DApps(分散型アプリ)の開発基盤となっているブロックチェーンは、イーサリアムチェーンを筆頭に、SolanaチェーンやBNBチェーンなど数多くの種類が存在する。
今回取り上げる「TONブロックチェーン(The Open Network)」もその1つだ。
また基軸通貨の「TONコイン(TON)」には、時価総額ランキングでトップ10*に入るほどの高い実需と人気がある。*2024年6月11日時点、CoinMarketCap調べ
今回はそんなTONブロックチェーンとTONコインについて、主な特徴やこれまでの値動き、将来性などをわかりやすく解説していく。
イーサリアムチェーンとの違いも具体的に紹介していくので、興味がある方はぜひ最後まで読んでみてほしい。
この記事からわかること
- TONチェーンとTONコインの特徴
- イーサリアムチェーンとの違い
- TONコインの値動き
- TONチェーンとTONコインの将来性
- TONコインの価格予想
- TONコインの購入方法
TONコインを扱う仮想通貨取引所はいくつかあるが、その中でもイチオシはOKJだ。
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目次
TONコイン(TON)とは?
名称 | TONコイン(Toncoin) |
シンボル・通貨単位 | TON |
ローンチ時期 | 2021年5月 (メインネットへの移行) |
サイトURL | https://ton.org/ |
TONコイン(TON)は、メッセンジャーアプリの「Telegram」を手がけるTelegram社が開発したブロックチェーン「The Open Network(以下、TONブロックチェーン)」のネイティブトークンだ。
またTONブロックチェーンは、イーサリアムチェーンのようにDAppsやNFTなどの開発が可能なパブリックブロックチェーンである。
そこでTONコインは、各種DAppsでの決済や、ネットワーク手数料(ガス代)の支払いなどに用いられている。
余談になるがTONコインは、テストネット段階である2019年に米国証券取引委員会(SEC)から、仮想通貨ではなく有価証券(株式)に当たるとして提訴された。
また、その提訴を受けてTelegram社の開発チームは、TONブロックチェーンの開発から撤退することとなった。
しかし、Telegram社に代わって非営利団体のNewTON(現在のTON Foundation)が開発を引き継ぎ、2021年5月にはメインネットのローンチに至ったという誕生の経緯がある。
TONコイン(TON)の特徴
さて、TONブロックチェーンとそのネイティブトークンであるTONコインには、主に次のような特徴がある。
主な特徴
- 高速・低コストな利用環境を提供
- 500種類を超えるDAppsが稼働している
- コンセンサスアルゴリズムにPoSを採用
- ステーキングの権利を委任できる
- イーサリアムなどとの間でブリッジが可能
高速・低コストな利用環境を提供
TONブロックチェーンは、DAppsやNFTなどの開発ができるパブリックブロックチェーンだ。
その役割に関しては、イーサリアムチェーンと似たようなものと考えて差し替えないだろう。
ただ、パフォーマンスの面ではイーサリアムチェーンを大きく上回っている。
次の表はTONブロックチェーンと、主要なレイヤー1ブロックチェーンであるイーサリアムチェーンおよびSolanaチェーンを比較したものだ。
Block time:
ブロックを生成するのにかかる時間
Time-to-finality:
トランザクションの実行・検証にかかる時間
Simple transaction performance:
単純なトランザクションへのパフォーマンス
Complex transaction performance:
複雑なトランザクションへのパフォーマンス
Sharding support:
シャードチェーンのサポート
Cross-shard communication:
シャードチェーンの相互通信
表を見てわかるとおりTONブロックチェーンは、パフォーマンスに関わるさまざまな要素で、イーサリアムチェーンとSolanaチェーンを上回っている。
またこうした優れたパフォーマンスの実現には、「シャーディング」という技術が大きく寄与している。
シャーディングとは?
ブロックチェーン上のデータとその処理を、複数の小さなグループ(シャードという)に分割する技術のこと。
シャードはそれぞれが独自のブロックチェーンでありながら、連結して1つのブロックチェーンも形成している。
各シャードでトランザクションが並列処理されるため、従来のブロックチェーンよりもトランザクションの処理スピードが速く、かつ処理にかかる手数料も安く抑えることができる。
500種類を超えるDAppsが稼働している
2023年4月時点においてTONチェーン上では、500種類を超えるDAppsが稼働している。
カテゴリーは限定されておらず、ウォレットやDEX(分散型取引所)、ブロックチェーンゲームやNFTマーケットプレイスなど、DAppsの種類は多岐に渡る。
コンセンサスアルゴリズムにPoSを採用
TONブロックチェーンのコンセンサスアルゴリズムは、イーサリアムチェーンなどと同じくPoS(プルーフ・オブ・ステーク)だ。*取引内容を検証し、合意形成を図るためのアルゴリズム
取引の検証・承認者である「バリデーター」となる権利は、TONコインをより多く保有した者に割り当てられやすくなる仕組みとなっている。
またバリデーターは、取引の検証・承認作業をおこなうことによって、ステーキング報酬としてTONコインを獲得することができる。
ステーキングの権利を委任できる
TONブロックチェーンでは、「バリデータープール」に自身が保有するTONコインをステークすることによって、自身の持つステーキングの権利を第三者に委任することができる。
その仕組みがあることにより、自身のTONコインの保有量が少なく、独力ではバリデーターに選ばれない場合であっても、バリデータープール経由でステーキング報酬の分配を受けられる。
なお、バリデータープールにステークする際に必要なTONコインの最低数量は50TONだ。
2024年6月時点だと、TONの価格が約1,000円なので、約5万円の初期投資でステーキングにチャレンジすることが可能だ。
イーサリアムなどとの間でブリッジが可能
TONブロックチェーンには、ブリッジの機能が用意されている。
ブリッジを使うことによりTONコインを、
- ERC-20トークン版のTONコイン
- BEP-20トークン版のTONコイン
へと変換できる。
また、それらのTONコインはもちろん、イーサリアムチェーンとBNBチェーン上で使うことができる。
後述するが、ブリッジをとおして相互運用できるブロックチェーンは、今後少しずつ追加されていく見込みである。
TONコイン(TON)の値動き
ここで、TONコインの値動きを確認しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおりだ。
2024年6月までの値動き
次にTON/USDチャートで、市場への上場を果たした2021年8月から、記事執筆時(2024年6月)までの値動きをおさらいしていこう。
チャートを見てわかるとおりTONコインは、市場上場直後に付けた高値を長らく更新できずにいた。
しかし、2024年2月頃から大きな高騰を見せ、史上最高値の大幅な更新を果たしている。
ちなみにこの高騰の主要因は、Telegramベースのゲーム「Notcoin」のネイティブコイン「NOT」のローンチに関する報道がなされたことだと見られている。
このように昨今のTONコインは、堅調な値動きを見せている。
この上昇の波に乗りたい方は、ぜひ今からでもOKJをとおして、TONコインへの投資にトライしてみてはどうだろうか。
将来性に関わる注目ポイント
TONコインへの投資を検討しているなら、その将来性も気にかかっていることだろう。
ここでは、TONコインの今後に関わる注目ポイントを3つ、紹介しておく。
今後に関わる注目ポイント
- ロードマップに沿って開発が進んでいる
- Telegramと密接な関わりがある
- 分散型クラウドストレージをローンチ
ロードマップに沿って開発が進んでいる
TONブロックチェーンは公式サイトでロードマップが公開されており、それに基づいた開発が着実に進められている。
アップデートによって利便性が向上していけば、おのずとTONコインの需要も増していくだろう。
Telegramと密接な関わりがある
2019年に米国証券取引委員会(SEC)に提訴されたことを契機に、TONブロックチェーンの開発はTelegram社の手を離れた。
しかしTelegram社とのつながりは失われておらず、例えば2022年4月にはTelegramにTONコインの送信機能が実装されるなど、同アプリに対してTON関連の機能拡充が度々なされている。
そのためTONコインに投資するのであれば、Telegramの動向(市場シェアの増減など)にも注目しておきたいところだ。
分散型クラウドストレージをローンチ
2023年1月、TONブロックチェーンで分散型のデータストレージサービス「TON Storage」がローンチされた。
以前から、ブロックチェーン基盤のストレージサービスはいくつか存在している、
しかし、既存の多くのサービスと違ってTON Storageには、ノード(ネットワーク参加者)に報酬が発生する仕組みが導入されている。
ストレージサービスのユーザーは利用料としてTONコインを支払うのだが、その際に支払いの一部がノードに対して分配されるのだ。
ブロックチェーン基盤のストレージサービスは、過去にDeFi(分散型金融)やNFTがそうであったように、昨今のブロックチェーン業界におけるトレンドの1つとなっている。
またそうした風潮の中で、TONブロックチェーンのTON Storageが市場シェアを拡大していけるのか要注目だ。
TONコイン(TON)の価格予想
海外のデータアグリゲーター「DigitalCoinPrice」は、今後10年のTONコインの価格について、次のような予想を提示している。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2024 | $6.18 | $14.95 | $15.17 |
2025 | $14.80 | $17.47 | $17.88 |
2026 | $20.34 | $24.31 | $25.03 |
2027 | $26.53 | $30.23 | $31.61 |
2028 | $26.53 | $30.23 | $31.61 |
2029 | $32.78 | $35.72 | $37.61 |
2030 | $46.60 | $51.50 | $51.77 |
2031 | $67.28 | $70.09 | $71.98 |
2032 | $94.88 | $98.43 | $99.41 |
2033 | $129.43 | $133.21 | $134.39 |
参考としてTONコインの本記事執筆時点での価格と、史上最高値も示しておこう。
- 記事執筆時の価格:6.88ドル(2024年6月11日)
- 史上最高値:7.78ドル(2024年6月5日)
DigitalCoinPriceでは、「TONコインの価格は10年後に現在の約20倍になる」という、強気な予想がなされている。
もちろんこれはあくまで予想であり、必ずしも実現するとは限らない。
ただ、TONコインに投資するかどうかを検討する際には、有効な判断材料の1つになるだろう。
TONコイン(TON)を買える仮想通貨取引所
2024年6月時点でTONコインは、以下の国内3社に上場している。
また、これらの中でもイチオシはOKJだ。
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄* | BTC、ETH、ADA、APE、APT、ARB、ASTR、AVAX、BAT、BCH、DAI、DEP、DOGE、DOT、EFI、ENJ、ETC、FIL、FNCT、IOST、IOTX、KYAY、LSK、LTC、MASK、MATIC、MKR、OAS、OKB、PLT、QTUM、SAND、SHIB、SOL、SUI、TRX、XLM、XRP、XTZ、ZIL、OP、NEO、TON 【全43種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker ~0.07%、Taker ~0.14% |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:銘柄ごとで異なる |
その他のサービス | ステーキング Flash Deals 積立 API |
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販売所 | 取引所 | |
---|---|---|
概要 | 仮想通貨取引所とユーザーの間で取引 | 仮想通貨取引所のユーザー同士で取引 |
メリット | 仕組みがシンプル 約定力が高い | 取引コストが割安 |
デメリット | 取引コスト(スプレッド)が割高 | 思いどおりに約定するとは限らない 仕組みがやや難解 |
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TONコイン(TON)とは?まとめ
今回は、TONブロックチェーンとそのネイティブトークンであるTONコインについて解説した。
この記事のまとめ
- TONは、DAppsやNFTの開発基盤となっているL1チェーン
- 他の主要L1チェーンよりも、高速・低コストな利用環境を実現している
- 他のブロックチェーンとの相互運用性も有している
- コンセンサスアルゴリズムはPoSで、TONコインのステーキングが可能
TONブロックチェーン(The Open Network)は、2021年にメインネットがローンチされた。
後発のブロックチェーンということもあって市場シェアで見ればまだまだだが、性能面で優れており、投資家からは高い期待が寄せられている。
またその期待値の高さは、TONコインが時価総額ランキングでトップ10内に付けている*ことからもうかがえる。*2024年6月時点
この記事をとおして将来性を感じたなら、ぜひOKJを使い、実際にTONコインへの投資に挑戦してみてはいかがだろうか。