イーサリアムのようなプラットフォーム型のブロックチェーンの数は、今や数百種類に及んでいる。
そんな競合ひしめく中で市場シェア上位にいるのが、今回取り上げる「TRON(トロン)」だ。
本記事ではそのTRONと基軸通貨の「TRX」について、主な特徴や値動き、将来性などをわかりやすく解説していく。
この記事からわかること
- TRON/TRXの基本情報
- TRON/TRXの4つの特徴
- TRXの値動き
- TRON/TRXの将来性
- TRXの価格予想
- TRXを買える国内取引所
TRXを扱う国内取引所はいくつかあるが、その中でもBITPOINTは、手数料無料*で同銘柄を売買することができる。*現物取引(取引所)を利用した場合
またTRXのステーキングで稼げるのも、大きな魅力となっている。
まだ使ったことがなければ、ぜひこの機会にBITPOINTのこともチェックしてみてほしい。
BITPOINTの特長
- あたらしい銘柄の取り扱いに積極的
- SBIグループの傘下企業で安心
- 現物取引(取引所)の取引手数料が無料
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- 自動積立やレンディングなどのサービスが充実
目次
TRON/TRXとは?
名称 | TRX TRONIX |
シンボル・通貨単位 | TRX |
主な上場先 | BITPOINT BitTrade OKCoin Japan |
サイトURL | https://tron.network/ |
TRON(トロン)は、2017年にローンチされたプラットフォーム型のパブリックブロックチェーンだ。
汎用性のあるプラットフォームだが、どちらかと言えば、エンタメ分野に重点が置かれている。
TRXはそのTRONのネイティブトークンであり、DApps内での決済や、ガス代の支払いなどに用いられている。
またTRXは、BITPOINTやBitTradeなど、国内でもいくつかの仮想通貨取引所に上場している。
TRON/TRXの特徴
さて、TRONおよびその基軸通貨TRXには、次のような特徴がある。
4つの特徴
- プラットフォーム型のブロックチェーン
- コンセンサスアルゴリズムはDPoS
- TRXが複数の役割を与えられている
- サイドチェーンにサポートされている
プラットフォーム型のブロックチェーン
前述のとおりTRONは、DApps(分散型アプリ)やNFTの開発基盤となっている、プラットフォーム型のブロックチェーンだ。
DeFi(分散型金融)プロトコルやNFTゲームなどさまざまなアプリがあるが、特にゲームやデジタルコンテンツの配信といったエンタメ分野に強い。
また独自の分散型ストレージ技術が、エンタメコンテンツを展開する際の一助となっている。
コンセンサスアルゴリズムはDPoS
TRONは、コンセンサスアルゴリズム*に「DPoS(デリゲート・プルーフ・オブ・ステーク)」を採用している。*取引を検証し、ブロックチェーンに記録するための仕組みのこと
DPoSでは、ネットワークの参加者が投票(ステーキング/デリゲート)によって、信用できるブロック生成者(バリデーターという)を選出する。
競争ではなく投票という民主的な方法でバリデーターを決めるため、他のコンセンサスアルゴリズムと比べてDPoSは、トランザクションの処理効率に優れている。
TRXが複数の役割を与えられている
TRONのネイティブトークンであるTRXは、エコシステム内で複数のユーティリティを付与されている。
具体的には以下のとおり。
TRXの主なユーティリティ
- 各種決済
- ガス代の支払い
- TRON基盤の他のトークンとの交換
- ICO銘柄の購入
- ステーキング
サイドチェーンにサポートされている
TRONのエコシステムでは、「DAppChain」というサイドチェーンの構築が可能だ。
複数つくることができ、機能的にはそれぞれがほぼ独立した状態となっている。
また各サイドチェーンはTRONのメインチェーンとつながっており、メインチェーンの負荷を抑えつつ、柔軟性や拡張性に優れたエコシステムの実現に寄与している。
TRXの値動き
ここでTRXの値動きを確認しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおりだ。
2024年6月までの値動き
次にTRX/USDチャートで、市場へ上場した2017年9月から、本記事執筆時までの値動きを振り返っていこう。
TRXは2017年の市場上場直後に、いわゆる「ビットコインバブル」の影響で大暴騰した。
その後は6年以上にわたり、ビットコインバブル時に付けた高値を更新できていない。
ただビットコインバブルでの急騰というイレギュラーを除けば、これまで堅調な値動きを見せている。
このまま順調に推移していけば、いずれは史上最高値を更新する日が来るかもしれない。
将来性に関わる注目ポイント
続いて以下の2つの要素から、TRONおよびTRXの将来性を考察してみよう。
今後に関わる注目要素
- 大きな市場シェアを獲得している
- 市場全体の動向にも注目
大きな市場シェアを獲得している
2017年に生まれたTRONは、プラットフォーム型のブロックチェーンの中では古参に当たる。
その先行者利益もあってTRONは、プラットフォーム型の中でトップクラスの市場シェアを獲得している。
ここで、市場シェアを測る要素の1つとして「DeFiのTVL(預かり資産)」を見てみよう。
プラットフォーム型のブロックチェーン275種でTVLを見比べると、TRONはイーサリアムに次ぐ2番目の規模*を誇っている。*2024年6月7日時点、DeFi Llama調べ
こうした実需面の優位性は、今後も中長期的にTRXの価格推移を下支えしてくれるだろう。
市場全体の動向にも注目
2024年6月時点でTRXは、時価総額ランキングにて16位につけており、メジャーな銘柄の1つに数えられている。
またメジャーな存在であることも作用して、TRXの価格推移は、仮想通貨市場全体の動向とリンクしやすくなっている。
実際に、市場全体の時価総額の推移とTRXの価格推移を見比べてみると、両者に相関関係があることは一目瞭然だ。
したがって市場全体の流れを大まかにでも把握しておくと、TRXの先行きを読みやすくなるだろう。
TRXを買える仮想通貨取引所
2024年6月時点でTRXは、以下の国内7社に上場している。
TRXを扱う国内取引所*
- BITPOINT
- BitTrade
- OKCoin Japan
- DMM Bitcoin
- Binance Japan
- Zaif
- BTCボックス
またこれらの中でも、TRXを取引する上でのイチオシはBITPOINTだ。
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄* | ADA、ATOM、AVAX、BCH、BTC、DOGE、DOT、LTC、XRP、ETH、BAT、TRX、JMY、LNK、DEP、IOST、KLAY、SHIB、MATIC、FLR、GXE、TON、TSUGT、OSHI、PEPE、SOL、SUI 【全27種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ 無料 |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:無料 |
その他サービス | 貸して増やす(レンディング) 自動積立 ステーキング |
BITPOINTの特長
- あたらしい銘柄の取り扱いに積極的
- SBIグループの傘下企業で安心
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- 自動積立やレンディングなどのサービスが充実
BITPOINTの取扱銘柄数は2024年6月時点で23種類であり、ラインナップは国内他社にやや見劣りする。
しかしTRXを取引する場合には、BITPOINTに以下の優位性がある。
BITPOINTの優位性
- 現物取引(取引所)の取引手数料が無料
- TRXをステーキングした場合の利回りが日本一*
*2024年5月28日時点
無料で口座をつくれるので、TRXへの投資に興味がある方はぜひ、この機会にBITPOINTの利用を検討してみてほしい。
TRON/TRXに関するQ&A
最後に、TRONおよびTRXに関してよくある質問を3つ紹介しておく。
よくある質問
- TRONの開発者はだれですか?
- TRONのSNSアカウントはありますか?
- TRON基盤のDAppsはどこで確認できますか?
TRONの開発者はだれですか?
TRONは、2017年に中国出身の実業家ジャスティン・サン氏によって開発された。
また現在は、分散型自律組織の「TRON DAO」によって、非中央集権的な開発・運営がなされている。
TRONのSNSアカウントはありますか?
TRONの主なSNSアカウントは、以下のとおり。
X(旧Twitter):@trondao
Facebook:TRON DAO
Discord:TRON Developers&SRs
アップデートなどの最新情報をいち早くキャッチしたいなら、これらのアカウントをフォローしておこう。
TRON基盤のDAppsはどこで確認できますか?
TRON基盤のDAppsは、データアグリゲーターのDAppRadarで確認することができる。
DAppRadar:TRON Dapps
TRON/TRXとは?まとめ
今回はTRONおよびTRXについて、その特徴や将来性などを解説した。
この記事のまとめ
- TRONはプラットフォーム型のパブリックブロックチェーン
- サイドチェーンを持ち、柔軟性・拡張性に優れている
- 用途は限定されていないが、特にエンタメ分野に強い
- DeFi分野でも、イーサリアムに次ぐ市場シェアを誇る
TRONは、2017年にローンチされた古参のブロックチェーンプラットフォームだ。
イーサリアムには及ばないものの、ブロックチェーンプラットフォームの中では上位の市場シェアを獲得している。
またその地位は、今後もそう簡単に揺らぐことはないだろう。
本記事をとおしてTRONに魅力を感じた方は、ぜひBITPOINTなどをとおして、TRXへの投資にトライしてみてほしい。