海外取引所の先物取引(レバレッジ取引)では、国内取引所と比べて、低コストかつ自由度の高い取引を楽しむことができます。
今回はそんな先物取引を扱う海外取引所の中から、MEXC(エムイーエックスシー)をピックアップしました。
MEXCの先物取引について、魅力や使い方をわかりやすく解説していくので、興味がある方はぜひ最後まで読んでみてください。
この記事からわかること
- MEXC|先物取引の基本情報
- MEXC|先物取引の主な特徴・魅力
- 先物取引を利用する際の注意点
- 先物取引のやり方
MEXCの先物取引の取引手数料は、海外取引所の中でも最安水準です。
また、取扱銘柄数も業界トップクラスとなっています。
無料で口座をつくれるので、まだ使ったことがなければぜひ、この機会にMEXCの利用を検討してみてください。
MEXCの特長
- 世界で1,000万人以上に選ばれている
- 新規登録時に本人確認書類が不要
- 取扱銘柄は2,900種*以上
- 日本語表記に完全対応
- 初心者でも稼ぎやすいサービスが充実
*2025年1月時点
MEXCの先物取引とは?

種類 | USDT-M無期限先物 Coin-M無期限先物 コピートレード |
取引手数料 | Maker:0% Taker:0.02% |
強制決済手数料 | 0.02% |
その他サービス | デモ取引 先物イベント |
MEXCの先物取引は、正確には“無期限”先物取引です。
通常の先物取引と違って決済期限は設定されておらず、基本的にユーザーの望んだタイミングで決済することができます。
また取引の形式は、MEXCのユーザー同士で取引をする「取引所」が採用されています。
MEXCのユーザー数は世界で3,000万人を超えており、高い流動性のもと、安定した取引を楽しむことが可能です。
MEXC|先物取引の特徴・魅力
さてMEXCの先物取引には、次のような特徴・魅力があります。
主な特徴・魅力
- 取引手数料がとにかく安い
- 取扱銘柄が豊富
- レバレッジ倍率の調整ができる
- コピートレードも可能
- 先物取引関連のイベントが充実
- デモ取引で経験を積める
取引手数料がとにかく安い
国内取引所では、海外取引所の先物取引に代わるものとして、レバレッジ取引(仮想通貨CFD)が提供されています。
取引形式は「販売所」が主流で、大抵の場合、割高な手数料(正確にはスプレッド)を支払う必要があります。

一方でMEXCの先物取引では、前述のとおり「取引所」が採用されています。
そのためスプレッドを気にせずに、非常にリーズナブルな手数料で取引することが可能です。

取扱銘柄が豊富

国内でレバレッジ取引の取扱銘柄数がもっとも多いのは、DMM Bitcoinです。
ただ、もっとも多いと言ってもその数は50種類にも届いていません。
かたやMEXCは、現物取引で2,900種類以上もの銘柄を扱い、先物取引でも700種類を超える仮想通貨を取引することができます*。*2025年1月時点
レバレッジ倍率の調整ができる
国内では消費者保護の観点から、どの仮想通貨取引所でも、レバレッジが最大2倍までに制限されています。
それに対してMEXCは、銘柄によってはレバレッジが最大200倍までに設定されています。
また、レバレッジは固定ではなく、ユーザー側が1倍から上限値までの間で調整することが可能です。

ユーザーが各々の戦略に合わせて、柔軟にリスクの取り方を調整できるということです!

コピートレードも可能

MEXCでは裁量取引だけでなく、コピートレードでも先物取引を使えます。
なおコピートレードについては、別途以下の記事で解説しています。

興味がある方はぜひ、そちらもチェックしてみてください!
先物取引関連のイベントが充実
MEXCではプロモーションを兼ねて、先物取引関連のさまざまなイベントが催されています。
代表的なものが、毎月開催される「先物コンテスト」です。

先物コンテストは、参加人数が増えるほど、賞金プールが大きくなる仕組みになっています。
またその賞金は、抽選の当選者や損益額ランキングの上位者などに山分けされます。
例えば、2024年4月の先物コンテストには、約3万人が参加しました。
この場合の賞金総額は300万USDT(約4億5,000万円)で、単純に参加人数で割ると、1人あたり平均約1万5,000円分のボーナスを獲得できたことになります。

腕に覚えがあれば、イベントのボーナスでも資産をコツコツ増やせます!

デモ取引で経験を積める
MEXCの先物取引では、デモ取引も用意されています。
またデモ取引には、期間や取引回数の制限がありません。
取引の技術に自信がなければ、現実の資産をリスクに晒す前に、デモ取引をとおして何度でも実戦経験を積むことができます。

MEXC|先物取引の注意点
MEXCの先物取引は、国内取引所のレバレッジ取引にはない魅力が数多くあります。
一方で、次のような注意点もあるので、覚えておいてください。
利用時の注意点
- 資金調達手数料を取られることがある
- リスクを取り過ぎないこと
資金調達手数料を取られることがある
資金調達手数料は、無期限先物取引でのポジションの保有中に生じる手数料です。
無期限先物の市場価格と、現物価格の乖離を防止するために徴収されます。
資金調達手数料は、その比率(資金調達率という)がプラスの場合、ロングポジションの保有者がショートポジションの保有者に支払うことになります。
逆にマイナスなら、ショートポジションの保有者がロングポジションの保有者に支払います。


自分のポジション方向と、資金調達率のプラスマイナスによって、払うか受け取るかが変わるということです!
またMEXCの場合、資金調達手数料は8時間おきに発生する仕組みになっています。
そのため、ポジションを長期保有する場合は注意が必要です。
リスクを取り過ぎないこと
前述のとおりMEXCでは、最大200倍までレバレッジを掛けられます。

上手く使いこなせれば、短期間で大幅に資産を増やすことができるでしょう。
一方で、レバレッジによって大きな損失を被るケースも、往々にして起こり得ます。

特に技術が乏しい内は、目先の利益にとらわれて、過度にリスクを取りがちなので要注意です!
MEXC|先物取引のやり方
それではここで、MEXCでの先物取引のやり方をかんたんに紹介しておきましょう。
なお今回は、ステーブルコインのテザー(USDT)を担保とする「USDT-M無期限先物」を例として取り上げます。
先物取引のやり方
- テザーを用意する
- テザーを「先物アカウント」に振り替え
- 取引する通貨ペアを選ぶ
- 証拠金の扱いを決める
- 最大のレバレッジ倍率を決める
- 注文方法を決める
- 損切り・利確設定をおこなう
- 数量を決めて注文を入れる
テザーを用意する
まずは、担保および決済通貨として用いるステーブルコインのテザー(USDT)を用意します。
テザーは国内取引所で取り扱われていないため、以下のように国内取引所とMEXCの現物取引を併用して用意するのが基本です。
テザーの調達方法
- 国内取引所でBTCなどを購入
- BTCをMEXCに送金
- MEXCでBTCをテザーに換金
テザーを「先物アカウント」に振り替える
調達したテザーは、「現物アカウント」で保管されています。
先物取引で使う際は、そのテザーを「現物アカウント」から「先物アカウント」に振り替えましょう。
まず、取引画面の利用可能資産の横にある⇌ボタンをクリックします。

すると以下のような画面が表示されるので、金額を指定してテザーを移し替えましょう。
ちなみに、振替の際に手数料が発生することはありません。

取引する通貨ペアを選ぶ
次に、取引する通貨ペアを決めましょう。
取引可能な通貨ペアは、チャート左上にある通貨ペアの名称のところにマウスカーソルを合わせると、一覧で表示することができます。


今回は、例としてBTC/USDTを選択しています。
証拠金の扱いを決める
通貨ペアを選んだら、次は証拠金の扱いを選択します。

MEXCでは、証拠金(担保)の扱いを以下の2つのモードから選択することができます。
2つのモード
【分離マージンモード】
ポジションごとで一定額の証拠金を要するモード。
強制決済される場合は、そのポジションに割り振られた証拠金のみが損なわれる。
【クロスマージンモード】
すべてのポジションで証拠金が共有されるモード。
強制決済される場合、先物アカウントにあるすべての証拠金を失う可能性がある。
分離マージンモードでは、ポジションごとに設定された証拠金のみがリスクにさらされます。
担保資産が少なくなる分、クロスマージンモードよりもロスカットの発生リスクは高めです。
しかし万が一ロスカットが発生しても、そのポジションの証拠金以外の資金は保護され、被害を最小限に抑えられます。
一方でクロスマージンモードでは、口座全体の資金を利用してロスカットの発生リスクを減らすことができます。
その代わり、ロスカットが発生した場合には、口座内のすべての資金を失う可能性がある点に注意が必要です。

これら2種類から、自身の戦略に合った方を選択しましょう!
最大のレバレッジ倍率を決める
次に、レバレッジの倍率を調整します。
BTC/USDTのレバレッジは最大200倍であり、1~200倍までの間で、取引の際のレバレッジ倍率を設定することが可能です。


初心者の内は、実際に使うレバレッジを5倍程度までに抑えておくことをおすすめします。

資金管理・リスク管理に慣れてきたら、自身の戦略に合わせて調整していくといいでしょう。
注文方法を決める
続いて、注文の方法を選択しましょう。
MEXCの先物取引では、以下の5種類から注文方法を選べます。
5種類の注文方法
【成行注文】
⇒現在の市場価格で売買をおこなう注文。
【指値注文】
⇒自身が指定した特定の価格で売買する注文。
【トリガー注文】
⇒トリガーになる価格、注文価格、数量を事前に設定できる注文。
トリガーになる価格と注文価格は別物であり、市場の価格がトリガー価格に達すると、注文価格で注文を自動的に約定してくれる。
【トレーリング逆指値注文】
⇒市場価格に連動して、あらかじめ設定した逆指値で売買する注文。
【POST ONLY注文】
⇒確実にMakerとして売買できる注文。
まずはシンプルに成行注文を使ってみて、慣れてきたら他の注文方法も試してみるといいでしょう。

損切り・利確設定をおこなう
MEXCではどの注文方法を使っても、任意であらかじめ、損切り・利確の設定をしておくことができます。
必要と思えば、それぞれ金額もしくは変動幅を入力しておきましょう。


利確と損切りの注文は、仕掛けをしたあとに入れることもできます!
数量を決めて注文を入れる
ひと通りの設定が済んだら、あとは数量を決めて、ロング(買い)またはショート(売り)の注文を出すだけです。

以上、MEXCの先物取引を解説しました。
専門的な用語があるので、最初は苦労するかもしれませんが、仕組みそのものは決して難しくありません。
興味がある方は、ぜひ実際にMEXCで先物取引にトライしてみてください。
MEXC|先物取引に関するQ&A
それでは最後に、MEXCの先物取引に関してよくある質問を3つ紹介します。
よくある質問
- 資金調達率はどこで確認できますか?
- 先物取引の注文画面にある「オープン」と「クローズ」とは何ですか?
- インデックス価格・公正価格とは何ですか?
資金調達率はどこで確認できますか?
直近の資金調達率は、チャートの上部に表示されています。

また資金調達率の履歴は、上部メニューにある「情報」⇒「資金調達率履歴」から確認できます。

先物取引の注文画面にある「オープン」と「クローズ」とは何ですか?
先物取引における「オープン」とは、新たにポジションを立てることをいいます。
また「クローズ」は、その逆にポジションを決済することを指します。
新規で注文するときは「オープン」の注文画面、決済するときは「クローズ」の注文画面を使います。

インデックス価格・公正価格とは何ですか?
MEXCの先物取引における「インデックス価格」は、複数の主要な仮想通貨取引所の現物市場価格から、加重平均で算出された平均価格です。
一方で「公正価格」は、インデックス価格と資金調達率に基づいて算出されるリアルタイムの価格です。
算出方法が異なるため、当然ながら両者の間には多少の価格差があります。

ちなみに、未実現損益の計算や強制ロスカットの判断は、公正価格に基づいておこなわれます。
MEXCの先物取引まとめ
今回はMEXCの先物取引について、その特徴や使い方などを解説しました。
この記事のまとめ
- MEXCは、テザーなどを担保とする先物取引を提供している
- レバレッジ倍率は最大200倍
- 取扱通貨ペアは300種類以上
- 先物取引を用いたコピートレードも可能
- 先物取引に関連したイベントも豊富
MEXCの先物取引なら、国内取引所とは比べ物にならない豊富な銘柄を、リーズナブルな手数料で取引することができます。
また、レバレッジ(≒リスク管理)の自由度が高いのも魅力です。
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