海外取引所の「MEXC(エムイーエックスシー)」は、国内取引所にはないユニークなサービスを多く取り扱っています。
今回紹介するのは、その内の1つである「コピートレード」です。
コピートレードを使えば、コンスタントに稼いでいるトップトレーダーの取引内容を自動コピーすることが可能です。
本記事ではそんなMEXCのコピートレードについて、メリット・デメリットや使い方を投資初心者にもわかりやすく解説していきます。
この記事からわかること
- MEXC|コピートレードの基本情報
- コピートレードのメリット・デメリット
- コピー相手の選び方
- コピートレードの使い方(設定方法)
MEXCでは、本人確認手続き不要・メールアドレスを登録するだけでかんたんに口座をつくれます。
まだ使ったことがない方は、コピートレードにチャレンジする前にMEXCの口座をつくっておきましょう。
MEXCの特長
- 世界で1,000万人以上に選ばれている
- 新規登録時に本人確認書類が不要
- 取扱銘柄は2,900種*以上
- 日本語表記に完全対応
- 初心者でも稼ぎやすいサービスが充実
*2025年1月時点
目次
MEXCのコピートレードとは?

MEXCのコピートレードは、熟練トレーダーの先物取引の戦略をリアルタイムで自動コピーできるサービスです。
利用すると、
- 仮想通貨取引で稼ぐ技術が乏しい
- 忙しくて取引する時間を確保できない
といった方でも、経験豊富なトレーダーの知識と技術のコピーによって、安定したリターンを得ることが可能になります。
なおMEXCは、
- コピーされる側を「トレーダー」
- コピーする側を「フォロワー」
と表記しています。
本記事でもその表記に準じて、解説を進めていくこととします。
MEXC|コピートレードのメリット
さてMEXCのコピートレードには、次のようなメリットがあります。
稼ぐ技術がいらない
データが限られるので正確なところは不明ですが、一般論だと、稼げている個人投資家の割合は3割程度だと言われています。
言い換えれば、7割が損をしてしまうほど、稼げる投資技術を身に付けるのは困難だということです。
一方でコピートレードを使えば、熟練トレーダーの取引をコピーできるため、技術が身についていない人でも比較的安定したリターンを得られます。

取引のチャンスを逃さずに済む

MEXCのコピートレードでは、選んだトレーダーの取引を自動でコピーしてくれます。
いちいち自分で取引をする必要がないため、24時間365日、取引のチャンスを逃すことはありません。
軍資金の用意と初期設定をしてしまえば、あとは仕掛けから決済まで手間いらずです。
自分の投資方針に合ったものを厳選できる
MEXCのコピートレードのトレーダーは、1人1人が異なる戦略を用いて、取引をしています。
そういった戦略の特徴は、各トレーダーの統計情報から読み取ることが可能です。
またユーザーは、各トレーダーの実績と戦略をよく見比べたうえで、自身の目標や投資方針に合った相手の取引を真似することができます。

MEXC|コピートレードのデメリット
一方でMEXCのコピートレードには、次のようなデメリットもあります。
主なデメリット
- 利用コストが割高
- 用語がやや難しい
利用コストが割高
取引の内容をコピーさせてくれるトレーダーは言わずもがな、ボランティアで取引内容を公開しているわけではありません。
トレーダーは、取引の内容をコピーさせる代わりに、フォロワーの収益の一部を成果報酬として徴収します。
またこの成果報酬の比率は、フォロワー視点で「コスト」としてみると、やや割高感があります。
具体的に言うとフォロワーは、コピートレードで得た利益の内、1~15%をトレーダーに徴収されます。
その比率(利益配分比率)はトレーダー側が決めることができ、一般的には10%以上に設定されています。


用語がやや難しい
コピートレードは、最初に設定さえしてしまえば、あとは自動で取引をしてくれます。
ただ、専門的な用語が多く、投資初心者だと設定の段階で苦労する部分もあるでしょう。
次の章で解説しますが、特にコピー先のトレーダーを選ぶ段階で多くの専門用語が登場するので、多少はそうした用語に対する学習が必要になります。
コピー相手の選び方(統計データの見方)
MEXCのコピートレードでは、さまざまな統計データを見比べながら、自身の投資方針に合ったコピー相手を選べます。
ここでは、その統計データの見方(≒コピー相手の選び方)をわかりやすく解説していきます。
なお今回は、統計データの各項目から「チェックすべき項目」と「参考にならない項目(チェックしなくていい項目)」をそれぞれピックアップしています。
チェックすべき項目
まず、チェックすべき項目は以下の5つです。
チェックすべき項目
- フォロワー数
- 参加日数
- 総投資収益率(ROI)
- 利益配分比率
- 累計損益・累計損益率
フォロワー数
さてまずは、フォロワー数をチェックすることをおすすめします。
MEXCトレーダーでは、約1万人ものトレーダーが参加しています。
あまりに人数が多いため、そのすべてをチェック・比較することは現実的ではありません。
そのため最初は、各トレーダーのフォロワーを見て、チェック対象をフォロワー数が多い(≒一定の信用と実績がある)トレーダーに絞りましょう。

参加日数
トレーダーの統計データは、その集計期間が長い方が信用できます。
そのため、各トレーダーのコピートレードへの参加日数もチェックしておきましょう。
できれば取引を1年以上継続しており、なおかつ安定して利益を出し続けている相手を選びたいところです。

総投資収益率(ROI)
総投資収益率(ROI)とは、トレーダーの資金(証拠金)に対する損益の割合のことです。
ROIの数値がプラスだと、利益が出ていることになります。
なおMEXCでは、「過去7日間・過去30日間・過去90日間・全期間」の4つの期間で、それぞれROIを表示することが可能です。
短期間での損益はあまり参考にならないので、過去90日間もしくは全期間のROIをチェックするようにしましょう。

利益配分比率
利益配分比率は、フォロワー側がトレーダー側に支払う成果報酬(≒利用コスト)の比率です。
当然ながらフォロワー(ユーザー)からするとこの数値は、より小さい方が望ましいです。
ここで大まかに、成果報酬を概算してみましょう。
例えば、以下のトレーダーの利益配分比率は15%、全運用期間中のROIは27.74%となっています。

仮にこのトレーダーのフォロワーが100万円を元手にコピートレードをおこなったとして、大まかにその利益と支払う報酬を計算すると、以下のようになります。
投資益:
100万円 ✕ 0.2774 = 27万7,400円
支払う成果報酬:
27万7,400円 ✕ 0.15 = 4万1,610円
残った利益:
27万7,400円 - 4万1,610円 = 23万5,790円
累計損益・累計損益率
統計データの中には、トレーダーの累計損益および累計損益率のチャートもあります。
このチャートを見れば、そのトレーダーの取引が安定しているかどうかが一目瞭然です。
例えば次のチャートを見ると、このトレーダーは2023年11月から、+20%以上の損益率をキープし続けていることがわかります。
当然ながらその損益率に合わせて、利益は右肩上がりであり、十分にコピー先の候補となり得るでしょう。

さて、あらためてまとめると、以下のような流れでコピー先のトレーダーを探すことをおすすめします。
トレーダーの基本的な選び方
- フォロワー数を見て、多くのユーザーに信頼されている相手に絞る
- できるだけ長期間、安定したリターンを出している相手を選ぶ
- 利用コスト(利益分配率)を見比べて、より安く抑えられる相手を選ぶ
参考にならない項目
統計データの中には、例えば「利益を出した回数」といったように、コピー相手を選ぶ上ではあまり有効ではない項目もあります。
さらに以下の3つの項目は、役立たないどころかマイナスに作用する可能性があるので注意しておきましょう。
参考にすべきでない項目
- トレーダーの総損益
- 短期間(7日間)の実績
- 合計勝率
トレーダーの総損益
統計データには、各トレーダーの総損益が示されています。
この金額が大きいトレーダーを選ぶと、自分も大きなリターンを得られると考える方もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。
なぜならトレーダー側の軍資金と、フォロワーとなる自身が用意する軍資金の金額が異なるからです。
コピー相手を探すうえで重要なのは、「トレーダーの収益の比率」であって、トレーダーが稼いだ金額ではありません。

短期間(7日間)の実績
コピートレードのリーダーズボードやトレーダー一覧では、直近7日間の実績に目がいくようなレイアウトデザインがなされています。

ただ、たった7日間の統計データを見ても、あまり当てにはなりません。
直近7日間だけたまたま大きなリターンが出て、より長期的に見ると、収益が安定しないトレーダーも多々いるからです。
先ほど紹介したように統計データを見る際には、できるだけ長い間計測されたデータをチェックするようにしましょう。
合計勝率
リーダーズボードの中には、勝率もピックアップされて表示されているが、実はこれもあまり参考にすべきではありません。
なぜなら、勝率は必ずしも収益率にリンクしないからです。

勝率がいくら高かろうが、いわゆる損大利小の取引をしていると、トータルの損益がマイナスになるケースもあります。
一方でその逆に勝率が低くとも、損小利大の取引をしていれば、トータルの損益はプラスになり得えます。
コピートレードの使い方
それでは続いて、コピートレードの使い方をかんたんにレクチャーしておきましょう。
コピートレードの使い方
- コピー相手を選ぶ
- コピーする通貨ペアを決める
- 「一般設定」をおこなう
- 「詳細設定」をおこなう
- コピートレードを始める
コピー相手を選ぶ
まずは多くのトレーダーの中から、コピーしたい相手を選びましょう。
選び方については、前述の内容を参考にしてください。
またコピー相手を選んだら、その相手の「フォロー」ボタンをクリックしましょう。

コピーする通貨ペアを決める
フォローボタンをクリックすると、次のようなパラメータ設定画面が表示されます。
そこでまずは、取引に用いる通貨ペアを選択します。

なおMEXCの通貨ペアはあまりに多すぎるため、基本的には、
- 「すべて」にチェックを入れる
- トレーダーの自動フォローをオンにする
という操作をおこない、トレーダーが取引した通貨ペアをそのまま自動コピーできる設定にしておくことをおすすめします。

「一般設定」をおこなう
続いて、パラメータ設定の中の「一般設定」をおこないます。

一般設定の項目は、以下の5つです。
一般設定の項目
- コピートレードに投じる金額
- モード設定
- トレーダー強制決済設定
- 自動の利確/損切り設定
- 証拠金設定
コピートレードに投じる金額
コピートレードに証拠金として投じる金額を入力します。
なお最低投資金額は、5USDT(約800円)です。

モード設定
コピートレードでは、「固定額モード」と「倍率モード」の2つのモードから、好きな方を選択できます。

固定額モードでは、その名のとおり毎回同じ金額の証拠金で取引がおこなわれます。
一方で倍率モードは、トレーダーが投じた投資金額に対し、自身が定める倍率*をかけた金額で取引することができます。*1以下(0.5など)の倍率を設定することも可能
ポジションの比率(≒リスクの取り方)を含めて、トレーダーの戦略をコピーしたい場合は倍率モードを選びましょう。
トレーダー強制決済設定
ポジションを立てたのち、そのポジションをトレーダーの決済タイミングで同じように自動で決済するかどうかを選べます。
もしもトレーダー側の決済ポジションをフォローしなかった場合は、自分で決済することになります。

自動の利確/損切り設定
トレーダーの決済ポジションのフォローとは別に、オプションとして、利確・損切りのラインを決めておくこともできます。

証拠金設定
証拠金設定では、
- 自動証拠金追加機能をオンにするかどうか
- 証拠金の調整の設定も、トレーダーの真似をするかどうか
を選べます。

コピートレードの先物取引では、「分離証拠金(分離マージン)」という証拠金のシステムが採用されています。
また分離証拠金では、コピートレード用の総資金ではなく、ポジションごとに割り当てておいた資金のみが証拠金として用いられます。
ただ、「自動証拠金追加機能」をオンにしておくと、分離証拠金を用いたポジションの含み損が大きくなり、強制決済されそうになったときに、コピートレード用の資産の残高が自動的にそのポジションの証拠金に振り替えられます。
「詳細設定」をおこなう
一般設定が済んだら、次は詳細設定に進みましょう。
詳細設定では、「レバレッジの倍率」と「スリッページの許容値」を決めることができます。

レバレッジの倍率
トレーダー側のレバレッジ倍率は、統計データから確認することができます。

それを参考に、
- トレーダー側と同じレバレッジ倍率で取引するか
- 任意のレバレッジ倍率で取引するか
を決めましょう。

スリッページの許容値
コピートレードにおけるスリッページとは、トレーダー側のポジションの約定価格と、フォロワー側の約定価格の差のことを指します。
詳細設定では0.1~3%の範囲で、任意でこのスリッページの許容値を設定しておくことができます。

コピートレードを始める
ひととおりの設定が済んだら、パラメータ設定画面の下にある「次のステップ」ボタンをクリックしましょう。

設定の確認画面が表示されるので、問題がなければ「提出」ボタンをクリックします。
すると設定した各パラメータに従いつつ、コピー相手のトレーダーが取引をするたびに、自動で取引を真似してくれます。

以上、コピートレードの使い方を解説しました。
少額からでも始められるので、興味がある方はぜひ、実際にコピートレードにトライしてみてください。
コピートレードに関するQ&A
最後に、コピートレードに関してよくある質問を3つ紹介します。
よくある質問
- 証拠金として日本円を使うことは可能ですか?
- MEXC側に対する利用料の支払いはありますか?
- トレーダー側になることは可能ですか?
証拠金として日本円を使うことは可能ですか?
MEXCのコピートレードにおいて証拠金として使えるのは、ステーブルコインのテザー(USDT)だけです。
日本円をそのまま証拠金に充てることはできません。
MEXC側に対する利用料の支払いはありますか?
コピートレードにおいてMEXCは、通常の取引手数料*のみを徴収しています。*先物取引の取引手数料
MEXC側から、コピートレードのための追加手数料を取られることはありません。
ただし前述のとおりコピートレードでは、コピーしたトレーダーに対して成果報酬を支払う必要があるので、留意しておいてください。
トレーダー側になることは可能ですか?
コピートレードのトップページから応募して、MEXCに認められれば、自身がトレーダーになることも可能です。
またトレーダーになれば、フォロワーからの成果報酬で稼ぐことができます。

なお自身がトレーダーになると、他のトレーダーをコピー(フォロー)することはできなくなるので、その点は要注意です。
MEXCのコピートレードまとめ
今回はMEXCのコピートレードについて、メリット・デメリットや使い方などを解説しました。
この記事のまとめ
- MEXCのコピートレードを使うと、熟練トレーダーの取引を自動コピーできる
- コピートレードの対象は、現物取引ではなく無期限先物取引
- 利用コスト(コピー先への成果報酬)は、やや割高感がある
- コピー相手は、長期間安定して利益を出しているトレーダーがおすすめ
MEXCのコピートレードを使えば、稼ぐ技術が身についてない初心者の方でも、安定したリターンを得られる可能性があります。
興味がある方はぜひ、MEXCで口座をつくり、実際にコピートレードにトライしてみてください。