今回紹介する「ビットコインキャッシュ」は、2017年にビットコインからのハードフォーク*で生まれた仮想通貨だ。*分岐を伴うアップデートのこと
長い歴史を持ち、ビットコインやイーサリアム、リップルなどに次いで、高い知名度と人気がある。
本記事ではそんなビットコインキャッシュについて、主な特徴や値動き、将来性などをわかりやすく解説していく。
この記事からわかること
- ビットコインキャッシュの基本情報
- ビットコインキャッシュの4つの特徴
- ビットコインキャッシュの値動き
- ビットコインキャッシュの将来性
- ビットコインキャッシュの価格予想
- 購入の際におすすめの仮想通貨取引所
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また、ビットコインキャッシュのレバレッジ取引ができるのも魅力だ。
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目次
ビットコインキャッシュとは?
名称 | ビットコインキャッシュ |
シンボル・通貨単位 | BCH |
ローンチ時期 | 2017年 |
サイトURL | https://bch.info/ |
主な上場先 | GMOコイン BitTrade Coincheck |
ビットコインキャッシュは、2017年にビットコインからの分岐で生まれた仮想通貨だ。
2017年当時はビットコインが「スケーラビリティ問題」を抱えており、その問題を解決するにあたり開発コミュニティが分裂したことで、ビットコインキャッシュが誕生した。
スケーラビリティ問題とは?
需要過多によって、取引の処理の遅延や手数料高騰が起きる問題のこと。
ビットコインキャッシュはメジャーな銘柄の1つであり、2024年6月時点でその時価総額は1兆円を優に超えている。
また、国内でもGMOコインやBitTradeなど、多くの仮想通貨取引所で活発に取引されている。
ビットコインキャッシュの特徴
さてビットコインキャッシュは、次のような特徴を有している。
4つの特徴
- ビットコインからの分岐で生まれた
- ビットコインよりも取引の処理が速い
- ビットコインと複数の共通点を持つ
- スマートコントラクトを使える
ビットコインからの分岐で生まれた
冒頭に述べたとおりビットコインキャッシュは、2017年にビットコインから分岐して生まれた。
2017年当時、仮想通貨市場ではバブルが起きており、特にビットコインはユーザーが一気に増加した。
すると、需要過多による「スケーラビリティ問題」が顕著になり、その問題の解決を求められた。
ただ、スケーラビリティ問題を解決するために取引の処理スピードを上げることは、セキュリティの低下につながりかねない。
そこで、ビットコインの開発コミュニティにおいて、
- ビットコインの処理能力を上げるべき
- 処理能力を上げるよりもセキュリティを優先すべき
という2つの派閥で対立が起こり、ビットコインからビットコインキャッシュが分岐することとなった。
ビットコインよりも取引の処理が速い
ビットコインキャッシュは、ビットコインのスケーラビリティ問題を解決しようとして生まれた。
そのため、当然ながらトランザクション(取引)の処理スピードは、ビットコインよりも上である。
ビットコインキャッシュのサイトの情報によると、ビットコインの1秒間に処理できる取引件数が3~7件程度なのに対し、ビットコインキャッシュは100件以上も処理できるとのことだ。
また処理効率に優れることから、ビットコインキャッシュは取引の手数料も安く抑えられている。
ビットコインと複数の共通点を持つ
元になったのはビットコインなので、当然ながらビットコインキャッシュは、ビットコインとの共通点も持っている。
具体的には以下のとおり。
ビットコインとの主な共通点
- コンセンサスアルゴリズムはPoW
- 発行上限が設定されている
- 半減期がある
コンセンサスアルゴリズムとは?
取引の内容を検証し、ブロックチェーンに格納するための仕組みのこと。
PoW(プルーフ・オブ・ワーク)は、ネットワーク参加者同士の競争をとおして、取引の検証者が決まる仕様になっている。
半減期とは?
仮想通貨の新規発行のペースが、半分に減衰する時期のこと。
スマートコントラクトを使える
ビットコインはP2P取引の実現のために生まれた仮想通貨で、イーサリアムのような、アプリのプラットフォームとしての機能は持ち合わせていない。
P2P取引とは?
中央集権的な管理者(銀行など)を通さずに、個人同士でおこなう取引のこと。
そのビットコインから分岐したビットコインキャッシュも、当初はプラットフォームとしての機能を持っていなかった。
しかし、2018年にスマートコントラクトの作成機能が追加され、ビットコインキャッシュを基盤としてDApps(分散型アプリ)をつくることも可能になった。
スマートコントラクトとは?
スマートコントラクトとは、あらかじめ設定されたルールに基づいて、取引を自動執行してくれるプログラムのこと。
中央集権的な管理者を置かないDAppsにとって、根幹を成す技術の1つとなっている。
ビットコインキャッシュの値動き
それではここで、ビットコインキャッシュの値動きを確認しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおり。
2024年6月までの値動き
次にBCH/USDチャートで、ビットコインキャッシュが誕生した2017年7月から、本記事執筆時(2024年6月)までの値動きを振り返っていこう。
ビットコインキャッシュはまず、2017年末のいわゆる「ビットコインバブル」で、大きく高騰している。
その後、2021年のコロナバブルで再び活気づくも、2017年に付けた高値には遠く及ばなかった。
コロナバブルが崩壊してからは、2023年中頃から復調してきているものの、まだコロナバブル期の高値にすら届いていない。
ちなみにビットコインは、
- コロナバブル時に、ビットコインバブルの高値を更新
- 2024年にコロナバブルの高値(史上最高値)を更新
といったように、長期的に見てビットコインキャッシュよりも堅調に推移している。
将来性に関わる注目ポイント
続いては以下の2つの要素から、ビットコインキャッシュの将来性を考察してみよう。
今後に関わる注目要素
- 大きな先行者利益を有している
- 決済手段として普及するか要注目
大きな先行者利益を有している
先ほど紹介したようにビットコインキャッシュは、ビットコインとは違い、2017年末から長らく高値を更新できずにいる。
そのため、ビットコインキャッシュの将来性を不安視する方もいるかもしれない。
値動きに関しては確かにあまり思わしくないが、一方で時価総額を見ると、ビットコインキャッシュはランキング上位をキープし続けている。
このように時価総額ランキングの上位にいられるのは、ビットコインキャッシュに高い知名度と先行者利益があるからだろう。
また、これまで長年崩れることのなかった知名度と先行者利益は、今後もそう簡単には損なわれないはずだ。
決済手段として普及するか要注目
前述のとおりビットコインキャッシュは、後天的にDAppsのプラットフォームとしての機能を獲得している。
しかし所詮は付け焼き刃であり、市場シェアを見ると、イーサリアムのようなもともとプラットフォームとして開発されたブロックチェーンには及ぶべくもない。
となると注目したいのは、決済手段として普及するかどうかだ。
決済手段としての普及が進み、実需が増していけば、自ずとのその影響がビットコインキャッシュの市場価格にも表れるはずだ。
ビットコインキャッシュの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、さまざまな銘柄の価格予想を発信しているところもある。
今回はその中の1つ「DigitalCoinPrice」から、ビットコインキャッシュの価格予想を紹介する。
DigitalCoinPriceにおけるビットコインキャッシュの今後10年の価格予想は、以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2024 | $442.29 | $1,010.55 | $1,075.92 |
2025 | $1,060.94 | $1,238.37 | $1,283.47 |
2026 | $1,455.76 | $1,759.82 | $1,778.43 |
2027 | $1,901.02 | $2,221.51 | $2,271.31 |
2028 | $1,901.02 | $2,221.51 | $2,271.31 |
2029 | $2,347.89 | $2,599.35 | $2,710.04 |
2030 | $3,338.80 | $3,626.03 | $3,691.19 |
2031 | $4,819.90 | $5,158.53 | $5,192.19 |
2032 | $6,798.96 | $7,039.01 | $7,113.63 |
2033 | $9,273.09 | $9,563.13 | $9,637.36 |
参考までに、ビットコインキャッシュの本記事執筆時点での価格と、史上最高値も示しておこう。
- 記事執筆時の価格:492.95ドル(2024年6月6日)
- 史上最高値:4,355.62ドル(2017年12月21日)
DigitalCoinPriceは、今後ビットコインキャッシュが堅調に値上がりしていき、いずれは2017年に付けた史上最高値も更新すると予想している。
この予想のように右肩上がりで高騰するとは限らないが、10年というスパンを考えると、史上最高値の更新の可能性は十分にあるだろう。
また、もしも史上最高値を更新するなら、今のビットコインキャッシュは割安な状態にあると言える。
現状を安く買えるチャンスと見るなら、ぜひ今の内に、ビットコインキャッシュを自身のポートフォリオに加えてみてはどうだろうか。
BCH購入におすすめの仮想通貨取引所
ビットコインキャッシュはメジャーな銘柄であり、国内でも数多くの仮想通貨取引所に上場している。
また、これらの中でもイチオシはGMOコインだ。
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄数* | 27種類 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.01%、Taker0.05% レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり レバレッジ取引(取引所) ⇒ 無料 |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:無料 |
その他のサービス | 貸暗号資産ベーシック 貸暗号資産プレミアム つみたて暗号資産(自動積立) ステーキング IEO 外国為替FX |
GMOコインの特長
- オリコン顧客満足度調査で満足度日本一*1
- 取扱銘柄数が国内最多クラス
- 低コストで仮想通貨を取引できる*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
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さらに、自動積立やレンディングなど、裁量取引以外の運用手段も揃っている。
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ビットコインキャッシュに関するQ&A
最後に、ビットコインキャッシュに関してよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- ビットコインキャッシュに対応したウォレットを教えてください。
- ビットコインキャッシュの半減期はいつですか?
- ビットコインキャッシュ基盤のDAppsはどこで探せますか?
ビットコインキャッシュに対応したウォレットを教えてください。
ビットコインキャッシュに対応したウォレットは、LedgerやTrezorなどがある。
より多くの対応ウォレットを知りたい方は、以下のリンクをチェックしてみてほしい。
ビットコインキャッシュの半減期はいつですか?
ビットコインキャッシュの半減期は、分岐元のビットコインと同じく、おおよそ4年ごとに来るように設定されている。
直近の半減期は2024年4月であり、次回は2028年になると見られている。
ビットコインキャッシュ基盤のDAppsはどこで探せますか?
ビットコインキャッシュ基盤のDAppsは、以下のリンクからチェックすることができる。
ビットコインキャッシュとは?まとめ
今回はビットコインキャッシュについて、主な特徴や値動き、将来性などを解説した。
この記事のまとめ
- ビットコインキャッシュは、ビットコインからの分岐で生まれた
- ビットコインよりも、高速・低コストな利用環境を実現
- スマートコントラクトを使えて、DAppsの基盤にもなっている
- 知名度があり、時価総額ランキングでは上位につけている
ビットコインキャッシュは、ビットコインやイーサリアムなどに次いで知名度のある銘柄で、世界中で活発に取引されている。
また時価総額ランキングを見ても、ビットコインキャッシュは上位を長年キープしており、先行者利益の大きさを感じさせられる。
一方で価格推移を見ると、これまでのピークは2017年のバブル時で、今は割安感がある。
現状を安く買い付けられるチャンスと捉える方は、ぜひGMOコインなどをとおして、ビットコインキャッシュへの投資にトライしてみてほしい。