今回取り上げるOP Mainnet(旧Optimism)は、イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンの1つだ。
同チェーンのガバナンストークンである「OPトークン」は、レイヤー2ブロックチェーンの基軸通貨の中で3番目の規模の時価総額*を誇り、投資対象として高い人気がある。*2024年2月17日時点
本記事ではそんなOP MainnetおよびOPトークンについて、特徴や将来性などをわかりやすく解説していく。
この記事からわかること
- OP Mainnet/OPトークンの基本情報
- OP Mainnet/OPトークンの4つの特徴
- OPトークンの値動き
- OP Mainnet/OPトークンの将来性
- OPトークンを買える仮想通貨取引所
OPトークンは、いくつかの国内取引所に上場している。
またその中でもOPトークンを取引する上でのおすすめは、OKJだ。
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目次
OP Mainnet/OPトークンとは?
名称 | OPトークン |
シンボル・通貨単位 | OP |
発行基盤 | OP Mainnet (旧Optimism) |
サイトURL | https://www.optimism.io/ |
主な上場先 | OKJ bitbank Binance Japan |
OP Mainnetは、イーサリアムチェーンに接続されたレイヤー2ブロックチェーンの1つだ。
もともとはOptimismという名前だったが、「スーパーチェーン」の実現という目的の元、2023年6月に現在の「OP Mainnet」へと改称された。
OP Mainnet開発チームの言う「スーパーチェーン」とは、「OPスタック」というソフトウェアで開発されたレイヤー2ブロックチェーンによるネットワークのことを指す。
メインネットと付けられているとおりOp Mainnetは、その複数のレイヤー2ブロックチェーンで構成されたネットワーク「スーパーチェーン」において、中核を成す存在となることを目指している。
またOP Mainnetは「OPトークン」というガバナンストークンを持ち、OPトークンのホルダーは、OP Mainnetの運営に関わる意思決定に関われるようになっている。
ちなみにOPトークンは、2024年5月時点だとOKJ・bitbank・Binance Japanの国内3社に上場している。
OP Mainnet/OPトークンの特徴
さてOP MainnetとOPトークンは、次のような特徴を有している。
主な特徴
- イーサリアムのL2ブロックチェーン
- ロールアップ方式を採用している
- モジュラー型のブロックチェーン
- ユニークなガバナンスの仕組みを採用
イーサリアムのL2ブロックチェーン
OP Mainnetは、メインチェーンとなるイーサリアムの負荷軽減を目的として開発された、レイヤー2ブロックチェーンの1つだ。
以前のイーサリアムチェーンは、需要過多によって処理の遅延や手数料高騰が生じる「スケーラビリティ問題」に悩まされていた。
その問題を解消すべく、OP Mainnetを含むレイヤー2ブロックチェーンが生まれ、イーサリアムチェーンからトランザクションの実行処理の一部を請け負っている。
ロールアップ方式を採用している
OP Mainnetは、「Optimisticロールアップ」という技術によって、トランザクションの処理の効率化を図っている。
まずロールアップとは、レイヤー2で実行したトランザクションのデータをある程度ひとまとめにしてから、メインチェーン(イーサリアムチェーン)へと格納していく技術のことだ。
またOptimisticとは日本語に訳すと「楽観的」という意味になり、「Optimisticロールアップ」では、トランザクションがすべて有効であるという楽観的な前提のもとで、ロールアップの処理がおこなわれていく。
なお、もちろん不正行為を見逃しているのではなく、万が一不正が発見された場合は、その該当部分は再計算されて正しいデータへと後から修正される。
こうした仕組みによってOP Mainnetでは、厳正な精査を要するプロトコルと同等の安全性を保ちつつ、効率的にトランザクションを処理できるようになっている。
また効率的であることから、利用コスト(ガス代)も安く抑えられている。
モジュラー型のブロックチェーン
OP Mainnetは、OPスタックというソフトウェアで開発された「モジュラー型」のブロックチェーンだ。
モジュラー型ブロックチェーンとは、複数のレイヤーの組み合わせによって構築されるブロックチェーンのこと。
従来のブロックチェーン(モノリシック型ブロックチェーン)は、1つのブロックチェーンが、トランザクションの実行や検証などあらゆる機能をこなすのが基本だった。
一方でモジュラー型ブロックチェーンは、「トランザクションの実行レイヤー」「決済レイヤー」「データの検証・記録レイヤー」といったように、ネットワークを構成する各レイヤーに役割を振り分けられる。
そうすることによりモジュラー型ブロックチェーンは、効率的でスケーラビリティに優れた環境を実現している。
また、モジュラー型ブロックチェーンはその優れた性能から注目を集めており、仮想通貨業界の新しいトレンドとなりつつある。
ユニークなガバナンスの仕組みを採用
OP Mainnetは、「Optimism Collective」というユニークなガバナンスの仕組みを採用している。
またOptimism Collectiveは、「Token House」と「Citizens' House」という2つのハウスで構成されている。
Token Houseでは、OPトークンをとおして、そのホルダーがOP Mainnetの運営に関わるガバナンスに参加することができる。
一方でCitizens' Houseは、資産家に対してではなく、具体的にエコシステムに貢献した者へインセンティブが発生する「非金権主義」の場となっている。
この2つのハウスが、上手くバランスを取りながらOP Mainnetエコシステムの持続性を生み出している。
OPトークンの値動き
ここでOPトークンの値動きを確認しておこう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のチャートのとおりだ。
2023年末までの値動き
次にOP/USDチャートで、市場上場から2023年末までの値動きもおさらいしておこう。
OPトークンはエアドロップを経て、2022年6月に市場へと上場した。
これまでのところは幾度か乱高下を繰り返しつつも、長期目線で見れば、安値を切り上げて上昇トレンドを形成してきている。
また、OPトークンはまだまだ歴史が浅い銘柄なので、これからさらに値上がりしていく可能性は十分にある。
上昇の波に乗りたい方は、ぜひ今からでもOPトークンへの投資にトライしてみてはいかがだろうか。
OP Mainnet/OPトークンの将来性
もしもOPトークンへの投資を検討しているなら、その将来性も気になっているのではないだろうか。
ここでは以下の3つの要素から、OPトークンの将来性を考察していく。
将来性に関わる注目要素
- モジュラー型チェーンに注目が集まっている
- サイロ化されたL2チェーンの統合を目指している
- 着実にアップデートが進んでいる
モジュラー型チェーンに注目が集まっている
OP Mainnetを含むモジュラー型ブロックチェーンは、その高い性能から注目を集めており、仮想通貨・ブロックチェーン業界で新しいトレンドの1つとなってきている。
新興の技術なのでモジュラー型ブロックチェーンはまだまだ数が少なく、データアグリゲーターの「CoinMarketCap」によると、2024年2月時点でその関連銘柄は17種類ほどしかない。
一方で、その大半にブロックチェーンのユーザーや投資家から関心が寄せられており、17銘柄の内の実に7銘柄が時価総額ランキングでトップ100位入りを果たしている。
またカテゴリー全体で見て、トータルの時価総額は右肩上がりで増えており、その金額は2024年2月時点で200億ドル(約3兆円)を優に超えている。
トレンドの終わりを予測することは難しいが、まだしばらくはOP Mainnet/OPトークンにとって有利な環境が続いていくだろう。
サイロ化されたL2チェーンの統合を目指している
冒頭にも述べたとおりOP Mainnetの開発チームは、レイヤー2ブロックチェーン同士をつないで「スーパーチェーン」を作り上げる構想を持っている。
もしスーパーチェーンの構築が実現し、OP Mainnetがその中核となることができたら、市場に好感されてOPトークンへの投資需要も大きく伸びていくだろう。
着実にアップデートが進んでいる
OP Mainnetにはマイルストーン(節目を示した工程表)が設定されており、それに基づいて着実にアップデートが進められている。
直近では、「Fault Proof」の機能が実装される予定だ。
Fault Proofとは?
Fault Proofを直訳すると、「欠陥の証明」という意味になる。
「Fault Proof」とは、トランザクションに不正や不備などがあったときに、異議申し立てができる仕組みのこと。
アップデートによって、OP Mainnetがより安全かつ便利なプラットフォームになれば、自ずと実需は増えていくはずだ。
OPトークンの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、さまざまな銘柄の価格予想を発信しているところもある。
今回はその中の1つ「DigitalCoinPrice」をピックアップし、OPトークンの価格予想を紹介する。
DigitalCoinPriceにおけるOPトークンの今後10年の価格予想は、以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2024 | $3.26 | $7.73 | $7.98 |
2025 | $7.78 | $9.15 | $9.40 |
2026 | $10.71 | $12.99 | $13.16 |
2027 | $13.97 | $15.76 | $16.66 |
2028 | $13.97 | $15.76 | $16.66 |
2029 | $17.24 | $18.86 | $19.94 |
2030 | $24.51 | $26.86 | $27.02 |
2031 | $35.40 | $37.67 | $38.06 |
2032 | $49.90 | $51.13 | $52.27 |
2033 | $68.08 | $70.47 | $70.70 |
参考までに、Flareトークンの本記事執筆時点での価格と、史上最高値も載せておこう。
- 本記事執筆時点での価格:3.63ドル(2024年2月17日)
- 史上最高値:4.57ドル(2024年1月1日)
DigitalCoinPriceは、これからFlareトークンが堅調に値上がりしていき、10年後には70ドル台に到達すると予想している。
もちろん、上記の予想ほどスムーズに値上がりしていくとは限らない。
一方で、値幅で見て10年後に今の約20倍の価格になるというのは、過去の他銘柄の事例を見ても十分に起こり得る範疇だと言えるだろう。
OPトークンに関心があるなら、ぜひこうした予想も1つの参考にしつつ、同銘柄への投資を検討してみてほしい。
OPトークンを買える仮想通貨取引所
最初にも述べたとおりOPトークンは、2024年5月時点だと、
の国内3社に上場している。
また、これらの中でもイチオシはOKJだ。
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄* | BTC、ETH、ADA、APE、APT、ARB、ASTR、AVAX、BAT、BCH、DAI、DEP、DOGE、DOT、EFI、ENJ、ETC、FIL、FNCT、IOST、IOTX、KYAY、LSK、LTC、MASK、MATIC、MKR、OAS、OKB、PLT、QTUM、SAND、SHIB、SOL、SUI、TRX、XLM、XRP、XTZ、ZIL、OP、NEO、TON 【全43種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker ~0.07%、Taker ~0.14% |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:銘柄ごとで異なる |
その他のサービス | ステーキング Flash Deals 積立 API |
OKJの特長
- 取扱銘柄数が国内でトップクラス
- マーケットの流動性が高く、安定した取引が可能
- 積立やステーキングなど、サービスが充実している
OKJは、グローバルにサービスを手がけているOKグループが日本人向けに展開している仮想通貨取引所だ。
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OP Mainnet/OPトークンに関するQ&A
それでは最後に、OP MainnetおよびOPトークンに関してよくある質問を3つ、紹介しておく。
よくある質問
- OP Mainnetの開発者はだれですか?
- OP Mainnetを基盤としたDAppsはどのようなものがありますか?
- OP Mainnetは、サイドチェーンですか?
OP Mainnetの開発者はだれですか?
OP Mainnetは、非営利組織のOptimism Foundationが開発を主導している。
OP Mainnetを基盤としたDAppsはどのようなものがありますか?
OP Mainnetでは、DeFi(分散型金融プロトコル)やNFTマーケットプレイスなど、多種多様なDApps(分散型アプリ)が稼働している。
またUniswapやCurve Financeなど、メインネットであるイーサリアムチェーンから移植コピーされたものも多い。
くわしくは、以下のリンクからチェックしてみてほしい。
OP Mainnetは、サイドチェーンですか?
レイヤー2ブロックチェーンとサイドチェーンはよく混同されがちだが、それらは別物である。
OP Mainnetはイーサリアムチェーンのレイヤー2ブロックチェーンであり、サイドチェーンではない。
ちなみにサイドチェーンとは、他のブロックチェーン(イーサリアムチェーンなど)と互換性を持ちつつ、独立して稼働するブロックチェーンのことを指す。
サイドチェーンは独自のコンセンサスアルゴリズム(トランザクションを検証し、記録していく仕組み)を持ち、イーサリアムチェーンなどのコンセンサスアルゴリズムは継承しない。
一方でレイヤー2ブロックチェーンは、メインネットのコンセンサスアルゴリズムに依存し、トランザクションのデータもメインネットへと格納する仕様になっている。
OP Mainnet/OPトークンとは?まとめ
今回はブロックチェーン「OP Mainnet」と、そのガバナンストークン「OPトークン」について、特徴や将来性などを解説した。
この記事のまとめ
- OP Mainnetは、イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンの1つ
- レイヤー2同士をつなぐ「スーパーチェーン」の構築を目指している
- モジュラー型ブロックチェーンであり、スケーラビリティに優れている
- マイルストーンのとおりにアップデートが進んでいる
OP Mainnetはイーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンの1つであり、レイヤー2ブロックチェーン同士をつないだ「スーパーチェーン」の構築を目指している。
2023年12月に、独立したレイヤー1ブロックチェーンである「Lisk(リスク)」もスーパーチェーン構想への参画を表明しており、今後業界内で大きな台風の目になっていくかもしれない。
そんなOP Mainnetの将来性に期待する方は、ぜひOKJをとおして、OPトークンへの投資にチャレンジしてみてはどうだろうか。