海外取引所の先物取引(レバレッジ取引)では、国内取引所と比べて、低コストかつ自由度の高い取引を楽しむことができる。
今回はそんな先物取引を扱う海外取引所の中から、MEXC(エムイーエックスシー)をピックアップして紹介する。
MEXCの先物取引について、魅力や使い方をわかりやすく解説していくので、興味がある方はぜひ最後まで読んでみてほしい。
この記事からわかること
- MEXC|先物取引の基本情報
- MEXC|先物取引の主な特徴・魅力
- 先物取引を利用する際の注意点
- 先物取引のやり方
MEXCの先物取引の取引手数料は、海外取引所の中でも最安水準だ。
また、取扱銘柄数も業界トップクラスとなっている。
無料で口座をつくれるので、まだ使ったことがなければぜひ、この機会にMEXCの利用を検討してみてほしい。
MEXCの特長
- 世界で1,000万人以上に選ばれている
- 新規登録時に本人確認書類が不要
- 取扱銘柄は2,500種*以上
- 現物取引の取引手数料が無料
- 日本語表記に完全対応
- 投資初心者でも稼ぎやすいサービスが充実
*2024年7月時点
MEXCの先物取引とは?
種類 | USDT-M無期限先物 Coin-M無期限先物 コピートレード |
取引手数料 | Maker:0% Taker:0.02% |
強制決済手数料 | 0.02% |
その他サービス | デモ取引 先物イベント |
MEXCの先物取引は、正確には“無期限”先物取引だ。
通常の先物取引と違い、決済日は設定されておらず、基本的にユーザーの望んだタイミングで決済することができる。
また取引の形式は、MEXCのユーザー同士で取引をする「取引所」が採用されている。
MEXCのユーザー数は世界で1,000万人を超えており、ユーザー間で取引をおこなう「取引所」でも、安定した取引を楽しむことができる。
MEXC|先物取引の特徴・魅力
さてMEXCの先物取引には、次のような特徴・魅力がある。
主な特徴・魅力
- 取引手数料がとにかく安い
- 取扱銘柄が豊富
- レバレッジ倍率は最大200倍
- コピートレードも可能
- 先物取引関連のイベントが充実
- デモ取引で経験を積める
取引手数料がとにかく安い
国内取引所では、海外取引所の先物取引に代わるものとして、レバレッジ取引(仮想通貨CFD)が用意されている。
国内取引所のレバレッジ取引では、一般的に取引の形式として「販売所」が採用されているのだが、販売所では割高な手数料(正確にはスプレッド)の支払いを課せられる。
一方でMEXCの先物取引では、前述のとおり「取引所」が採用されており、リーズナブルな手数料での取引が可能だ。
取扱銘柄が豊富
国内でレバレッジ取引の取扱銘柄数がもっとも多いのは、DMM Bitcoinだ。
ただ、もっとも多いと言ってもその数は50種類にも満たない*。*2024年4月時点で34種類
かたやMEXCは、現物取引で2,500種類以上もの銘柄を扱い、先物取引でも300種類を超える仮想通貨を取引することができる*。*2024年4月時点
レバレッジ倍率は最大200倍
国内では消費者保護の観点から、どの仮想通貨取引所でも、レバレッジが最大2倍までに制限されている。
それに対してMEXCは、銘柄によってはレバレッジが最大200倍までに設定されている。
つまり、ユーザーが各々の戦略に合わせて、より柔軟にリスクの取り方を調整できるということだ。
コピートレードも可能
MEXCでは裁量取引だけでなく、コピートレードでも先物取引を使える。
コピートレードとは?
実績のある熟練トレーダーの取引を自動コピーできるサービスのこと。
なおコピートレードについては、別途以下の記事で解説している。
興味がある方はぜひ、そちらもチェックしてみてほしい。
先物取引関連のイベントが充実
MEXCではプロモーションを兼ねて、先物取引関連のさまざまなイベントが催されている。
代表的なものが、毎月開催される「先物コンテスト」だ。
先物コンテストは、参加人数が増えるほど、賞金プールが大きくなる仕組みになっている。
またその賞金は、抽選の当選者や損益額ランキングの上位者などに山分けされる。
例えば、2024年4月の先物コンテストには、約3万人が参加した。
この場合の賞金総額は300万USDT(約4億5,000万円)で、単純に参加人数で割ると、1人あたり平均約1万5,000円分のボーナスを獲得できたことになる。
デモ取引で経験を積める
MEXCの先物取引では、デモ取引も用意されている。
またデモ取引には、期間や取引回数の制限がない。
取引の技術に自信がなければ、現実の資産をリスクに晒す前に、デモ取引をとおして何度でも実戦経験を積むことができる。
MEXC|先物取引の注意点
MEXCの先物取引は、国内取引所のレバレッジ取引にはない魅力が数多くある。
一方で、次のような注意点もあるので、覚えておいてほしい。
利用時の注意点
- 資金調達手数料を取られることがある
- リスクを取り過ぎないこと
資金調達手数料を取られることがある
資金調達手数料は、無期限先物取引でのポジションの保有中に生じる手数料だ。
無期限先物の市場価格と、現物価格の乖離を防止するために徴収される。
資金調達手数料は、その比率(資金調達率という)がプラスの場合は、ロングポジションの保有者がショートポジションの保有者に手数料を支払わなければならない。
逆にマイナスなら、ショートポジションの保有者がロングポジションの保有者に支払うことになる。
またMEXCの場合、資金調達手数料は8時間おきに発生する仕組みになっているので、ポジションを長期保有する場合は注意が必要だ。
リスクを取り過ぎないこと
前述のとおりMEXCでは、最大200倍までレバレッジを掛けられる。
上手く使いこなせれば、短期間で大幅に資産を増やすことができるだろう。
一方で、レバレッジによって大きな損失を被るケースも、往々にして起こり得る。
特に技術が乏しい内は、目先の利益にとらわれて、過度にリスクを取りがちなので要注意だ。
MEXC|先物取引のやり方
それではここで、MEXCでの先物取引のやり方をかんたんに紹介しておこう。
なお今回は、ステーブルコインのテザー(USDT)を担保とする「USDT-M無期限先物」を例として取り上げる。
先物取引のやり方
- テザーを用意する
- テザーを「先物アカウント」に振り替える
- 取引する通貨ペアを選ぶ
- 証拠金の扱いを決める
- 最大のレバレッジ倍率を決める
- 注文方法を決める
- 損切り・利確設定をおこなう
- 数量を決めて注文を入れる
テザーを用意する
まずは、担保および決済通貨として用いるステーブルコインのテザー(USDT)を用意しよう。
テザーは国内取引所で取り扱われていないため、以下のように国内取引所とMEXCの現物取引を併用して用意するのが基本だ。
テザーの調達方法
- 国内取引所でBTCなどを購入
- BTCをMEXCに送金
- MEXCでBTCをテザーに換金
テザーを「先物アカウント」に振り替える
現物取引で調達したテザーは、「現物アカウント」で保管されている。
先物取引で使う際は、テザーを「現物アカウント」から「先物アカウント」に振り替えよう。
まず、取引画面の利用可能資産の横にある⇌ボタンをクリックする。
すると以下のような画面が表示されるので、金額を指定してテザーを移し替えよう。
なお、振替の際に手数料が発生することはない。
取引する通貨ペアを選ぶ
次に、取引する通貨ペアを決めよう。
取引可能な通貨ペアは、チャート左上にある通貨ペアの名称のところにマウスカーソルを合わせると、一覧で表示することができる。
ちなみに今回は、例としてBTC/USDTを選択している。
証拠金の扱いを決める
MEXCでは、証拠金(担保)の扱いを以下の2つのモードから選択することができる。
2つのモード
【分離マージンモード】
ポジションごとで一定額の証拠金を要するモード。
強制決済される場合は、そのポジションに割り振られた証拠金のみが損なわれる。
【クロスマージンモード】
すべてのポジションで証拠金が共有されるモード。
強制決済される場合、先物アカウントにあるすべての証拠金を失う可能性がある。
これら2つから、自身の戦略に合った方を選択しよう。
最大のレバレッジ倍率を決める
BTC/USDTの最大レバレッジは、200倍に設定されている。
また1~200倍までの間で、取引の際の最大レバレッジ倍率を設定することが可能だ。
初心者の内は、実際に使うレバレッジを5倍程度までに抑えておくことをすすめる。
資金管理・リスク管理に慣れてきたら、そこから自身の戦略に合わせて調整していくといいだろう。
注文方法を決める
MEXCの先物取引では、以下の5種類の注文方法が用意されている。
5種類の注文方法
【成行注文】
⇒現在の市場価格で売買をおこなう注文。
【指値注文】
⇒自身が指定した特定の価格で売買する注文。
【トリガー注文】
⇒トリガーになる価格、注文価格、数量を事前に設定できる注文。
トリガーになる価格と注文価格は別物であり、市場の価格がトリガー価格に達すると、注文価格で注文を自動的に約定してくれる。
【トレーリング逆指値注文】
⇒市場価格に連動して、あらかじめ設定した逆指値で売買する注文。
【POST ONLY注文】
⇒確実にMakerとして売買できる注文。
まずはシンプルに成行注文を使ってみて、慣れてきたら他の注文方法も試してみるといいだろう。
損切り・利確設定をおこなう
MEXCではどの注文方法を使っても、任意であらかじめ、損切り・利確の設定をしておくことができる。
必要と思えば、それぞれ金額もしくは変動幅を入力しておこう。
数量を決めて注文を入れる
ひと通りの設定が済んだら、あとは数量を決めて、ロング(買い)またはショート(売り)の注文を出すだけだ。
以上、MEXCの先物取引を解説した。
専門的な用語が多いので、最初は苦労するかもしれないが、仕組みそのものは決して難しくない。
興味がある方はぜひ、実際にMEXCで先物取引にトライしてみてほしい。
MEXC|先物取引に関するQ&A
それでは最後に、MEXCの先物取引に関してよくある質問を3つ、紹介する。
よくある質問
- 資金調達率はどこで確認できますか?
- 先物取引の注文画面にある「オープン」と「クローズ」とは何ですか?
- インデックス価格・公正価格とは何ですか?
資金調達率はどこで確認できますか?
直近の資金調達率は、チャートの上部に表示されている。
また資金調達率の履歴は、上部メニューにある「情報」⇒「資金調達率履歴」から確認することができる。
先物取引の注文画面にある「オープン」と「クローズ」とは何ですか?
先物取引における「オープン」とは、新たにポジションを立てることをいう。
また「クローズ」は、その逆にポジションを決済することを指す。
新規で注文するときは「オープン」の注文画面、決済するときは「クローズ」の注文画面を使う。
インデックス価格・公正価格とは何ですか?
MEXCの先物取引における「インデックス価格」は、複数の主要な仮想通貨取引所の現物市場価格から、加重平均で算出された平均価格だ。
一方で「公正価格」は、インデックス価格と資金調達率に基づいて算出されるリアルタイムの価格のことをいう。
算出方法が異なるため、当然ながら両者の間には多少の差がある。
ちなみに、未実現損益の計算や強制ロスカットの判断は、公正価格に基づいておこなわれている。
MEXCの先物取引まとめ
今回はMEXCの先物取引について、その特徴や使い方などを解説した。
この記事のまとめ
- MEXCは、テザーなどを担保とする先物取引を提供している
- レバレッジ倍率は最大200倍
- 取扱通貨ペアは300種類以上
- 先物取引を用いたコピートレードも可能
- 先物取引に関連したイベントも豊富
MEXCの先物取引なら、国内取引所のレバレッジ取引よりもリーズナブルな手数料で取引を楽しめる。
また、レバレッジの自由度が高いのも魅力だ。
メールアドレスを登録するだけで口座をつくれるので、まだ使ったことがなければ、ぜひこの機会にMEXCの利用を検討してみてほしい。