昨今、わずらしい広告をブロックしてくれるWebブラウザ「Brave(ブレイブ)」が、国内外で市場シェアを徐々に伸ばしている。
またBraveはWeb3のプロダクトであり、ユーティリティトークンとして「ベーシックアテンショントークン(以下、BAT)」が組み込まれている。
本記事ではそのBATについて、主な特徴やこれまでの値動き、将来性などを解説していく。
BraveおよびBATに興味がある方は、ぜひ最後まで読んでもらいたい。
この記事からわかること
- BATの基本情報、主な特徴
- BATのこれまでの値動き
- Brave/BATの将来性
- BATの価格予想
- BAT購入におすすめの仮想通貨取引所
後ほど詳しく紹介するがBraveのユーザーは、使い方次第でインセンティブとしてBATを獲得することができる。
また、BATを受け取る際には、Braveと提携しているbitFlyerの口座が必要となる。
そのためBraveに興味がある方は、合わせてbitFlyerのこともチェックしておこう。
bitFlyerの特長
- すべての取扱銘柄を1円から買える
- 流動性が高く、安定した取引が可能
- 他社にないユニークなサービスが揃っている
- Webブラウザ「Brave」と連携
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目次
ベーシックアテンショントークンとは?
名称 | ベーシックアテンショントークン |
シンボル・通貨単位 | BAT |
ローンチ時期 | 2017年5月 |
サイトURL | https://basicattentiontoken.org |
主な上場先 | bitFlyer GMOコイン 他 |
BAT(ベーシックアテンショントークン)は、Brave Software社が手がけているWebブラウザ「Brave」のユーティリティトークンだ。
BraveにおいてBATは、支援したいサイトやクリエイターへのチップ(投げ銭)に用いられている。
また、仕組みは後ほど解説するがBraveのユーザーは、Brave上に表示された広告を閲覧することにより、インセンティブとしてBATを獲得することができる。
BATは、2020年3月にGMOコインから、国内市場への初上場を果たした。
その後はbitFlyerをはじめとして徐々に上場先が増えていき、2024年6月時点では国内9社で取り扱われている。
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Brave/BATの特徴
さて仮想通貨BATは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- Braveを使うと入手できる
- チップ(投げ銭)として使える
- 創設者はJavaScriptの生みの親
- ERC-20トークンである
- TAP Networkで使うと懸賞を獲得できる
Braveを使うと入手できる
Braveは、ユーザーのプライバシー保護を重視したWebブラウザだ。
プライバシー保護の一環としてBraveでは、サードパーティーの広告(訪問先のWebサイトの制作者とは異なる第三者からの広告)やトラッカーが、デフォルトでブロックされるようになっている。
ただ、Braveを使えば、広告が一切なくなるわけではない。
Braveでは、Braveが出稿を認めた広告(プライベート広告という)が表示されるようになっている。
プライベート広告は、ユーザーのプライバシーを優先しており、ユーザーが拒否すれば表示されることはない。
一方でプライベート広告の表示に同意したユーザーには、広告閲覧のインセンティブとして、ユーティリティトークンのBATが支払われる仕組みになっている。
なお、こうした広告閲覧によって報酬が発生する仕組みは、Braveにおいて「Brave Rewards」と名付けられている。
チップ(投げ銭)として使える
BATはBraveにおいて、Braveに認証されたクリエイターへのチップに使える。
ユーザーは、BATでのチップをとおして、好きなサイトやそのクリエイターを直接支援できるということだ。
また、プライバシーへの配慮から、チップの送金履歴は第三者から閲覧・追跡されないようになっている。
創設者はJavaScriptの生みの親
BATおよびBraveは、アメリカ・カルフォルニア州に本拠地を置くBrave Software社によって開発された。
Brave Software社の創設者で現CEOのブレンダン・アイク氏は、プログラミング言語「JavaScript」の生みの親でもあり、Web業界でトップクラスの頭脳を持つ人物の1人として知られている。
またアイク氏は、メジャーなWebブラウザの1つ「Mozilla Firefox」の開発を過去に手がけており、Firefoxの開発を退いたのち、2015年からBraveの開発に着手したという経緯がある。
ERC-20トークンである
BATは、イーサリアムチェーンのトークン規格である「ERC-20」に準拠した仮想通貨だ。
そのため、イーサリアムチェーンのコンセンサスアルゴリズム「PoS」によって、安全性を担保されている。
またDEX(分散型取引所)においては、他のERC-20トークンとのスワップ(交換)が可能だ。
TAP Networkで使うと懸賞を獲得できる
Braveは、アメリカのポイントリワードサービス「TAP Network」と提携している。
TAP Networkでは、手持ちのBATを使用して懸賞の抽選に参加したり、さまざまなブランドのギフトカードと交換したりすることができる。
BATの値動き
それではここで、BATの値動きをチェックしておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおり。
2024年6月までの値動き
次に、BATが市場上場を果たした2017年6月から、本記事執筆時(2024年6月下旬)までの値動きをおさらいしていこう。
2017年末から2018年初頭にかけてBATは、いわゆる「ビットコインバブル」の恩恵を受けて、一時的に大きく高騰している。
また、2021年に起きた「コロナバブル」では、ビットコインバブル時に付けた高値を大幅に更新してみせた。
ところがコロナバブル崩壊後は、過去にも意識されていた0.1~0.4ドル程度のレンジの中で、横ばいの値動きが続いている。
今後このレンジ帯を明確に上抜けるようなら、BATは再び上昇トレンドを形成することができるかもしれない。
これからの復調に期待する方は、ぜひ今の内にbitFlyerなどを使い、BATへの投資にトライしてみてはいかがだろうか。
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将来性に関わる注目ポイント
続いては以下の3つの要素から、BraveおよびBATの将来性を考察していこう。
将来性に関わる注目ポイント
- Braveユーザーが徐々に増えている
- AIアシスタントの開発が進められている
- マクロ経済の動向にも要注目
Braveユーザーが徐々に増えている
Braveは2016年にリリースされ、その月間アクティブユーザー数は、年を経るごとに着実に増えてきている。
また公式ブログの情報によると、2023年5月時点で、世界で5,700万人以上がBraveを使用しているとのことだ。
増え続けるBraveへの需要は、ユーティリティトークンのBATに対し、中長期的にポジティブな影響を与えてくれるはずだ。
AIアシスタントの開発が進められている
昨今のWebブラウザ業界では、AI関連の機能の開発が活発におこなわれており、それはBraveにおいても例外ではない。
Braveでは、2023年8月にテスト版である「Brave Nightly」に対し、ネイティブAIアシスタント「Leo」が実装された。
今後Brave Nightlyでテストが繰り返され、実用に足る状態となれば、正式版のBraveへ移植される見込みだ。
AIアシスタントが正式実装されれば、仮想通貨市場に好感され、BATの復調の契機となるかもしれない。
マクロ経済の動向にも要注目
先ほど値動きの解説で、BATはコロナバブルの崩壊後、思わしくない値動きが続いていると述べた。
こうした低迷の要因としては、BraveやBATそのものよりも、マクロ経済の動向に起因する部分が大きい。
承知のことだと思うが、2022年頃から世界中でインフレが急速に進んでおり、アメリカをはじめとした各国政府は、インフレ抑制のために金融引き締め政策を敢行した。
すると景気悪化の懸念から、BATに限らず、仮想通貨市場全体が冷え込むこととなった。
しかし逆に考えると、インフレ抑制の効果が表れて金融政策が転換期を迎えれば、再び仮想通貨市場に活気が戻る可能性があると言える。
したがって、これからBATに投資するのであれば、ぜひマクロ経済の動向もチェックするようにしてみてほしい。
BATの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、さまざまな銘柄の価格予想を発信しているところもある。
今回はその中から、「PricePrediction」と「DigitalCoinPrice」という2つのプラットフォームをピックアップし、BATの価格予想を紹介する。
まず、PricePredictionにおけるBATの今後10年の価格予想は以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2023 | $0.23 | $0.24 | $0.26 |
2024 | $0.34 | $0.35 | $0.41 |
2025 | $0.49 | $0.50 | $0.59 |
2026 | $0.67 | $0.69 | $0.84 |
2027 | $1.00 | $1.03 | $1.14 |
2028 | $1.47 | $1.51 | $1.77 |
2029 | $2.19 | $2.26 | $2.55 |
2030 | $3.23 | $3.32 | $3.78 |
2031 | $4.71 | $4.87 | $5.63 |
2032 | $6.96 | $7.15 | $8.29 |
またDigitalCoinPriceでは、次のような価格予想がなされている。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2023 | $0.15 | $0.35 | $0.38 |
2024 | $0.37 | $0.40 | $0.44 |
2025 | $0.51 | $0.57 | $0.59 |
2026 | $0.66 | $0.76 | $0.78 |
2027 | $0.66 | $0.76 | $0.78 |
2028 | $0.81 | $0.90 | $0.92 |
2029 | $1.16 | $1.24 | $1.28 |
2030 | $1.67 | $1.73 | $1.79 |
2031 | $2.36 | $2.42 | $2.46 |
2032 | $3.22 | $3.29 | $3.34 |
参考までに、BATの本記事執筆時点での価格と、史上最高値も並べておこう。
- 執筆時の価格:0.19ドル(2024年6月27日)
- 史上最高値:1.92ドル(2021年11月28日)
PricePredictionとDigitalCoinPriceはどちらも、今後10年でBATが堅調に値上がりしていき、2021年に付けた史上最高値も更新していくと予想している。
こうした予想が実現すると想定した場合、現状のBATはお買い得な状態にあると言えるだろう。
価格予想や将来性などを総合的に勘案し、値上がりを期待できると感じる方は、今の内から長期目線でBATに投資してみてはいかがだろうか。
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BATの取引におすすめの仮想通貨取引所
冒頭に述べたとおり、2024年6月でBATは国内の9社に上場している。
今回はその中から、おすすめの2社をピックアップして紹介する。
インセンティブを受け取るならbitFlyer
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引 |
取扱銘柄* | APE、AVAX、AXS、BAT、BCH、BTC、CHZ、DAI、DOGE、ELF、ETH、ETC、FLR、LTC、MONA、LSK、DOT、LINK、XYM、MATIC、MKR、MANA、MASK、IMX、GRT、PLT、POL、RNDR、SAND、SHIB、XRP、XLM、XEM、XTZ、ZPG、ZPGAG、ZPGPT 【全37種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ 約定数量 × 0.01~0.15% |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料・ガス代は自己負担 出金:銘柄ごとで異なる |
その他サービス | bitFlyerかんたん積立 ビットコインをもらう Braveブラウザ連携 bitFlyerクレカ Tポイントをビットコインに交換 ビックカメラでお買い物 ビットコイン寄付 bitWire |
bitFlyerの特長
- すべての取扱銘柄を1円から購入できる
- 流動性が高く、安定した取引が可能
- 他社にないユニークなサービスが揃っている
- Webブラウザ「Brave」と連携している
先ほど紹介したようにBraveでは、「Brave Rewards」を用いてプライベート広告を閲覧すると、インセンティブとしてBATがもらえる。
そのBATを受け取るには、Braveと仮想通貨取引所の口座を連携させる必要があるのだが、それが可能なのは現状、国内だとBitFlyerの取引口座だけだ。
またbitFlyerは、BraveからのBATの受取先にできるだけでなく、当然ながら仮想通貨取引(現物取引)でBATの売買も可能だ。
bitFlyerでは、BATを含めた33種類*の仮想通貨をいずれも1円から売買することができる。*2024年6月時点
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現物取引をするならGMOコイン
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄数* | 27種類 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker-0.01%、Taker0.05% レバレッジ取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり レバレッジ取引(取引所) ⇒ 無料 |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:無料 |
その他のサービス | 貸暗号資産ベーシック 貸暗号資産プレミアム つみたて暗号資産(自動積立) ステーキング IEO 外国為替FX |
GMOコインの特長
- オリコン顧客満足度調査で満足度日本一*1
- 取扱銘柄数が国内最多クラス
- 低コストで仮想通貨を取引できる*2
- 仮想通貨の出金手数料が無料
- ステーキングやレンディングで投資技術がなくても稼げる
*1:2023年 オリコン顧客満足度®調査 現物取引部門・証拠金取引部門
*2:取引形式で「取引所」を選択した場合
Brave(Brave Rewards)を使うなら、bitFlyerが欠かせない。
しかし単にBATに対して投資するだけなら、bitFlyerよりもGMOコインをおすすめしたい。
GMOコインでは、現物取引におけるBATの取引形式を、GMOコインとユーザーの間で取引をする「販売所」と、ユーザー同士で取引をする「取引所」の2種類から選べる。
また、後者を利用した場合は、取引にかかるコストを安く抑えられる。
販売所 | 取引所 | |
---|---|---|
概要 | 仮想通貨取引所とユーザーの間で取引 | 仮想通貨取引所のユーザー同士で取引 |
メリット | 仕組みがシンプル 約定力が高い | 取引コストが割安 |
デメリット | 取引コスト(スプレッド)が割高 | 思いどおりに約定するとは限らない 仕組みがやや難解 |
さらにGMOコインでは、BATのレバレッジ取引ができる他、自動積立やレンディングを使い、自身の投資方針に合った運用することも可能だ。
BATに関するQ&A
最後に、BraveとBATに関してよくある質問を3つ紹介しておく。
よくある質問
- BATおよびBraveは安全ですか?
- BATがもらえるBrave Rewardsは、スマホでも使えますか?
- Brave Rewardsでは、どれくらいのBATを稼ぐことができますか?
BATおよびBraveは安全ですか?
前述のとおりBATは、基盤となっているイーサリアムチェーンのコンセンサスアルゴリズム(PoS)で保護されている。
またBraveも、デフォルトで複数のセキュリティ機能が用意されており、安全に使用することができる。
なおBraveの安全性については、次の記事でより詳しく解説している。
興味がある方は、ぜひ覗いてみてほしい。
BATがもらえるBrave Rewardsは、スマホでも使えますか?
Brave Rewardsの機能は、アプリ(Android、iOSとも)にも搭載されている。
またAndroid版のアプリでは、PC版と同様にBrave Rewardsを用いて広告を閲覧することで、BATを獲得できる。
一方でiOS版のアプリでは、Brave Rewardsの機能はあるものの、広告を見たところでBATをもらうことはできない。
Apple社のガイドラインにおいて、「お金を稼ぐためのタスク」が禁じられているためだ。
より詳しく知りたい方は、以下のリンクをチェックしてみてほしい。
BraveがApple社iOSガイドラインに対応。今後もユーザーやコンテンツ制作者を支援する革新を続けます
Brave Rewardsでは、どれくらいのBATを稼ぐことができますか?
参考として、筆者自身のBrave RewardsにおけるBATの獲得量を示しておこう。
2023年5月2日から2023年7月12日までの約2カ月間におけるBATの獲得量は、0.785BATだ。
また、2023年7月時点でのレート(1BAT=約25円)で日本円換算すると、0.785BATはわずか20円ほどである。
もちろんブラウザの利用頻度や広告の閲覧頻度はユーザーそれぞれで異なるため、もっと稼げる人もいるはずだ。
しかし、生活の足しになるほどの大きな金額を稼ぐことは難しいだろう。
Braveの最たる魅力は、プライバシー保護の性能に優れている点であり、収益性についてはおまけ程度のものとなっている。
ベーシックアテンショントークンとは?まとめ
今回は、Webブラウザ「Brave」とそのユーティリティトークンである「ベーシックアテンショントークン」について解説した。
この記事のまとめ
- BATは、Webブラウザ「Brave」のユーティリティトークン
- Braveでは、広告閲覧のインセンティブとしてBATがもらえる
- BATは、好きなサイトやクリエイターへのチップとして使える
- BraveでBATを受け取るには、bitFlyerの口座が必要
ユーザーのプライバシー保護に重点が置かれているBraveでは、Braveが出稿を認めた「プライベート広告」を見ることで、見返りにBATを獲得することができる。
興味がある方は、実際にBraveを使い、BATに触れてみてはいかがだろうか。
なお、BraveでBATを受け取るには、Braveと提携しているbitFlyerの取引口座が不可欠だ。
まだ口座をお持ちでないなら、ぜひこの機会にbitFlyerの口座開設も検討してみてほしい。
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