2023年3月、これまでにない仕組みを持ったDEX(分散型取引所)の「Maverick Protocol(マーベリック・プロトコル)」がローンチされた。
その後、2023年6月末に市場上場を果たしたMaverick Protocolのネイティブトークン「MAVトークン」も注目の的となっており、例えばデータアグリゲーターの「CoinMarketCap」では一時、トレンド銘柄のトップに立った。
今回はそんな注目のMaverick ProtocolおよびMAVトークンについて、主な特徴や注目される理由、将来性などを紹介していく。
この記事からわかること
- Maverick Protocol/MAVトークンの特徴
- Maverick Protocoが注目される理由
- MAVトークンの値動き
- Maverick Protocol/MAVトークンの将来性
- MAVトークンの価格予想
- MAVトークンの入手方法
Maverick ProtocolでMAVトークンの取引(スワップ)をする際、取引の元手や、ガス代の支払い手段としてイーサリアム*が必要になる。*イーサリアムチェーン上のMaverick Protocolの場合
イーサリアムはほとんどの国内取引所で取り扱われているが、その中でも「DMM Bitcoin」を使って用意すれば、外部への送金時に手数料を支払わなくて済む。
Maverick ProtocolおよびMAVトークンに興味がある方は、ぜひDMM Bitcoinのことも、この機会に合わせてチェックしておくとよいだろう。
目次
Maverick Protocol/MAVトークンとは?
名称 | Maverick Protocol |
用途 | DEX(分散型取引所) |
主な機能 | スワップ 流動性マイニング ブーストポジション |
ネイティブトークン | MAVトークン (ティッカーシンボルはMAV) |
MAVの価格* | 0.43ドル/MAV |
MAVの時価総額ランキング* | 240位 |
サイトURL | https://www.mav.xyz |
Maverick Protocol(マーベリック・プロトコル)は、イーサリアムチェーンなどを基盤としているDEX(分散型取引所)だ。
2023年3月にローンチされた新しいDEXだが、その人気は古参のプロダクトに決して引けを取らない。
後ほど詳しく紹介するが、数あるDEXの中でひときわユニークな仕組みを持ち、その仕組みによってイーサリアムチェーン上のDEXの取引高ランキングでトップ5に肉薄するほどの人気を集めている。
ネイティブトークンは「MAVトークン」といい、Maverick Protocolにおいてステーキングやガバナンスなどに用いられている。
なおMAVトークンは、今のところ国内市場に上場していない。
入手したい場合は、一旦元手となるイーサリアムをDMM Bitcoinなどで用意し、Maverick Protocol上でそのイーサリアムをMAVトークンへスワップ(交換)するのがもっとも手っ取り早いだろう。
Maverick Protocol/MAVの特徴
さて、DEXの「Maverick Protocol」とそのネイティブトークン「MAVトークン」は、主に次のような特徴を有している。
主な特徴
- 「動的分散AMM」を用いたDEX
- 「ブーストポジション」で報酬を増やせる
- 投票エスクローモデルを採用
「動的分散AMM」を用いたDEX
Maverick Protocolは、これまでになかった「動的分散AMM」というユニークなアルゴリズムを用いたDEXだ。
まずAMM( Automated Market Makers/自動マーケットメイカー)とは、流動性プールに基づいて、DEXでのスワップ時の価格を決めるアルゴリズムのことを言う。
従来型のAMMを用いたDEXにおいて流動性の提供者は、価格変動や不完全な流動性による損失のリスク(インパーマネントロスという)に、少なからずさらされていた。
一方でMaverick Protocolの「動的分散AMM」では、
- スマートコントラクトが、流動性提供者の資産をリアルタイムかつ自動的に最適化
してくれる。
つまり従来のDEXと違い、動的分散AMMを採用したMaverick Protocolでは、流動性提供時のインパーマネントロスがほとんど発生しないということだ。
これは画期的な仕組みであり、DeFiの発展において重要な役割を果たすものと見られている。
ブーストポジションで報酬を増やせる
「ブーストポジション」とは、流動性提供によるインセンティブを増やせる仕組みのことだ。
DEXでは、ユーザー同士で仮想通貨を流動性プールに預け入れ、その流動性プール内の通貨を使うことにより、さまざまな仮想通貨のスワップ(交換)ができるようになっている。
ブーストポジションは、そうしたDEXの流動性を必要な場所へとより正確に誘導し、インセンティブの効率を最大化するために考案された。
Maverick Protocolのユーザーは、流動性を追加して通常のポジションを作成する代わりに、ブーストポジションを作成することができる。
また、他のユーザーはそのブーストポジションに対して流動性を追加することができ、そのブーストポジションの設置者だけでなく、そのポジションに資産を預け入れた者に対しても追加報酬が発生する仕様になっている。
なお、ブーストポジションを使わずに流動性を提供することももちろん可能だ。
投票エスクローモデルを採用
「投票エスクローモデル」とは、DeFiなどにおいて指定のトークンをロックし、投票権付のトークンを取得することで、運営の意思決定に関わる投票に参加できる仕組みのことだ。
Maverick Protocolの場合は、MAVトークンを預け入れる(ステーキングする)と、「veMAV」(投票権付のMAV)を得られる。
また、獲得したveMAVを用いて、Maverick Protocolの運営に関わる投票に参加することができる。
得られるveMAVの数量は、預け入れるMAVトークンの数量と、預け入れる期間に応じて変化する。
つまり、Maverick Protocolにより積極的に貢献している者に対して、より多くの投票権が与えられるということだ。
MAVトークンの値動き
それではここで、参考までにMAVトークンの値動きを紹介しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおり。
2024年3月末までの値動き
次にMAV/USDチャートで、市場へ上場した2023年6月末から、本記事執筆時(2024年3月末)までの値動きも振り返っておこう。
MAVトークンは、大手海外取引所「Binance」のIEOプラットフォーム(バイナンスローンチプール)を経由して、市場上場前に先行販売された。
そのため市場上場後は、IEOで販売された分の利確の動きによって、売りが先行した。
しかし投機的な売りの勢いが収まると、V字回復のごとく値上がりしている。
また、MAVトークンはまだまだ上場から日が浅いため、これからさらに高値を更新していくことは十分に考えられるだろう。
Maverick Protocolの将来性
続いて次の3つの要素から、Maverick ProtocolとMAVトークンの将来性を考察してみよう。
今後に関わる注目要素
- 先行者利益を得ている
- 巨額の資金調達に成功している
- MAVの上場先が増える可能性が高い
先行者利益を得ている
Maverick Protocolは、「動的分散AMM」を世界で最初に取り入れたDEXだ。
おそらくは今後、同じように動的分散AMMを取り入れたDEXやDeFiプロトコルが、次々と登場するだろう。
しかし、世界初であることによって生じる先行者利益は、今後もMaverick Protocolにとって非常に大きなアドバンテージとなるはずだ。
巨額の資金調達に成功している
Maverick Protocolは、2022年2月に800万ドルの資金調達をおこなっている。
さらに2023年6月にも、ベンチャー キャピタルの「Founders Fund」の主導の元、900万ドルもの資金調達に成功している。
こうした潤沢な資金によって開発が進められていけば、Maverick Protocolはより快適かつ安全なプラットフォームとなり、ユーザーも今以上に集まってくるはずだ。
MAVトークンの上場先が増える可能性が高い
MAVトークンは、2023年6月末にローンチされたばかりで、まだまだ上場先が少ない。
そのため、今後の上場先の増加が確実視されている。
上場先が増えれば、MAVトークンの流動性も向上する。
また、新規上場の話題は、ポジティブな要素として短期的な高騰のきっかけになりやすい。
MAVトークンの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、各銘柄の価格予想を発信しているところもいくつかある。
ここではその中から「DigitalCoinPrice」をピックアップして、MAVトークンの価格予想を紹介する。
以下の表が、DigitalCoinPriceでのMAVトークンの価格予想だ。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2023 | $0.39 | $0.87 | $0.96 |
2024 | $0.95 | $1.07 | $1.14 |
2025 | $1.29 | $1.52 | $1.60 |
2026 | $1.69 | $1.99 | $2.01 |
2027 | $1.69 | $1.99 | $2.01 |
2028 | $2.09 | $2.27 | $2.38 |
2029 | $2.97 | $3.22 | $3.29 |
2030 | $4.28 | $4.39 | $4.57 |
2031 | $6.05 | $6.28 | $6.32 |
2032 | $8.24 | $8.42 | $8.57 |
また、参考として本記事執筆時点での価格と、史上最高値も示しておこう。
史上最高値:0.78ドル(2023年6月28日)
本記事十執筆時点の価格:0.43ドル(2023年7月4日)
DigitalCoinPriceは、”10年後にMAVトークンの価格が8ドル(記事執筆時の約20倍)を超える”との見立てを示している。
非常に強気な予想となっているが、ビットコインやイーサリアムなど他の銘柄における過去の価格推移を鑑みると、10年で20倍というのは十分に起こり得る範疇だと言えるだろう。
ローンチから日が浅い今の内にMAVトークンへ先行投資しておくと、この予想が示すように、将来大きなリターンにありつけるかもしれない。
MAVトークンの入手方法
さて、MAVトークンの主な入手方法は、以下の3パターンが考えられる。
主な入手方法
- Maverick Protocolでスワップする
- Maverick Protocolでのインセンティブで獲得する
- 海外取引所(MEXCなど)で購入する
今回はこれらの中から、Maverick ProtocolでのMAVトークンのスワップ方法を紹介する。
スワップの流れ
- 国内取引所でイーサリアムを用意する
- ウォレットを用意する
- Maverick Protocolにウォレットを接続する
- Maverick Protocolでスワップをおこなう
国内取引所でイーサリアムを用意する
まずはいずれかの国内取引所で、Maverick Protocolでのガス代(ネットワーク手数料)の支払い手段、およびスワップの元手となるイーサリアムを調達しよう。
イーサリアムは大抵の国内取引所で取り扱いがあるが、Maverick ProtocolなどのDEXと併用する際におすすめなのは「DMM Bitcoin」だ。
DMM Bitcoinの特長
- 取り扱い銘柄数が国内最多クラス(2023年7月時点で27種類)
- オリジナルの注文方法「BitMatch注文」を使って、取引コストを安く抑えられる
- 仮想通貨の送金手数料が無料
他の多くの国内取引所と違ってDMM Bitcoinなら、イーサリアムをウォレットへ送金する際に手数料がかからない。
また、オリジナルの注文方法である「BitMatch注文」を有効活用すれば、取引コストも安く抑えられる。
まだ口座をお持ちでないなら、この機会にDMM Bitcoinの利用を検討してみてはいかがだろうか。
ウォレットを用意する
Maverick Protocolは他の多くのDEXと同じく、アカウント登録や本人確認をせずとも、ウォレットをつなげばだれでも利用できる。
そこで、国内取引所でイーサリアムを調達できたら、次はウォレットを用意しよう。
Maverick Protocolの対応ウォレットは、以下のとおりだ。
対応ウォレット
- MetaMask
- Coinbase Wallet
- WalletConnect
- Trust Wallt
- Ledger
- Torus
どれを用意すべきか迷った場合は、高い汎用性がある「MetaMask(メタマスク)」を選んでおけば間違いないだろう。
MetaMaskは、PCだけでなくスマホなどでも使える、無料のウェブウォレットだ。
特徴や入手方法については、以下の記事で詳しく解説しているので、MetaMaskをお持ちでない方はぜひ参考にしてもらいたい。
またMetaMaskなどのウォレットを用意できたら、そのウォレットのアドレス宛に、国内取引所で購入したイーサリアムを送金しておこう。
Maverick Protocolにウォレットを接続する
イーサリアムとウォレットが揃ったら、次はMaverick Protocolにウォレットをつなごう。
Maverick Protocolのサイトにアクセスし、画面右上にある「Connect Wallet」をクリックする。
すると、次のように利用可能なウォレットが一覧で表示される。
次に表示された選択肢の中から、自身が使用しているウォレットをクリックすると、自動的にウォレットが起動して接続の承認を求められる。
その要求に応じれば、ウォレットの接続手続きは完了だ。
Maverick Protocolでスワップをおこなう
ひととおりの下準備が終わったら、あとはMaverick Protocol上でスワップをおこなうだけだ。
交換元にイーサリアム、交換先にMAVトークンを設定し、数量を指定してからスワップを実行しよう。
以上、Maverick ProtocolにおけるMAVトークンへのスワップ方法を紹介した。
Maverick ProtocolはシンプルなUIのプラットフォームであり、簡単な操作でスワップをおこなうことができる。
興味がある方はぜひ、DMM Bitcoinなどで元手となるイーサリアムを調達するところから、トライしてみるとよいだろう。
Maverick Protocol/MAVトークンに関するQ&A
最後に、Maverick ProtocolとMAVトークンに関してよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- 流動性の提供者は、流動性が移されるときにガス代を支払う必要がありますか?
- マーベリックポジションNFTとは何ですか?
- Maverick Protocolは日本語表記に対応していますか?
流動性の提供者は、流動性が移されるときにガス代を支払う必要がありますか?
前述のとおりMaverick Protocolでは、「動的分散AMM」によって、流動性プールに預け入れている資産が自動的に最適化される。
その最適化の際に、ガス代(ネットワーク手数料)の支払いを求められることはない。
マーベリックポジションNFTとは何ですか?
「マーベリックポジションNFT」とは、Maverick Protocolに初めて流動性を提供する際に付与されるNFTのことだ。
このNFTは、自身の流動性ポジションを管理するために用いられる。
Maverick Protocolは日本語表記に対応していますか?
Maverick Protocolの対応言語は、今のところ英語だけだ。
なお、Google Chromeなどのブラウザに搭載された翻訳機能を使い、日本語に翻訳することは可能だ。
ただしその場合は、直訳により適切でない表現も生じるので、注意しておこう。
Maverick Protocol/MAVトークンとは?まとめ
今回は、DEXの「Maverick Protocol」と、そのネイティブトークンである「MAVトークン」について、特徴や将来性などを解説した。
この記事のまとめ
- Maverick Protocolは、動的分散AMMを採用した世界初のDEX
- 動的分散AMMによって、インパーマネントロスがほぼ発生しない
- ブーストポジションによって、効率よくインセンティブの最大化が図られている
- 潤沢な資金の元、開発が進められている
Maverick Protocolは、2023年3月にローンチされた新しいDEXだ。
新興のプラットフォームながらMaverick Protocolは、動的分散AMMというこれまでにない仕組みによって、DeFi市場での支持を急速に得ている。
将来性を見込めると感じた方は、この機会にネイティブトークンであるMAVトークンへの投資を検討してみてはいかがだろうか。
なお、スワップの元手となるイーサリアムの調達先には、イーサリアムをウォレットに手数料無料で送金できる「DMM Bitcoin」がうってつけだ。
まだ口座をお持ちでないなら、ぜひDMM Bitcoin公式サイトもチェックしてみてほしい。