海外の仮想通貨取引所の中には、未上場銘柄を取り扱うサービスを日常的に手がけているところがある。
今回取り上げるMEXCもその1つで、取引所トークンである「MXトークン」を一定数以上保有すれば、エアドロップ*への参加が可能だ。*プロモーションのための無料配布のこと
本記事ではそんなMEXCのエアドロップのサービスについて、特徴や使い方などをわかりやすく解説していく。
この記事からわかること
- MEXC|エアドロップサービスの基本情報
- MEXC|エアドロップサービスの特徴
- MEXC|エアドロップへの参加方法
MEXCは、メールアドレスを登録するだけで、無料で口座をつくることができる。
まだ使ったことがない方は、エアドロップへの参加の前に口座開設を済ませておこう。
MEXCの特長
- 世界で1,000万人以上に選ばれている
- 新規登録時に本人確認書類が不要
- 取扱銘柄は2,500種*以上
- 現物取引の取引手数料が無料
- 日本語表記に完全対応
- 投資初心者でも稼ぎやすいサービスが充実
*2024年7月時点
目次
MEXC|エアドロップの種類
MEXCのエアドロップのサービスは、以下の2種類がある。
2種類のエアドロップサービス
- キックスターター(Kick Starter)
- ローンチパッド(Launch Pad)
キックスターターとローンチパッドでは、いずれもMXトークン*を保有して投票に参加することで、未上場銘柄を獲得することができる。*MEXCの取引所トークン
なお現状では、ローンチパッドはほとんど稼働しておらず、キックスターターがメインとなっている。
エアドロップの2種類のサービスには、以前は参加要件などの差異があった。
しかし2024年7月時点では、参加要件が、
- MXトークンの保有量が1,000MX以上
- 1,000MXの保有期間が30日間以上
に統一されており、サービスの差異がほとんどなくなってしまった。
そうした背景からローンチパッドの方は、開店休業状態となっている。
2024年7月10日時点で直近4週間分のイベント数を比べてみると、ローンチパッドは0件なのに対し、キックスターターでは149件もエアドロップが実施されている。
MEXC|エアドロップの特徴
さてMEXCのエアドロップのサービスには、次のような特徴がある。
主な特徴
- エアドロップなのでノーリスク
- チャンスが豊富
- 参入ハードルは高め
- MXの保有量で分配量が変動
エアドロップなのでノーリスク
仮想通貨取引所にて未上場銘柄を入手する方法は、主に以下の2種類がある。
未上場銘柄の入手方法
- IEO(未上場銘柄のプレセール)
- エアドロップ(未上場銘柄の無料配布)
MEXCが手がけているのはエアドロップのサービスであり、参加すれば、無料で未上場銘柄を獲得することができる。
IEOのように代金を支払って買うわけではないため、手に入れた銘柄が市場上場後に振るわずとも、損をすることはない。
チャンスが豊富
国内取引所ではエアドロップよりもIEOが主流なのだが、そのIEOは現状、ごく稀にしか実施されていない。
国内で最初にIEOが実施されたのが2021年7月で、そこから本記事執筆時(2024年7月)までの約3年間で実施されたIEOは、わずか6件だけだ。
銘柄 | 実施時期 | 実施先 |
---|---|---|
パレットトークン | 2021/07 | Coincheck |
FCRコイン | 2022/04 | GMOコイン |
フィナンシェトークン | 2023/02 | Coincheck |
ニッポンアイドルトークン | 2023/03 | coinbook DMM Bitcoin |
エルフトークン | 2024/02 | bitFlyer |
ブリリアンクリプトトークン | 2024/06 | Coincheck |
かたやMEXCはというと、先ほど紹介したように記事執筆時(2024年7月10日)から遡ってわずか4週間の間に、約150件もエアドロップがおこなわれている。
このように未上場銘柄に触れられるチャンスは、国内取引所と比べてMEXCの方が圧倒的に多い。
参入ハードルは高め
MEXCのエアドロップに参加するには、以下の要件をクリアする必要がある。
エアドロップの参加要件
- MXトークンの保有量が1,000MX以上
- 1,000MXの保有期間が30日間以上
また、2024年7月10日時点のMXトークンの価格は約620円だ。
つまりエアドロップに参加するには現状、約62万円を用意しなければならないということだ。
MEXCのエアドロップは新規銘柄の入手コストがかからず、機会も豊富な優れたサービスではあるが、このように参入ハードルが高めという難点もある。
MXの保有量で分配量が変動
MEXCのエアドロップは、MXトークンの保有量が増えるほど、未上場銘柄の分配量が増えていく仕様になっている。
具体的には、以下の図のとおりだ。
MXトークンの保有量次第では、下限値である1,000MXを用意して参加した場合と比較して、最大で1.3倍の分配を受けることが可能だ。
MXトークンの値動き
ここで参考までに、エアドロップへの参加に必要なMXトークンの値動きを紹介しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおりだ。
2024年7月までの値動き
次に、市場へ上場した2019年9月から、記事執筆時(2024年7月)までの値動きも振り返っておこう。
御覧のとおりMXトークンは、幾度も乱高下しつつも、長期的に見れば堅調に値上がりしてきている。
こうした状況から鑑みると、エアドロップ参加のためにMXトークンを保有すれば、同銘柄の値上がりによるリターンも得られるかもしれない。
MEXC|エアドロップへの参加方法
それでは続いて、MEXCのエアドロップ(キックスターター)への参加方法を紹介しておこう。
キックスターターへの参加方法
- MEXCで口座開設・本人確認をする
- 参加要件をクリアする
- 参加するイベントを選択する
- 選択したイベントに投票する
MEXCで口座開設・本人確認をする
MEXCは、メールアドレスを登録するだけで口座をつくれて、大半のサービスを利用することができる。
キックスターターも口座開設を済ませておけば、参加は可能だ。
しかし、エアドロップの報酬を受け取るには、本人確認(KYC認証)までやっておく必要がある。
基本的にはイベントへの参加の前に、自身のアカウントのプロフィールページから、本人確認を済ませておくことをおすすめする。
参加要件をクリアする
繰り返しになるが、キックスターターに参加するには以下の要件をクリアする必要がある。
エアドロップの参加要件
- MXトークンの保有量が1,000MX以上
- 1,000MXの保有期間が30日間以上
MXトークンをお持ちでないなら、先に現物取引をとおして、同銘柄を1,000MX以上購入しよう。
参加するイベントを選択する
参加要件をクリアできたら、「現物取引」の「キックスターター」を選択する。
するとイベントの一覧が表示されるので、進行中のイベントの中から希望するものを選び、「MXを投票」をクリックしよう。
選択したイベントに投票する
イベントの詳細画面に遷移するので、あとはそこで「今すぐ投票する」ボタンをクリックすればOKだ。
なお投票の際に、MXトークンの数量を入力する必要はない。
自ら数量を入力しなくとも、システム側が各ユーザーのMX保有量に応じて、自動的に投票してくれる。
またMXトークンは、エアドロップ報酬の計算にのみ使用され、投票を通じてロックされることはない。
キックスターターへの参加手続きは以上だ。
イベントが終了すると、MXトークンの保有量に応じたエアドロップ報酬が、自動的に自身の現物口座へと反映される。
流れを理解できた方は、ぜひMEXCでMXトークンを調達するところからトライしてみてほしい。
MEXCのエアドロップに関するQ&A
最後に、MEXCのエアドロップに関してよくある質問を3つ紹介しておく。
よくある質問
- 複数のエアドロップに同時に投票することは可能ですか?
- イベントに参加する際に手数料はかかりますか?
- 各プロジェクトの詳細情報はどこで確認できますか?
複数のエアドロップに同時に投票することは可能ですか?
エアドロップの各イベントでの投票の際、用意したMXトークンはロックされない。
したがって最低限の参加要件*を満たしていれば、複数のエアドロップのイベントへ同時に参加することも可能だ。*最低1,000MXを30日以上保有
イベントに参加する際に手数料はかかりますか?
エアドロップのイベントに参加する際、手数料は発生しない。
また、エアドロップ報酬を受け取るときなども、手数料はかからない。
各プロジェクトの詳細情報はどこで確認できますか?
エアドロップで取り扱われる各プロジェクトの詳細情報は、当然ながら各プロジェクトの公式サイトなどでチェックすることができる。
また、各プロジェクトの公式サイトやSNSのリンクは、エアドロップのイベントルールのページに掲載されている。
MXを保有してエアドロップに参加しよう
今回は、MEXCのエアドロップのサービスについて、特徴や参加方法などを解説した。
この記事のまとめ
- MEXCのエアドロップのサービスは2種類
- 「ローンチパッド」は開店休業状態で、メインは「キックスターター」
- 参加するには、最低1,000MXを30日以上保有する必要がある
- 参加の際に手数料は一切かからない
- 同時に複数のイベントに参加することも可能
MEXCのエアドロップのサービスは、参加のハードルがやや高めだ。
しかし、参加要件さえクリアしてしまえば、ノーリスクでさまざまな未上場銘柄を手に入れることができる。
また、参加要件をクリアした状態をキープし続けるかぎり、何度も参加し続けることが可能だ。
本記事をとおしてMEXCのエアドロップに興味を持った方は、唯一の参加要件であるMXトークンを用意するところから、ぜひトライしてみてはいかがだろうか。