海外取引所のBitget(ビットゲット)には、国内取引所にはない便利なサービスが数多くラインナップされている。
今回取り上げるのは、その中の1つである「取引ボット」だ。
取引ボットは、簡単な設定でおこなうだけで、さまざまな戦略に基づく売買を自動でしてくれる。
本記事ではそんなBitgetの取引ボットについて、戦略のバリエーションや特徴などを解説していく。
取引ボットを使ってみたい方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてもらいたい。
この記事からわかること
- Bybitの取引ボットの基本情報
- 取引ボットの特徴
- 取引ボットのバリエーション
- 取引ボット(現物グリッド)の使い方
Bitgetの口座は、ネットからの申し込みでかんたんに開設することができる。
まだBitgetを使ったことがなければ、先に口座をつくっておこう。
Bitgetの特長
- 取扱通貨が800種類以上*
- 日本語表記に完全対応
- 取引手数料が0.1%以下
- サービスのバリエーションが豊富
- 独自トークン「BGB」を発行
*2024年8月時点
Bitgetの取引ボットとは?
ボットの種類 | 現物/先物グリッドボット 現物/先物ポジショングリッド 現物自動投資+ スマートポートフォリオ 現物/先物積立(マーチンゲール) 現物/先物CTA 先物クオンツ 先物シグナルボット |
ボットを使える取引 | 現物取引 無期限先物取引 |
取引可能な銘柄 | 裁量取引と同じ |
利用手数料 | 基本無料* *裁量取引と同じく、取引手数料はかかる |
取引ボットは、ユーザーがあらかじめ設定した戦略とパラメータに基づいて、仮想通貨の自動売買を繰り返してくれるツールだ。
取引ボットを使えば、日ごろ仕事で忙しく自分で取引をする時間を取れないような人でも、稼ぐチャンスを逃すことがない。
作成の際にプログラミングの知識は不要で、
- いくつかの種類から自分に合ったものを選択
- 与えられたパラメータに数値を入力
という2つの操作をおこなうだけで、自分好みのボットをつくることができる。
Bitgetの取引ボットの特徴
さてBitgetの取引ボットには、次のような特徴がある。
主な特徴
- バリエーションが豊富
- 設定が簡単
- 用意された設定を使うことも可能
- 利用手数料がかからない
バリエーションが豊富
後ほど詳しく紹介するが、Bitgetの取引ボットには、
- 押し目買い・戻り売りを繰り返すグリッドボット
- 平均取得単価を下げられるマーチンゲールボット
- テクニカル指標に従って取引をおこなうCTAボット
など、さまざまなバリエーションが用意されている。
また、その豊富なバリエーションの中から、自身の投資戦略に合ったものを選んで使うことができる。
設定が簡単
前述のとおり、Bitgetの取引ボットを作成する際には、プログラミングの知識が一切いらない。
取引する銘柄とボットの種類を選んだのち、用意されているパラメータに数値を入力するだけで、かんたんにオリジナルのボットをつくることが可能だ。
用意された設定を使うことも可能
Bitgetの取引ボットにおいて、パラメータの数値は必ずしも自分で決める必要がない。
バックテスト済みのボットを使ったり、熟練トレーダーが作成したボットをコピーしたりすることもできるからだ。
また、実績のあるボットや人気のあるボットを真似して使えば、投資技術が乏しい初心者でも稼げる見込みがある。
利用手数料がかからない
取引ボットは、特段の利用手数料がかからない。
基本的には、裁量取引(現物取引・先物取引)と同じ取引手数料を支払うだけで使用することができる。
取引ボットのバリエーション
続いて、Bitgetで用意されている取引ボットの種類を紹介しておこう。
取引ボットの種類
- 現物/先物グリッドボット
- 現物/先物ポジショングリッド
- 現物自動投資+
- スマートポートフォリオ
- 現物/先物積立(マーチンゲール)
- 現物/先物CTA
- 先物クオンツ
- 先物シグナルボット
現物/先物グリッドボット
グリッドボットは、あらかじめ設定した価格の範囲内において、一定間隔で売買を繰り返してくれるボットだ。
現物取引と先物取引で、それぞれ利用することができる。
例えば現物取引で使用したら、以下の図のように、設定した範囲内で「押し目買い(買付)」と「戻り売り(利確)」を自動的に繰り返してくれる。
現物/先物ポジショングリッド
ポジショングリッドも、基本的な仕組みはグリッドボットと変わらない。
しかし通常のグリッドボットと違って、
- 売買を繰り返す価格範囲
- グリッドの数
は、バックテストに基づいてあらかじめ最適な数値が設定されている。
ユーザーは投資金額を決めるだけで、期待値の高いボットを使えるということだ。
現物自動投資+
現物自動投資+は、国内取引所における自動積立サービスに近い。
あらかじめ、
- 積み立てる銘柄
- 積立頻度
- 積立金額
を設定しておくと、その設定のとおりに買い付けをおこなってくれる。
また日本の自動積立サービスとの相違点として、現物自動投資+では、設定次第で買い付けた後の自動運用もしてくれる仕様になっている。
「Earnブースト」という設定をオンにしておくと、買った仮想通貨をステーキングなどの「Earn商品」に自動で回してくれて、インカムゲインを得ることができる。
スマートポートフォリオ
スマートポートフォリオを使うと、ポートフォリオの資産比率をあらかじめ定めた状態で保ってくれる。
例えばビットコインとイーサリアムの2銘柄でポートフォリオを組み、両者をドル換算で1:1の価値になるようにしたいとしよう。
最初にそれぞれ1:1(例えば両方10USDT分)になるように購入したとしても、本来そのまま放置していれば、価格変動によって両者の価値は乖離していく。
しかしスマートポートフォリオを使えば、自動売買によってポジション調整がなされ、2つの通貨の価値が一貫して1:1の比率で保たれる。
ちなみにポートフォリオの構成銘柄や比率は、自分で組めるだけでなく、Bitgetが推奨するものを使うことも可能だ。
現物/先物積立(マーチンゲール)
積立(マーチンゲール)ボットは、マーチンゲール手法の原則に基づいて構築されたボットだ。
マーチンゲール手法とは?
「負けたら次に賭ける金額を倍にし、勝ったら最初の賭け金に戻す」という取引戦略のこと。
例えば現物取引でマーチンゲールボットを使うと、投資対象の価格が下がるたびに、あらかじめ定めた比率分だけ投資額を増やしながら、自動で押し目買いを繰り返してくれる。
そうすることで平均取得単価を下げることができ、ひいては損失のリスクを抑えられる。
現物/先物CTA
CTAボットは、MACDなどのテクニカル指標のシグナルをトリガーとして、自動で取引を繰り返してくれる。
他のボットと比べて、より柔軟に価格動向に追従した取引ができるのが特徴だ。
利用できるテクニカル指標は、以下の4つがある。
- MACD(移動平均収束拡散手法)
- ボリンジャーバンド
- MA(移動平均線)
- RSI(相対力指数)
先物クオンツ
先物クオンツは、
- ファンダメンタルなどのデータ
- 各投資家の財務状況
- リスク選好度
- 財務目標
などを考慮し、洗練されたデータモデルとバックエンドのアルゴリズムを通じて、最適な投資戦略を提供してくれるボットだ。
戦略はアルゴリズムが組んでくれるので、ユーザー側は戦略の方向性(ロング・ショート・中立)を選び、レバレッジ倍率と投資金額(証拠金)を決めるだけでOKだ。
先物シグナルボット
先物シグナルボットは、高性能チャートのTradingViewと統合されたボットだ。
TradingViewのテクニカル指標をトリガーとして、売買をおこなってくれる。
他のボットと比べるとやや設定が難解で、上級者向けのサービスとなっている。
取引ボット【現物グリッド】の設定方法
前述のとおりBitgetの取引ボットは、大きく分けて8種類用意されている。
今回はその中からグリッドボット(現物グリッド)を取り上げ、設定の仕方を紹介していく。
ボット(現物グリッド)の設定方法
- 使うボットを選ぶ
- 通貨ペアを決める
- 設定方法(自動または手動)を選ぶ
- 投資金額を決める
使うボットを選ぶ
Bitgetにアクセスしたら、まず上部メニューバーにある「自動売買」をクリックする。
するとボットの一覧が表示されるので、その中から使いたいボット(今回は現物グリッド)を選択しよう。
通貨ペアを決める
次に、ボットで取引する通貨ペアを決めよう。
チャート左上にある通貨ペアの名称をクリックすると、Gate.ioで取り扱われている通貨ペアが一覧で表示される。
その中から投資したいものを選ぼう。
なお今回は、例としてBTC/USDTを取り上げる。
設定方法(自動または手動)を選ぶ
続いて、Bitgetが用意したプランを使うか、自分でパラメータを設定するかを選択しよう。
なお初心者の方には、闇雲に自分で設定するよりも、用意されたいずれかのプランを使うことをおすすめする。
用意されたプランは、いずれもバックテストがなされており、
- バックテストでの利回り
- 大まかな戦略(積極型・安定型など)
などが提示されている。
それらをよく見比べて、自身の投資方針に合ったものを選ぼう。
投資金額を決める
利用するプランを決めたら、そのプランの「利用する」ボタンをクリックする。
あとは投資する金額を入力するだけでOKだ。
金額入力後に「このBotを使用する」をクリックすると、選んだプランのとおりに自動で売買をしてくれる。
以上、現物グリッドの使い方を簡潔に紹介した。
今回は、Bitgetが用意したプランを使う流れを紹介したが、もちろんボットのパラメータは自分で設定することもできる。
また言うまでもなく、現物グリッド以外のボットを選んでもいい。
興味がある方はぜひ、実際にBitgetで各種ボットに触れてみてほしい。
Bitget|取引ボットに関するQ&A
最後に、取引ボットに関してよくある質問を3つ紹介しておく。
よくある質問
- 取引ボットはどのようなユーザーに適していますか?
- おすすめのボットを教えてください。
- 取引ボットで人気の銘柄を教えてください。
取引ボットはどのようなユーザーに適していますか?
もしも利用手数料がかかるのであれば、自力で稼ぐ技術を持つ方には、余計なコストを払ってまで取引ボットを使うことをすすめないだろう。
しかし実際のところは、前述のとおりボットを利用する際に利用手数料は発生しない。
したがって取引ボットは、初心者からベテランまですべてのユーザーにおすすめできる。
おすすめのボットを教えてください。
Bitgetの各種取引ボットはそれぞれ異なるメリットがあり、一概にどれがいいとは言い切れない。
ただ筆者個人の意見としては、グリッドボットやマーチンゲールボットなど、仕組みが明確にわかるボットをおすすめしたい。
なぜなら、思いどおりにいかなかったときにいくらでも調整できるからだ。
逆に、先物クオンツのように中身が見えないボット(⇒ユーザー側で後から調整できないボット)は、正直なところあまりおすすめしない。
取引ボットで人気の銘柄を教えてください。
Bitgetの取引ボットでも、ビットコインやイーサリアム、SOLトークンやリップルといったメジャー銘柄が、投資対象として人気を集めている。
また、保有すると手数料割引などの特典を受けられるので、Bitgetの独自トークンであるBGBも人気だ。
Bitgetの取引ボットまとめ
今回はBitgetの取引ボットについて、その特徴やバリエーションなどを紹介した。
この記事のまとめ
- 取引ボットを使うと、設定のとおりに自動で売買をしてくれる
- Bitgetの取引ボットは、利用手数料がかからない*
- 大きく分けて、8種類のボットが用意されている
- バックテスト済みのボットなどをコピーして使うことも可能
*裁量取引と同じく、取引手数料はかかる
Bitgetの取引ボットはバリエーションが豊富で、自分に合ったものを選んで使うことができる。
また、バックテスト済みのプランや熟練トレーダーがつくったボットをコピーすることもできるので、投資初心者にも適している。
興味がある方はぜひ、実際にBitgetで取引ボットにトライしてみてほしい。