近年、自動車や家電など、様々な機器にIoTサービスが広まってきている。
またブロックチェーン業界でも、IoT分野にアプローチするプロジェクトがいくつかあり、今回取り上げる「IOTA(アイオータ)」もその1つだ。
IOTAは、独自のネットワーク構造を採用することによって、IoTでの利用に適した環境を提供している。
本記事ではそんなIOTAと、ネイティブトークンの「IOTAトークン」について、主な特徴や将来性などを解説していく。
この記事からわかること
- IOTA/IOTAトークンの基本情報
- IOTA/IOTAトークンの3つの特徴
- IOTAトークンのこれまでの値動き
- IOTA/IOTAトークンの将来性
- IOTAトークンを買える海外取引所
IOTAトークンは今のところ、国内市場での取り扱いがない。
しかし海外取引所のGate.ioを使えば、日本人でもIOTAトークンへの投資が可能だ。
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目次
IOTA/IOTAトークンとは?
名称 | IOTAトークン |
シンボル・通貨単位 | IOTA |
ローンチ時期 | 2016年 |
公式サイト | https://www.iota.org/ |
主な上場先 | Gate.io KuCoin |
IOTA(アイオータ)は、IoTの分野を主たる活躍の場としている分散型台帳だ。
ネットワークの構造にブロックチェーンではなく、DAG(有効非巡回グラフ)を採用している点が大きな特徴であり、IoTでの利用にも大きく寄与している。
ネイティブトークンは「IOTAトークン」といい、エコシステム内で、データと価値の転送手段として用いられている。
またIOTAトークンは、Gate.ioやKuCoinなどの海外取引所にて取引が可能だ。
IOTA/IOTAトークンの特徴
さて、IOTAとIOTAトークンには、次のような特徴がある。
主な特徴
- 主にIoTの分野で用いられている
- ネットワークにDAGを採用
- ガス代がかからない
主にIoTの分野で用いられている
IOTAは、IoT分野への導入を主たる目的として開発された分散型台帳だ。
IoT(Internet of Things)とは?
自動車や家電など、あらゆるモノをインターネットに接続する仕組みや技術のこと。
IoTは、さまざまな機器の利便性を向上させられる革新的な技術だが、一方で以下のような懸念もある。
IoT普及の懸念点
- あらゆる機器をオンラインの状態にすることで、ハッキングのリスクが増す
- データのやり取りの際に通信コストがかかる
IOTAは、こうしたIoTが抱える懸念点を解消し得るソリューションとして、注目を集めている。
ネットワークにDAGを採用
IOTAは、「Tangle(タングル)」という独自のネットワークを採用している。
またTangleは、その構造にブロックチェーンではなく「DAG」を用いている。
DAGとは?
DAG(Directed Acyclic Graph/有向非巡回グラフ)とは、閉路のない網の目状のネットワーク構造のこと。
DAGであるTangleには、ブロックチェーンと比べて、次のような優位性がある。
DAG/Tangleの優位性
- トランザクションの並行処理(⇒高速処理)が可能
- エネルギー効率に優れる
- 外部からの攻撃に対して、防御力と回復力に優れる
またこれらの優位性が、そのままIoT分野での適性となっている。
ガス代がかからない
大抵のブロックチェーンは、トランザクションを処理する際に、ガス代(ネットワーク手数料)の支払いを求められる。
一方でIOTAの場合は、ガス代ゼロで、トランザクションを処理できる。
また、あらためて整理するとIOTAは、
- トランザクションの処理が高速
- マシンリソースを抑えられる
- セキュリティ性能が高い
- ガスレスで使える
こういった性能から、IoTに最適なインフラだとされている。
IOTAトークンの値動き
ここで、IOTAトークンの値動きを確認しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおり。
2024年7月までの値動き
次に、IOTAトークンが市場へ上場した2017年6月から、本記事執筆時(2024年7月)までの値動きをチェックしていこう。
IOTAトークンは市場へ上場してからすぐに、いわゆる「ビットコインバブル」で大きく高騰した。
また2021年のコロナ禍でも市場にバブルが来るが、そのときはビットコインバブル時に付けた高値にまったく届かなかった。
そしてコロナバブルの崩壊後は、2年以上に渡って横ばいの状態が続いている。
このように長期的な値動きを振り返っていくと、投資家からのIOTAへの期待や注目は、時を経るごとに減少しているように感じられる。
将来性に関わる注目ポイント
続いて以下の2つの要素から、IOTAおよびIOTAトークンの将来性を考察してみよう。
今後に関わる注目要素
- IoTはニッチなジャンルで競合は少なめ
- レイヤー2をローンチした
IoTはニッチなジャンルで競合は少なめ
ブロックチェーン業界には、例えば、
- DAppsの開発プラットフォーム
- AIの開発基盤
- 分散型ストレージ
といったように、さまざまなジャンルが存在する。
その中で「IoT」は比較的ニッチなジャンルで、CoinMarketCapでIoT関連銘柄を検索すると、該当するのは60種ほどとなっている。
またそれらIoT関連銘柄を時価総額順に並べると、IOTAトークンは現状、上から5番目の規模を誇る*。*2024年7月19日時点、CoinMarketCap調べ
IOTAはIoT分野だと相対的に優位な立場にあることが推測され、その優位性は今後、IOTAトークンの価格にいい影響を及ぼすこともあるはずだ。
レイヤー2をローンチした
2024年6月にIOTAは、イーサリアムチェーンとの互換性を持つL2チェーン「IOTA EVM」をローンチした。
またIOTAの創設者であるドミニク・シーナー氏によると、IOTA EVMはDeFi(分散型金融)プロトコルとRWA*での活用に特にフォーカスしていくとのこと。*現実世界に存在する資産(株式など)をトークン化したもののこと
そうした取り組みが奏功すれば、ネイティブトークンであるIOTAトークンへの実需も、今後増していくかもしれない。
IOTAトークンの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、さまざまな銘柄の価格予想を発信しているところもある。
今回はその中の1つ「DigitalCoinPrice」から、IOTAトークンの価格予想を紹介する。
DigitalCoinPriceにおけるIOTAトークンの今後10年の価格予想は、以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2024 | $0.15 | $0.35 | $0.37 |
2025 | $0.36 | $0.41 | $0.44 |
2026 | $0.50 | $0.56 | $0.59 |
2027 | $0.65 | $0.73 | $0.78 |
2028 | $0.65 | $0.73 | $0.78 |
2029 | $0.80 | $0.91 | $0.92 |
2030 | $1.14 | $1.22 | $1.25 |
2031 | $1.65 | $1.74 | $1.76 |
2032 | $2.33 | $2.39 | $2.44 |
2033 | $3.17 | $3.26 | $3.30 |
参考までに、IOTAトークンの本記事執筆時点での価格と、史上最高値も示しておこう。
- 執筆時の価格:0.16ドル(2024年7月18日)
- 史上最高値:5.69ドル(2017年12月20日)
DigitalCoinPriceは、今後IOTAトークンが堅調に値上がりしていき、10年後には3ドル台を付けると予想している。
IOTAトークンは過去に5ドルを超えたことがあるので、上昇の幅としては、十分に起こり得る範疇だと言えるだろう。
IOTAトークンに関心がある方は、ぜひこうした価格予想も参考にしつつ、同銘柄に投資すべきか検討してみてほしい。
IOTAトークンを買える仮想通貨取引所
今のところIOTAトークンは、国内市場での取り扱いがない。
そのためIOTAトークンに投資したい場合は、
- IOTAトークンを取り扱っている
- 日本人投資家を受け入れている
この2つの条件を満たす海外取引所の口座が必要になる。
具体例は以下のとおり。
また、これらの中でもイチオシはGate.ioだ。
取扱銘柄数* | 2,500種類以上 |
取引手数料 | 現物取引*: ⇒ Maker 0.20%、Taker0.20% 先物取引*: ⇒ Maker 0.020%、Taker0.050% *割引プログラムあり |
主なサービス | 現物取引 クレジットカード決済 信用取引(レバレッジ取引) 先物取引(期限付き、無期限) コピートレード ステーキング Lend&Earn(レンディング) 自動売買 |
日本語表記 | 〇 |
公式サイト | Gate.io公式サイト |
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Gate.ioの現物取引では、0.1%以下の格安な手数料で、2,100種類以上もの豊富な銘柄を取引することができる。
またサービスの充実度が高く、
などの国内取引所にはないサービスが揃っている。
IOTAトークンへの投資に興味がある方は、ぜひこの機会にGate.ioの利用を検討してみてほしい。
IOTA/IOTAトークンに関するQ&A
最後に、IOTAおよびIOTAトークンに関してよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- IOTAの開発者はだれですか?
- IOTAのマイニングやステーキングは可能ですか?
- IOTAのロードマップはありますか?
IOTAの開発者はだれですか?
IOTAは、ドミニク・シーナー氏らによって開発された。
また現在の開発・運営メンバーは、以下のリンクから確認することができる。
IOTAのマイニングやステーキングは可能ですか?
IOTAには、ビットコインのマイニングもしくはイーサリムのステーキングのような、新規発行の仕組みが存在しない。
そのため、ローンチ時点で全数が発行済みであり、また同時にそのすべてが市場へと供給済みである。
IOTAのロードマップはありますか?
IOTAのロードマップは、以下のリンクから確認することができる。
なお、アップデートの情報をいち早く入手したいなら、Xの公式アカウントをフォローしておくといいだろう。
IOTA/IOTAトークンとは?まとめ
今回はIOTAと、その基軸通貨であるIOTAトークンについて解説した。
この記事のまとめ
- IOTAは、主にIoTの分野で活躍している分散型台帳
- DAGの採用によって、IoTでの活用に適した仕様になっている
- IoTは比較的ニッチな分野で、競合は少なめ
- レイヤー2をとおして、DeFiやRWA関連のコンテンツ展開も見込まれている
IOTAは、IoT分野での利用を主たる目的とした分散型台帳だ。
DAGというネットワーク構造を採用することによって、IoTでの利用に最適化されている。
そんなIOTAの今後に期待する方は、ぜひGate.ioなどをとおして、IOTAトークンへの投資にトライしてみてほしい。