国内取引所におけるデリバティブ取引は、どの事業者も基本的にレバレッジ取引(裁量取引)しか選択肢がない。
デリバティブ取引とは?
原資産(仮想通貨)から派生した取引サービスのこと。
先物取引や仮想通貨CFD、オプション取引などがそれに当たる。
一方で海外取引所は、デリバティブ取引のバリエーションが豊富なところが多く存在する。
今回はそんな海外取引所からBybit(バイビット)をピックアップし、デリバティブ取引でのサービス内容や魅力などをわかりやすく解説していく。
国内取引所のサービスでは物足りない方は、ぜひ本記事を最後まで読んでみてほしい。
この記事からわかること
- Bybit|デリバティブ取引の基本情報
- Bybit|デリバティブ取引の種類
- Bybit|デリバティブ取引の魅力
- デリバティブ取引(無期限先物)のやり方
Bybitの特長
- 世界で累計4,500万人以上に選ばれている
- 日本語表記に完全対応
- 取扱銘柄は1,400種類以上*
- 取引手数料が0.1%以下と格安
- 先物取引のレバレッジは最大125倍
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目次
Bybitのデリバティブ取引とは?
デリバティブ取引とは、仮想通貨の価格に基づく金融派生商品のことだ。
後ほど詳しく紹介するが、Bybitでは先物取引やオプション取引など、デリバティブ取引に属するサービスが複数用意されている。
なお現物取引と比較すると、デリバティブ取引の各サービスは、総じて次のような特徴を有している。
共通した特徴
- 元手(証拠金)を担保にしてレバレッジをかけられる
- 買いと売りのどちらからでも仕掛けられる
- 仮想通貨の現物のやり取りはない
Bybit|デリバティブ取引の種類
Bybitのデリバティブ取引のバリエーションは、以下のとおり。
デリバティブ取引の種類
- 無期限先物取引
- 先物取引
- USDCオプション取引
- レバレッジトークン
- コピートレード
- 取引ボット
- デモ取引
無期限先物取引
決済期限のない先物取引で、Bybitのデリバティブ取引の主力商品。
400種類以上*の銘柄が揃っており、銘柄次第でレバレッジは最大125倍まで掛けられる。*2024年9月時点
また、ステーブルコインのUSDTとUSDC、そしてビットコインなどのメジャー銘柄を担保にすることができる。
Bybit無期限先物の利点
- 国内取引所と比べて銘柄ラインナップがケタ違い
- 大きなレバレッジを掛けられる
- 任意でレバレッジの変更が可能
- マージンモードを選べる
- 資金調達率によるアービトラージで稼ぐこともできる
先物取引
決済期限のあるオーソドックスな先物取引。
レバレッジは、最大50倍までに設定されている。
基本的にUSDCが担保として用いられているが、ビットコインもしくはイーサリアムを担保にできる通貨ペアもある。
また無期限先物取引と違って先物取引には、資金調達率がない。
資金調達率とは?
資金調達率とは無期限先物市場の価格と現物価格の差のことで、無期限先物取引において実質的なポジションの維持手数料となっている。
ロングトレーダーとショートトレーダーの間でやり取りされる。
そのため、ポジション保有中の資金調達率による投資資金の増減を気にする必要がない。
USDCオプション取引
オプション取引は、短期的な値動きを予測する金融商品だ。
一般的には「High&Low」や「バイナリーオプション」とも呼ばれている。
対象はビットコイン・イーサリアム・ソラナの3種類から選択可能で、決済通貨にはUSDCが指定されている。
オプション取引の利点
- 大きなレバレッジを掛けられる
- 仕組みがシンプルでわかりやすい
- 現物取引と併用し、リスクヘッジとしても使える
レバレッジトークン
レバレッジトークンは、原資産の価格変動に追従しつつ、その変動幅がレバレッジで増幅されている金融商品だ。
例えばBTC3L(ロング)は、購入後に値上がりすると、現物のビットコインを買った場合と比べて大よそ3倍のリターンを得られるように設計されている。
また、先物取引と違って「証拠金」の概念がなく、強制決済のリスクがないのが魅力の1つとなっている。
コピートレード
実績のあるトレーダーを選び、そのトレーダーの戦略を自動コピーできるサービス。
また、自身が戦略を提供する側になり、成果報酬で稼ぐことも可能だ。
取引ボット
取引ボットは、あらかじめ設定したパラメータにしたがって、自動で売買を繰り返してくれるツールだ。
現物取引と先物取引のどちらでも使うことができる。
プログラミングの知識は不要であり、与えられた項目に数値を入力していくだけで、かんたんにオリジナルのボットを組むことができる。
また自分で設定を組めるだけでなく、Bybitが提案してくれるバックテスト済みのボットを使うことも可能だ。
デモ取引
自身の資産をリスクに晒すことなく、デモで取引の実戦経験を積めるサービスだ。
デモ取引は、デリバティブ取引だけでなく、現物取引でも利用することができる。
Bybit|デリバティブ取引の魅力
デリバティブ取引の取扱商品を紹介したが、ここであらためて、それらの魅力を整理しておこう。
Bybit|デリバティブ取引の魅力
- 取引コストがリーズナブル
- レバレッジの自由度が高い
- 運用の選択肢が豊富
- 取扱銘柄が豊富
- 統合取引アカウントが便利
取引コストがリーズナブル
いくつかの国内取引所では、Bybitのような海外取引所のデリバティブ取引に代わるものとして、レバレッジ取引(仮想通貨CFD)のサービスが提供されている。
ただ、需要がほぼ日本人投資家のみに限られる国内取引所では、レバレッジ取引において割高な利用コストを取られがちだ。
一方でBybitは、累計で3,000万人近いユーザー*を抱えており、薄利多売が可能だ。*2024年5月時点
デリバティブ取引の取引手数料もリーズナブルで、例えば先物取引やオプション取引では、いずれも0.1%に満たない手数料で取引を楽しむことができる。
取引の種類 | 取引手数料* |
---|---|
無期限先物取引 | Maker:0.055% Taker:0.020% |
先物取引 | Maker:0.055% Taker:0.020% |
オプション取引 | Maker:0.020% Taker:0.020% |
レバレッジの自由度が高い
国内取引所のレバレッジ取引は、ユーザーの資産保護の観点から、どの事業者もレバレッジが最大2倍までに制限されている。
それに対してBybitのデリバティブ取引の場合は、資産保護よりもユーザーの裁量の広さに重きが置かれており、ユーザーが自ら判断してより大きなレバレッジを掛けることもできる。
先ほども紹介したが、無期限先物取引なら最大で125倍のレバレッジを掛けられる。
運用の選択肢が豊富
国内取引所では、レバレッジ取引を用いた関連サービスがほぼ存在しない。
かたやBybitは、オプション取引やコピートレードなど、オーソドックスな先物取引以外にも選択肢が豊富に用意されている。
またコピートレードや取引ボットは、実績のあるトレーダーやボットを真似することにより、投資初心者でも十分に継続して稼げる見込みがある。
取扱銘柄が豊富
レバレッジ取引で国内最多の取扱銘柄を揃えているのはDMM Bitcoinなのだが、その数は34種類*と、50種類にも満たない。*2024年9月時点
一方でBybitの場合は、例えば無期限先物取引なら、400種類以上*の銘柄が用意されている。*2024年9月時点
ラインナップが豊富なので、より多くのチャンスを掴むことが可能だ。
統合取引アカウントが便利
Bybitの「統合取引アカウント」は、現物・デリバティブ・オプションの取引を一括管理できるアカウント(口座)であり、以下のような利点がある。
主な利用メリット
- 資金の振替が不要(1つのアカウントで現物・デリバティブ・オプションの取引ができる)
- 現物資産をデリバティブ取引の担保に充てられる
- 証拠金の取り扱いモードを自由に設定できる
現物取引だけに取り組むなら特段のメリットは生まれないが、デリバティブ取引も利用する場合には、統合取引アカウント(口座)の有用性を強く実感できるだろう。
デリバティブ取引(無期限先物)のやり方
前述のとおり、Bybitのデリバティブ取引にはさまざまな種類がある。
今回はそれらの中から、USDT(テザー)を証拠金とした「無期限先物取引」をピックアップし、そのやり方をかんたんに紹介しておこう。
無期限先物のやり方
- USDTを用意する
- 取引する通貨ペアを選ぶ
- 証拠金の扱いを決める
- 最大のレバレッジ倍率を決める
- 注文方法を決める
- 数量などを決めて注文を入れる
USDTを用意する
まずは、担保および決済通貨として用いるステーブルコインのUSDT(テザー)を用意しよう。
USDTは国内取引所で取り扱われていないため、以下のように国内取引所とBybitの現物取引を併用して用意するのが基本だ。
USDTの調達方法
- 国内取引所でBTCなどを購入
- BTCをBybitに送金
- BybitでBTCをUSDTに換金
取引する通貨ペアを選ぶ
次に、取引する通貨ペアを決めよう。
取引可能な通貨ペアは、取引画面左上にあるアイコンをクリックすると、一覧で表示することができる。
ちなみに今回は、例としてBTC/USDTを取り上げる。
証拠金の扱いを決める
Bybitでは、証拠金(担保)の扱いを以下の3つのモードから選択することができる。
3つのモード
【分離マージンモード】
ポジションごとで一定額の証拠金を要するモード。
強制決済される場合は、そのポジションに割り振られた証拠金のみが損なわれる。
【クロスマージンモード】
すべてのポジションで証拠金が共有されるモード。
強制決済される場合、先物アカウントにあるすべての証拠金を失う可能性がある。
【ポートフォリオマージンモード】
現物資産を含むポートフォリオ全体でリスク管理をおこなうモード。
現物資産によるリスクヘッジをしておくと、クロスマージンモードよりも必要な証拠金を減らすことができる。
上記3つから、自身の戦略に合ったものを選択しよう。
最大のレバレッジ倍率を決める
USDTを担保とするBTC/USDTの無期限先物取引は、レバレッジの最大倍率が100倍に設定されている。
また1~100倍までの間で、ユーザー自らが取引の際のレバレッジ倍率をコントロールすることができる。
なお初心者の内は、実際に使うレバレッジを5倍程度までに抑えておくことをすすめる。
資金管理・リスク管理に慣れてきたら、そこから自身の戦略に合わせて調整していくといいだろう。
注文方法を決める
Bybitの無期限先物では、成行注文以外にも以下のような注文方法が用意されている。
注文方法の種類
- 成行注文
- 指値注文
- 追跡指値注文
- TWAP
- アイスバーグ
- 分割注文
- Webhookシグナル取引
これらの中から、自身の戦略に合ったものを選択しよう。
なお、これらすべてを紹介すると非常に長くなるため、今回は説明を割愛し、成行注文について解説していく。
だがBybitを使い慣れてきたら、ぜひさまざまな注文の仕方を試してみてほしい。
数量などを決めて注文を入れる
成行注文はその名のとおり、現状の市場価格で取引をするので、基本的に売買したい数量(または金額)さえ入力すれば、かんたんに取引することができる。
また必要であれば、任意で利確と損切りの水準を決めておくことも可能だ。
ひととおりの設定が済んだら、あとは売買の方向(ロングまたはショート)を決めて注文を出すだけだ。
以上、Bybitの無期限先物取引について、基礎的な部分を解説した。
ここで解説したのは、デリバティブ取引の中でもごく一部に過ぎず、実際にはさまざまな方法で仮想通貨投資を楽しむことができる。
興味がある方はぜひ、実際にBybitでデリバティブ取引にトライし、実戦の中で使い方を覚えていってほしい。
Bybit|デリバティブ取引に関するQ&A
最後に、Bybitのデリバティブ取引に関してよくある質問を3つ紹介しておく。
よくある質問
- デモ取引に利用期間の制限などはありますか?
- 無期限先物でポジションの維持コストはかかりますか?
- 各サービスの取扱銘柄はどこで確認できますか?
デモ取引に利用期間の制限などはありますか?
デモ取引に、利用期間や回数の制限は設けられていない。
自信を持って取引に臨めるようになるまで、何度でも利用することができる。
無期限先物でポジションの維持コストはかかりますか?
無期限先物取引では、ポジションの維持コストとして「資金調達手数料」を徴収される。
ただ資金調達手数料は、Bybit側に支払うのではなく、無期限先物でポジションを保有しているユーザー間で支払う仕組みになっている。
その比率(資金調達率という)がプラスの場合は、ロングポジションの保有者がショートポジションの保有者に手数料を支払わなければならない。
逆にマイナスなら、ショートポジションの保有者がロングポジションの保有者に支払うことになる。
このように資金調達手数料は、必ずしも一方が払い続けるものではなく、状況次第では自身が手数料を受け取る側に回ることもある。
各サービスの取扱銘柄はどこで確認できますか?
現物取引やデリバティブ取引の各サービスの取扱銘柄は、「相場情報」から一覧でチェックすることができる。
Bybitのデリバティブ取引まとめ
今回はBybitのデリバティブ取引について、そのバリエーションや魅力などを解説した。
この記事のまとめ
- Bybitは、先物取引を中心としたデリバティブ取引を提供している
- どのサービスも手数料がリーズナブル
- 無期限先物では、最大125倍のレバレッジを掛けられる
- 取引ボットやコピートレードでの運用も可能
Bybitのデリバティブ取引では、無期限先物取引やオプション取引、コピートレードや取引ボットなど、さまざまなサービスが揃っている。
また基本的にどのサービスも、利用コストが非常にリーズナブルになっている。
無料で口座をつくれるので、ぜひこの機会にBybitで口座をつくり、デリバティブ取引での資産運用にトライしてみてほしい。