仮想通貨(暗号資産)の積立投資、特に自動積立は、取引を自動化して資産形成ができるため、非常にお手軽だ。
ただ、積立投資・自動積立にも当然ながら、いくつかのデメリットが存在する。
そこで今回は、仮想通貨の積立投資・自動積立に興味を持っている方に向けて、そのメリットとデメリットを詳しく解説したのち、自動積立の実施方法も紹介していく。
この記事からわかること
- 仮想通貨の積立投資(自動積立)のメリット7つ
- 仮想通貨の積立投資(自動積立)のデメリット4つ
- 積立投資(自動積立)が向いている人の特徴
- 自動積立サービスを提供している仮想通貨取引所の情報
- 積立投資(自動積立)のやり方
仮想通貨取引所の自動積立サービスの多くは、積立用の資金を取引用口座に、自分で振り込まなければならない。
しかしCoincheckの自動積立サービス「Coincheckつみたて」なら、口座引き落としができるため、振込の手間も省略できる。
気になる方はこの機会に、Coincheck公式サイトをチェックしておこう。
Coincheck の特長
- 500円から仮想通貨を買える
- ビットコインの取引手数料が無料*
- 裁量取引以外のサービスも充実
- NFTの取引も可能(Coincheck NFT)
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*取引形式で「取引所」を選択した場合
目次
仮想通貨の積立投資(自動積立)とは?
仮想通貨の積立投資は、定期的に一定額分の仮想通貨を購入していく投資手法であり、一般的には長期目線で資産を増やすことを目指す手法とされている。
仮想通貨の価格は日々変動するが、積立投資では取得価格を平準化することにより、集中投資をおこなった場合よりも、その変動に左右されずに済む。
また、積立投資は手動(裁量取引)でおこなえるのはもちろんのこと、仮想通貨取引所が提供する自動積立サービスを使い、自動化することも可能だ。
なおこの記事では、手動での積立よりも、自動積立に重点を置いて解説をおこなっていく。
仮想通貨の積立投資(自動積立)のメリット
まずは、仮想通貨の積立投資(主に自動積立)のメリットを確認していこう。
主なメリット
- 少額から始められる
- 価格変動による損失リスクの軽減を期待できる
- 専門的な知識が不要で、手間もかからない
- 自由に設定を変更できる
- 精神的なストレスが少ない
- 複数の銘柄に分散させながら積み立てることも可能
- 資金管理や節約に対する意識が高まる
少額から始められる
仮想通貨の自動積立サービスは、どの仮想通貨取引所でも、基本的に少額から始められる。
主要な仮想通貨取引所における、自動積立サービスの最低投資金額は以下のとおりだ。
主要各社の最低積立金額
- Coincheck:1万円/月
- GMOコイン:500円/月
- SBI VCトレード:500円/月
また少額から始められるだけでなく、金額の細かな調整もしやすいことから、自動積立サービスは初心者にもおすすめだ。
価格変動による損失リスクの軽減を期待できる
自動積立サービスでは、毎日1回や毎月1回といった積立の頻度を決め、時間によって資産を分散させながら、仮想通貨への積立投資をおこなう。
また、積み立てる金額は毎回同じであるため、価格が高い時期にはより少量で、価格が安い時期にはより多くの仮想通貨を購入することになる。
その結果、長期的に見て仮想通貨の取得価格が平準化され、一括投資をした場合よりも価格変動に対するリスク軽減を期待できる。
専門的な知識が不要で、手間もかからない
自動積立サービスは、最初に積み立てる金額や頻度の設定をおこなったら、あとは基本的に放置しておいてOKだ。
買い付けは自動でやってくれるので、手間いらずだ。
また、値動きを細かく分析する必要がないため、専門的な知識もいらない。
自由に設定を変更できる
積立金額や積立頻度などを自由に変更できるのも、自動積立サービスの1つのメリットだ。
仮想通貨の価格や自分の収入など、その時々の状況に合わせて、積立金額や積立頻度をいつでも変えられる。
また、一時的に積立を停止したり、その逆に再開したりすることも可能だ。
精神的なストレスが少ない
裁量取引の場合、取引の最中に含み損を抱えたり、実際に損失を被ったりすることが当然ある。
また、そうした含み損や実損失は、少なからず精神的なストレスにつながる。
一方で自動積立サービスの場合は、短期的な含み損は戦略として織り込み済みであるため、もし含み損を抱えることがあったとしてもストレスは軽い。
また短期的な含み損を抱える状況というのは、積み立てている銘柄の価格が下がった状態にあるということだ。
それは積立の観点からすれば、むしろ割安な価格でより多くの数量を買い付けられるチャンスであり、積立対象が将来復調していけば、自ずと大きなリターンにつながっていく。
複数の銘柄に分散させながら積み立てることも可能
自動積立は、複数の銘柄に対しておこなうことも可能だ。
時間の分散によって価格変動による損失リスクを抑えられる自動積立を、複数の銘柄に対しておこなえば、さらにリスクの軽減につながる。
また分散投資の対象は、自身の好みや目的に合わせて自由に選べる。
資金管理や節約に対する意識が高まる
積立投資では、定期的に自身の資産を投資に回さなければならない。
そのため副次的な作用として、
- いくらまでなら投資に回すことができるのか
- どれくらいの資金を手元に残しておくべきか
といった、資金管理に対する意識が自ずと高まる。
また、投資に意識を向けると、無駄な出費も控えるようになっていくことだろう。
仮想通貨の積立投資(自動積立)のデメリット
一方で、仮想通貨の積立投資(主に自動積立)には、次のようなデメリットもある。
主なデメリット
- 元本割れのリスクがある
- 資産形成に時間がかかる
- 取引コストが割高になる
- 市場の急激な変化には対応できない
元本割れのリスクがある
積立投資は、長期的に見て、投資した銘柄が値上がりしてくれることを前提とする。
ところが、必ずしも投資した銘柄が将来的に値上がりするとは限らない。
そのため、積立投資では時間の分散によって、価格変動による損失リスクの低減を期待できるものの、それでも元本割れの可能性をゼロにすることはできない。
資産形成に時間がかかる
積立投資は、少額から始めることができる反面、大きな利益を得るためにはある程度の長い期間をかけて継続する必要がある。
そのため積立投資をおこなう際には、忍耐力や長期目線での明確な目標設定が重要になってくる。
取引コストが割高になる
一般的に仮想通貨取引所の取引形式は、仮想通貨取引所とユーザーの間で取引をする「販売所」と、ユーザー同士で取引することができる「取引所」の2種類がある。
またこの2種類の内では、後者の方が取引コストを安く抑えられる。
ところが自動積立サービスでは多くの場合、「販売所」を用いて買い付けがおこなわれるため、取引コストが割高になる。
取引所を使い、自ら買い付けをおこなって積み立てていけば取引コストを抑えられるが、その場合は自動積立サービスを利用した場合と違って運用の手間が増える。
- 自動積立サービス ⇒ 取引などの手間はかからないが、取引コストは割高
- 裁量取引での積立 ⇒ 取引コストを抑えられるが、手間がかかる
市場の急激な変化には対応できない
自動積立サービスを利用すると、あらかじめ決めた金額と間隔で、仮想通貨を積み立てられる。
ただ、そうした仕組みは便利な一方で、市場の急変に対応しづらくなるという難点もある。
裁量取引をしていたならば、例えば仮想通貨の価格が急落したときには安く買い付けられるチャンスと見て、いつも以上に多くの金額をつぎ込むという選択をすることも可能だ。
だが自動積立サービスの場合は、どんな状況でも同じ金額でしか積み立てていくことができず、市場の変化に対し、勝手に柔軟な対応を取ってくれることはない。
積立投資(自動積立)が向いている人
ここまで紹介してきたメリット・デメリットを踏まえて、仮想通貨の積立投資(自動積立)は、次のような人に適した投資手法だと言えるだろう。
- 長期的な視点で資産形成をしていきたい人
- 自分で取引する時間を確保できない人
- 日々の取引で一喜一憂したくない人
- まとまった資金はないが、少額なら継続して投資できる人
仮想通貨の積立投資は、短期間で高いリターンを得ることは難しいが、長期で見れば安定した成果を得られる可能性が高い投資手法だ。
また、運用の手間がかからず、運用中の精神的なストレスも少ない。
こうした特徴をよく理解し、自分に向いていると思った人は、実際に積立投資に挑戦してみるとよいだろう。
自動積立サービスがある仮想通貨取引所
主要な国内の仮想通貨取引所の中で、自動積立サービスがあるところは以下のとおりだ。
- Coincheck
- GMOコイン
- SBI VCトレード
- bitFlyer
- OKJ
今回はこれらの中から、Coincheck・GMOコイン・SBI VCトレードの自動積立サービスを詳しく紹介する。
Coincheck
サービスの名称 | Coincheckつみたて |
積立サービスの取扱銘柄 | 販売所の取扱銘柄 |
積立のバリエーション | 月イチつみたてプラン 毎日つみたてプラン |
最小積立金額 | 1万円/月 |
注文単位 | 1,000円 |
積立のコスト | 販売所のスプレッド |
口座引き落としの有無 | あり |
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公式サイト | Coincheck公式サイト |
Coincheckつみたての特長
- 「月イチつみたてプラン」と「毎日つみたてプラン」の2種類のプランから選べる
- 1カ月あたり1万円から始められる
- 入金は口座引き落とし⇒積立用の資金を自分で入金しなくてOK
Coincheckは、多くの投資家に愛用されている、マネックスグループ傘下の仮想通貨取引所だ。
自動積立サービスの「Coincheckつみたて」では、月1万円が最低積立金額となっている。
また、指定の口座から投資資金が引き落とされるため、初期設定をしたあとは入金から買い付けまで、自動化することが可能だ。
積立のプランは「月イチつみたてプラン」と「毎日つみたてプラン」の2種類から自由に選ぶことができる。
GMOコイン
サービスの名称 | つみたて暗号資産 |
積立サービスの取扱銘柄数* | 21種類 |
積立のバリエーション | 毎日プラン 毎月プラン(毎月10日に積立) |
最小積立金額 | 500円 |
注文単位 | 500円 |
積立のコスト | 販売所のスプレッド |
口座引き落としの有無 | なし |
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つみたて暗号資産の特長
- 積み立てられる仮想通貨が21種類*と豊富
- ワンコイン(500円)から始められる
- 事前にシミュレーションができる
*2024年3月時点
GMOコインの「つみたて暗号資産」は、毎日また毎月の決まった日に、指定した金額で自動積立ができるサービスだ。
先ほどのCoincheckつみたての最低投資金額は月1万円だったが、GMOコインのつみたて暗号資産は、さらに少額の月500円から始められる。
そのため、複数の銘柄に対する積立もやりやすい。
またGMOコインのサイトには、積立のシミュレーション機能が用意されているので、事前によく積立のプランを検討しておくことができる。
SBI VCトレード
サービスの名称 | 積立暗号資産 |
積立サービスの取扱銘柄数* | 20種類 |
積立のバリエーション | 日次(DAY) 週次(WEEK) 月次(MONTH) |
最小積立金額 | 500円 |
注文単位 | 1円 |
積立のコスト | 販売所のスプレッド |
口座引き落としの有無 | なし |
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公式サイト | SBI VCトレード公式サイト |
積立暗号資産の特長
- 積立対象は、ビットコインやイーサリアムを含む20種類*
- 500円から1円単位で積立金額を設定できる
- 日次・週次・月次から、積立の頻度を選べる
SBI VCトレードは、その名からわかるとおり、東証プライム上場のネット金融大手「SBIグループ」に属している。
そのSBI VCトレードの自動積立サービス「積立暗号資産」は、先ほどの2社のサービスよりもカスタム性が高い。
まず、最小積立金額はわずか500円であり、500円以上であれば1円単位で細かく金額を調整できる。
また積立の頻度は、毎日と毎月だけでなく、毎週に設定することも可能だ。
自分に合った積立投資(自動積立)のやり方
さて、実際に積立投資(自動積立)に挑戦する際は、以下の流れで始めるとよいだろう。
積立投資(自動積立)のやり方
- 積立のプランを考える
- 積み立てる銘柄を決める
- 自分に合った仮想通貨取引所を探す
- 積立を始める / 状況に合わせてプランを変更していく
step
1積立のプランを考える
まずは、自身のライフスタイルや性格、資金状況などを考慮しながら、積立の頻度と毎回の積立金額を設定しよう。
その際にGMOコインのシミュレーション機能を使うと、よりイメージが湧きやすくなるので、ぜひ使ってみてほしい。
なお、GMOコインのシミュレーションは口座開設をしなくとも使えるので、例えばCoincheckつみたてを利用しようと考えている場合でも、問題なく活用できる。
step
2積み立てる銘柄を決める
次に積み立てる銘柄を決めよう。
仮想通貨の特徴として、時価総額が大きな銘柄(ビットコインやイーサリアム)ほど、値動きが安定しており、逆に時価総額が小さいマイナー銘柄は値動きが荒れやすい。
つまり、時価総額が大きな銘柄はよりローリスク・ローリターン、時価総額が小さいマイナー銘柄はよりハイリスク・ハイリターンな投資対象だと言える。
そうした特徴をよく理解した上で、積立の対象を選ぼう。
また、先ほどメリットの解説で述べたように、複数の銘柄に対して積立をおこなうことも可能だ。
step
3自分に合った仮想通貨取引所を探す
積立頻度・積立金額・積み立てる銘柄がそれぞれ定まったら、そのプランを実行できる仮想通貨取引所を探そう。
なお自動積立サービスを使うためには当然ながら、そのサービスを提供している仮想通貨取引所で、取引口座をつくる必要がある。
step
4積立を始める/状況に合わせてプランを変更していく
お目当ての仮想通貨取引所の取引口座を開設したら、あらかじめ組み立てておいたプランで、自動積立を始めてみよう。
なお自動積立は、最初から完璧である必要はない。
実際にやってみて、想定と違った部分があれば、積立のプランを調整していこう。
また、自身の生活スタイルの変化に合わせて調整していくことも重要だ。
以上、積立投資(自動積立)のやり方を簡潔に紹介した。
流れを理解できたら、Coincheckなどで口座をつくり、実際に積立投資にチャレンジしてみよう。
仮想通貨の積立投資(自動積立)に関するよくある質問
最後に、仮想通貨の積立投資に関してよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- どの仮想通貨に対して、積立投資をするべきですか?
- どのくらいの期間、積立投資を継続した方がよいですか?
- 仮想通貨の自動積立は、NISAの対象になりますか?
どの仮想通貨に対して、積立投資をするべきですか?
基本的には自分の戦略に合ったものを選ぶべきだが、初心者の方には、ビットコインやイーサリアムといったメジャーな銘柄をおすすめしたい。
ビットコインやイーサリアムは時価総額が大きく、値動きが比較的安定している。
また、そう簡単に市場から淘汰されることはなく、将来性も見込める。
さらにそうしたメジャー銘柄なら、マイナーな銘柄に積み立てた場合よりも、自動積立のコストとなる販売所のスプレッドを小さく抑えられる。
どのくらいの期間、積立投資を継続した方がよいですか?
前述のとおり積立投資は、長期的な視点でリターンを狙う投資手法だ。
一概にどれくらいの期間が最適とは言えないが、数年単位で戦略を立てるのが望ましいだろう。
仮想通貨の自動積立は、NISAの対象になりますか?
仮想通貨の自動積立は残念ながら、NISA(少額投資非課税制度)の対象にはなっていない。
仮想通貨の積立投資(自動積立)まとめ
今回は仮想通貨の積立投資、特に自動積立について、そのメリット・デメリットや実施方法などを紹介した。
この記事のまとめ
- 仮想通貨の積立投資は、定期的に一定額の買い増しをしていく投資手法
- 購入価格を平準化して、価格変動による損失リスクを軽減できる
- 国内取引所の中には、自動積立サービスを提供しているところもある
- 自動積立なら運用の手間がかからず、専門知識も不要
仮想通貨の積立投資では、あまり手間をかけずに長期的な資産形成をおこなうことができる。
興味がある方は、メリットとデメリットをよく理解した上で、まずは少額からでも積立投資を始めてみてはいかがだろうか。
なお、自動積立サービスを提供する仮想通貨取引所の中でもCoincheckなら、積立資金の入金から仮想通貨の買い付けまで自動化することができる。
まだ口座をお持ちでない方は、ぜひこの機会にCoincheck公式サイトを覗いてみてほしい。