多くのブロックチェーンは、ブロックチェーンの外の情報を活用することを苦手としている。
そうした問題を解消すべく開発されたのが、今回取り上げる「Chainlink(チェーンリンク)」だ。
Chainlinkは、データの信頼性を担保しつつ、さまざまなブロックチェーンに外部からのデータを送り込む働きをしている。
本記事ではそんなChainlinkとその基軸通貨である「LINK」について、主な特徴や将来性などをわかりやすく解説していく。
この記事からわかること
- Chainlink/LINKの基本情報
- Chainlink/LINKの4つの特徴
- LINKの値動き
- Chainlink/LINKの将来性
- LINKの価格予想
- LINKを買える仮想通貨取引所
LINKは、国内でも多くの仮想通貨取引所で取り扱われている。
またその中でもGMOコインを使えば、リーズナブルな手数料でLINKを売買することができる*。*取引形式で「取引所」を選択した場合
LINKへの投資に関心がある方は、ぜひこの機にGMOコインのこともチェックしてみてほしい。
GMOコインの特長
- オリコンの調査で満足度日本一*1
- 50万人以上の投資家に選ばれている
- 格安な手数料で取引可能*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
目次
Chainlink/LINKとは?
Chainlink(チェーンリンク)は、イーサリアムチェーンを基盤とした分散型オラクルのプロトコルだ。
実世界のさまざまなデータを、そのデータの信頼性を担保した上で、各種ブロックチェーンに提供している。
オラクルとは?
オフチェーン*のデータをブロックチェーンに提供するシステムまたはサービスのこと。*ブロックチェーンの外部のこと
またChainlinkの基軸通貨は「LINK」といい、サービスを支えるオペレーターへのインセンティブなどに用いられている。
またLINKは、実需があるだけでなく投資対象としての人気もあり、時価総額ランキングでは10位台*に付けている。*2024年6月15日時点、CoinMarketCap調べ
Chainlink/LINKの特徴
さてChainlinkおよびLINKには、次のような特徴がある。
主な特徴
- オラクルサービスを提供している
- データの双方向性がある
- クロスチェーンソリューションもある
- LINKがサービスを支えている
オラクルサービスを提供している
前述のとおりChainlinkは、さまざまなブロックチェーンにオラクルサービスを提供している。
そもそもブロックチェーンは、中央集権的な管理者を持たないため、オフチェーンのデータ(仮想通貨の市場価格など)を安全かつ効率的に取り込むことを苦手としている。
そうした問題を解消すべく登場したのが、分散型オラクルプロトコルのChainlinkだ。
Chainlinkは、事前にオフチェーンのデータの内容を検証し、データの信頼性を担保した上で各種ブロックチェーンに提供している。
データの双方向性がある
前述のとおりChainlinkは、ブロックチェーンにオフチェーンのデータを提供してくれる。
ただそれだけではなく、ブロックチェーン上のデータをオフチェーンのシステムに提供することも可能だ。
こうした技術によって、Chainlinkはブロックチェーンの汎用性の向上に寄与している。
クロスチェーンソリューションもある
2024年4月にChainlinkは、クロスチェーンブリッジサービスの「Transporter(トランスポーター)」をローンチした。
Transporterの登場によって、ブロックチェーンとオフチェーンの間だけでなく、異なるブロックチェーン同士でもデータや資産のやり取りが可能になった。
LINKがサービスを支えている
基軸通貨のLINKはChainlinkにおいて、
- データの信頼性を保つための担保
- 利用料の支払い
に使われている。
分散型(非中央集権型)のプロトコルであるChainlinkのサービスは、「ノードオペレーター」と呼ばれる複数のネットワーク参加者が、外部のデータを検証し、各ブロックチェーンに送っている。
またノードオペレーターは、検証するデータへの信用の担保として、それぞれが手持ちのLINKをあらかじめプロトコルに預け入れている。
万が一、ノードオペレーターが誤ったデータを提供すると、ペナルティとして預けたLINKを没収されてしまうのだ。
なお適切な働きをすれば、利用料として支払われたLINKの一部が、ノードオペレーターへと分配される。
このようにLINKを上手く活用することによってChainlinkは、不正行為が起きにくい環境を実現している。
LINKの値動き
ここで、LINKの値動きを確認しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおり。
2024年6月までの値動き
次に、市場へ上場した2017年9月から、本記事執筆時(2024年6月)までの値動きを振り返っていこう。
LINKは、市場上場からしばらく目ぼしい値動きがなかった。
しかし2019年の中頃から注目されるようになり、さらに2021年の「コロナバブル」下では、大きな飛躍を見せた。
コロナバブル崩壊後は一時低迷したものの、2023年後半から、復調の気配が感じられるようになってきている。
今後のさらなる復調に期待する方は、ぜひ今の内に、LINKを自身のポートフォリオに加えてみてはどうだろうか。
将来性に関わる注目ポイント
続いて以下の2つの要素から、ChainlinkおよびLINKの将来性を考察してみよう。
今後に関わる注目要素
- 先行者利益を獲得している
- DeFi市場とリンクしている
先行者利益を獲得している
Chainlinkは、2017年に開発されたプロトコルだ。
今では類似プロトコルは他にも存在するが、2017年当時、Chainlinkの競合はほぼいなかった。
そのためChainlinkは先行者利益の獲得に成功しており、LINKがオラクル関連の銘柄の中で時価総額トップに立っている*ことからも、その優位性がうかがえる。*2024年6月15日時点、CoinMarketCap調べ
また、先行者利益によって築かれた市場シェアは、今後もそう簡単には浸食されないはずだ。
DeFi市場とリンクしている
Chainlinkの主たる活用先は、DeFi(分散型金融)プロトコルである。
つまりDeFi市場が拡大すれば、Chainlinkの実需も増加し得るということだ。
マーケット調査企業のFortuneのレポートによると、DeFi市場は2023年から2030年の間で、年平均+28.2%のペースで成長する見込みがあるとのこと。
その予測のとおりに市場が大きくなっていけば、Chainlinkの実需が増え、ひいてはその影響がLINKの価格にも反映されることだろう。
LINKの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、さまざまな銘柄の価格予想を発信しているところもある。
今回はその中の1つ「DigitalCoinPrice」から、LINKの価格予想を紹介する。
DigitalCoinPriceにおけるLINKの今後10年の価格予想は、以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2024 | $13.42 | $30.76 | $32.94 |
2025 | $32.13 | $36.91 | $38.75 |
2026 | $44.16 | $52.95 | $54.75 |
2027 | $57.79 | $66.57 | $68.34 |
2028 | $57.79 | $66.57 | $68.34 |
2029 | $71.31 | $78.41 | $81.64 |
2030 | $101.26 | $109.13 | $112.13 |
2031 | $146.29 | $154.96 | $156.95 |
2032 | $206.37 | $213.72 | $215.71 |
2033 | $281.43 | $289.94 | $292.70 |
参考までに、LINKの本記事執筆時点での価格と、史上最高値も示しておこう。
- 執筆時の価格:14.98ドル(2024年6月15日)
- 史上最高値:52.88ドル(2021年5月10日)
DigitalCoinPriceは、今後LINKが堅調に値上がりしていき、2021年に付けた史上最高値を大幅に更新すると予想している。
Chainlinkの実需や知名度を鑑みれば、十分に起こり得ることだろう。
また今後値上がりしていくと仮定すると、今のLINKは割安な水準にあることになる。
現状を安く買い付けられるチャンスと見る方は、ぜひLINKへの投資にチャレンジしてみてほしい。
LINKを買える仮想通貨取引所
2024年6月時点でLINKは、以下の国内8社に上場している。
またこれらの中でもイチオシは、GMOコインだ。
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄数* | 27種類 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.01%、Taker0.05% レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり レバレッジ取引(取引所) ⇒ 無料 |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:無料 |
その他のサービス | 貸暗号資産ベーシック 貸暗号資産プレミアム つみたて暗号資産(自動積立) ステーキング IEO 外国為替FX |
GMOコインの特長
- オリコン顧客満足度調査で満足度日本一*1
- 取扱銘柄数が国内最多クラス
- 低コストで仮想通貨を取引できる*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
GMOコインなら、現物取引とレバレッジ取引から、自分に合った方を選んでLINKを売買することができる。
また現物取引とレバレッジ取引ともに、取引の形式を販売所と取引所から選択可能だ。
取引所を選んだ場合は、よりリーズナブルな手数料でLINKを買える。
販売所 | 取引所 | |
---|---|---|
概要 | 仮想通貨取引所とユーザーの間で取引 | 仮想通貨取引所のユーザー同士で取引 |
メリット | 仕組みがシンプル 約定力が高い | 取引コストが割安 |
デメリット | 取引コスト(スプレッド)が割高 | 思いどおりに約定するとは限らない 仕組みがやや難解 |
さらに、自動売買やレンディングなど、裁量取引以外のサービスの充実度も高い。
無料で口座をつくれるので、まだ使ったことがなければぜひ、この機会にGMOコインの利用を検討してみてほしい。
Chainlink/LINKに関するQ&A
それでは最後に、ChainlinkおよびLINKに関してよくある質問を3つ紹介しておく。
よくある質問
- Chainlinkの開発者はだれですか?
- Chainlinkを使ったDAppsはどんなものがありますか?
- LINKの総供給量は決まっていますか?
Chainlinkの開発者はだれですか?
チェーンリンクは、2017年にSergey Nazaro氏とSteve Ellis氏によって開発された。
参考までに、両氏のX(旧Twitter)アカウントを載せておく。
興味がある方は覗いてみるといいだろう。
Nazaro氏のXアカウント:@SergeyNazarov
Ellis氏のXアカウント:@streamOfCo
Chainlinkを使ったDAppsはどんなものがありますか?
ChainlinkはDeFiプロトコルのみならず、NFTゲームなどでも活用されている。
活用先を詳しく知りたい方は、以下のリンクを覗いてみてほしい。
Chainlink:ユースケース
LINKの総供給量は決まっていますか?
LINKの総供給量は、あらかじ10億枚に設定されている。
また2024年6月時点では、その内の約5億8,700万枚が市場に流通している。
Chainlink/LINKとは?まとめ
今回はChainlinkとその基軸通貨LINKについて、主な特徴や将来性などを解説した。
この記事のまとめ
- Chainlinkは分散型オラクルのプロトコル
- オンチェーン・オフチェーン間で互いにデータを活用し合える
- LINKは、データの信用の担保やインセンティブに使われている
- DeFi市場とのつながりが強く、市場の成長の恩恵を受けやすい
Chainlinkは、ブロックチェーンとオフチェーンの間で相互にデータ活用を可能にする、分散型オラクルのプロトコルだ。
多くのブロックチェーンおよびDAppsで活用されており、今後もその実需は、基軸通貨LINKの価格推移を下支えしていくことだろう。
そんなLINKに将来性を感じた方は、GMOコインなどをとおして、ぜひ同銘柄への投資にトライしてみてほしい。