KuCoinには、国内取引所にはない多彩なサービスが用意されている。
今回取り上げるのは、その内の1つの「仕組商品」だ。
仕組商品は、デリバティブ取引などを用いてあらかじめパッケージ化された商品であり、投資初心者でも簡単に買うことができる。
本記事ではそんな仕組商品について、魅力や商品バリエーション、買い方などを解説していく。
この記事からわかること
- KuCoinの仕組商品の概要
- 仕組商品の魅力
- 仕組商品のバリエーション
- 仕組商品の購入方法
KuCoinの特長
- 取扱通貨が700種類以上
- 日本語表記に完全対応
- 低コストで豊富な銘柄を売買可能
- サービスのバリエーションが豊富
- セキュリティ、資産保護の体制が万全
目次
KuCoinの仕組商品とは?
仕組商品とは、金利連動資産やデリバティブなどを組み合わせて、パッケージ化された投資商品のことだ。
KuCoinでは、特徴・コンセプトの異なる仕組商品が7種類用意されている。
7種類の仕組商品
- Shark Fin
- デュアル投資
- Snowball
- Protective Buy
- Twin Win
- 先物プラス
- レンジバウンド
またユーザーは、これら7種類から自身の好みや戦略に合ったものを選んで買うことができる。
仕組商品の魅力・特徴
KuCoinの仕組商品には、次のような魅力や特徴がある。
KuCoin|仕組商品の魅力・特徴
- 簡単に買える
- 小額から買える
- バリエーションが豊富
簡単に買える
前述のとおり仕組商品は、あらかじめパッケージ化された商品である。
そのため、通常の仮想通貨を現物取引や先物取引で取引する場合と比べて、より簡単に購入することができる。
具体的には、
- 商品を選ぶ
- 購入金額を決める
- 購入する
といったシンプルな流れで、購入が可能だ。
このように簡単に買えるので、仕組商品は投資初心者にも適している。
小額から買える
最小購入金額は商品や決済通貨ごとで変わるが、例えばShark Finは10USDT(約1,600円)から購入が可能だ。
小額から買えるものが多いので、投資初心者でも無理のない金額から始めることができる。
バリエーションが豊富
繰り返しになるが、KuCoinには7種類の商品が用意されている。
また、それらの商品はそれぞれ、
- 取り扱う原資産
- 適した相場状況(上昇・下落・レンジ)
- リスク・リターンのバランス
などが異なっている。
ユーザーはそうした違いをよく見比べたうえで、自身の投資方針に合った商品を購入することができる。
KuCoin|仕組商品の種類
続いて、KuCoinの仕組商品7種の仕様や特徴をチェックしておこう。
7種類の仕組商品
- Shark Fin
- デュアル投資
- Snowball
- Protective Buy
- Twin Win
- 先物プラス
- レンジバウンド
Shark Fin
Shark Finは元本保証型の仕組商品であり、利回りにも最低保証がある。
また購入時点であらかじめ、
- 運用期間
- 得られる利回りの幅
が決まっている。
さてShark Finには、「強気Shark Fin」と「弱気Shark Fin」の2種類がある。
強気Shark Finは、対象となる原資産の価格が運用期間中に常に既定の範囲内に収まった場合に、その価格が高いほどより大きなリターンを得られる仕様になっている。
なお、既定の価格範囲を一度でも外れると、最低保証の利回りになってしまう。
かたや弱気Shark Finは、原資産価格が規定の価格範囲を外れると、最低保証の利回りになる点は強気Shark Finと変わらない。
しかし、原資産価格が既定の範囲内に収まった場合は、強気Shark Finとは逆に、その価格が安いほどより大きなリターンを得られる仕様になっている。
このようにShark Finでは、元本は守りながら、購入する商品が市場動向とマッチすればより大きなリターンを得ることが可能だ。
デュアル投資
デュアル投資は、指定した期間での価格の変動幅を当てる仕組商品だ。
デュアル投資では、商品購入時に、以下の5つの項目を自分で選択する。
決める項目
- 対象とする仮想通貨
- 取引の方向
- 取引のモード(リスク・リターンに関与)
- 決済までの期間
- 目標の価格
項目設定時の予測と市場の動向がマッチしていれば、より高い利回りで資産を増やすことができる。
Snowball
Snowballは、高い収益を得られるように設計された非元本保証の仕組商品だ。
あらかじめ満期が設定されている他、
- ノックイン(保護ラインでの損切り)
- ノックアウト(利食いラインでの利確)
によって、満期前に決済される可能性もある商品となっている。
まず運用期間中に、原資産の価格が既定の範囲内に収まり続ければ、あらかじめ定められた利回りで満期まで利息収入を得ることができる。
次に、価格が既定の範囲を上抜けた場合には「ノックアウト(利確)」ととなる。
ノックアウトになるとその時点で運用が止まり、元本の償還と利息の支払いがおこなわれる。
逆に、原資産の価格が既定の範囲を下抜いてしまうと、「ノックイン(損切り)」によって投資元本が損なわれてしまう恐れがある。
このようにSnowballは、レンジ相場もしくは上昇相場で真価を発揮する商品となっている。
Protective Buy
Protective Buyは、一定の範囲内で、通常の取引とは逆のリターン発生の仕方をするユニークな商品だ。
「通常とは逆のリターン」というのが分かりづらいと思うので、図を交えながら解説していこう。
例えば、以下の条件のProtective Buyを買ったとしよう。
- 対象銘柄:ビットコイン
- 購入時価格:59,000ドル/BTC
- 高利回り範囲:57,000~61,000ドル/BTC
- 決済までの期間:7日
この場合、提示のとおり決済時点のビットコインの価格が57,000~61,000ドルに収まっていれば、より大きなリターンを得ることができる。
またその範囲内では、決済時点のビットコインの価格が安ければ安いほど、リターンは大きくなる。
ちなみに、売りから仕掛けた場合はその逆で、既定の範囲内に収まりつつ決済時のビットコインの価格が高いと、リターンが大きくなる。
Twin Win
Twin Winは、リスク選好度の高い経験豊富な投資家向けに設計された、よりハイリスク・ハイリターンな仕組商品だ。
この商品では、あらかじめ損益分岐ラインが設定されており、そのラインを上下に大きく超えれば超えるほど、大きな利益が生まれる。
例えば、以下のような設定の商品を買ったとしよう。
- 対象銘柄:ビットコイン
- 初期価格:5,6647ドル/BTC
- 損益分岐ライン:±1,000ドル
- 決済までの期間:7日
この商品の場合、上と下のどちらでも構わないので、購入時の価格よりも1,000ドル以上、決済時に価格が変動していればリターンを得られる。
また、購入時の価格との乖離が大きくなればなるほど、リターンの金額は増えていく。
なお、決済時の価格が損益分岐ラインの内側に収まった場合は、投資した資金をすべて失うことになる。
先物プラス
先物プラスも、Twin Winなどと同じく、リスク選好度の高いユーザー向けに調整されている。
先物プラスでは、
- 対象の銘柄
- 売買の方向(ロング/ショート)
- 損益分岐点価格
- 決済までの期間
の選択肢がある。
また投資家は、自分の予測や方針にあった組み合わせのものを買う。
例えば売買方向がロング(買い)の商品を買った場合、決済時価格が損益分岐価格から上に乖離するほど、リターンが大きくなる。
また、決済時価格が損益分岐価格を下抜けていると損失が発生し、その乖離が大きくなるほど損失が膨らんでしまう。
そしてショート(売り)の場合は、それらが真逆になる。
商品次第で300倍までレバレッジを使うことができ、また潜在的なリスクを軽減するために早期償還のオプションも用意されている。
レンジバウンド
レンジバウンドは、その名のとおりレンジ相場中でも大きなリターンを得られるように設計された仕組商品だ。
目標の価格範囲の選択肢がいくつか用意されており、ユーザーはその中から自身の予測に合ったものを選択する。
満期までの間に、その選択した価格範囲内の対象資産の価格が収まれば、リターンを得ることができる。
逆に目標とする価格範囲から上下どちらかに外れると、あらかじめ定められた比率で、損失が出てしまう。
仕組商品の買い方
それではここで、仕組商品の買い方をかんたんに紹介しておこう。
仕組商品の買い方
- 買いたい商品を選ぶ
- 決済通貨を用意する
- 金額を決めて購入する
買いたい商品を選ぶ
まずは、先ほど紹介した7種類の商品から買いたい商品を選ぼう。
各商品には、「KuCoin Earn」のページからアクセスすることができる。
決済通貨を用意する
買いたい商品の目星がついたら、その商品を買うための決済通貨を用意しよう。
多くの商品は、ステーブルコインのUSDT(テザー)で取引されている。
しかし中には、価格を参照している原資産(ビットコインやイーサリアムなど)で、取引をおこなうものある。
金額を決めて購入する
軍資金を用意できたら、あとはそれを使って気に入った商品を買うだけだ。
ここでは例として、Shark Finを取り上げる。
商品の一覧から買いたいものを選び、「申込」ボタンをクリックする。
以下のような申込画面が立ち上がるので、
- 投じる金額の入力
- 規約の確認・同意
これらをおこなって、もう一度「申込」ボタンをクリックすればOKだ。
以上、仕組商品の買い方を簡潔に紹介した。
商品選びで悩むことはあるかもしれないが、Shark Finに限らず仕組商品は、どれも簡単な操作で取引することができる。
興味がある方はぜひ、各商品に実際に触れてみてほしい。
仕組商品に関するQ&A
最後に、KuCoinの仕組商品に関してよくある質問を3つ紹介する。
よくある質問
- 仕組商品は日本円で買えますか?
- 元本保証型の商品を教えてください。
- 商品購入後の途中解約や早期償還は可能ですか?
仕組商品は日本円で買えますか?
仕組商品の決済通貨には、テザー(USDT)、もしくは商品の通貨ペアを構成する仮想通貨(ビットコインなど)が用いられている。
日本円で直接、各商品を購入することはできない。
元本保証型の商品を教えてください。
7種類の仕組商品の内、元本保証があるのはShark Finだけだ。
その他の商品は、いずれも元本毀損のリスクを伴う。
商品購入後の早期償還は可能ですか?
先物プラスとTwin Winは、自身の意思による早期償還が可能だ。
それら以外の5つの商品では、満期前の償還をすることはできない。
KuCoinの仕組商品とは?まとめ
今回は、KuCoinの仕組商品について解説した。
この記事のまとめ
- KuCoinには7種類の仕組商品が用意されている
- リターンが出やすい相場やリスク・リターンがそれぞれ異なる
- Shark Finは元本の保証がある
- 取引がかんたんで、投資初心者でも楽しめる
KuCoinには、コンセプトや特徴が異なる7種類の仕組商品が用意されている。
いずれも取引は非常に簡単で、少額からでも始められるので、投資初心者にもうってつけだ。
本記事をとおして興味を持った方は、ぜひKuCoinで口座をつくり、実際に仕組商品の購入にトライしてみてほしい。
KuCoinの特長
- 取扱通貨が700種類以上
- 日本語表記に完全対応
- 低コストで豊富な銘柄を売買可能
- サービスのバリエーションが豊富
- セキュリティ、資産保護の体制が万全