Facebook社が会社名をMeta社に変えてまで注力していることなどから、近年高い注目を集めている「メタバース」。
一方で、まだまだ一般市民にとっては身近な存在ではなく、一部界隈では「メタバースは無意味」だという声も上がっている。
そこで今回は、本当にメタバースが無意味な存在なのかを解説していく。
メタバースに関心がある方は、ぜひ最後まで目をとおしてもらいたい。
この記事からわかること
- そもそもメタバースとは何か?
- メタバースが無意味と言われてしまう理由
- メタバースならではの魅力・優位性
- メタバースの将来性
- メタバースの市場規模・成長予測
- メタバース関連でおすすめの仮想通貨
結論から言うと、メタバースは決して無意味な存在ではない。
市場規模は年々拡大しており、世界のメタバース市場は、2030年に約136兆円に達する*と見られている。*Statista「2022年~2030年 メタバース市場における売上高」
ちなみに、仮想通貨市場にもメタバース関連銘柄は数多くあり、今の内に持ってくと、市場の成長に合わせて将来大きなリターンを得られるかもしれない。
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目次
メタバースとは?
メタバースとは、現実世界とは別に構築された仮想空間のことだ。
ユーザーはメタバースの中で、他のユーザーとコミュニケーションを取ったり、自由な活動をおこなったりすることができる。
メタバースが用いられるジャンルは、ゲームやビジネスツールなど多種多様だ。
ゲームの場合だと、「Minecraft」や「どうぶつの森」が代表例として挙げられる。
またビジネス関連だと、バーチャルオフィスの「MetaLife」などのツールがある。
ちなみに、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)のデバイスは、メタバースの体験方法を変えるためのものである。
それらのデバイスと、仮想空間そのものであるメタバースは別物なので、混同しないように注意しよう。
メタバースは無意味と言われる理由
さてまずは、メタバースは無意味だと言われる理由を整理していこう。
無意味と言われる主な理由
- ジャンル次第では他の技術で代替が可能
- Meta社のメタバース事業が思わしくない
- VRデバイスが普及していない
ジャンル次第では他の技術で代替が可能
先ほど述べたようにメタバースは、ゲームやビジネスツールなどのさまざまなジャンルで用いられている。
だが、ジャンルによっては、目的を果たすための手段が必ずしもメタバースである必要はない。
例えばビジネスの一場面において、ネットを介してオンラインの会議をするとしよう。
メタバースでバーチャルオフィスをつくるのも一つの手だが、わざわざメタバースを使わなくとも、「Zoom」や「Skype」などのビデオミーティングサービス、もしくは「ChatWork」をはじめとしたチャットアプリを使えば事足りる。
このように、ジャンル次第ではメタバースの有用性が薄れてしまうことが、「メタバースは無意味だ」という論調を呼ぶ一因となっている。
Meta社のメタバース事業が思わしくない
Meta社(旧Facebook社)は、メタバース領域に事業としての魅力があると感じ、2021年末に会社名を変え、多額の資金を投じてメタバース事業の推進に乗り出した。
ところがこれまでのところ、Meta社のメタバース事業は赤字を垂れ流し続けている。
2023年第3四半期決算では、メタバース事業に取り組むReality Labs部門は約35億ドル(約5,300億円)もの赤字を出した。
これは、2023年第3四半期を含めた過去8四半期で最低の数値だ。
このように大手IT企業のMeta社ですら苦戦していることが、メタバースへの懐疑的な声をより大きくしている。
VRデバイスが普及していない
メタバースは、VRデバイスを利用することで、より深く楽しむことができる。
だがVRデバイスの普及率は、まだまだ低いのが現状だ。
大手会計・監査企業「デロイト」の消費者調査によると、日本におけるVRデバイスの普及率は、2022年時点でわずか3%に留まっているとのこと。
国によって多少の差はあるだろうが、どの国もスマホやPCの普及率には遠く及ばないのは明らかだ。
そうしたVRデバイスの現状からも、メタバースの価値を疑う声が上がっている。
メタバースならではの魅力・優位性
さて、ここまではメタバースのネガティブな要素を取り上げてきた。
対して続いては、メタバースならではの魅力・優位性を整理しておこう。
メタバースの魅力・優位性
- 他の技術で体験できないことを楽しめる
- 現実世界でのいやなことはカットできる
- Web3や仮想通貨、NFTとの親和性がある
他の技術で体験できないことを楽しめる
前述のとおりメタバースは、用いるジャンル次第で、他の技術で代替可能なケースもある。
しかしその逆に、他では味わえない体験をメタバースで生み出すことも可能だ。
例えば、VRデバイスを付けてメタバースの大空を自由に飛び回る感覚は、従来のゲームや映画などでは体感できない。
また、「ポケモンGO」に代表されるようなARで現実とバーチャルを融合する体験も、他の技術には置き換えられないだろう。
現実世界でのいやなことはカットできる
メタバースは現実世界を模倣・再現できるが、それと同時に、現実世界のいやな部分や面倒な部分は簡単に省略できる。
例えば、現実世界で目的地へと行きたい場合は、相応の時間やコストを必要とする。
一方でメタバースなら、より高速な移動手段を用意したり、コマンドでのワンタッチで目的地に飛んだりすることで、無駄な時間とコストを丸ごと省略できる。
そのように現実世界だと面倒な部分をカットし、目的を簡潔に果たせる点がメタバースの魅力の1つであり、現実世界のビジネスを侵食し得るポテンシャルにつながっている。
Web3や仮想通貨、NFTとの親和性がある
Web3とは、GAFAMなどの中央集権的な組織に依存せず、ユーザー同士で分散的(非中央集権的)に管理される次世代のインターネットのことを指す。
またNFTは、ブロックチェーンを基盤とした代替不可能なデジタルデータのことである。
メタバースは、Web3やNFT、仮想通貨との親和性が高く、これまでにない新たな経済圏の下地になるのではないかと期待されている。
以上、メタバースならではの魅力や優位性を3つ紹介した。
こうした魅力・優位性の部分にフォーカスしていけば、メタバースは十分に発展していくことが可能であるはずだ。
メタバースの将来性
次に、メタバースの将来性に大きく影響し得る注目要素を3つ、紹介しておこう。
将来性に関わる注目要素
- 一部のデバイスの価格が下がっている
- 一度体験すれば意識が変わる
- AIがメタバースの可能性を拡げてくれる
一部のデバイスの価格が下がってきている
先ほど紹介したようにメタバースの体験を拡張してくれるVRデバイスは、まだほとんど一般に普及していない。
また、これまで普及を妨げてきた大きな要因の1つが、デバイスの価格の高さだ。
ただ近年、一部のVRデバイスの価格が徐々に下がってきている。
VRデバイスの中ではMeta社の「Meta Quest(旧Oculus Quest)」がもっとも有名であり、1世代前のモデル「Meta Quest2」は当初、128GBモデルが定価5万9,400円で販売されていた。
しかし新モデルのMeta Quest3が登場すると、旧型のMeta Quest2は一気に約1万円も値下げされ、店舗によっては4万円以下で買えるようになった。
今後も技術が発展していけば、一部のデバイスではより低価格化が進むはずだ。
また、お手頃な価格で買えるようになれば、デバイスを手に取る人も増えていくだろう。
一度体験すれば意識が変わる
メタバースは発展途上の分野であり、メタバースを一度も体験したことがない人は、世界中に数多くいる。
さらに実体験がないことから、メタバースに対してあらぬ偏見を持っている人も一定数いる。
しかし、今後メタバースのコンテンツが拡大し、デバイスの普及が進む中で一度でもメタバースを体験すれば、人々の意識は大きく変わることになるだろう。
また人々の意識が変われば、普及のペースは上がっていくはずだ。
AIがメタバースの可能性を拡げてくれる
メタバース内のコンテンツを作成するには、人力のみだと多大な労力を要する。
しかし近年、生成系AIの発展が著しく進んだことで、メタバース開発の一部をAIが肩代わりしてくれるようになってきた。
またAIを活用する動きは、まだまだこれから加速度的に進むだろう。
AIの活用で、よりクオリティの高いコンテンツをつくったり、開発コストを削減したりすることができれば、メタバースの普及のハードルは大幅に下がるものと見られている。
メタバースの市場規模・市場予測
ここで参考として、メタバースの現状の市場規模と、今後の成長予測を紹介しておこう。
マーケット調査企業の「Statista」のレポートによると、2022年のメタバースの世界市場規模は、655億ドル(約9兆5,000億円)だったと推定されている。
また、これから成長を続け、2030年には9,366億ドル(約136兆円)に達すると予想されている。
こうした市場規模の実数値と成長予測を見れば、メタバースが無意味だとする論調が的外れだということが、明確に理解できるだろう。
メタバース関連のおすすめ仮想通貨
前述のとおりメタバースは、仮想通貨やNFTとの親和性があり、すでに多くのメタバース関連のブロックチェーンおよび仮想通貨が存在している。
また、今後メタバース市場が拡大するなら、今の内にメタバース関連銘柄に投資しておきたいところだ。
そこで最後に、おすすめのメタバース関連銘柄を3種類、紹介しておく。
おすすめのメタバース関連銘柄
- ICPトークン【Internet Computer】
- CMPコイン【Caduceus】
- THETA【Theta Network】
ICPトークン【Internet Computer】
名称 | ICPトークン |
ティッカーシンボル・通貨単位 | ICP |
ローンチ時期 | 2021年5月(メインネットのローンチ) |
価格* | 4.81ドル/ICP |
時価総額ランキング* | 32位 |
サイトURL | https://internetcomputer.org/ |
Internet Computer(インターネット・コンピュータ)は、特定の企業に依存しない「分散型(非中央集権型)」のインターネットの実現を目指すブロックチェーンプラットフォームだ。
エコシステム内ではさまざまなDApps(分散型アプリ)が稼働しており、メタバース関連のコンテンツも10種類以上ある。
またICPトークンは、Internet Computerエコシステムを支えるネイティブトークンであり、各種決済やガバナンスなどに用いられている。
CMPコイン【Caduceus】
名称 | CMPコイン |
ティッカーシンボル・通貨単位 | CMP |
ローンチ時期 | 2022年7月 |
価格* | 0.034ドル/CMP |
時価総額ランキング* | 1,382位 |
サイトURL | https://www.caduceus.foundation |
Caduceus(カデュケウス)は、メタバースの開発に特化したブロックチェーンだ。
メタバースの開発者に対し、開発に必要なツール一式と、コンテンツが稼働し続ける上で最適な環境を提供している。
ネイティブトークンは「CMPコイン」といい、Caduceusエコシステム内での決済手段や、ネットワークを保護する手段として使用されている。
THETA【Theta Network】
名称 | THETA |
ティッカーシンボル・通貨単位 | THETA |
ローンチ時期 | 2018年 |
価格* | 0.98ドル/THETA |
時価総額ランキング* | 55位 |
サイトURL | https://www.thetatoken.org |
Theta Network(シータ・ネットワーク)は、動画配信などのエンタメ分野に特化したブロックチェーンプラットフォームであり、「THETA」はそのネイティブトークンだ。
Theta NetworkはNFTにも注力しており、SONYと連携し、SONYの空間再現ディスプレイと互換性がある「3D NFT」の開発をおこなっている。
また3D NFTは、メタバースでの活用も期待されている。
以上、おすすめのメタバース関連銘柄を3つ挙げたが、これらはいずれも仮想通貨取引所の「MEXC(エムイーエックスシー)」で取り扱われている。
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MEXCの特長
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- 取扱銘柄は2,500種*以上
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- 日本語表記に完全対応
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まとめ:メタバース市場はこれから拡大していく
今回は、メタバースが無意味なのかどうかを解説した。
この記事のまとめ
- Meta社の経営不振などを理由に一部で”メタバースは無意味”との声が上がっている
- メタバースには、他の技術には代えられない魅力がある
- Meta社が振るわずとも、全体で見れば、メタバースの市場は拡大し続けている
- メタバース関連の仮想通貨に先行投資すると将来大きなリターンにつながるかも
メタバースの技術は、扱われるジャンルによっては、その存在意義を十分に発揮できないケースもある。
しかしその逆に、メタバースでしか味わえない体験をもたらしてくれることも多々ある。
また、市場規模は年々拡大しており、その数値を見ればメタバースが有望なコンテンツであることは一目瞭然だ。
関心がある方は、ぜひ自分で実際にメタバースを体験してみて、その体験からメタバースの有用性を考察してみるといいだろう。
なお、成長市場であるメタバースは、投資対象としても魅力的だ。
仮想通貨業界にもメタバース関連銘柄が数多くあるので、その成長性に期待する方は、MEXCなどをとおして関連銘柄への先行投資にトライしてみてはいかがだろうか。