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【ETHから分岐】イーサリアムクラシックの特徴や値動き、将来性を解説

仮想通貨の中には、ビットコインを筆頭に、市場で長年支持され続けている銘柄がいくつかある。

今回取り上げる「イーサリアムクラシック」も、そうした古参銘柄の1つだ。

本記事ではイーサリアムクラシックについて、主な特徴や値動き、将来性などをわかりやすく解説していく。

古くからあるメジャー銘柄に関心がある方は、ぜひ最後まで読んでみてほしい。

この記事からわかること

  • イーサリアムクラシックの基本情報
  • イーサリアムクラシックの4つの特徴
  • イーサリアムクラシックの値動き
  • イーサリアムクラシックの将来性
  • イーサリアムクラシックを買える仮想通貨取引所

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出典:OKJ

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イーサリアムクラシックとは?

イーサリアムクラシックのトップ画面
出典:ethereumclassic.org
名称イーサリアムクラシック
シンボル・通貨単位ETC
ローンチ時期2016年
サイトURLhttps://ethereumclassic.org/
主な上場先OKCoin Japan
Coincheck
BitTrade

イーサリアムクラシックは、2016年にイーサリアムから分岐して生まれたブロックチェーン、およびその基軸通貨だ。

なお本記事では、ブロックチェーンと基軸通貨の混同を避けるために、次のように書き分けることとする。

  • ブロックチェーン:ETCチェーン
  • 基軸通貨:イーサリアムクラシック

ETCチェーンは、分岐元と同じく「プラットフォーム型」のブロックチェーンであり、同チェーンを基盤としてさまざまなDApps(分散型アプリ)が稼働している。

また基軸通貨のイーサリアムクラシックは、エコシステム内において、各種決済やガス代(ネットワーク手数料)の支払いなどに用いられている。

イーサリアムクラシックの特徴

さてイーサリアムクラシックは、次のような特徴を有している。

主な特徴

  • イーサリアムから分岐して生まれた
  • DAppsの開発プラットフォーム
  • コンセンサスアルゴリズムはPoW
  • インフレを防ぐ仕組みがある

イーサリアムから分岐して生まれた

冒頭に述べたとおりETCチェーンは、2016年にイーサリアムチェーンから分岐して生まれた。

分岐の契機となったのは、当時イーサリアムチェーン上で展開されていた分散型投資プロトコル「The DAO」にて、ハッキングによる約50億円もの盗難事件が起きたことだ。

その事件を受けて開発元であるイーサリアム財団は、盗難履歴を消去した新バージョンのブロックチェーンを作成し、それを新たなイーサリアムチェーンとした。

ただそうした強引な措置は、本来あるべきイーサリアムチェーンの不変性を損なう行為だという反発の声を生み、コミュニティの中で分裂を招くことになる。

その結果、盗難履歴が残った旧バージョンのイーサリアムチェーンが、「イーサリアムクラシック」へと名前を変えて別途存続することとなった。

DAppsの開発プラットフォーム

ETCチェーンは、イーサリアムチェーンからの分岐で生まれたため、根本的な機能はイーサリアムチェーンと似通っている。

どちらもプラットフォーム型のブロックチェーンであり、ジャンルを問わずさまざまなDApps(分散型アプリ)が稼働していて、NFTの発行も可能だ。

また両者には互換性があり、DAppsを相互に移植コピーすることもできる。

コンセンサスアルゴリズムはPoW

イーサリアムチェーンとの相違点として、ETCチェーンのコンセンサスアルゴリズムにはPoW(プルーフ・オブ・ワーク)が用いられている。

コンセンサスアルゴリズムとは?

ネットワーク参加者同士で取引内容を検証し、ブロックチェーンに記録する仕組みのこと。

イーサリアムチェーンも元々はPoWが用いられていたのだが、スケーラビリティ問題に起因して、2022年にPoS(プルーフ・オブ・ステーク)へと切り替えられた。

一方でETCチェーンは、イーサリアムチェーンに追従することはせず、両者に大きな技術的な相違点が生じることとなった。

インフレを防ぐ仕組みがある

基軸通貨のイーサリアムクラシックは、あらかじめ発行上限が2億1,070万ETCに設定されている。

また、ビットコインの半減期のように、新規発行のペースが定期的に減速するように設計されている。

具体的には、ブロックが500万個生成されるごと(おおよそ2年半ごと)に、新規発行数量が20%ずつ減っていく。

そのように発行上限を設け、なおかつ市場への供給ペースを徐々に減らしていくことで、イーサリアムクラシックは過度に通貨価値が下がらないようになっている。

イーサリアムクラシックの値動き

それではここで、イーサリアムクラシックの値動きをチェックしておこう。

リアルタイムの値動き

まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおり。

2024年5月までの値動き

次に、2017年1月から本記事執筆時点(2024年5月中旬)までの値動きを振り返っていこう。

イーサリアムクラシックのチャート
出典:TradingView

イーサリアムクラシックはまず、2017年にいわゆるビットコインバブルで、大きな高騰を見せている。

また2021年のコロナバブル」で再び高騰し、2017年に付けた高値を大幅に更新した。

ただコロナバブルが崩壊して以降は、長らく目ぼしい値動きがない。

2023年後半からゆるやかに復調してきてはいるものの、コロナバブル時に付けた高値には遠く及ばない状況にある。

しかし、見方を変えるとこうした現状は、割安な価格でイーサリアムクラシックを買えるチャンスと捉えることもできる。

今の内にイーサリアムクラシックをポートフォリオに加えておくと、再びバブルが訪れた際に、大きなリターンにつながるかもしれない。

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将来性に関わる注目ポイント

続いて以下の3つの要素から、イーサリアムクラシックの将来性を考察してみよう。

今後に関わる注目要素

  • メジャー通貨の1つで投資需要が大きい
  • 実需はイマイチ
  • 近年はやや盛り上がりに欠ける

メジャー通貨の1つで投資需要が大きい

イーサリアムクラシックは古参のメジャー銘柄で、国内外で数多くの仮想通貨取引所で取り扱われている。

もちろん投資需要は潤沢で、いまだに時価総額や日々の取引高は業界トップクラスだ。

2024年5月中旬時点で時価総額は約6,500億円に上り、時価総額ランキングでは24位*に付けている。*CoinMarketCap調べ

イーサリアムクラシックの時価総額
出典:CoinMarketCap

知名度に基づくこうした投資需要は、今後も中長期的に、ETCの価格推移を下支えしてくれるはずだ。

実需はイマイチ

イーサリアムクラシックには豊富な投資需要があるが、一方でETCチェーンのプラットフォームとしての実需はあまり思わしくない。

ここで実需を測る指標の1つとして、DeFi(分散型金融)プロトコルのTVL(預かり資産)を見てみよう。

まず比較対象としてイーサリアムチェーンを見てみると、同チェーンを基盤とするDeFiプロトコルのTVLは、550億ドル(約8.3兆円)を超えており、主要ブロックチェーン全体のTVLの50%以上を占めている*。*2024年5月19日時点、DeFiLlama調べ

イーサリアムのTVL
出典:DeFiLlama

一方で、ETCチェーン基盤のDeFiのTVLはわずか52万ドル(約7,800万円)ほど*しかない。*2024年5月19日時点、DeFiLlama調べ

イーサリアムチェーンどころか、他の多くの競合ブロックチェーンにも大きく後れを取っている。

イーサリアムクラシックのTVL
出典:DeFiLlama

今は知名度の高さに支えられているが、このような実需の乏しさは、将来的にイーサリアムクラシックの価格へ悪影響を及ぼすかもしれない

近年はやや盛り上がりに欠ける

ETCチェーンはイーサリアムチェーンから分岐して生まれたため、イーサリアムとイーサリアムクラシックの値動きには相関関係が生じることが多い。

ただここ最近は、両者の値動きに乖離を感じられるようになってきている。

ここでコロナバブルが起きる前の状態を起点とし、イーサリアムとイーサリアムクラシックのチャートを重ねて、本記事執筆時(2024年5月中旬)までの価格の変動率を比べてみた。

イーサリアムクラシックとイーサリアムの比較
出典:CoinMarketCap

このチャートを見るとコロナバブル下では、どちらも同じような上昇率で高騰していたことが読み取れる。

ところが2023年以降、イーサリアムコロナバブル時の高値に迫るほどの勢いで復調してきているのに対し、イーサリアムクラシックその動きにまったく追従することができていない

市場のトレンドは目まぐるしく切り替わるため、いずれまた、イーサリアムクラシックのような古参銘柄がフォーカスされるようになる可能性は十分にある。

ただその逆に、次々と機能的に優れる競合チェーンが登場する中、実需を伴わない古参銘柄が追いやられてしまう可能性もあるので今後の動向に要注目だ。

ETCを買える仮想通貨取引所

イーサリアムクラシックは古参かつメジャーな銘柄なので、国内でも多くの仮想通貨取引所で取り扱われている。

主な上場先は以下のとおり。

ライトコインの主な上場先

またこれらの中で、イーサリアムクラシックを売買する上でのイチオシはOKCoin Japanだ。

OKJ
出典:OKJ
取引の種類現物取引(販売所)
現物取引(取引所)
取扱銘柄*BTC、ETH、ADA、APE、APT、ARB、ASTR、AVAX、BAT、BCH、DAI、DEP、DOGE、DOT、EFI、ENJ、ETC、FIL、FNCT、IOST、KYAY、LSK、LTC、MASK、MATIC、MKR、OAS、OKB、PLT、QTUM、SAND、SHIB、SOL、SUI、TRX、XLM、XRP、XTZ、ZIL、OP、NEO、TON
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  • マーケットの流動性が高く、安定した取引が可能
  • 積立やステーキングなど、サービスが充実している

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また自動積立を使って、長期目線でイーサリアムクラシックを積み立てていくことも可能だ。

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イーサリアムクラシックに関するQ&A

それでは最後に、イーサリアムクラシックに関してよくある質問を3つ紹介しておく。

よくある質問

  • ETCチェーン基盤のDAppsはどこでチェックできますか?
  • イーサリアムクラシックは安全ですか?
  • イーサリアムクラシックのステーキングは可能ですか?

ETCチェーン基盤のDAppsはどこでチェックできますか?

ETCチェーンでは、DeFiプロトコルNFTゲームなど、さまざまなDAppsが稼働している。

詳しくは以下のリンクから、一覧で確認することができる。

イーサリアムクラシックは安全ですか?

2020年にETCチェーンは、幾度も「51%攻撃」を受け、合計で約1,000万ドル相当のイーサリアムクラシックを盗まれている。

51%攻撃とは?

悪意ある集団や個人が、ブロックチェーン上でのトランザクション(取引)の承認権の過半数を掌握し、不正な取引の承認などをおこなうこと。

ただその後、ETCチェーンの開発チームは大規模なセキュリティ強化を実施しており、そうした対策が実施されてからはハッキングや51%攻撃の被害に遭っていない。

イーサリアムクラシックのステーキングは可能ですか?

ステーキングは、コンセンサスアルゴリズムにPoS(プルーフ・オブ・ステーク)、もしくはその派生形を用いたブロックチェーンでおこなうことができる。

一方でETCチェーンのコンセンサスアルゴリズムは、前述のとおりPoW(プルーフ・オブ・ワーク)だ。

技術的な仕様が異なるため、イーサリアムクラシックでステーキングはできない。

なお、マイニングをとおしてインセンティブを得ることは可能だ。

イーサリアムクラシックとは?まとめ

今回はイーサリアムクラシックについて、その特徴や将来性などを解説した。

この記事のまとめ

  • イーサリアムクラシックは、イーサリアムからの分岐で生まれた仮想通貨
  • イーサリアムチェーンと同じくプラットフォーム型BCである
  • メジャーな銘柄で、時価総額ランキングでは上位に付けている
  • 最近の値動きを見ると、イーサリアムに水をあけられている

イーサリアムクラシックは、2016年生まれの古参銘柄で、世界中で活発に取引されている。

イーサリアムと比べると、イーサリアムクラシックの最近の値動きはあまり思わしくない。

それでも時価総額ランキングでは上位をキープしており、まだまだ多くの投資家から支持されている様子がうかがえる。

本記事をとおして興味を持った方は、ぜひOKCoin Japanなどをとおして、イーサリアムクラシックへの投資にトライしてみてはいかがだろうか。

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  • この記事を書いた人

Sai

▶地方公務員を退職してWebライターに転身▶ファイナンシャルプランナー2級、1級建築士の資格を保有▶仮想通貨や金融の情報メディアで多数、寄稿実績あり▶仮想通貨や株、FXなどで、幅広く資産を運用中▶仮想通貨投資は、資金調達率を活かした先物取引やステーキングが中心

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