今回取り上げる「IoTeX(アイオーテックス)」は、その名前から想像できるとおりIoTの分野で活躍しているブロックチェーンです。
IoTとは?
自動車や家電などをネットに接続し、遠隔操作やデジタルな管理を可能にする取り組みのこと。
日本では「モノのインターネット」と表現されることも多い。
また基軸通貨の「IOTX」がOKJに上場したことで、徐々に国内での知名度も上昇中です。
本記事ではそんなIoTeXおよびIOTXについて、主な特徴や将来性などをわかりやすく解説していきます。
IOTXへの投資に興味がある方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
この記事からわかること
- IoTeX/IOTXの基本情報
- IoTeX/IOTXの3つの特徴
- IOTXの値動き
- IoTeX/IOTXの将来性
- IOTXの価格予想
- IOTXを買える仮想通貨取引所
IOTXを扱う国内の仮想通貨取引所は、2024年11月時点だとOKJだけです。
そのためIOTXへの投資にトライしてみたい方は、先にOKJの口座をつくっておきましょう。
OKJの特長
- 取扱銘柄数が国内でトップクラス
- 取引手数料がリーズナブル*
- 積立やステーキングなどのサービスが充実
*現物取引(取引所)を使った場合
目次
IoTeX/IOTXとは?
名称 | IOTX |
シンボル | IOTX |
ローンチ時期 | 2018年 |
公式サイト | https://iotex.io/ |
IoTeX(アイオーテックス)は、IoT分野での活用に重点を置いたブロックチェーンプラットフォームです。
IoTデバイス間のデータ共有やデータ管理を、より効率的かつ信頼性の高い形で実現できる仕組みを提供しています。
基軸通貨は「IOTX」といい、ネットワーク上での取引手数料の支払いやガバナンスなど、複数の用途に使われています。
またIOTXは、2024年11月時点だと国内で唯一、OKJで取引することが可能です。
IoTeX/IOTXの特徴
さてIoTeXおよびIOTXは、次のような特徴を持っています。
3つの特徴
- IoT分野に重点を置いている
- DePIN分野にも進出中
- モジュター型の高性能ネットワーク
IoT分野に重点を置いている
冒頭から述べているとおりIoTeXは、IoT分野に重点を置いたブロックチェーンプラットフォームです。
デバイスの開発者は、自社デバイスをIoTeXにつなぐことで、そのデバイスで生じる膨大なデータをリアルタイムかつ安全に管理することができます。
すでにいくつかの企業がIoTeXを採用しており、例えばエネルギー企業の「Western Engineering」は、再生可能エネルギーの管理システムの基盤にIoTeXを利用しています。
DePIN分野にも進出中
IoTeXは、そのスケーラビリティとプライバシー保護性能の高さを活かし、DePIN分野にも活躍の場を拡げつつあります。
DePINとは、物理的なインフラ*を中央管理者を介さずに、分散型ネットワークとして運用する仕組みのこと。*通信ネットワーク、エネルギー供給、物流など
DePINが普及すると、
- 非中央集権化によるコストの削減
- インフラへのアクセスの自由化
- 地域格差の解消
- ユーザーによるマネタイズ化
- エコシステムの自律的成長
などが起こると期待されています。
モジュター型の高性能ネットワーク
IoTeXは、モジュラー型のブロックチェーンです。
また、モジュラー型であることで性能面で優れるからこそIoTeXは、IoTやDePIN分野の開発基盤として高い支持を集めることに成功しています。
モジュラー型とは?
複数の機能特化型レイヤーで構成されるブロックチェーンのこと。
単一のレイヤーがあらゆる役割をこなしていた従来のブロックチェーンとは違い、特定の役割に特化したレイヤーを連携させることで、高効率化を実現している。
IOTXの値動き
それではここで、仮想通貨IOTXの値動きを確認しておきましょう。
リアルタイムの値動き
まず、リアルタイムの値動きは以下のとおり。
2024年11月までの値動き
次に、市場上場を果たした2018年5月から本記事執筆時(2024年11月)までの値動きを振り返っていきましょう。
IOTXは、2021年に起きた「コロナバブル」で大きな高騰を見せます。
しかしバブル崩壊後は、バブルが起きる前とほぼ変わらない水準まで逆戻りしてしまいました。
2023年後半から復調してきてはいますが、バブル時の高値にはまだまだ遠く及ばない水準で推移しています。
今のIOTXは、バブル時と比べて格安で買える状態にあるとも言えます!
将来性に関わる注目ポイント
続いて以下の3つの要素から、IoTeXおよびIOTXの将来性を考察してみましょう。
将来性に関わる注目ポイント
- ブロックチェーンのインフラ活用が拡大中
- アップグレードで競合に負けない性能に
- IoT関連銘柄の中ではランク上位
ブロックチェーンのインフラ活用が拡大中
ブロックチェーンの性能は年を経るごとに向上しており、それに比例するように、企業によるブロックチェーンの活用も年々増えてきています。
主な活用事例は以下のとおり。
ブロックチェーンの活用事例
- ウォルマート:食品の供給管理にブロックチェーンを活用
- IBM:分散型クラウドサービスを展開
- JPモルガン:国際決済にブロックチェーンを活用
ブロックチェーンのユースケースはまだまだ広がっていく見込みで、そうした社会の変化はIoTeXの需要増加も下支えしてくれるはずです。
アップグレードで競合に負けない性能に
IoTeXは、2017年に登場した比較的古いブロックチェーンです。
もともとはモノリシック型*のブロックチェーンであり、次々と登場するあたらしいブロックチェーンに性能面で負けるようになっていました。*単一のレイヤーで処理するブロックチェーンのこと
しかし、2024年に実施された大型アップグレードによって、先ほど紹介したようなモジュラー型ブロックチェーンへと変わりました。
自然淘汰されていくプロジェクトも多い中、アップグレートなどで生き残っていることが、IoTeXが長く支持される要因の1つとなっています。
IoT関連銘柄の中ではランク上位
CoinMarketCapによると、2024年11月時点でIoT関連銘柄は約60種類存在しているとのこと。
それらの時価総額を比べるとIOTXは、上から6番手*に付けています。*2024年11月時点
つまり、それなりの先行者利益を獲得していることがうかがえます。
競合が今後増えようとも、IoTeXが性能の向上をおこたらない限り、IoT分野における優位性がそう簡単に損なわれることはないでしょう。
IOTXの価格予想
仮想通貨のデータアグリゲーターの中には、さまざまな銘柄の価格予想を発信しているところもあります。
今回はその中の1つ「DigitalCoinPrice」から、IOTXの価格予想を紹介します。
DigitalCoinPriceにおけるIOTXの今後10年の価格予想は、以下のとおり。
年 | 予想最低価格 | 予想平均価格 | 予想最高価格 |
---|---|---|---|
2024 | $0.0384 | $0.0905 | $0.0948 |
2025 | $0.0925 | $0.11 | $0.11 |
2026 | $0.13 | $0.16 | $0.16 |
2027 | $0.17 | $0.19 | $0.20 |
2028 | $0.17 | $0.19 | $0.20 |
2029 | $0.20 | $0.23 | $0.24 |
2030 | $0.29 | $0.31 | $0.32 |
2031 | $0.42 | $0.43 | $0.45 |
2032 | $0.59 | $0.61 | $0.62 |
2033 | $0.81 | $0.83 | $0.84 |
参考までに、IOTXの本記事執筆時点での価格と、史上最高値も示しておきましょう。
- 執筆時の価格:0.042ドル(2024年11月19日)
- 史上最高値:0.261ドル(2021年11月14日)
DigitalCoinPriceは、今後IOTXが堅調に値上がりしていき、10年後には今の約20倍の価格になると予想しています。
またこれまでの最高値が0.261ドルなので、この予想が実現すれば最高値を大幅に更新することになります。
IOTXに関心がある方は、ぜひこの価格予想も参考にしつつ、同銘柄に投資すべきか検討してみてください。
IOTXを買える仮想通貨取引所
IOTXは2024年10月にOKJから、国内市場への初上陸を果たしました。
また2024年11月時点でも、IOTXを扱う国内の仮想通貨取引所はOKJだけです。
取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取扱銘柄* | BTC、ETH、ADA、APE、APT、ARB、ASTR、AVAX、BAT、BCH、DAI、DEP、DOGE、DOT、EFI、ENJ、ETC、FIL、FNCT、IOST、IOTX、KYAY、LSK、LTC、MASK、MATIC、MKR、OAS、OKB、PLT、QTUM、SAND、SHIB、SOL、SUI、TRX、XLM、XRP、XTZ、ZIL、OP、NEO、TON 【全43種類】 |
取引コスト (BTC/JPYの場合) | 現物取引(販売所) ⇒ 無料、スプレッドあり 現物取引(取引所) ⇒ Maker ~0.07%、Taker ~0.14% |
仮想通貨の入出金手数料 | 入金:無料、ガス代は自己負担 出金:銘柄ごとで異なる |
その他のサービス | ステーキング Flash Deals 積立 API |
OKJの特長
- 取扱銘柄数が国内でトップクラス
- マーケットの流動性が高く、安定した取引が可能
- 積立やステーキングなど、サービスが充実している
OKJでは、国内トップクラスとなる40種類以上もの仮想通貨がラインナップされています。
また、その豊富な銘柄を現物取引(取引所)をとおして、格安な手数料で取引することが可能です。
取引所とは?
仮想通貨取引所のユーザー同士で取引できる取引形式のこと。
ちなみに仮想通貨取引所とユーザーの間で取引するのは「販売所」で、事業者側の手間が多い分、取引手数料は「取引所」よりも割高。
無料で口座をつくれるので、まだ使ったことがない方は、ぜひこの機会にOKJの利用を検討してみてください。
IoTeX/IOTXに関するQ&A
それでは最後に、IoTeXおよびIOTXに関してよくある質問を3つ紹介します。
よくある質問
- 最大供給量は決まっていますか?
- IOTXのクジラ保有比率はどれくらいですか?
- IoTeXのSNSアカウントはありますか?
最大供給量は決まっていますか?
IOTXの最大供給量は、あらかじめ100億枚に設定されています。
また2024年11月時点で、その内の約95%が市場で流通しています。
IOTXのクジラ保有比率はどれくらいですか?
IOTXの保有者は、約85%をクジラ*が占めています。*機関投資家などの大口投資家のこと
IoTeXはIoT・DePIN関連のプロダクトなので、個人よりも企業にIOTX保有者が偏るのは致し方ないことかもしれません。
IoTeXのSNSアカウントはありますか?
IoTeXの主要SNSアカウントは、以下のとおりです。
X(旧Twitter):@iotex_io
Reddit:r/IoTeX
Telegram:IoTeX Official Group
IoTeX/IOTXとは?まとめ
今回は、ブロックチェーン「IoTeX」とその基軸通貨「IOTX」について解説しました。
この記事のまとめ
- IoTeXは、IoT分野に重点を置いたブロックチェーン
- アップグレードを経てDePIN分野にも進出中
- 基軸通貨のIOTXは、2018年にローンチされた歴史ある銘柄
- IoT分野ではトップクラスの先行者利益を獲得している
IoTeXは、IoT分野にブロックチェーン技術を提供しているプラットフォームです。
海外では実際に、いくつもの企業がIoTeXを採用しています。
また2024年の大型アップグレードを経て、今高い注目を集めているDePIN分野にも活躍の場を広げています。
そんなIoTeXの将来性に期待する方は、ぜひOKJを使ってIOTXへの投資にトライしてみてください。