインパスワードを設定する
- 作成したアカウントでログインする
- 本人情報を登録する
- 本人確認書類を提出する
アカウントを作成する
まずはBACKSEATにアクセスし、画面右上にある「口座開設」ボタンをクリックしましょう。

すると、以下のようなウインドウが立ち上がります。

ここで、
- メールアドレスの入力
- reCAPTCHA(ロボットでないことの確認)
- 規約と重要事項説明書の確認・同意
の3つの操作をおこない、ウインドウ下部にある口座開設ボタンをクリックしましょう。
ログインパスワードを設定する
続いて、登録したメールアドレス宛に本人確認用の認証メールが送られてきます。
そのメールに記載されたURLにアクセスすると、ログインパスワード設定用のページが開くので、任意のパスワードを設定しましょう。

作成したアカウントでログインする
パスワードを設定したら、BACKSEATのサイトに戻り、画面右上の「ログイン」ボタンをクリックします。

ログイン用のウインドウが表示されたら、先ほど設定したメールアドレスとパスワードを使い、BACKSEATにログインしましょう。

本人情報を登録する
BACKSEATにログインできたら、次は本人情報の登録をおこないます。
なお入力の際は、あとで提出する本人確認書類との間で齟齬が生じることのないように注意しましょう。
本人確認書類を提出する
あとは、本人確認書類をアップロードするだけです。
本人確認書類として使えるものは以下の4種類で、いずれか1つを提出します。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 在留カード(外国籍の場合)
- 特別永住者証明書(外国籍の場合)
ここまでの手続きを終えると、BACKSEAT側で審査がおこなわれます。
審査をクリアすればBACKSEAT側から完了メールが届くので、そのメールの受け取りをもって、取引などを始められる状態になります。
以上、BACKSEATの口座を開設する方法を紹介しました。
ネットから手軽に申し込めるので、BACKSEATに興味を持った方は、ぜひこの機会に口座をつくってみてください。
BACKSEATに関するよくある質問
最後に、BACKSEATに関してよくある質問を3つ紹介します。
よくある質問
- BACKSEATに年齢制限はありますか?
- BACKSEATの口座は、開設や維持にコストがかかりますか?
- BACKSEATのアプリはありますか?
BACKSEATに年齢制限はありますか?
BACKSEATには年齢制限が設けられており、18歳未満の方、もしくは74歳以上の方は、口座を持つことができません。
なお職種などの制限はなく、満18歳以上であれば、学生であっても口座をつくることができます。
BACKSEATの口座は、開設や維持にコストがかかりますか?
BACKSEATの口座は無料で開設することができ、維持コストもかかりません。
BACKSEATの取引アプリはありますか?
BACKSEATでは今のところ、取引用のアプリが用意されていません。
そのためスマホで取引したい場合は、Webブラウザ上で取引することになります。
BACKSEAT(旧coinbook)とは?まとめ
今回は国内取引所の1つ「BACKSEAT(バックシート)」について、その特徴や評判などを解説しました。
この記事のまとめ
- BACKSEATは、NIDTとカルダノを取引できる仮想通貨取引所
- ビットコインなどのOTC取引も可能
- 銘柄数やサービス内容が限られており、一般受けはしない
- 一方でNIDTを必要とする人には、欠かせない仮想通貨取引所である
BACKSEATの取扱銘柄は今のところ、Nippon Idol Token(NIDT)とカルダノの2種類だけ*です。
ビットコインやイーサリアム、リップルといったメジャーな通貨すら取引することができません。*OTC取引では、ビットコインとイーサリアムの取引も可能
そのため大半の投資家には選ばれないでしょうが、一方で実用目的でNIDTを買いたい人にとっては欠かせない存在となっています。

NIDTに関心がある方は、ぜひBACKSEATの利用を検討してみてください!